古本屋で不思議な本を見付けたいじめられっ子の少年バスティアン(オリヴァー)。蛇の紋章の突いたその作品をむさぼるように読み進む。本の中ではアトレイユ(ハサウェイ)という少年が世界の危機を救うため、単身悪と戦う姿が描かれていた。アトレイユの冒険をドキドキしながら読み進む内に、不思議な事に気付く。何と本の中には、今本を読んでいる自分自身が登場しているのだ。驚きを覚えつつも、読むことを止められない。そして、何故自分がこの本を手に取ったのか、そして自分が世界に対しいかに重要な役割を担っているのかを、知ることになる。 ミヒャエル・エンデ原作の、素晴らしいストーリーの物語。ただ、原作が素晴らしい作品は、往々にしてクズのような映画にしかならない。これはその典型的例であろう。監督はウォルフガング=ペーターゼンだが、この人、当たりはずれが多いのが欠点で、今回はモロその欠点の方が出てしまった。
主人公であるアトレイユ役はそんなに悪いわけではないが、作り物にしか思えないネバーランドの住民も、強引なストーリー展開もいただけない。大体、悲劇をモンスターに切々と語らせるなっつーの。時間の都合があったとしても、ネバーランドの崩壊シーンはちゃちすぎ。更に王女が可愛くない。 もう一つ言わせてもらうと、あのオチは何だ?そうか。夢を忘れない子は圧倒的な力を手に入れて友だちをいじめ返すことが出来るのか。いやはやご立派な教育映画だ。
流石にこれには原作者であるエンデも呆れたらしく、クレジットから自分の名前を削除させてしまったという。
救いはリマールの歌くらいか。これは良かったので、サントラまで買ってしまった。 でも、不思議なのは、これだけ失敗した作品に、続編が作られたと言うことなんだが…意外にドイツという国はそう言うところがあるのかも知れない。
今気が付いたが、主人公の俳優の名前はノア・ハサウェイ。これってガンダムのブライトの息子の名前じゃないか? |