1986年 スティーヴン・ヘレク(監) |
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惑星ザンディの刑務所から宇宙船を奪って囚人達が脱走。地球にやってきた彼らはカンザスの田舎に不時着し、ブラウン農場の地下室に忍び込んだ。同じ頃、囚人達を追ってバウンティ・ハンターのハーブ(ウォルシュ)とジェイ(ブッシュ)も地球に来訪。二人はロック歌手に変奏して追跡を開始する… 現在のところ都合4作が作られた人気シリーズの第一作目。 一応続編が作られるほどの人気を持っているはずだが、物語の構成も演出もやってることは1950年代のSF作品となんら変わらず。むしろこの古めかしい作品を衒いもなくやってしまったという事実に拍手を送ろう…それ以外は送る気がないけど。 多分『グレムリン』(1984)がかなりのヒットを飛ばしたため、それにあやかって小さな怪物を多量に出してやれば売れるんじゃないか?と言う、まるでコーマンのような発想で作られたんだろう。 田舎を舞台に変な住民と、それに輪をかけた変なバウンティ・ハンターが変な生きものを退治する。とにかく変なのばっかり出てくるので、その狂いっぷりを楽しむための作品と言えよう。こう言うのがたまらなく好きって変な人間も世の中には結構いるもんだ(たとえばこれ書いてる当の私とか)。 クリッターの造形には意外に力が入っていて、ちょっとグロテスクだけど、どことなく愛らしい小動物って感じが良く出ていたし(これが『グレムリン』の亜流と呼ばれる訳だが)、何でも良く食うため、ダイナマイトまで食ってしまい、腹で爆発させてしまうという、まるで爆竹をカエルに銜えさせて火を付けた子供の頃の記憶も甦らせてくれた。 50年代SFが大好きな私からしたら、かなり堪能出来た作品だった。 |
アグ | → | |||
【あぐ】 | ||||
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クリッター | → | |||
【くりったー】 | ||||
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ザンディ | → | |||
【ざんでぃ】 | ||||
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ジェイ | → | |||
【じぇい】 | ||||
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チャーリー | → | |||
【ちゃーりー】 | ||||
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ハーブ | → | |||
【はーぶ】 | ||||
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ブラッド | → | |||
【ぶらっど】 | ||||
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1988年 ミック=ギャリス(監) スコット=グライムズ、テレンス=マン、ドン=オッパー、バリー=コービン |
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2年前、カンザスの田舎町で猛威を振るったクリッター達は退治されたが、ブラウン一家は嫌な思い出から逃れるようにテキサスへと引っ越していた。だがイースターの祝いの日に帰ってきたブラッドは、納屋からクリッターの卵が一気に孵化する光景を目の当たりにしてしまう。大増殖したクリッター達に町はパニックに陥るが、ブラッドはハーブからもらった通信機の存在を思い出し、その時再び颯爽とバウンティ・ハンター達が現れる… 2年前の1986年に公開された前作『クリッター』(1986)これが本当にヒットしたのかどうかよく分からないけど、少なくともシリーズ化されたって事は、何らかの受け要素があったのだろう。本作の場合は本当にそのまんまの続編で、前作のキャラクタが今回も大暴れするのが特徴…ほとんどのキャラは大幅に顔つきとか変わったけど、その辺はご愛敬。前作単なる酔っぱらいだったチャーリーが今回も健在だが、大幅に役柄が変わり、見習いとはいえ、バウンティ・ハンターの一員としてヒーローっぽい活躍をしている。 一作目と較べてますます派手になり、クリッターも単体から合体して巨大化したりしてみたり、知能が高くなったりと、見所は多くなっているが、それ以外に観るべきものが全くないと言うのは事実。 一作目同様、ホラー描写は抑えめなので、純粋なコメディ・アクション作品として観るのが正しいのだろう。 |
クリッターボール | → | |||
【くりったー-ぼーる】 | ||||
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ナナ | → | |||
【なな】 | ||||
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ミーガン | → | |||
【みーがん】 | ||||
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