特撮館Top
特撮事典

地球最後の男

アイ・アム・レジェンド


<amazon>
<楽天>
2007年
フランシス・ローレンス(監)
 2009年。遺伝子治療による画期的な癌の特効薬が完成した。だが、それは強力なウィルス性の伝染病に変質。人間を次々と病魔に冒していった。そして3年後。死滅してしまったニューヨークでたった1人、ウィルスに耐性を持つ科学者のロバート=ネビル(スミス)は孤独の中で生き残っていた。彼は孤独と闘いながら特効薬の開発を続け、愛犬サムとともにほかの生存者の存在を信じて無線で交信を続けていた…
 リチャード・マシスンのSF小説
「地球最後の男」の映画化。1964年に『地球最後の男』、1971年に『地球最後の男 オメガマン』に続く三度目の映画化になる。
 出来として決して悪い作品ではない。むしろネタとしてB級SFにしかならない作品を、よくここまで人間中心の物語にしたとは思う。 だから本作はSF作品と言うよりは究極の孤独に耐える人間ドラマとして観るべき作品だろう。
 本作を人間ドラマと限定して考える限りは色々なものが詰め込まれている。自分以外の仲間が誰一人いない中、精神的な安定を保たせるために出来る限り人としての生活を送ろうとする姿勢や、そんな中突然現れた人間に戸惑いを隠すことが出来ない、
そんな人間を演じたスミスの好演が光る作品とは言える。スミスは『アイ,ロボット』に続いてSF大作の主演だが、SFとは割と相性が良いようだ。監督のローレンスも前作『コンスタンティン』のようなCGに頼った姑息な演出ではなく、人間の描き方が上手くなっている。
 無人のマンハッタンを使った遊びもたっぷりあって、特に前半は楽しめる。人の全くいなくなったブロードウェイの看板とかにも結構遊び心が込められてたりする(バットマンの模様の胸に「S」の字が光ってたりとか)。

 ただ、これをSF映画として観てしまうと山ほどツッコミ所満載になってしまうのがちょっと問題。そう言う事を気にしてしまうとどうしようもないが、どうしてもそう言う目で見てしまう自分がいる。
 いくらでも出てくるが、本当にちょっとだけ以下に。
嫌な思いをする可能性があるので、閲覧はご注意を

<ミュータント化した人間はダーク・シーカーズと呼ばれるらしいが、他のリビングデッドものとは異なり、かなり知性が高いのが特徴的。ロバートに対して、かつてロバート自身が使った複雑な罠を仕掛けてみたり、こっそりロバートを観察して住んでる家を突き止めてみたりと、これまでにない知性を持っている。これが本作の面白い点なのだが、そこから基本的に逃げるだけでそれに対抗する手段をロバートは取っていない。実際ニューヨークから逃げ出して郊外に移るとか、完全密閉式の要塞を作って、そこで寝泊まりするとか、最低でも塒を複数用意しておくべきなんだろうけど、基本的にその対抗手段を一切取ってないために、ちょっとしたミスで全てを失ってしまう。ロバートはそこまでセンチメンタルだったのか、それともどこかに自殺願望があったんだろうか?
 最初の鹿狩りのシーンがある。多分これは鹿にはウィルスに耐性があるという事だろうけど、犬は耐性を持ってないのだから、サムに噛みつくよう命令するのはまずいだろ?そう言えばライオンとか鳥とかもいたけど、犬は駄目だって理由は一言説明しても良かったんじゃない?
 ダーク・シーカーズは感染した犬をペットのように使っていたけど、人間でさえあれだけ知性を減退させるのに、犬は飼い慣らせるものなの?
 ロバート自身は自分が地球最後の男と思っていたようだが、ちゃんと横のつながりはあったことが最後に発覚。かつてロバートは遺伝子治療のホープで雑誌にも載ってた位なのに、3年の間誰も接触しなかったのも妙な話。
 致命的なのは、タイトルは「I am Legend」なのだが、ラストシーンで「He is Legend」と言わせてしまったことかな?タイトルに帰って欲しかったもんだ。>

 

アナ
【あな】
 ロバートの前に現れた人間の女性。クリッペン・ウィルスに耐性を持つ。 甘崎
アルファ
【あるふぁ】
 ロバートが名付けたダーク・シーカーズの被検体。一体を捕らえては特効薬のテストに用いている。 甘崎
イーサン
【いーさん】
 ロバートの前に現れた人間の少年。アナの息子。クリッペン・ウィルスに耐性を持つ。 甘崎
クリッペン・ウィルス
【くりっぺん-うぃるす】
 ニューヨーク在住のクリッペン博士によって作られた抗ガン薬だったが、悪性ウィルスと化し、大部分のほ乳類を冒し尽くしてしまった。 甘崎
サム
【さむ】
 ロバートの愛犬。もともと娘からもらった子犬だが、今や欠かすことの出来ないロバートのパートナーとなっている。 甘崎
ゾーイ
【ぞーい】
 ロバートの妻。ニューヨークを脱出しようとした際事故にあって帰らぬ人となる。 甘崎
ダーク・シーカーズ
【だーく-しーかーず】
 クリッペン・ウィルスにより変質してしまった人間のなれの果て。知性は後退し、紫外線に極端に弱くなる。闇の中食べ物を求めて徘徊する存在。時に人間並みの知性を持った存在もいるらしい。 甘崎
マーリー
【まーりー】
 ロバートの娘。ニューヨークを脱出しようとした際事故にあって帰らぬ人となる。 甘崎
ロバート
【ろばーと】
 ロバート・ネビル。生化学博士で、クリッペン・ウィルスの蔓延で特効薬の開発にいそしんでいたが、間に合わず、ニューヨークで一人きりになってしまう。 甘崎
ロバート(検索) <amazon> <楽天>