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宇宙Gメン

宇宙Gメン事典
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書籍

 

主な登場人物
宇宙Gメン (役)?
 アンドロメダ島の宇宙開発事業団を守るために活躍している謎の人物。名前からしてどこかの国の組織と考えられるが、細かくは語られていない。早風がそのエージェントで、宇宙Gメンに連絡を入れる役を果たしている。目の周りを黒くして正体を知られないようにしているが、その顔はどう見ても…
川中博士 (役)源八郎。
 アンドロメダ島でロケット研究をしている博士で、実質的なリーダー。ロケット研究を追求するあまり、世間には疎いことが言葉の端々から感じられる。
スタッフ
出口十三夫 監督
曲谷守平 監督
峰徳夫 監督
大谷明 脚本
梶原雄一 脚本
高久進 脚本
山野利一 脚本
話数 タイトル コメント DVD
第1話 宇宙ボタルの秘密  アンドロメダ島で国際的な宇宙開発事業が進められ、ついに初の宇宙船レダ1号が飛び立った。だが宇宙航行中、宇宙ボタルの群れに突っ込み、通信が途絶してしまう。その後、パイロットとしてアンドロメダ島に着任した早川譲二は事故の真相究明に乗り出し、それが何者かによる人為的なものであることを突き止める。

 第一回の作品。宇宙開発の失敗が実は国際的な陰謀団による妨害だったということが分かるということ。その陰謀を挫くため、謎のヒーロー宇宙Gメンが現れる。
 特撮を駆使して宇宙空間での食事シーンとかもあって、色々力が入っているのは分かる。そして
<南の島が舞台なのだが、植生は針葉樹ばかりだ。
 宇宙人の光線兵器はダイヤモンドも溶かせるそうだ。ダイヤモンドは溶けずに燃えるだけどね。
 宇宙Gメンということは、政府直轄の組織なんだろうが(GはGovernmentの頭文字)、国際宇宙開発事業を守るのはどの政府が?
 宇宙Gメンは謎の人だが、顔と声は早川そのもの。>
<A> <楽>
第2話 盗まれた宇宙艇  嵐の翌日、達夫はアンドロメダ島に漂着したサラヤという女性を助ける。回復したサラヤに川中基地を案内するが、彼女が行く先々で不思議な事件が起こる。月村が乗ったテスト用のロケットが宇宙空間でコントロールを失ってしまう。

 ロケットを奪おうとする敵との戦いで、テストパイロットの月村が危機に陥るという話。海底で待ち受ける敵に対して宇宙Gメンが攻撃を掛ける。
 早川はみんなの前で宇宙Gメンを呼んでくると言っていた。早川だけがその正体を知っているというのだが、そもそも宇宙Gメンの声が早川そのものなんだが。
<ロケット発射基地に故障があることを承知でロケット実験をしてる。人の命を何だと思ってるんだ?
 この作品のロケットはブースターなしで宇宙に行ける上に大気圏内でも飛行可能で、更に海中でも平気。かなりの高性能だ。>
第3話 幽霊衛星現わる  日本の観測所でで未確認飛行物体を発見された。未登録の衛星がないかとアンドロメダ島に問い合わせがあり、川中博士が調査したところ、その衛星は発見できず、観測所のミスだと思われた。だがそれを観測した井田という観測員が直接アンドロメダ島にやってくる。

 宇宙時代になって各国が人工衛星を次々に打ち上げている。その中には登録されていない衛星も混ざっていたという話。特定の国のエゴではなくデモン党の仕業として矮小化しているが、これは仕方のない所。
 国際宇宙事業団も結局宇宙Gメンに頼りっぱなしで何にもしてない。宇宙Gメンは必ず敵の一枚上手というのもパターンだ。
<ストーリー上ツッコミどころはないんだが、とにかく何をやってるのか分かりづらいのが問題点。宇宙船同士の戦いって結構難しいな。>
第4話 レダ5号不時着す  国際宇宙事業団では新たな宇宙船としてレダ5号のテスト飛行を行うこととなった。テスト機には月村だけでなく、達夫も搭乗し、テストは順調だったが、隕石群に突っ込んでしまう。

 マスコットキャラのような存在かと思ったが、実は達夫少年はパイロット候補生だったことが分かった。月村と達夫でロケットのテスト飛行中に島を見つけ、その探検を行うという話。偶然そこがデモン帝国の前線基地だったというオチがついた。流石にこの脚本はどうなんだろう?
 宇宙Gメンは国際宇宙事業団の面々に追跡装置を付けていることが分かった。ヒーローとしてそれってどうなんだろう?
<今回は達夫もロケットの助手なのだが、喋り方がまるで機械のようで不思議な感じになってる。
 ロケットが大気圏内で飛行機のように飛べるのはともかく、不時着したらもう飛べないはずだが。
 ハーバート博士という人物が出てくるが、どう見ても日本人にしか見えないぞ。
 ハーバート博士の娘から「私はどうなっても構わない」が出た。様式美だな。
 今回は宇宙Gメンが格闘アクションも披露している。何でもできる人なんだが、それだけ人手不足なのかも知れない。>
第5話 複写人間  川中博士によって設計中の新型宇宙船の設計図を盗むため、デモン帝国から委託を受けた博士は人間複写装置を開発する。それを用いて宇宙開発事業団の職員を複写し、宇宙開発事業団に潜り込ませる。

 人間を複写する装置によって混乱させられる話。人間を完全に複写させて好きな人間に顔や記憶を移し替えるという装置だが、そんなことが出来たら完璧なスパイが作れてしまう。宇宙開発どころじゃないな。
 職員と同じ顔をしているため、その犯人捜しがメインの話になるが、ミスリードもあったりして、意外な展開が待ってる。
 前回テスト飛行していたレダ5号テスト飛行は続いている。前回不時着したのに機体は無事だったんだ。
<スパイが電波を送っていたのを説明する際、恋人のことを「ハム」と言っていた。この言葉が分かるのも時代だな。>
第6話 パルワ島の対決 (フィルム紛失)
第7話 ロボット部隊の襲撃  デモン帝国によって作られた人造人間が人々を襲っていた。無差別の襲撃から、ロボットの作動試験だと見抜く川中博士。その本当の目的はアンドロメダ島にあった。

 唐突にロボットが出てきて、それが基地を襲う。あまりにもなし崩しの設定だが、まああんまり深く考えてはならない設定のようだ。
 あっという間に絶体絶命の危機に陥ったら、宇宙Gメンが颯爽と駆けつけてあっという間に事件解決。
 デモン帝国側では二人の博士が登場していたが、ロボットカニを退治された途端何も出来なくなってしまい、喧嘩してる家に二人とも飛行機が落ちて死亡。なんじゃそりゃ?
<敵スパイを探している達夫は目が光るカニを見つけて持ち上げてるにもかかわらずそれを放置している。>
第8話 アンドロメダ号ついに飛ぶ  宇宙開発事業団が開発していたアンドロメダ号の試験飛行が始まろうとしていた。その報告のために日本に帰国していた川中博士だが、その帰りの飛行中に何者かに襲われてしまう。宇宙Gメンの活躍で無事アンドロメダ島に戻り、アンドロメダ号の試験飛行も開始される。

 アンドロメダ号という宇宙船が出てきた。これまで作られてきた試験用ロケットは全てこの開発のためだったようだが、乗組員がいないと言うだけの理由で達夫を乗せたりと、結構無茶苦茶な運用をしてる。
 当然アンドロメダ号を狙いデモン帝国もちょっかいを出すので、宇宙Gメンは遠くから見張り、デモン帝国が出現すると戦っている。
 ちなみに打ち切りのためテレビ放映はここまで。宇宙開発半ばで終わるのでかなり中途半端。
<デモン帝国の面々はみんな饒舌。やっていることを一々全部口に出している。狭い宇宙船の中だけで話が展開するため致し方ないところか。
 目の前に小惑星が迫っているのに全く気づかずに正面衝突してしまうデモン帝国の宇宙船。前が見えてないのか?怖すぎる。>
第9話 空飛ぶ円盤の謎  新たなロケット開発は妨害もなく着々と進み、月村は休暇を取る事が出来た。せっかくだからということで達夫を連れて田舎に帰ったが、なんとそこに怪音波を発する空飛ぶ円盤が現れ、そこにいた宇宙工学博士の高山がさらわれてしまう。

 達夫少年と月村が田舎に帰ったところ、偶然そこに住んでいた宇宙工学博士がさらわれてしまう。なんとも都合良すぎる設定の話だったが、田舎での活躍は全くなく、円盤の秘密基地のある無人島での活劇となる。月村が大活躍するが、美味しいところをもっていくのはいつも通り宇宙Gメンの方。
<宇宙人によって人さらいが行われていることを聞いたのにそのまま帰ってしまう月村。調査をするとかしないの?
 月村は無人島に不時着したというハリーと出会ったが、ハリーはすぐに去って行った。それを笑顔で送ってる。折角救出したのになんでそんなあっさり?>
第10話 七人の宇宙飛行士  川中博士の念願の世界協力の下でのアンドロメダ号が完成した。その記念式典が大々的に行われたが、グレートデモンは世界中の要人を乗せたアンドロメダ号の爆破を狙う。

 アンドロメダ号が完成し、それでついに世界中の要人を乗せた処女飛行が行われる。ただし、それで要人を一網打尽にしようとデモン帝国が魔手を伸ばす。
 実はアンドロメダ号に乗っている宇宙飛行士七人の内一人がデモン帝国の一員だったのが分かり、犯人を捜すというのがメインの話となる。
 アンドロメダ号にはヒロシという少年が乗り込んでいた。笑って乗船を許していたことから、「冷たい方程式」はここでは適用されないらしい。その代わりに達夫少年は日本に帰国したと語られている。そのヒロシの機転で犯人を見つけることが出来た。
 初の宇宙遊泳のシーンもある。ただ、どうしても重力下の動きしかしてないが。
<宇宙旅行中のアンドロメダ号だが、普通に重力がある。
 グレートデモンはアンドロメダ号は素晴らしい宇宙船だと言っているが、デモンスーパーXはそのアンドロメダ号に併走して飛んでいる。性能は劣ってないと思うぞ。それ以前に遙か後方から宇宙Gメンの宇宙船が近づいているわけだが。>
第11話
第12話 宇宙ステーションの恐怖  アンドロメダ号による宇宙開発は順調に進んでいた。月開発のための宇宙ステーション建設も着々と進んでいたが、ステーション破壊を狙ったデモン帝国はアンドロメダ島の地上基地を狙い、アンドロメダ号の航路を手に入れようとしていた。

 前の話である11話が完全に失われているのだが、どうやらこの話は11話の続きとなってる話のようで、状況がよく分からない。
 宇宙ステーション破壊の為にデモン帝国は早風を殺して成り代わろうとするのだが、殺し屋よりも早風の方が強く、結局撃退されている。組織から裏切られた事を知った殺し屋が組織に復讐をする過程でアンドロメダ号の危機を救っていた。
 東と呼ばれる少年隊員がいるが、彼がどんな人物なのかも不明。
 宇宙遊泳のシーンがあるが、できる限り無重力っぽい描写をしてる。特撮の頑張りが見えるが、どうしても重力が分かってしまうのが残念でもある。
<「レザー砲」なる武器が登場している。レザーって革のことでは?
 早風を狙ったキラーのことを何故か知っている宇宙Gメン。ところで宇宙船に乗っているのに何で本人かどうか分かるの?>
第13話 宇宙への脱出  国際宇宙会議が日本で開かれることとなり、川中博士らアンドロメダ島の宇宙開発職員が皆日本にやってくる。その会議に合わせるかのように、日本では失踪事件が相次いでいた。そして会議の前日、川中博士まで誘拐されてしまう。

 最終回となる話。唐突にグレートデモンと宇宙Gメンとの最終決戦が描かれるのだが、突然川中博士が誘拐されて、それを助けたらグレートデモンの正体まで分かり、逃げたところを撃墜して終わる。あまりに唐突すぎる終わり方だった。

 

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