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1981年 ジョン・ランディス(監) |
イングランド旅行中のデイヴィッド(ノートン)とジャック(ダン)は、湿地帯で獣のような何者かに襲われた。次にデイヴィッド気がつくと、ロンドンの病院のベッドに横たわっていた。看護士の話によればジャックは死に、2人を襲ったのは凶暴な精神異常者だということだったが、その板死んだはずのジャックの訪問を受ける。彼によれば、自分たちを襲ったのは狼人間で、満月の夜には、デイビッドも狼人間に変身して人間を殺すだろう。だから人間を殺す前に自殺しなくてはいけないというのだが… ジョン・ランディス監督が作った新しいタイプのモンスター映画。1981年度から新設されたアカデミーメイクアップ賞にリック・ベイカーが初受賞 映画の三大モンスターといえば?と尋ねられたら、個人個人で異なってくるだろうが、古い映画ファンであれば、特にハリウッド好きであれば答えは自ずと明らかだろう。それはフランケンシュタイン、ドラキュラ、そして狼男となる。どれも映画によって魅力的なクリーチャーに創造され、現在も尚定期的にハリウッドで作られ続けてる。 この三つのうち、やや毛色が違っているのが狼男である。他の二つが曲がりなりにも原作付きなのに対し、これだけは映画がオリジナルとなる。 それだけでなく、もっともバリエーションが豊かなのも狼男の特長だろう。原作が無い分、作り手のイマジネーションによって設定に引きずられることなく、様々な形の狼男が創造できるから。 ただ、その中にもやはり定型というのは厳然として存在している。多くの場合狼男となるのは、それまで普通の人間として生きてきた人で、ある日突然に狼人間となって、アイデンティティに悩むこととなる。という点が挙げられよう(多様化してるので、それに当てはまらないものも結構あるのは事実だが、狼人間単体の作品であれば、このパターンを取るのが定番)。 これまで普通の価値観を持っていただけに、狼人間であるという現実と、普通の感覚とが責めぎあい、その悩む部分こそが物語に大きなスパイスとして機能してくれる。クリーチャーデザインやアクションシーンも重要だが、主人公の悩みをいかに描くかで本作の出来不出来が分かる。 本作もその意味で言うならきっちりとテンプレートに沿った物語が展開していくのだが、本作の場合、80年代という時代に合わせたか、とてもスピーディに展開していく。主人公が狼男に変身するのはほとんど二日間だけ。その間に畳みかけるように危機が訪れ、存分に変身後のアクションやパニックが描かれるため、ほとんど葛藤してる暇がない。そのため1時間半があっと言う間に過ぎてしまう感じ。 そのスピード感こそが本作の最大の特徴だし、観てる側としては心地よく流れに乗っていれば良い。まさに80年代を代表するホラームービーと言えよう。じっくりたっぷり恐怖を煽るよりもこちらの方が雰囲気に合ってるし、今からすると、これが80年代の感覚なんだな。と思わせてもくれる。 その中でも出来るだけ物語性を深めようとする努力も観られるし、かなりの当たり作品と言ってしまって良いだろう。 特撮の技術もたいしたもので、さすがリック・ベイカー!と唸らせてくれるし、SFXではなく、モロ「特撮」と言わせてくれる出来も素晴らしい。 残酷シーンが多々あるため、万人受けは難しいかもしれないけど、特撮好きの人間には是非観てほしい作品の一本。 |
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