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特撮事典

邦画特撮

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愛國戦隊大日本
1983
愛国戦隊大日本 DAICONFILM、庵野秀明、天誅ボール、大日本戦艦、大日本ロボ
【あいこく-せんたい-だい-にっぽん】
 1:1982年製作の自主映画。日本をアカ一色に染めんとする“レッドベアー”の陰謀に立ち向かう、日本をこよなく愛する5人の戦士“大日本”の活躍を描く。映画そのものが戦隊モノのパロディになっているのはもちろんのこと、当時の右翼思想を思い切り笑い飛ばした一品だが、公開当時は逆に左翼の人間から“右翼的だ!”と非難されたとか(むしろ逆なのだが)。設定では26話まであるが、実際に作られたのは第3話に該当する「びっくり!君の教科書もまっかっか」だけ。主題歌は「太陽戦隊サンバルカン」の替え歌。
2:同作品内に登場する戦隊ヒーローの名称。アイ・カミカゼ、アイ・スキヤキ、アイ・ハラキリ、アイ・ゲイシャ、アイ・テンプラの5人で構成される。 荒馬大介
大日本戦艦 愛國戦隊大日本、大日本ロボ
【だい-にっぽん-せんかん】
 愛国戦隊が装備する巨大戦艦。内部から帝釈天号、毘沙門天号、兜率天号を発進させる。コックピットの背部には「武運長久」とある。 荒馬大介
大日本ロボ 愛國戦隊大日本、庵野秀明、大日本戦艦
【だい-にっぽん-ろぼ】
 帝釈天号、毘沙門天号、兜率天号が合体・変形して誕生する、対巨大怪人用戦闘ロボット。あらゆる攻撃を弾き返す「国防シールド」、必殺技に一刀両断の「日本剣・愛国富士山返し」がある。ちなみに、ロボットを演じたのは庵野秀明。 荒馬大介
天誅ボール 愛國戦隊大日本
【てんちゅう-ぼーる】
 大日本の5人の戦士がそれぞれ持っている必殺ボール。「仁」「義」「信」「智」「忠」の五つからなり、同時に繰り出すことで敵に大ダメージを与える。 荒馬大介
パルナス・ケーキ爆弾 ミンスク仮面
【ぱるなす-けーき-ばくだん】
 ミンスク仮面の必殺技。爆裂する「パルナス」のケーキを投げる。「パルナス」は関西ではかなり有名なロシア菓子専門店で、「♪パルナス,パルナス,モスクワの味〜」というテーマソングがTVなどでお馴染みになっている。その後、大日本の活躍で(違う違う)パルナスは全店店じまいしてしまい、会社も解散したらしい。ケーキの他本格的なピロシキなども製造していたらしく、筆者も味わう機会がなかったのが残念であった。 水那岐
ミンスク仮面 レッドベアー
【みんすく-かめん】
 レッドベアーの怪人。日本をアカの思想に染める“洗脳五か年計画”を実行に移す。得意技は、頭部に付いた大砲を連発する“ミンスク大射撃”、“パルナス・ケーキ爆弾”、“シベリア寒気団攻撃”。だが、寒い土地出身ゆえに熱いものは苦手。最後は大日本ロボの“愛国富士山返し”で倒される。 荒馬大介
レッドベアー ミンスク仮面
【れっど-べあー】
 日本を「アカ」一色に染めんと企む悪の秘密結社。総統デスマルクスを中心に、シャボチンスキー将軍、女幹部ツングースクキラーやその他大勢の怪人達からなり、卑劣な作戦で虎視眈々と日本を狙っている。 荒馬大介

 

ULTRAMAN
2004
ウルトラマン・ザ・ネクスト ウルトラマンネクサス
うるとらまん-ざ-ねくすと【】
 自衛隊員・真木舜一が謎の赤い光球と接触し、変身する能力を得た姿。アンファンス、ジュネッスの二形態を有し、胸にエナジーコアを持つ。武器は両腕の剣「ストラトスエッジ」、敵を分子レベルで破壊する光線「エボルレイ・シュトローム」。青い球体から誕生したビースト・ザ・ワンと戦う。設定上ウルトラマンネクサスが初めて地球でとった姿である。それと同時に、地球にやって来るまでの経緯とその行動は、初代ウルトラマンへのオマージュととることができる。 水那岐
ビースト・ザ・ワン ウルトラマン・ザ・ネクスト
【びーすと-ざ-わん】
 青い発光体と化して地球を訪れ、海上自衛官・有働貴文と融合した怪物。『ウルトラマン』でいうベムラーの役どころであり、凶悪無比。イドロビア、レプティリア、ベルゼブア、ベルゼブア・コローネの4段階に成長し、最終的には超絶火炎光弾を吐き、ネズミやカラスの生体エナジーを大量に吸収して飛行能力すら身につけるようになった。ザ・ネクストに敗北し四散するが、分子レベルになって生き残り、全てのスペースビーストに姿を変えてネクサスの前に立ちはだかることになる。 水那岐

 

ウルトラマンVS仮面ライダー
1993
ガドラ サソリガドラ、ドクサソリ
【がどら】
 『ウルトラマンVS仮面ライダー』で登場する巨大怪獣。後に怪人ドクサソリと合体してサソリガドラへ変化する。 甘崎
サソリガドラ ガドラ、ドクサソリ
【さそりがどら】
 『ウルトラマンVS仮面ライダー』で登場する怪獣ガドラと怪人ドクサソリが合体して誕生。スペシウム光線を食らい、その上で巨大化した仮面ライダーのライダーキックを食らって爆死。 甘崎
ドクサソリ ガドラ、サソリガドラ
【どくさそり】
 『ウルトラマンVS仮面ライダー』で登場するショッカー怪人。後に怪人ガドラと合体してサソリガドラへ変化する。 甘崎

 

怨念戦隊ルサンチマン
怨念戦隊ルサンチマン
【おんねん-せんたい-るさんちまん】
 全人類をオタクから救い、カタギにしようと企む悪の組織・パンピー帝国と戦うオタク戦士たち。メンバーは次のとおり。
ルサンチアニメ(動画猛)
ルサンチアイドル(広末涼太)
ルサンチゲーム(マック電脳)
ルサンチトクサツ(円谷猪四郎)
ルサンチヤオイ(同人弥生)
彼らはオタクの自由を守るために、闇の力を身につけて戦うのだ。 水那岐
パンピー帝国
【ぱんぴー-ていこく】
 デートスポット城を拠点に、明るく健全に男女が交際しあうことを目的とする悪(?)の秘密結社。オタクを毛嫌いし更生させようとする。コムーロ大帝のもと、アムラー参謀、キームタック将軍らによって構成されている。 水那岐
ルサンチマンの歌
【るさんちまん-の-うた】
 一応「電撃戦隊チェンジマン」が元歌です。

ハートがイラつくぜ 燃え上がるぜ
邪悪のパンピー キャッチしたぜ
カタギのふりなんて できないのさ
怒りのWe’reルサンチマン 闇が力
虹が消える恨みの空に 俺たちのメッセージ
ON-NEN復讐の闘い 合言葉は一つ オタク!タク!タク!
ON-NENこの腕で裁きを
俺は 俺たちは 怨念戦隊ルサンチマン  水那岐

 

快傑のうてんき
1982
快傑のうてんき
【かいけつ-のうてんき】
 アニメ・PCソフト制作会社「GAINAX」の前身となる「DAICONFILM」が、自主制作映画の合間を縫いながら片手間で作り上げた映画。名前からも分かるとおり『快傑ズバット』のパロディで、悪者が女子供に容赦しなかったり、用心棒との技比べがあったり、主人公がボコボコにされる展開はそのままに、実際に挿入される特撮パートに対するショボいオマージュも捧げられている。なぜか続編(!)もあり、標記も「のーてんき」と変化している。主演は現:ガイナックス取締役の武田康廣。 荒馬大介
のーてんかー 快傑のうてんき
【のーてんかー】
 快傑のうてんきの乗り物。ズバットでいうズバッカー。とはいえ自主制作でもあるしパロディなので、ベースとなったのは普通の原付。そこにジェットの噴射口と扇風機を付けただけだが、ちゃんと空も飛べる! 荒馬大介

 

怪獣大戦争
1965
Aサイクル光線車 ]星人
【えい-さいくる-こうせん-しゃ】
 X星人が電磁波で怪獣達を操ることに着眼を置いた桜井博士(田崎潤)の提案により研究が進められ、富士(宝田明)らの検証結果を受けて実用化された光線兵器。Aサイクルという特殊な音波を光線上に放射することで、怪獣をコントロールす電磁波を遮断・破壊することが目的で、光線だけでなくX星人が苦手とする特殊音波も同時に照射できる装置も備え付けられている。この2段攻撃によって、X星人の野望は完全に潰えたのだった。 荒馬大介
]星人
【えっくす-せいじん】
 木星の新衛星に住む宇宙人。ありとあらゆるモノが機械化・番号化されており、計算機によって導き出された結果に基づき行動する。また全ての女性は、彼等の美学から水野久美そっくりの顔をしている。地球からゴジラとラドンを奪い、さらにキングギドラをも操って地球を殖民星にしようと企むが、彼等の弱点である特殊な音波、通称「殺人音波」による攻撃を受け、さらに人類側のÅサイクル光線によって怪獣をコントロールすることが不可能となる。最後は「未来へ向かって脱出する」という謎めいた言葉を残し、消滅。 荒馬大介

 

 

 

海底軍艦
1963
轟天号 神宮寺大佐、ムウ帝国、マンダ
【ごうてん-ごう】
 太平洋戦争時に海軍の密命で神宮司大佐(田崎潤)の指揮下、密かに開発されるが、開発途中で終戦を迎え、隠蔽される。だが神宮司は開発を続け、20年後ムウ帝国の襲来の際、とうとう起動し、圧倒的破壊力でムウ帝国を粉砕する。流線型で非常にスマートなボディの先端には何故かドリルが装着されている。当時の模型班には至って不評だったらしいが、その勇姿には感慨無量!ただし、40年を経てリニューアルされた姿はごてごてした外装ばかりが目立つものになってしまった。 甘崎
神宮寺大佐 轟天号
【じんぐうじ-たいさ】
 日本海軍の大佐で、戦局打破のため極秘裏に海底軍艦“轟天号”の開発に当たっていた。終戦後も開発を続け、戦後十数年を経てついに轟天号を完成させるが、既に世相は敗戦後の戦後になっていた。轟天号の船長でもある。 甘崎
マンダ 轟天号、ムウ帝国
【まんだ】
 ムウ帝国の飼い龍。帝国に拉致されて使い物にならなくなった奴隷外人は、これの生け贄にされていた。オーソドックスな東洋ふうの龍の外観であり、角やヒゲがあってネコ目。轟天号に巻きついて挑発したが、相手にもされずに冷線砲の威力の前に敗れ去った。その後『怪獣総進撃』でカムバックするが、角もヒゲもないつぶらな瞳の別人(?)のような姿になっており、モノレールの高架線に巻きついて壊すなど、相変わらず地味に活躍していた。北村ゴジラではもう少し自分をアピールする行動に出てほしいものである。 水那岐

 

  

仮面ライダーZX
1984
クモロイド
【くもろいど】
 バダン怪人の一体。他の怪人同様特番でほんのちょっと出ただけだが、村枝賢一氏による漫画「仮面ライダーSpirits」において仮面ライダー2号と戦っている。 甘崎
暗闇死すともバダンは滅びず 暗闇大使
【くらやみ-しす-とも-ばだん-は-ほろびず】
 暗闇大使の断末魔の名言。おいおい、盗作だってば。この後「ばんざぁ〜い」で爆死。 水那岐
暗闇大使 暗闇死すともバダンは滅びず
【くらやみ-たいし】
 バダン幹部。当然ながら登場は一回だけ。その姿は「仮面ライダー」の地獄大使と酷似しているが、1号ライダーに「おのれ地獄大使」と間違えられ、憤慨して、「あんな輩と一緒にするな」と叫んでる…しかし、あれだけそっくりだったら無理もないと思う。
地獄大使を演じた潮健児が演じているため、往年のライダーファンには感涙ものだった…とは言え、本作自体もう20年前か。 甘崎
タカロイド
【たかろいど】
 バダン怪人の一体。他の怪人同様特番でほんのちょっと出ただけだが、村枝賢一氏による漫画「仮面ライダーSpirits」において仮面ライダーV3と戦っている 甘崎
トカゲロイド
【とかげろいど】
 バダン怪人の一体。他の怪人同様特番でほんのちょっと出ただけだが、村枝賢一氏による漫画「仮面ライダーSpirits」において仮面ライダーアマゾンと戦っている。 甘崎
バラロイド
【ばらろいど】
 バダン怪人の一体。他の怪人同様特番でほんのちょっと出ただけだが、村枝賢一氏による漫画「仮面ライダーSpirits」においてXライダーと戦っている。 甘崎

 

キングコングの逆襲
1967
ゴロザウルス キングコング
【ごろ-ざうるす】
 東宝コング二代目の対戦怪獣…というより、恐竜といったほうがふさわしい。アロザウルスを着ぐるみで最もリアルに表現した逸品。キングコングには怪力でいいようにあしらわれたチョイ役だったが、『怪獣総進撃』ではバラゴンの見せ場(地底怪獣による凱旋門攻撃)をまんまと奪い、対キングギドラ戦でも背後から得意のキックを喰らわせるなど美味しい役回りであった。大きいだけの恐竜なのにねえ…とは言いつつ、恐竜の考証に新たなページが何枚も付け足された現在、60年代の恐竜像を残してくれた価値ある遺産とも言える。 水那岐
メカニコング キングコング、ドクターフー
【めかに-こんぐ】
 東アジア某国の資金貸与によってドクターフーが作り上げた鉱石掘削用ロボット。シンプルかつ機能的な外観から、生みの親フーのセンスが窺われる。のち東京でキングコングと戦い、東京タワーの外壁から突き落とされて再起不能になってしまった。リベットも少ない滑らかなフォルムは平成メカゴジラの手本となったが、成功しているとは言い難い。 水那岐

 

 

ゴジラ対メカゴジラ
1974
「アルファ」「ケンタウルス」 ブラックホール第3惑星星人
【あるふぁ-けんたうるす】
 宇宙人の基地警備のため使っていた合言葉。せめて「アルファ」「ケンタウリ」としてくれれば教養が窺えたのだが…。ブラックホールはケンタウルス座第一恒星に近いらしいという事実を判りやすく説明してくれている。 水那岐
キングシーサー
【きんぐ-しーさー】
 琉球・安豆味王朝の守護神である怪獣。基本的にシーサー=獅子であるからして、二本足で歩くのは奇妙ではないかとか、頭に英語の「キング」がついているのはどーいうわけだとか、いろいろ謎の多い怪獣である。ヤマトンチュー(日本人)が琉球を侵略し、安豆味王朝が危機に陥ったときも眠りからさめて戦ってくれたらしいが、そのわりに琉球はいとも簡単に陥落してしまったあたりからも、あまり頼りにならない性格がうかがえる。武器が敵から発射された光線を右目で受け、左目から発射し返すくらいだから納得できるが。なお、王家の血を引く者にしか目覚められないので、浜辺でミヤラビがこんな歌を歌う。「♪暗い夜のとばりが消える 朝が来たら 眠りから覚めて欲しいの♪」…男しか血筋の者が生き残っていなかったら、随分恥ずかしい事態になりそうである。果たして、対メカゴジラ戦ではほとんど役に立たなかった。北村ゴジラでの活躍はあるのだろうか。 水那岐
ブラックホール第3惑星星人 「アルファ」「ケンタウルス」メカゴジラ
【ぶらっくほーる-だい-さん-わくせい-じん】
 地球植民地化を目論み、その最重要過程たるゴジラ撃退に向けた究極の戦闘ロボット・メカゴジラを引っさげ、地球に来襲した。地球最強たるゴジラを模して最強兵器を造らんとの発想を、科学的根拠としての弱さからのみ一笑に伏してはいけない。彼らの故郷がブラックホールの第3惑星なら、我らが地球は太陽系の第3惑星であり、二つの星はいわば陰と陽の関係にある。そして、陰に生きる者が陽の恩恵を被る者を妬み、憎み、侵そうとするのがこの世の常ならば、彼らもまた確固たる信条を持って地球にやってきた。類い希なる環境を持ちながら浪費するばかりの地球文明に、もはや人類の飼い犬に成り下がったゴジラを模した兵器に形骸化した本物の形骸を被せて送り込んでくるそのアイロニーは純然たるテロルだ。蛇足だが、その殺傷能力の高さに鑑みれば逆説的に必然が感じられないにもかかわらず、ターミネーターたちに本物=人間の皮を被せたスカイネットの思想は、彼らを模したものと言えよう。  kiona
メカゴジラ ブラックホール第3惑星星人メカゴジラII
【めか-ごじら】
 ただゴジラを葬るために産み出された。オリジナルが破壊神から守護神に転じ人間的な感情に支配されていった末期に、突如として現れた。形骸化したオリジナルの皮をつき破って立ち現れたその全貌は、オリジナルの漆黒を過去に追いやるかのような銀色にして、ガイガンさえ持ち得ていた生物の温もりを全否定するかのような金属(スペースチタニウム)で覆われていた。無論、その内面も完全なる機械のそれ。反旗を翻した分身、切り捨てられた負の双生児、感情も持たされず、意志も許されず、宿命のままただ触れるもの全てを破壊する亡霊。しかし、同時にそれはオリジナルがオリジナルだったころの幻影。偽ウルトラマン、偽仮面ライダー、巨大な実像は常に虚像を産み出してきたが、かつてこれほどまでの影は存在しなかった。だが、それでもやはり影は影に過ぎない。オリジナルなくして存在し得ない悲しさ、悲しみさえ持ち得ない機械の哀しさ。せめてオリジナルへの怒りと憎しみぐらいの弱さは許されてもいい。にもかかわらず、彼はただただ冷徹にオールレンジ攻撃を繰り出すのみ。壊せ!壊せ!全部壊せ!! kiona

 

ゴジラ×メカゴジラ
2002
88式地対艦ミサイル
【はちじゅうはち-しき-ち-たい-かん-みさいる】
 通称「SSM」、愛称は「シーバスター」。名前が示す通り、敵の上陸を防ぐ為、地上から海上にいる敵艦隊を遠距離から攻撃することが可能な兵器。大型トラックにミサイルを6門搭載しており、その形状から特撮スタッフの間では「平成のポンポン砲」と呼ぶ人もいるとか。ただ『G×MG』では地上にいるゴジラへの近距離攻撃を実施しており、使い方としては間違い。むしろ『GMMG』での東京湾上にいるゴジラ目掛けての一斉射撃の方が、現実的な運用法から見て正しい。 荒馬大介

 

ゴジラ FINAL WARS
2004
モンスターX
【もんすたー-えっくす】
 ガイガンに続いて、X星人が用心棒とした本命の怪獣。骨の露出したような外観はシーボーズを思わせる一面もあるが、「GFW」怪獣らしく足が細身で長く、尻尾がなければ「怪人」という呼び名がぴったり来ていただろう。だが、そのスリムな姿は機敏に動けそうではあるがあまりに弱弱しい印象を見る者に与え、大ボス怪獣としての貫禄が足りないと言われたのは事実。そうした事情は実は計算済みであり、案の定この怪獣は四足に三つの頭、そして翼を持った「カイザーギドラ」へと変身した。だが、キングギドラよりは平成モスラに出演したデスギドラに酷似した姿はアグレッシブさに欠け、いささかはゴジラを苦しめはしたもののジャイアントスイングをかけられた後、あっけなく葬り去られてしまった。なお、この姿は「三つ首ドドンゴ」とも一部で囁かれた。 水那岐