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1994年 ローランド・エメリッヒ(監) |
エジプトの遺跡から発見されたオーパーツ。それは別宇宙へとあらゆるものを転送できるというスターゲイトだった。考古学者ジャクソン博士(スペイダー)はパズルのような石碑の暗号を解き、遂にその謎を解読することに成功した。そして開かれた未知の領域への探検に、第一陣として軍隊が送られることとなった。ジャック=オニール大佐(ラッセル)に率いられた彼らがそこで見たものは、まるで古代エジプトのような不思議な惑星だった。支配するものと、支配されるものに極端に分けられた世界で、被支配階級のために立ち上がった彼らだが… 凄まじい予算とSFX技術を用いて満を持して作成された作品。映画と並行してゲームや小説、様々なメディアを駆使してどれほどこの映画が画期的か、そしてどれほど素晴らしい映画か、と言う宣伝が行われた(今では半ば当たり前だが、この作品の宣伝の度合いは凄かった)。 ところが、こういう用いられ方をすると絶対行きたくなくなるのが私の癖で、絶対こんなもん観てやるか。と思っていた。大体、主役がカート=ラッセルだってことも知らなかった。 それで大成功。いや、失敗だったか。これほど突っ込みどころ満載の映画だったら、実際に観てからボロクソに言ってやれば良かったかも知れない(笑) それでテレビで見たのだが、大爆笑。映画館で観られなかった分、思い切り笑ってやった。 スターゲイトの謎そのものは何でこんな物今まで分からなかったの?と言うレベルだが、まあ良いとしよう。 問題はスターゲイトを抜けてからの話。 まず、あそこでスターゲイトを使う必要性は全くないこと。それこそSFで無くても良いくらい。要するに圧政に苦しむ住民を、外世界から颯爽とやって来たヒーロー(達)が助け、無気力に陥っていた住民も折から起こる鬨の声に決起し、やがて自分たちで国を作ることの重要性を自覚していく。民主主義万歳。ちゃんちゃん。 お節介にも他の惑星の戦争に荷担し、その国の政治形態をガタガタにした後、余計な戦争の火種となるテクノロジーを残して帰っていく。 アメリカ映画ではむか〜しから作られていた手法であり、特にマッカーシズムに染まったハリウッドではこういう映画が量産されていった。いや、正確に言うなら、テレビドラマやアニメの方が影響が強い。アメリカ製のアニメが近年までパッとしなかったのはこのパターンでばかり作られていたからではないかな?しかし、何もこの時代でこの設定で映画作るなんてばかげたこと、誰が考えたんだ?(おう、そうだ。今でも『PLANET OF THE APE』(2001)なんてものが作られてるじゃないか) 前半部分で華々しく登場していた謎はどうなったの?結局何も分からないまま、終わってしまったのではないか?どうせスターゲイトを題材とするなら、ゲイトの先が宇宙空間だったってのなら、パニック映画として充分楽しい映画になれただろうにな。折角の素材を無駄遣いした好例。 それにしてもカート=ラッセル、お前のファンなんだから、ガッカリさせないでくれ。もっと弾けろ。その方がお前らしい。 後に本作の設定を活かし、TV版が作られたが、こちらはいろんな星に行けるというゲイトの設定を上手く活かし、良質な作品に仕上がっている。 |
キャサリン | → | |||
【きゃさりん】 | ||||
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シャーレ | → | |||
【しゃーれ】 | ||||
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ジャック | → | |||
【じゃっく】 | ||||
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スターゲイト | → |
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【すたー-げいと】 | ||||||
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ダニエル | → | |||
【ダニエル】 | ||||
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ラー | → |
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【らー】 | ||||||
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