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怪獣映画

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怪獣ゴルゴ


怪獣ゴルゴ
1959年
ユージン・ローリー(監)

 

怪獣ゴルゴ ガッパ、ゴルゴ
【かいじゅう-ごるご】
 イギリス映画。製作年は1959年とあるが、海外の資料では61年とありはっきりしない。監督は『原子怪獣現わる』のユージン・ルーリー。北欧の海で捕らえられた怪獣ゴルゴはイギリスに輸送され見世物となるが、実はその個体は子供だった。やがて子を奪われた親ゴルゴはイギリス目指して進撃を始める……という話。怪獣ファンの間では日活映画『大巨獣ガッパ』の元ネタとして有名だが、過去に一度ビデオリリースされたのみで、日本では鑑賞の機会が極端に無かった不遇の作品。
 海外特撮作品としては珍しく純粋な巨大怪獣映画であり、日本と同じく着ぐるみ&ミニチュアによる撮影方法を採用しているのが特徴。とりわけ、親ゴルゴによるロンドン橋、ビッグベン破壊というスペクタクルに加え、大勢のエキストラを集めたパニックシーンや、またそのエキストラに瓦礫を降り注がせるという大胆極まりない合成シーンは特筆モノ。なお特撮担当は後に2001年宇宙の旅でオスカーを獲得したトム・ハワード。 荒馬大介
ゴルゴ 怪獣ゴルゴ
【ごるご】
 北欧の海をねぐらとしていた伝説の怪獣。当初出現した10メートルほどの個体はまだ子供で、完全に成長すると60メートルにも及ぶ巨体となる。特殊能力はないが、戦車砲やミサイルを寄せ付けない頑丈な皮膚を持ち、建造物を一撃で破壊出来るほどの強い腕力を持つ。海外作品だが、着ぐるみで撮影された数少ない例。
 余談だが、マイケル・ムーア監督『ボウリング・フォー・コロンバイン』DVDの店頭デモ映像に「独:381、仏:255、カナダ:165、英:68、日:39、米:11,127」と映る場面で、日本のイメージ映像としてなぜかこのゴルゴが登場していた。これは日本の着ぐるみ怪獣映画文化に対する敬意か? 荒馬大介