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クリープショー

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クリープ・ショー
1985年
ジョージ=A=ロメロ(監) E=G=マーシャル、テッド=ダンソン、レスリー=ニールセン、フリッツ=ウィーヴァー、スティーヴン=キング
 ビリー少年が父親から叱られながら夢中で読んでいるホラー・コミック。その雑誌に載っていた話が次々と映像となって…
 父の日:7年前、「ケーキを出せ」と騒ぎ続けた父ネイト(ローマー)を思わず殺してしまった娘ベリンダ(リンドフォース)。今年も父の日に墓参りをするが…
 草まみれの男:農家の庭に隕石が落下し、それを見たジョーディ(キング)がそれに水をかけた所…
 みち潮:リチャード(ニールセン)は妻ベッキーの浮気現場を押さえ、ベッキーと浮気相手のハリーを海辺に首だけ出して埋める。
 開封厳禁:大学教授のヘンリー(ホルブリック)は、大学に届いた荷物に怪物が入っていることを発見する。言葉巧みに悪妻のウィルマをおびき出して怪物に食べさせようとする。
 クリープショー:極端な潔癖性の悪徳実業者アプトンは、潔癖性がいきすぎて、ついに無菌室の中で生活するようになったが、そこに一匹のゴキブリを発見する…
 かつてアメリカで大人気を呼んだホラー系パルプ雑誌のECコミックを読みふけった世代の面々が(ECコミック自体はPTAの圧力で廃刊に追い込まれたそうだが)集まって、昔を思い出させる作品として作り上げたオムニバス・ホラー。
 パルプ雑誌が元と言うだけあって、演出はかなり安っぽく、コミカルに仕上げられているのが特徴で、真剣な怖さというのとは無縁なのだが、一流俳優の熱演もあって妙に楽しい作品に仕上げられている。ショックシーンもほどほどで、ドキドキしながら、同時ににやにやして観ることが出来る作品。第5話だけはちょっと勘弁して欲しいけど。
 かつてヒッチコックは
「本当の笑いとは恐怖と紙一重のところにある」と常々言っていたそうだが、ホラー映画というのは単に怖く作ればいいと言うものではなく、そこに笑いを入れることで本当に怖さを演出出来るとも言える。そう言う意味ではこれだけ安っぽく作っていながらも、まさにヒッチコック風ホラーの定式に則っているのかも知れない。
 数多くのカメオ出演もあるので、それを探してみるのも一興。楽しんで作ったのがよく分かる。
 最近又ホラーが復権してきたが、そろそろ飽きられてきた感もある。むしろ活路はこう言う所にあるんじゃないのかな?

 

アプトン
【あぷとん】
 潔癖性の実業家。潔癖性が昂じて無菌室で暮らしているが、呪いがかけられ、ゴキブリの大群に襲われる。役はE=G=マーシャル。 甘崎
クリープショー
【くりーぷ-しょー】
 ビリー少年が読んでいるホラー漫画雑誌。 甘崎
ジョーディ
【じょーでぃ】
 農夫。裏庭に落ちた隕石を使って一儲けを企むが、隕石から出た緑色の粘液をかぶって植物人間になってしまう。役はスティーヴン=キング。 甘崎
ネイト
【ねいと】
 横暴で知られた家長。娘に殺されてしまうが…。役はジョン=ローマー 甘崎
ビリー
【びりー】
 ホラー漫画好きの少年。父に雑誌を捨てられてしまうが… 甘崎
ベリンダ
【べりんだ】
 7年前横暴な父ネイトを灰皿で殴り殺した娘。以降すっかりアル中になってしまう。毎年父の日には父の墓に悪態を付くのが日課。役はヴィヴィカ=リンドフォース。 甘崎
ヘンリー
【へんりー】
 気弱な大学教授。大学に届けられた荷物の中にゴリラのような怪物が入っていることを発見し、妻をその怪物に食わせようとする。役はハル=ホルブルック。 甘崎
リチャード
【りちゃーど】
 ビデオマニアの親父。妻が浮気している現場を見つけ、妻と間男を顔だけ出して海辺に埋める。役はレスリー=ニールセン。 甘崎