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ジョン・ランディス
John Landis

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鑑賞本数 合計点 平均点
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書籍
2009
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2004
2003
2002
2001
2000
1999
ミクロキッズ(3rd)<TV> 製作総指揮
1998 ブルース・ブラザース2000
ミクロキッズ(2nd)<TV> 製作総指揮
1997 クイックシルバー 出演
マッド・シティ 出演
ミクロキッズ(1st)<TV> 製作総指揮
1996 ステューピッド/おばかっち地球防衛大作戦 監督
1995 モンスター・ファミリー 製作総指揮
1994 ビバリーヒルズ・コップ3 監督
タイム・スライダーズ 製作総指揮
1993
1992 イノセント・ブラッド 監督
ボディ・トーク 出演
スリープウォーカーズ 出演
1991 オスカー 監督
1990
1989
1988 星の王子ニューヨークへ行く 監督
1987 アメリカン・パロディ・シアター 監督・製作総指揮
1986 サボテン・ブラザース 監督
ファズバケットの贈りもの 製作総指揮
1985 スパイ・ライク・アス 監督
殺人ゲームへの招待 製作総指揮・原案
1984 眠れぬ夜のために 監督
1983 トワイライトゾーン 超次元の体験 「第1話」監督・製作・脚本
大逆転 監督
カミング・スーン 監督・脚本
1982
1981 狼男アメリカン 監督・脚本
1980 ブルース・ブラザース 監督・脚本
1979
1978 アニマル・ハウス 監督
1977 ケンタッキー・フライド・ムービー 監督
1976
1975 デス・レース2000年 出演
1974
1973
1972
1971 シュロック 監督・脚本・出演
1970
1969
1968
1967
1966
1965
1964
1963
1962
1961
1960
1959
1958
1957
1956
1955
1954
1953
1952
1951
1950 8'3 イリノイ州シカゴで誕生

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タイトル
<A> <楽>
  
物語 人物 演出 設定 思い入れ

 

ブルース・ブラザース2000
<A> <楽>
  
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 前回のコンサートで刑務所に入れられてしまったブルース・ブラザースの面々。長い刑期の間にジェイクは獄中死してしまい、エルウッド(エイクロイド)一人が残された。舞い戻った孤児院でバスターという少年の保護を頼まれたエルウッドは「最高のエクスタシー」を求め、ブルース・ブラザースの再結成に向かう。警察やロシアン・マフィアの追撃をかわしつつ強引な手口でメンバーを集めたエルウッドはボーカルに新メンバーのマイティ=マック(グッドマン)と恩師カーティスの隠し子でイリノイ州の警察署長のキャベル(モートン)を加え、ニューオリンズで開催されるブルース・フェスに参加するため南へ向かう…
 音楽映画の金字塔
『ブルース・ブラザーズ』(1980)18年振りの続編。
 続編ものの映画の場合、ノリが変わらず呆れる場合と、ノリが変わらないのでほっとする場合があるが
、私にとっては本作は後者だった。勿論ベルーシ不在は非常に悲しいものがあるが、グッドマンは好演していたし(体型も似てるし、それに私自身グッドマンのファンでもある)、本作も歌と踊りに溢れ、非常に楽しめる。脇役で出てくるキャラクターの歌も妥協なくちゃんと演奏されているし(BBキングやエリック=クランプトンとかも出てるが、出てくるミュージシャンも一流どころ取り揃えって感じ)、伝道集会での踊りなんかは非常に質が高い。
 説得力があるんだか無いんだか分からない妙なノリも健在で、ちょっとラストが消化不良っぽいけど、昔を思い出すだけでなく、本作単独でも楽しめる作品に仕上がっている。
ビバリーヒルズ・コップ3 1994
1994ゴールデン・ラズベリー最低監督賞(ランディス)、最低リメイク・続編賞

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スティーヴン・E・デ・スーザ(脚)
エディ・マーフィ
ジャッジ・ラインホルド
ヘクター・エリゾンド
ジョン・テニー
ティモシー・カーハート
テレサ・ランドル
ジョン・サクソン
スティーヴン・マクハティ
ブロンソン・ピンチョット
アラン・ヤング
ギル・ヒル
リンゼイ・ギンター
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
オスカー 1991
1991ゴールデン・ラズベリー最低主演男優賞(スタローン)、最低監督賞(ランディス)、最低助演女優賞(トメイ)

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マイケル・バリー
ジム・マルホランド(脚)
シルヴェスター・スタローン
ピーター・リーガート
オルネラ・ムーティ
ドン・アメチー
イヴォンヌ・デ・カーロ
ヴィンセント・スパーノ
マリサ・トメイ
エリザベス・バロンデス
ティム・カリー
カーク・ダグラス
ウィリアム・アザートン
アート・ラフルー
エディ・ブラッケン
ブルース・デイヴィソン
チャズ・パルミンテリ
サム・チュー・Jr
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
星の王子ニューヨークへ行く 1988
1988アカデミー衣装デザイン賞、メイクアップ賞

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デヴィッド・シェフィールド
バリー・W・ブラウンスタイン(脚)
エディ・マーフィ
アーセニオ・ホール
シャーリー・ヘドリー
ジェームズ・アール・ジョーンズ
ジョン・エイモス
マッジ・シンクレア
ポール・ベイツ
アリソン・ディーン
エリック・ラ・サール
ルーイ・アンダーソン
カルヴィン・ロックハート
サミュエル・L・ジャクソン
キューバ・グッディング・Jr
ヴァネッサ・ベル
フランキー・フェイソン
ドン・アメチー
ラルフ・ベラミー
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 アフリカの某小国の王子アーキム(マーフィー)は父王により無理矢理結婚させられそうになったため、自分で花嫁を探すと宣言し、供のセミ(ホール)と共にニューヨークを訪れた。アーキム王子は一介の市民を装ってハーレムに入り込み、そこでハンバーガー屋の娘リサ(ヘドリー)と出会うのだった。
 
1988年全米興行成績2位。ランディスとマーフィーは当時まさしくベスト・パートナーで、この二人が組めば面白いのも当たり前。と思っていたし、実際物語も悪くないのだが、私としては今ひとつ乗り切れなかったという感じだろうか?ストーリーの単純さと言うよりも、多分悪役に魅力がなかったことが最大の原因ではなかったか?と思われる。王子が一般の生活をしてとてつもない苦労するという話に持っていくのだったら、当然世間の風の冷たさとか、極悪な人間が出て然りなのだが、ここでは物語が妙に生ぬるい。その部分にひっかかりを感じてしまった。ラストも月並み。
 マーフィーの魅力でこそ魅せる作品なのは分かるし、そう言う作りになっているが、質的にはさほど良質とは言えまい。マーフィーの七変化も妙に浮いた感じ。
 ジェームズ・アル・ジョーンズ演ずるザムンダ国王が「息子よ」と言う台詞で笑える人間は間違いなくスターウォーズファン。
 楽しい作品であることは確かなので、あまり気を張らず、ぼんやりテレビ眺めて観るには良いんじゃないかな?
サボテン・ブラザース 1986

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スティーヴ・マーティン
ローン・マイケルズ
ランディ・ニューマン(脚)
スティーヴ・マーティン
チェヴィー・チェイス
マーティン・ショート
トニー・プラナ
パトリス・マルティネス
ジョー・マンテーニャ
フィリップ・ゴードン
ジョン・ロヴィッツ
フィル・ハートマン
ダイアナ・オルテッリ
アルフォンソ・アラウ
ヘクター・エリアス
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
スパイ・ライク・アス 1985

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ブライアン・グレイザー
ジョージ・フォルシー・Jr
バーニー・ブリルスタイン(製)
ダン・エイクロイド
ローウェル・ガンツ(脚)
ダン・エイクロイド
チェヴィー・チェイス
スティーヴ・フォレスト
ドナ・ディクソン
ブルース・デイヴィソン
ウィリアム・プリンス
バーニー・ケイシー
トム・ハッテン
マット・フルーワー
★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
大逆転 1983
1983米アカデミー音楽賞
1983英アカデミー助演男優賞(エリオット)、助演女優賞(カーティス)、脚本賞
1983ゴールデン・グローブ作品賞、男優賞(マーフィ)

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ティモシー・ハリス
ハーシェル・ワイングロッド(脚)
ダン・エイクロイド
エディ・マーフィ
デンホルム・エリオット
ジェイミー・リー・カーティス
ラルフ・ベラミー
ドン・アメチー
クリスティーン・ホルビー
ポール・グリーソン
アルフレッド・ドレイク
ボー・ディドリー
フランク・オズ
ジェームズ・ベルーシ
アル・フランケン
トム・デイヴィス
B・コンスタンス・バリー
フィリップ・ボスコ
ジャンカルロ・エスポジート
エイヴォン・ロング
ロバート・カーティス=ブラウン
ニコラス・ゲスト
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 1983年全米興行成績3位。環境が人間を作るかどうか。という賭によって運命を変えられてしまった二人を描く
狼男アメリカン 1981
1981米アカデミーメイクアップ賞

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ジョン・ランディス(脚)
デヴィッド・ノートン
ジェニー・アガター
グリフィン・ダン
ジョン・ウッドヴァイン
ブライアン・グローヴァー
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
特撮事典
 イングランド旅行中のデイヴィッド(ノートン)とジャック(ダン)は、湿地帯で獣のような何者かに襲われた。次にデイヴィッド気がつくと、ロンドンの病院のベッドに横たわっていた。看護士の話によればジャックは死に、2人を襲ったのは凶暴な精神異常者だということだったが、その板死んだはずのジャックの訪問を受ける。彼によれば、自分たちを襲ったのは狼人間で、満月の夜には、デイビッドも狼人間に変身して人間を殺すだろう。だから人間を殺す前に自殺しなくてはいけないというのだが…
 ジョン・ランディス監督が作った新しいタイプのモンスター映画。1981年度から新設されたアカデミーメイクアップ賞にリック・ベイカーが初受賞。
 映画の三大モンスターといえば?と尋ねられたら、個人個人で異なってくるだろうが、古い映画ファンであれば、特にハリウッド好きであれば答えは自ずと明らかだろう。それは
フランケンシュタイン、ドラキュラ、そして狼男となる。どれも映画によって魅力的なクリーチャーに創造され、現在も尚定期的にハリウッドで作られ続けてる。
 この三つのうち、やや毛色が違っているのが狼男である。他の二つが曲がりなりにも原作付きなのに対し、これだけは映画がオリジナルとなる。
 それだけでなく、もっともバリエーションが豊かなのも狼男の特長だろう。原作が無い分、作り手のイマジネーションによって設定に引きずられることなく、様々な形の狼男が創造できるから。
 ただ、その中にもやはり定型というのは厳然として存在している。多くの場合狼男となるのは、それまで普通の人間として生きてきた人で、ある日突然に狼人間となって、アイデンティティに悩むこととなる。という点が挙げられよう(多様化してるので、それに当てはまらないものも結構あるのは事実だが、狼人間単体の作品であれば、このパターンを取るのが定番)。
 これまで普通の価値観を持っていただけに、狼人間であるという現実と、普通の感覚とが責めぎあい、その悩む部分こそが物語に大きなスパイスとして機能してくれる。クリーチャーデザインやアクションシーンも重要だが、主人公の悩みをいかに描くかで本作の出来不出来が分かる。
 本作もその意味で言うならきっちりとテンプレートに沿った物語が展開していくのだが、本作の場合、80年代という時代に合わせたか、とてもスピーディに展開していく。主人公が狼男に変身するのはほとんど二日間だけ。その間に畳みかけるように危機が訪れ、存分に変身後のアクションやパニックが描かれるため、ほとんど葛藤してる暇がない。そのため1時間半があっと言う間に過ぎてしまう感じ。
 そのスピード感こそが本作の最大の特徴だし、観てる側としては心地よく流れに乗っていれば良い。まさに80年代を代表するホラームービーと言えよう。じっくりたっぷり恐怖を煽るよりもこちらの方が雰囲気に合ってるし、今からすると、これが80年代の感覚なんだな。と思わせてもくれる。
 その中でも出来るだけ物語性を深めようとする努力も観られるし、かなりの当たり作品と言ってしまって良いだろう。

 特撮の技術もたいしたもので、さすがリック・ベイカー!と唸らせてくれるし、SFXではなく、モロ
「特撮」と言わせてくれる出来も素晴らしい。
 残酷シーンが多々あるため、万人受けは難しいかもしれないけど、特撮好きの人間には是非観てほしい作品の一本。
ブルース・ブラザース 1980

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ダン・エイクロイド
ジョン・ランディス(脚)
ジョン・ベルーシ
ダン・エイクロイド
キャリー・フィッシャー
キャブ・キャロウェイ
ジョン・キャンディ
ヘンリー・ギブソン
チャールズ・ネイピア
ジェフ・モリス
レイ・チャールズ
アレサ・フランクリン
ジェームズ・ブラウン
ツイッギー
キャスリーン・フリーマン
ポール・ルーベンス
チャカ・カーン
フランク・オズ
スティーヴン・スピルバーグ
スティーヴ・ローレンス
★★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 刑期を終え出所したジェイク・ブルース(ベルーシ)は迎えに来た弟エルウッド(エイクロイド)と共に昔世話になった孤児院に向かうが、その孤児院が財政危機に陥っている事を知り、孤児仲間を集めてバンドを再結成し一山当てようと目論む。だが、やることなすことおかしな結果にばかりなり、警察や過激なナチ信奉者の怒りを買っていく。そんなこんなで行われたコンサートは…
 ジョン=ベルーシ&ダン=エイクロイドの「サタデーナイト・ライブ」で誕生したコンビの傑作であり、数少ないベルーシ出演作でも最も人気の高い作品
(1980年全米興行成績8位)。まず何より凄まじいゲストに驚かされる。レイ=チャールズ、アレサ=フランクリン、ジェームズ=ブラウン、ツイッギー、チャカ=カーン、そして何故かスティーヴン=スピルバーグ!いやはやそうそうたるメンバーだ。更に歌をモティーフにした作品なのに、アクション映画そこのけの派手なシーン満載(戦車を3台。300名の州兵、100名の警官隊を導入し、数十台のパトカーを炎上させる)。本作で歌われた「ブリーフケース・フル・オブ・ブルース」も全米ヒットチャート1位となるり、更に本作のヒットと共に、それまでジャズの形式の一つとしか認識されてなかったブルースを一ジャンルにまで押し上げた。
 この作品を一言で言ってしまえば
「ノリ」。このノリに乗っかることが出来ればもの凄く楽しいし、逆にノリ切れなければ退屈なだけの作品となる。脚本はエイクロイドによるものだが、よく自分たちのキャラクタ性を熟知していた。
 最初にテレビで観た時はそのノリが分からず、今ひとつの印象を受けたが、後年ビデオで観直したところ、その豪華ゲストと、独特のノリを感じられるようになっていたか、
もの凄く楽しかった。ストーリーの整合性がおかしかったり、場面がいきなりあっちに飛んだりこっちに飛んだりするが、それが逆に妙なノリの良さを醸しているようでもある。どこにでも現れる過激なストーカー女の存在も良い。彼女のお陰でぼろぼろになった二人が次の瞬間には全くその存在を無視して立ち直る辺りの間が本当に良い。
 ベルーシ、エイクロイド共に見事なはまり具合だが、同時に大変豪華なゲストも目を引く作品。
 監督作品には
「See you next wednesday」というポスターが貼られているのが特徴だが、この作品を観ることではっきりその事を意識するようになった。
 余談だが、この2年後、ベルーシは麻薬のオーバー・ドーズによって死亡。その葬儀の際、エイクロイドはまさにこの黒ずくめの格好で現れたそうだ。これがコンビの役者魂というものだろう。
ブルース・ブラザース/ ピクセル フィギュア: ジェイク&エルウッド with ブルース・モービル
ムービーアイコンズ/ ブルース・ブラザース: ジェイク&エルウッド
アニマル・ハウス 1978
2001アメリカ国立フィルム登録簿登録
<A> <楽>
マッティ・シモンズ
アイヴァン・ライトマン(製)

ハロルド・ライミス
ダグラス・ケニー
クリス・ミラー(脚)
ジョン・ベルーシ
ティム・マシスン
ジョン・ヴァーノン
トーマス・ハルス
ドナルド・サザーランド
ヴァーナ・ブルーム
チェザーレ・ダノーヴァ
カレン・アレン
サラ・ホルコム
ケヴィン・ベーコン
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 1962年。フェーバー大学の新入生ラリー(ハルス)とケント(ファースト)の2人組は学生クラブ巡りをしていた。最初に入った秀才ばかりが集まるオメガ・ハウスではけんもほろろに扱われてしまい、意気消沈する二人が次に向かったのはデルタ・ハウス通称“アニマル・ハウス”。ここは全く雰囲気が違い、ブルート(ベルーシ)、オッター(マティソン)らを初めとする無茶苦茶な集団だった。…なんか面白そうと思って入会した二人の転落は、ここから始まった。学校側からも目の敵にされているアニマル・ハウスは徹底的な弾圧を受けつつ、カンニングや騒動事件を次々に起こしていくのだった…
 1962年の大学を舞台に、無茶苦茶な学生生活が描かれた作品。
撮影期間は僅かに36日。若者世代の圧倒的支持を受け、1978年全米興行成績2位。ジョン・ベルーシの出世作。この年の大学パーティはベルーシの真似をした格好でパーティに出るのが大流行。更に学生運動による破壊活動は急増したとも言われている。
 大学時代…今でも思い出すが、本当にあそこは日常とは隔絶された世界だった。それまで割と真面目に勉強して
(我が弟の言うところによれば、「あの程度でも大学は入れるんだ」だそうだが)、ようやく試験にパスして入った大学。だが、そこは思っていた以上に自由なところだった。結局はその雰囲気に飲まれてしまったような感があるが、あれはあれでとても楽しかったし、同時に今から考えると赤面するような恥ずかしい思い出が山ほど。結局それで精神のバランスを崩して鬱になったりして…色々思い出がある。
 本作の冒頭部分は、本当に私が辿った道みたいなもので、何も知らずにきょろきょろしていたら、強引にクラブに入れさせられたり、そこで引っ張られてる内に色々悪さしてみたり…こういう人間って結構多いんじゃ無かろうか?
性格的なものかも知れないけど、引っ張る側の人間になれなかったのは寂しい思い出でもあり
 本作の構成はかなり無茶苦茶ではあるが、そんな昔の思い出を掘り出してくれただけでも充分。

 本作がアメリカで大いに受け入れられたのは絶妙な年代設定もあってのことだと思われる。1978年と言えば、10年かけて作られてきた思想的な混乱からようやく脱出し、平和を謳歌している中、ポストモダンへと移行していく時期だった。しかもこの時期と実はほとんど同じ年代が存在する。それが1960年代初頭であり、顕著に言うなら、この1962年というのが一番の平和な時代として設定されている。この年はアメリカン・グラフィティ(1973)の舞台ともなっているが、これから泥沼のヴェトナム戦争へと移行する前で、人々はアメリカの強さを確信しつつも、「何かしなければならない」という思いに突き動かされていた時代だった。若者の意識が、何かに向かって突き動かされつつある時代。それがこの舞台となった年であり、そしてこの映画が製作された時期でもあったのだ。1978年はヴェトナム戦争を経て、アメリカが決して本当に強い存在ではないことを嫌でも知らされた時代で、しかもヒッピー文化も細分化され、新しく入っていきにくくなった。こんな時代、次に
何をして自己実現をすべきか。と言う命題が与えられた時に作られた作品だったのだ。
 ここでの学生たちはとにかく苛ついてる。特にアニマル・ハウスの連中は、既存の大学制度をとにかく面白く思ってないが、さりとて具体的に何をするでもなく、反抗的な態度を取ってサボタージュを繰り返す位しかできないでいる。しかし、受け身ながら覚悟は決まってる。これは実はこれから80年代に向かう重要なポイントだった。何が起こるか分からないから、あくまで受け身に。しかし一丁事あれば、自分自身のみを省みず、徹底的にやりとげる。
 この姿勢こそが当時受け入れられた姿なのだろう。

 何より、ここでのベルーシのはまり具合は見事と言える。何でも脚本は最初から主役をベルーシにするつもりで、彼のキャラクタ性を引き出すことを主眼に作られたのだとか(ランディス監督によれば、このキャラクタはマルクス兄弟のハーポとTVの「セサミ・ストリート」に登場する“クッキーモンスター”を念頭に作られたのだとか)。ベルーシの真骨頂は『ブルース・ブラザーズ』(1980)かと思っていたが、本作の方がベルーシらしい作品に仕上がっている気もするよ。

 尚、ランディス監督は本作を
「溶接用火炎ランプで思い出の道をたどるようなもの」と感想を語っている。本人の思い出も多分に入っているのだろう。

 本作が才人ハロルド・ライミスの映画界デビュー作となる。ここでは脚本家として。

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