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ネバーエンディングストーリー

ネバーエンディングストーリー

1984年
ウォルフガング・ペーターゼン(監)
 古本屋で不思議な本を見付けたいじめられっ子の少年バスティアン(オリヴァー)。蛇の紋章の突いたその作品をむさぼるように読み進む。本の中ではアトレイユ(ハサウェイ)という少年が世界の危機を救うため、単身悪と戦う姿が描かれていた。アトレイユの冒険をドキドキしながら読み進む内に、不思議な事に気付く。何と本の中には、今本を読んでいる自分自身が登場しているのだ。驚きを覚えつつも、読むことを止められない。そして、何故自分がこの本を手に取ったのか、そして自分が世界に対しいかに重要な役割を担っているのかを、知ることになる。
 ミヒャエル・エンデ原作の、
素晴らしいストーリーの物語。ただ、原作が素晴らしい作品は、往々にしてクズのような映画にしかならない。これはその典型的例であろう。監督はウォルフガング=ペーターゼンだが、この人、当たりはずれが多いのが欠点で、今回はモロその欠点の方が出てしまった。
 主人公であるアトレイユ役はそんなに悪いわけではないが、作り物にしか思えないネバーランドの住民も、強引なストーリー展開もいただけない。大体、悲劇をモンスターに切々と語らせるなっつーの。時間の都合があったとしても、ネバーランドの崩壊シーンはちゃちすぎ。更に王女が
可愛くない
 もう一つ言わせてもらうと、あのオチは何だ?そうか。夢を忘れない子は圧倒的な力を手に入れて友だちをいじめ返すことが出来るのか。いやはや
ご立派な教育映画だ。
 流石にこれには原作者であるエンデも呆れたらしく、クレジットから自分の名前を削除させてしまったという。
 救いはリマールの歌くらいか。これは良かったので、サントラまで買ってしまった。
 でも、不思議なのは、これだけ失敗した作品に、続編が作られたと言うことなんだが…意外にドイツという国はそう言うところがあるのかも知れない。

 今気が付いたが、主人公の俳優の名前はノア・ハサウェイ。これって
ガンダムのブライトの息子の名前じゃないか?

 

アウリン
【あうりん】
 身につけると様々な力を得られるとされるお守り。二匹の蛇が互いの尻尾を噛んでいるデザイン。幼ごころの君により、アトレイユに手渡される。 甘崎
アトレイユ
【あとれいゆ】
 「果てしない物語」の主人公。虚無に冒され、病を得た幼ごころの君の病を治すための旅に出る。役はノア=ハサウェイ。 甘崎
イグラムール
【いぐらむーる】
 ファンタージェンの死の山脈に住むモンスターで、毒を持つ。瀕死のファルコンを餌食にしようとしたところをアトレイユにより蹴散らされる。 甘崎
エルフェンバインの塔
【えるふぇんばいん-の-とう】
 ファンタージェンの中心に位置する城で、幼ごころの君がここに住んでいる。 甘崎
幼ごころの君
【おさなごころ-の-きみ】
 ファンタージェンの中心となる王女。彼女の存在こそがファンタージェンを支えており、現実界で彼女に名前を付けてくれる子供が出てくるのを待っていた。そのためにアトレイユを呼び出し、冒険を強いることになる。役はタミー=ストロナッハ。 甘崎
グモルク
【ぐもるく】
 ファンタージェンに住む人狼。虚無によって名前を奪われてしまい、アトレイユの前に立ちふさがる。ファンタージェンと現実世界が同時に滅びに瀕していることをよく分かっている上で、虚無に仕える道を選んだ人物でもある。 甘崎
バスティアン
【ばすてぃあん】
 現実世界に住む本好きの少年。いじめられっ子で本の世界に逃避しているきらいがあるが、夢を忘れることがない少年のため、ファンタージェンの救世主として選ばれる。彼が「果てしない物語」を読み進むことで、徐々に本の世界に入り込んでいく。最後に幼ごころの君に名前を付けることでファンタージェンを救う。役はバレット=オリヴァー。 甘崎
ファルコン
【ふぁるこん】
 ファンタージェンに住む犬の顔をした白竜で、“幸いの竜”の通り名を持つ。イグラムールに襲われていたところをアトレイユに助けられ、彼を乗せるようになる。ラストはファンタージェンを救ったバスティアンを乗せて現実世界にやってくる。 甘崎
ファンタージェン
【ふぁんたーじぇん】
 「果てしない物語」の舞台。この世界は現実とリンクしており、現実の人間が夢や希望を失った時、滅んでしまう。その救世主として現実世界にいる本好きの少年バスティアンを選び出す。 甘崎
ロックバイター
【ろっく-ばいたー】
 ファンタージェンに住む岩で出来た巨大な人物(?)。石灰岩を食料にしている。本作のポスターなどでよく登場し、本作の象徴的存在だったが、登場する時間は極めて短い。 甘崎