第3話 |
宇宙ゆうびんテンちゃん到着! |
第2回Aパート 金子修介:脚本
1981年10月21日放送 |
あらすじ |
轟音と共に屋根を突き破り、諸星家へ落ちてきたのは巨大な桃。早速食べようと包丁を入れる母であったが、中から出てきたのはラムの従弟にして空飛ぶ小鬼のテンであった。一目見てライバルと認めたテンは、あたるに対して宣戦を布告。幼児の魅力により周囲の人間を次々と籠絡していく。頼みの綱であるしのぶにまで愛想を尽かされたあたるはついに激情。夕食後、ついに決定的対立を迎える。テンの強力な火炎攻撃のさなか訪れるプロパン屋。あたるの家を中心にキノコ雲が起こる。 |
カラス |
特に特筆すべき事のない回だが、プロパン屋を千葉繁が怪演している。 |
甘崎 |
原作でのテンの登場は随分後になってから。ここで敢えて登場させたのはマスコットキャラ(及び突っ込み役)を欲した制作側の深慮(浅慮?)であったと推測される。桃の中でテンが行った真剣白刃取りは、以降(特に面堂登場後)多用されることになる。後、TVシリーズでは何話か「桃太郎」の話が出てくるのだが(21・22話「あたる源氏平安京にゆく」90話「地獄のキャンプに桃源郷を見た!」他にもあったはず)、これに意味があるのかどうかは不明。脚本の名前もチェックされたし。 |
補足 |
金子修介 職業:映画監督 1955年、東京生まれ。大学時代、映研での押井監督の後輩で、平成ガメラシリーズの監督として知られる。2000年には宮部みゆき原作の「クロスファイア」を監督。当時は日活の助監督で、チーフディレクターであり先輩でもある押井守とは何の関係もなく、押井守の知らないうちに脚本家として現れ、そして去っていったらしい。彼曰く「助監督として修行して監督になった、最後の男」だそうである。ガメラIII公開中の1999年3月10日「笑っていいとも」のテレホンショッキングに前田愛からの紹介で登場した際、脚本の伊藤和典からの「責任取ってね(はあと)」という電報がタモリによって読み上げられ、「脚本を渡されて作品が出来上がったら、後は監督の責任ですから・・・」としどろもどろに説明していた。(笑) もちろん「責任取ってね(はあと)」はBDのチビラムのセリフ。しかしBDの脚本は押井監督本人であり、伊藤和典ではない。
補足の補足(笑) 周知の通り伊藤和典は押井氏作品の多くの脚本を手がけている脚本家で後のヘッドギアの一員でもある。BDにおいてはスタッフロールに名前が見られないのだが、実はしっかり参加していたらしい。 |