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電撃フリントGO!GO作戦


電撃フリント DVDスペシャルBOX
ダニエル=マン(監) ジェームズ=コバーン、リー=J=コッブ、ギラ=ゴラン
 天変地異を自在に引き起こす装置で世界中の国々を脅迫する国際スパイ組織ギャラクシー。ZOWIE(国際連帯秘密諜報機構)は、彼らに対抗するため有能な軍人デレク=フリント(コバーン)をスカウトする。初めは渋っていたフリントだったが、ギャラクシーの放つ刺客に狙われる事で、スパイとなる決心を付ける。度胸と勘の良さとZOWIEの分析能力をフルに用いて悪と戦うフリントの戦いを描くシリーズ第1作。1966年全米興行成績9位
 1960年代アクション映画の代表作はなんと言っても
007シリーズだが、このヒットにあやかって、特にアメリカではTV、映画双方でいくつかのそれに類似した作品を作り上げた。このスパイシリーズの特徴としては、携帯用の近代兵器を駆使するエージェントと、それ以上の科学力を持つ敵との戦いを前提に、最後は主人公の溢れるばかりのパワーによる力押しという、爽快感を押し出す事で、強引に話を終わらせるというパターンを作る。
 その意味で本作はその類型パターンの最たるものとは言え、突き抜けた科学設定や無茶苦茶な主人公の強さをコメディ・タッチで描き、はっきり言ってしまえば当時の007を遥かに先んじた物語を作る事に成功していた。当時007シリーズは『007 サンダーボール作戦』(1965)。この当時はまだリアル路線を行っていたが、本作が作られた後で製作されたのが『007は二度死ぬ』(1967)だから、おそらく本作こそが後の007シリーズに大きな影響を与えたものと思われる。
 しかし、ごちゃごちゃ言うよりも、本作の場合、とにかく
コバーンを見ろ!これに尽きる。
 コバーンは007のコネリーとは違い、軍人然としていて自身も動くが、むしろ人に命令する方が似合う。笑みよりもへの字口が似合うキャラクタなのに、この作品に限ってはそのキャリアをあっさりと覆し、不敵な笑みを浮かべながら自身がアクションをこなし、強烈なセックスアピールまでする。私の知ってる限り、
これだけ弾けたコバーンが見られるのは本作くらい
 しかもこれが妙に似合う所が不思議。元々が強烈なキャラだから、落ち着かずに強烈なキャラを演じたのが上手くはまったのかも知れない。物語どうこうよりも、コバーンを見るべき作品なんだろう。
 凄く楽しい作品には違いない。

 

ギャラクシー
【ぎゃらくしー】
 元々は世界平和を願う科学者達が集まって作り上げた国際スパイ組織。天変地異を自在に引き起こす装置を作り上げ、世界各国を脅迫する。 甘崎
ギラ
【ぎら】
 ギャラクシーの放つ女性刺客。毒を使った暗殺を得意技とする。 甘崎
クラムデン
【くらむでん】
 国際連帯秘密諜報機構のアメリカ代表。フリントをスカウトする。 甘崎
国際連帯秘密諜報機構
【こくさい-れんたい-ひみつ-ちょうほう-きこう】
 略称Z.O.W.I.E。国際的スパイ組織撲滅のために設立された超国家機関。現在は科学組織ギャラクシーとの戦いを繰り広げている。フリントはこの腕利き諜報員。 甘崎
フリント
【ふりんと】
 国際連帯秘密諜報機構にスカウトされてエージェントとなった元軍人。 甘崎
ロドニー
【ろどにー】
 ギャラクシーの放つ刺客。 甘崎
名称
【】
  甘崎