07'09'29 | デスノート12 (原作)大場つぐみ (画)小畑健 <amazon> ついにニアと対峙する月。キラを月と断定し、何としても逮捕したいニアも、魅上を使ってニアを殺そうとする月もこの日のために周到に用意をしてきたが、その知恵比べの結果は?そしてこの物語の結末は… いよいよ最終巻。ニア対月の対決が描かれる訳だが、敵はニアだけでないというのが本作の肝になっていた。知恵比べ自体は月はニアを上回っていたが、メロの動きが問題だった。なるほどそれで敵は二人にしていた訳だね。この作品そのものを総括するに、単なる頭の良さではなく、様々に起こる予想外のトラブルにどう対処していくかの方が重要になっている。改めて考えると、これは新しいタイプの作品だったんだな。 しばらく出番がなかったリュークが最後にちゃんと死神としての存在感を見せているのも良し。 |
|||||||||
07'09'27 | ブレードランナー (著)ウィリアム・バロウズ <amazon> 近未来。国家サービスの停止によって始まった暴動により、アメリカ都市部は廃墟と化していた。そんな中、NYマンハッタンで生き残っていた“ブレードランナー”と呼ばれる麻薬の売人達が生き残りを賭けて、既に武装集団と化した政府や治安部隊との戦いを描く。 映画とは全く別だが、実は退廃的な雰囲気はむしろこちらの方が近い事を思わされる作品。一応筋はあるのだが、著者らしい妄想全開で、何がなにやら。と言った感じは相変わらず。ぱらぱらと繰り返し読むには丁度良い…かなあ? |
|||||||||
07'09'23 | 紅鶴城の幽霊 グインサーガ114
本来全部合わせても外伝か、せいぜい1〜2巻あれば終わるはずの話がどんどん拡大していく。いい加減にしろ。という感じで話が展開していくのだが、こんな回り道ばかりしていて本当に著者が生きている間に終わるんだろうか?だんだん本気で心配になってきたぞ。 |
|
||||||||
07'09'20 | デスノート11 (原作)大場つぐみ (画)小畑健 <amazon> キラの代理人魅上はスポークスマンとしてニュースキャスターの高田を選ぶ。なんと彼女は月と大学時代つきあっていた女性であり、月は彼女を通して魅上と接触を持とうとする。一方、キラと魅上との関係に気付いたニアは、魅上と高田の調査を重点的に開始する。様々な障害でノートに接触出来ない月と、自分の考えで行動するメロ。ますます混迷を増していくノートを巡る人間関係は… 既に伏線は全て蒔き終わった。後はラストに向かって怒涛の展開となるのだが…緊張感はあってもなんか今ひとつ盛り上がって見えない。改めて考えてみると、これって実はリュークが全然出てこないからではないか。と気が付いた。なんだかんだ言っても、本作の顔とはやっぱりリュークなんだよな。 |
|||||||||
07'09'16 | 縄文農耕の世界 (著)佐藤洋一郎 <amazon> 縄文時代に農耕は存在したか。この命題に一石を投じた小牧原遺跡から出土した多数のクリの実。自然状態では考えられない多量のクリをDNA分析によって紐解く。 仕事関係はともかく、最近こういった学術系作品を読んでなかったので、なんか新鮮。特に全く関係がないものを読んでみるのも楽しいものだ。 分析がなされているとはいえ、未だその結果は充分に出ている訳ではなく、これからの展開が待たれる分野。その辺は推測も交えて少なめに。むしろ本作は日本人がいかに自然と共生してきたかという点に着眼点を置いている。表題とは違った意味だが面白かった |
|||||||||
07'09'12 | デスノート10 (原作)大場つぐみ (画)小畑健 <amazon> メロからデスノートを奪い返すことには成功したものの、メロ自身は逃亡し、更に月がキラであると看破したニアを恐れ、徐々に身動きが取れなくなってしまう月。動けない月はキラの代行者として魅上という男を見つけ出すのだが… 新キャラの投入などもあったが、話が引き延ばしに入った感があり、少々間延びを感じさせられた話。メロとニアが独自に動いているため、その部分でのもどかしさもありかな?純粋な謎解きからは離れてしまってるしね。 ただ、色々書いていても面白くない訳では決してないのだけど。 |
|||||||||
07'09'11 | マルドゥック・ヴェロシティ1
「マルドゥック・スクランブル」の強大な敵役ボイルドとウフコックとの出会いと別れが描かれることになる新シリーズ。今回はその出会いの部分となるのだが、これを読む限り二人は完璧なパートナーシップを持っている。相変わらず描写はハード。 |
|||||||||
07'09'09 | デスノート9 (原作)大場つぐみ (画)小畑健 <amazon> 用意周到ながら手段を選ばないメロによってついにデスノートは奪われてしまう。しかもその持ち主というシドウという死神まで従えたメロに対し、月とニアはとりあえず手を組んで対処に当たる事に。優位に立つメロに対し、月=キラが取った手とは。そしてニア、メロの確執は… 今回はアクション編と言っても良い内容で、マフィア組織への銃撃戦やメロのSPK侵入など、かなり動きが多い。この辺もL編ではなかったこと。だけど一方では月の個性がどんどん抜けていくように見えてしまう所もあり。 |
|||||||||
07'09'06 | 陰陽師 龍笛ノ巻
大好評シリーズの一編。このシリーズはどこから読んでも同じなので、だんだん何を読んでたのか分からなくなりつつあるが、本作は1作目の物語で出てきた設定なども取り込んで、やっぱり続編って感じ。作りそのものは変わらなくても、持っているアイテムが増えていたり、既に登場したキャラが当然の如く出てくるので、やはり時は流れているのだと思われる。 |
|
||||||||
07'09'04 | デスノート8 (原作)大場つぐみ (画)小畑健 <amazon> L亡き後、その後継者となったニアとメロは独自にキラ調査を開始していた。アメリカ政府の後押しを受けたSPKを率いるニアに対し、ニアに対するライバル心丸出しでマフィアと結託してデスノート強奪を狙うメロ。娘の粧裕を人質に取られ、夜神総一郎は警察に保管されているデスノートを渡すしかない状況に追い込まれた。キラ=月はこのゲームに真っ向から挑もうとするのだが… Lが死んだが、Lとは異なる個性を持ったニアとメロの二人のお陰でまだ楽しませてくれる。まあ、ただ顔をつきあわせている訳ではないので、心理的駆け引きがなく、その辺がちょっと物足りなくはあるが。 |
|||||||||
07'09'01 | 牡蠣礼讃 (著)畠山重篤 <amazon> 三陸で牡蠣養殖をしつつ「森は海の恋人運動」を続けている著者が、これまで日本と世界が辿ってきた牡蠣養殖の歴史を振り返り、その中で著者自身がなしてきた役割と、これからの牡蠣業界の行く末を考察する作品。 久々の食べ物にまつわるウンチク話。こういう野大好きなのだが、最近読むのがめっきり少なくなってしまった。昔と較べたら読書量がかなり減ってるしなあ。 本作は牡蠣養殖の話だが、これは随分昔に「美味しんぼ」でも出ていたやつで、著者もマンガに登場していたと記憶している。 |
|||||||||
07'08'29 | シルマリルの物語 上 (著)トールキン <amazon>
トールキンが一生をかけて作り上げた中つ国の物語。第三紀の物語のみが生前に刊行されたが、それ以前の物語も彼のノートには存在していた。世に出すつもりはなく、自分のノートとして作られたものらしいが、それを息子であるクリストファーが再編集し、年代順にまとめた物語がこれ。第三紀において悪の源とされるサウロンの主人モルゴスの台頭と彼とエルフ達の戦いがメインとなっている。 しかし、改めて思うけど、刊行するつもりが無かったと言うだけあって、著者の趣味丸出しの作品で、この設定作ってる時はとても楽しかっただろうな。そう言う趣味は私にもあるんだし。 |
|||||||||
07'08'20 | デスノート7 (原作)大場つぐみ (画)小畑健 <amazon> 火口を捕まえてデスノートを取り戻した月はキラとしての記憶を全て取り戻した。そしてLを倒し、自らがLとなる計画を着々進めていく。 ついにキラとLの戦いの決着がつく。映画版ではこの点が大きく変えられている訳だが、こちらでは月の方が一枚上手だったと言うことになってる。話を続けて行くにはこうする事になるのだろう。 それにしてもデスノートを手に入れるか否かで月の性格までもがまるで変わってしまうのは面白い。あるいはかつてリュークが言っていたとおり、本当にデスノートの存在こそが一番の不幸だったのかも知れない。 話はこれから新展開。Lの代わりとしてニアとメロという二人の少年が登場していくことになる。 |
|||||||||
07'08'19 | 風の帰る場所 (著)宮崎駿 <amazon> 風の谷のナウシカ(1984)から千と千尋の神隠し(2001)まで20年近くに及ぶ宮崎駿の劇場アニメ作りとその軌跡をインタビュアー渋谷陽一が、その時その時に問いかけたインタビューをまとめて掲載した作品。 インタビューも長く続くと、その時その時の反応の違いや、考えていることが徐々に変わっていくことが見て取れてなかなか興味深い。特に年取って行くに連れ発言に円熟味が増していく。 …それはそれとして、一番楽しいのは、他のクリエイターの文句を言ってる時だったりする。自分が文章で書いた整えられたものではないため、とにかく容赦がなくて凄く楽しい…押井守が散々文句言ってるけど、こいつもよく言ってるよ。 |
|||||||||
07'08'17 | ガンスリンガー ダーク・タワー1
約30年にわたって商売ものから引いて書き上げた著者の「ライフ・ワーク」。著者の物語は全てこの設定から引っ張ってきていると言われるが、なるほど著者の得意とする異世界からの侵略ってのは、全てこの世界から来ているものか。 この作品は発行が1970年という事で、その時代性を感じさせる作品に仕上げられているのも特徴か。ガンスリンガーの姿はどことなく続・夕陽のガンマン 地獄の決斗(1966)のイーストウッドを彷彿させる。 |
|||||||||
07'08'14 | 新世紀エヴァンゲリオン11 (著)貞本義行 <amazon> 最後の使徒であるカヲルは弐号機を乗っ取り地下の巨人の元へとやってきた。初号機に乗り追いすがるシンジに、自分の死を願うカヲル。そして始まろうとする人類補完計画を前に、襲われるネルフ基地。多くの者が託す願いにシンジが取った方法とは… ようやくマンガ版もTVの話がほぼ全て終わり、劇場版へと移ってきた。始まったのがTV放映の途中からだったから、ここまで来るのに足かけ10年が経過した訳だ。新生劇場版を前に終わらせる事が出来るのかどうかが一つの焦点だろう。 |
|||||||||
07'08'12 | タイドランド (著)ミッチ・カリン <amazon> 母が死に、ロックスターの父と共に父の生まれ故郷に帰ってきたジェライザ・ローズ。だが肝心の父は麻薬のやり過ぎで動かなくなってしまう。父が再び起きる時まで付近を探検して生活することにしたジェライザ・ローズが触れた不思議な世界。 『ローズ・イン・タイドランド』(2005)原作。映画が相当に悪夢的世界を描いていたので、原作に興味を持って読んでみたが(1年後というのが私らしいが)、本当に映画はこの作品の忠実な映画化である事がよく分かった。 子供というのは自分たちのフィールドを夢の国に変えてしまう能力を持っている。ローズを取り巻く状況は確かに悲惨だが、ローズはそれを夢の国に変えてしまう能力を持っていると言う事になるか。 ただ、映画もそうだが、原作も相当に精神に来る作品。ギリアムもよくこんなもの映画にしようと思ったもんだ。 |
|||||||||
07'08'06 | 鉄腕バーディー16 (著)ゆうきまさみ <amazon> 黒幕氷川を追いつめたバーディー。だが最強の獣化能力を手に入れた氷川はバーディーをも傷つけるだけの力を持っていた。逆に追いつめられてしまうバーディーだが… これまで引っ張ってきた割には、実は氷川はゲームで言う所の中ボスクラスの敵で、これが終わっても、まだ新展開が待っている。これだけやってちょっとした伏線程度だったか。さて、それで新展開だが、本当に全く話が違ってる。一体これからどういう話の持って行き方をするんだろう?ちょっとまとまりが無くなってきてるような気もするんだが。 |
|||||||||
07'08'04 | もう一つの王国 グインサーガ113
表題はラストに関わる冒険的なタイトルだが、こういう展開になるとは思いもせず。意外性と言えばこれほど意外性のある物語もないのだが、一方、一体いつまでこの話続けるんだよ。と文句も言いたくもなってくる。完全に暴走してるとしか思えない。 |
|
||||||||
07'08'01 | 空中ブランコ (著)奥田英朗 <amazon> 巨漢で子供のような好奇心満点、注射好きという無茶苦茶な精神科医伊良部一郎と、彼に振り回されっぱなしの患者達を描く連作短編シリーズ第2弾。「空中ブランコ」「ハリネズミ」「義父のヅラ」「ホット・コーナー」「女流作家」の5編を収録する。 前作「イン・ザ・プール」が面白かったので読んでみたのだが、伊良部の変人ぶりがますます拡大している。「イン・ザ・プール」ではどうしても松尾スズキの顔が浮かんできたが、ここでは完全に私の頭の中では切り離された。伊良部は伊良部単体で面白いんだな。 シリーズ第二作である本作は、基本構造は全く同じとはいえ、患者が皆特殊な職業であるのが特徴。ここに出てくるのはサーカス芸人、やくざ、精神科医(伊良部の同級生)、プロ野球選手、作家と多彩。やっぱり面白かった。 |
|||||||||
07'07'28 | ジパング28 (著)かわぐちかいじ <amazon> 日米海軍による正面衝突。双方に甚大な被害を与え合いつつ、戦闘も本格化していく。しかし表面化する戦いだけではなく、その背後にはいくつもの陰謀と思惑が錯綜していた。大和に乗せられた原子爆弾はいつ使われるのか。そして原爆の存在を知る“みらい”の取るべき道とは… 今回は本格戦闘。ただ描写そのものはむしろ背後の人間の思惑の方に重点がいっているため、爽快感よりは息詰まる感じ。 草加が考えている原爆の使い方というのがようやく見えてきたが、問題はこれが本当に当たっているのかどうか。「沈黙の艦隊」の時は予測が外れまくってたからなあ。 |
|||||||||
07'07'25 | 逃亡日記 (著)吾妻ひでお <amazon> 失踪日記を著し、一躍“時の人”とされてしまった著者が、改めて当時の逃亡生活や断酒の苦しさなどをインタビュー形式で述懐する作品。 最初のマンガの部分で自分で「便乗作品」と言ってるように、「売れる内に売ってしまおう」という出版社の思惑が見え隠れてしているが、やっぱり活字は活字の良さがあるし、本人の口からデビュー以来の足跡を語ってもらうと、漫画誌における時代の変遷や、著者の立ち位置なども見えてきて、なかなか興味深い。 本人は「漫画史に残りたい」とか語っていたが、少なくとも、それに関しては間違いなく叶っているだろう。既にはっきりと足跡を刻んでいる。 |
|||||||||
07'07'22 | ローマ帝国衰亡史2 (著)エドワード・ギボン <amazon> ローマ帝国内部の混乱が一段落。四つに分かれたローマ帝国が再び一つにまとまるまで、そして混乱期から再統一されるまで、キリスト教がどのような立場に置かれていたかを考察する。11章〜16章までを収録。 1巻を読み終えたのが二年前。それでようやく2巻である。このペースでいけば読み終えるまでには20年かかるな。同時期に読み進めてる「ローマ人の物語」と較べると、明らかに読みにくく、更に年代がごちゃごちゃしているため、頭の中で年代を考えていかねばならないのが難点だが、資料としてはやはり一級品。どんなに時間がかかろうと読み進めていく予定。 |
|||||||||
07'07'19 | デスノート6 (原作)大場つぐみ (画)小畑健 <amazon> 松田のドジからヨツバグループの中にキラがいる事を確信した月とLは本格的に調査を開始する。それを聞いたミサはスタンド・プレーでヨツバに入り込み、ついにその犯人を特定するのだった。罠を張り、キラを追いつめていく二人だが… 月がキラでなくなって、普通の推理ものっぽい話へと展開。それにしても月の性格ってキラにならなかったら凄く良い奴なんじゃないだろうか?思えば彼にとってはデスノートを拾った事自体が最大の不幸だったのかも知れないな。かつてリュークは「デスノートを使った奴は不幸になる」と言ってたけど、月は何を得て何を失ったのか。色々考えると結構内容は深いのかもしれない。 |
|||||||||
07'07'16 | F.S.S.DESIGNS 2 ADDLER:JUNO
中心はアドラーとジュノーだが、一応地図としては全域をフォローしている。見所としてはようやくジュノーンの発展系と言えるSR1〜SR3までの全てのデザインが一堂に介したところと、未だにクローソーの新デザインが出続けてるとか。事細かく様々な事が書かれているので、設定マニアとしては大変嬉しい所ではある。元々私は漫画やアニメはそれ単体で楽しむものだと思っているのだが、どうしてもこの作品に関してだけはつい買ってしまうので、やっぱりそれだけはまってるって事になるんだろう。 ただ、それより、この作品を読んでるファイブスターファンは誰しも思う。 「早よ連載再開せんかい!」 |
|||||||||
07'07'10 | 中国行きのスロウ・ボート (著)村上春樹 <amazon> 著者による初短編集。「中国行きのスロウ・ボート」「貧乏な叔母さんの話」「ニューヨーク炭坑の悲劇」「カンガルー通信」「午後の最後の芝生」「土の中の彼女の小さな犬」「シドニーのグリーン・ストリート」の7編を収録する。 読んでいて本当に久々に80年代の雰囲気に浸る事が出来た。そう言えば著者の初期の頃の作品ってこんな感じの作品が多かったね。なんか懐かしくなるので、その当時の事を思い出すには格好の素材じゃないかな。 |
|||||||||
07'07'08 | パパ、黒澤明 (著)黒澤和子 日本映画界における偉大な監督の筆頭黒澤明。そんな彼の私生活を娘であり、黒澤組の一人でもあった著者が描いた、私的黒澤明論。 映画監督の私生活は知る必要がない、と言うのが一応のスタンスなのだが、これはこれで確かに面白い。何より「テンノー」などと言われ、暴君のように振る舞っていたと言われる黒澤がどれほどスタッフを大切にしていたかがよく分かる。ここでは助監督の本多猪四郎評が良い。「いつもニコニコ話を聞いて、真面目が服着てるようなもんさ。一度も喧嘩しなかったのは本多が偉いんだよ」という黒澤談が読めただけでも満足。 |
|||||||||
07'07'05 | 金色のガッシュ29 (著)雷句誠 <amazon> ゼオンの力をもらい、真の力を出したバオウ・ザケルガによってファウードを止める事に成功したガッシュと清麿。そしていよいよ残りの魔物は10人となり、魔界の王となった魔物の特典が明らかにされるが、それは恐るべきものだった。 ファウード編の最終話。そして新たなクリア・ノート編の開始。バオウ・ザケルガがあそこまで強くなってしまった以上、物語はあっという間に終わるのでは?と思っていたが、なんともそれ以上にとんでもない魔物が次々と出てきた。いやはやまだまだ楽しませてもらえそうだ。 今回新しく出た魔物はアシュロンとゴームで、アシュロンはパワーアップしたガッシュと互角以上に戦い、ゴームはこれまでガッシュ達と共に戦ってきたアースをあっけなく消し去ってしまった。さて、残った魔物は9人。未だ姿を現さない魔物は1体のみとなった。 |
|||||||||
07'07'03 | マルドゥック・スクランブル 排気
三部作最終章。前巻「燃焼」から続くカードでの勝負も、後半のボイルドとの戦いも読み応えあり。決して読みやすいとは言えないが、ガツンとくる読み応えあり。あとがきで書いてあったけど、この作品は発表の当てもなく著者が書いた作品だという事で、それがこの妥協無い描写になってる事を改めて思わされる。 |
|||||||||