弟が殺された夢を見て、胸騒ぎを覚えた中国人武道家のリュウ・カン(ショウ)は故郷に戻りると、そこに伝説の格闘神ライデン(ランバート)が現れ、香港で開かれる格闘技トーナメントに出場しろと言われる。ハリウッドスターのジョニー=ケイジ(アシュビー)も更なる名声を得るため、女捜査官のソニア(ウィルソン)も犯罪組織のボスであるカノウを探すために香港を訪れる。大会の主催者であるシャン・ツンが主催する“モータル・コンバット”は、実は魔界の魔神が現実世界を手に入れるために開催されたものと分かり、3人は共同してトーナメントに出場する。
ストリート・ファイターIIで世界中が格闘ゲームブームとなり、アメリカ製オリジナルゲームとして登場した“モータル・コンバット”は、その残虐描写が話題となりアメリカではヒット(首を刎ねたり、火を出して相手を焼き尽くしたり、キャラによっては相手を喰ってしまうなどという描写があり)。それが映画化された。
ちなみにゲームの方だが、私も話題に押されて購入したが、これが又とんでもない難易度を持つゲームで、全然進むことが出来ず、クリアできないまま放っておいた記憶がある(アメリカ製と言うこともあってか、バランスも無茶苦茶だし、ヒットしてるのかどうかさえも分からない攻撃など、やってるとだんだんむかついてくる)。それでもキャラは練れていた感じで、本作がビデオ化された際に鑑賞。
格闘ものの映画としては、CGの多用が初めて使われた作品として、当時はかなり迫力があって見えたし、ちゃんとゲームに登場したキャラも基本的に全部出ていたので、これはこれで満足(隠しキャラのリープテイルまでちゃんと出ていた)。
ストーリーはB級ものにありがちな一直線で、結構しょぼいが、とにかくノリが良いため、最後まで飽きずに観られたし、アクション的にも及第点。好きな人なら好きという作品に仕上がってる。
ま、あまり人にお勧め出来る作品とは言えないものの、なーんも考えずに観る分には楽しめると思う。
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