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| 2010年横浜。小学校教師市川新市(哀川翔)は仕事も家庭もどん底状態だった。そんな新市の唯一の慰めは34年前にたった7話で番組打ち切りとなったドマイナー特撮番組“ゼブラーマン”になりきることだった。自らミシンを踏んで自作のコスチュームを作り、夜な夜なその扮装して悦に入る真市だったが、彼の受け持ちのクラスに脚が不自由な浅野晋平(安河内ナオキ)という子が転校してきて、彼のゼブラーマンに対する知識に驚かされる。それで晋平に自分の作ったコスチュームを見てもらおうと夜の町を歩く真市の前に謎の怪人“カニ男”が現れた… これが劇場にかかった時、観るべきかどうか悩んだ。内容的に痛々しくなるのが分かっていたし、自分自身がそこに見えるのではないか?と言う恐怖感がちょっとだけあったのでスルー。 オープニングでこれが2010年と言うことが分かる。えーっとつまり、その時はほぼ私も真市と同じ年齢か…しかも凄い駄目男だし…やっぱり、なんか自分を見てるかのようで痛々しい。私もあと5年もすればこんな風になってしまうのでは?とか、正直な話で考えてしまった。 …それはともかく、これだけ痛々しいからこそ後の物語が映える訳で、むしろ物語としては悪くない。そして登場するゼブラーマン!…は、やっぱり弱い。それがだんだん本当に強くなっていく課程は、やっぱり観ていてニヤニヤしてしまう。分かってるじゃないの。この過程ってのが大切なんだよ。 物語はご都合主義且つ大味。だけど、燃える。細かいところは目をつむろう。特撮の醍醐味は“どれだけ燃えられるか”にこそあるのだから。 ただ、観ていてちょっと疑問が。 宇宙人の侵略は良しとするし、それで妙なパワーを得た真市が本当のヒーロー“ゼブラーマン”になるのもOK。だけど、そもそも彼は何から逃避していたのだ? 彼にとって、現実そのものが耐えきれないからこそ、ヒーロー像に逃避していたはず。だったら、何故超常現象ではなく、現実に立ち向かっていく課程を描かなかったのだ?そりゃ2時間枠で宇宙人の侵略なんて大々的なものをやってしまうのだから、時間的に難しかったのは分かる。だけど、妻と娘が、最後に「あれお父さんに似てない?」で終わらせてはいけなかったんだよ。たとえどれほど痛々しく、ベタでも「俺は家族を守るんだ!」と叫んで、妻と娘の前でゼブラーマンになる課程を描いて欲しかった(たとえそれがこそこそと着ぐるみを装着するような情けない格好であったとしても)。と言うか、それがなければならなかったはずなのだ。 しかし、この作品では彼が守るべきは赤の他人である浅野晋平と言う少年であり、その母可奈(鈴木京香)だった。「彼ら“を”守る」ではなく、「彼ら“も”守る」としてこそ本当だろ?ヒーローとは、博愛精神に溢れるばかりでなく、むしろ自分の家族のために戦って欲しい(特にここでは下心を肯定してしまってるし)。この辺は是非続編作ってやってほしい。と切実に思う(作られたけど)。 演出に関しては、手作り特撮とCGの配分は悪くない。ラストバトルがCGばかりなのはちょっといただけないものの、それでも盛り上げ方は正しいだろう。泥だらけになって特訓するヒーローの情けない姿を見られたのも嬉しいところだ。 小ネタだが、冒頭、真市が観ていて「なっちゃいねえなあ」と呟く番組では敵はモロ『リング』(1998)の貞子だったが、それが「私はお前の母だ!」と叫ぶのは『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』(1980)ではなく、『イナズマン』のバラバンバラであると信じたい!(馬鹿か俺は)。それと、非核三原則を無視して核爆弾を国内に持ち込むのはともかく、そのドテっ腹に日本語で「中性子爆弾」と書かれていたのには不覚にも大爆笑。分かってやったとしたらたいしたもんだ。勿論、鈴木京香が身を張って演じたゼブラーナースの存在も忘れちゃならない。あのコスチュームは結構キタぞ。 …しまった。妄想全開のレビューになってしまった(笑) |
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| 淺野可奈 |
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| 【あさの-かな】 | ||||||
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| 浅野晋平 |
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| 【あさの-しんぺい】 | ||||||
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| 市川新市 |
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| 【いちかわ-しんいち】 | ||||||
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| カニ男 |
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| 【かに-おとこ】 | ||||||
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| ゼブラーナース |
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| 【ぜぶらー-なーす】 | ||||||
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| ゼブラーマン |
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| 【ぜぶらー-まん】 | ||||||
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| 2010年。市川新一(哀川翔)の変身したゼブラーマンによって世界は救われた。だがその直後変身能力を失ってしまった新一は何者かによってさらわれ、実験にかけられてしまう。そして15年後。東京の半分はゼブラシティと名付けられたモデル都市となっていた。そこでは犯罪抑止に効果があるとして朝夕の5分間だけ無法地帯と化すゼブラタイムという制度が導入されていた。そんなゼブラタイム中に突然路上で目覚めた市川新市は、警官に追われた末、銃弾に貫かれてしまう。路上に横たわる彼を救ったのは“白馬の家”という抵抗組織であり、そこで医師をしていたのは、かつての新一の教え子浅野晋平(井上正大)だった… 哀川翔出演百本目と言うことで記念作品として作られた前作『ゼブラーマン』は、悪い言い方をすると、思いもかけぬ良作に仕上がった。これは監督三池崇史、脚本宮藤官九郎という初顔合わせのコンビがうまい具合にはまり、お互いの個性を殺さずに作られた事が理由だろう。特に三池監督はきわめて当たり外れの多い監督なので、この組み合わせがうまくはまったのはとても意外な感じだった(だから絶対失敗すると思って劇場はスルーした)。 その続編だし、前作を劇場で観られなかったことに後悔したので、「流石に外れはないか」と思っていたのだが、どうも私が間違っていたようだ。ここまで外されると、呆れを通り越して、なんか「流石三池監督」と逆に感心してしまうほど。前回では高めあうことが出来た三池監督と宮本脚本が、今度は低め合ったというか、お互いにやる気を失っていたというか… 駄目なところを挙げたら、それこそいくらでもあるが、とりあえず映画ファンとしても、特撮ファンとしても、どっちも反応できずに終わった。それに宮藤官九郎って、『ゼブラーマン』観た限りでは特オタの事をわかっていると思ったけど、たぶん全然分かってない。 前回の話が面白かったのは、中年になっても特撮オタクが止められない痛々しい主人公が、いつの間にか本物のヒーローになっていく。その落差の課程を丁寧に描いていったお陰だった。 本作でもそういう落差は意識的に出されている。記憶を失い変身も出来なくなった主人公が、自分が何者であるのかを戦いの中で見つけていく。と言った形でだが。 だが、意識的なくせにそれが落差になってないのが問題。一旦ヒーローになった人間なのだから、どういう形にせよ又ヒーローになれるのは分かってるのだし、実際に思ったとおりヒーローとして復帰してしまう。 つまり最初からプログラムピクチャーになってしまう事が前提にあり、しかもそれに全くひねりを入れてなかった。これだけでやる気本当にあるのか?と思えてしまう。 当たり前の物語をひねりを入れないで作ってるので、監督の個性を出すためかその分他のところに力を入れることになるが、確かにそれは凄い使い方をしてはいる。ただし、それも全部仲里依紗のミュージッククリップで全部使い果たしてしまった感じ(『ヤッターマン』で深田恭子に使ったのと同じやり方)。本当にオープニング10分だけは徹底的に力が入ってるのだが、最初の10分でこの作品は全部おしまい。まあ他にもオタ向けのキャラを適宜投入したりもしてるけど、結局一番力が入っていたのは仲里依紗の最初の描写だけという話。本当にやる気ってのをこれほど感じさせられない作品のも珍しいくらいだ。 間違ってるかもしれないけど、この作品は、哀川翔本人がもう一度!と無理にごり押しした結果なんじゃないだろうか?しかし、作り手の側の方がやる気を失っていたお陰でこんな話になってしまったのでは。でもこれこそが三池崇史作品の面白さとも言えなくもないか。だから、あんまり低い点数は付けられない。 |
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| 相原公蔵 | ||||
| 【あいはら-こうぞう】 | ||||
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| 相原ユイ |
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| 【あいはら-ゆい】 | ||||||
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| 浅野晋平 |
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| 【あさの-しんぺい】 | ||||||
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| 市川新市 |
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| 【いちかわ-しんいち】 | ||||||
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| 市場純市 |
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| 【いちば-じゅんいち】 | ||||||
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| イノシシ男 |
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| 【いのしし-おとこ】 | ||||||
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| エイリアン |
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| 【えいりあん】 | ||||||
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| 岸田美穂 |
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| 【きしだ-みほ】 | ||||||
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| すみれ | ||||
| 【すみれ】 | ||||
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| ゼブラーマン |
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| 【ぜぶらー-まん】 | ||||||
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| ゼブラクイーン |
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| 【ぜぶら-くいーん】 | ||||||
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| ゼブラクイーンのテーマ | ||||
| 【ぜぶら-くいーん-の-てーま】 | ||||
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| ゼブラシティ | ||||
| 【ぜぶら-してぃ】 | ||||
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| ゼブラタイム | ||||
| 【ぜぶら-たいむ】 | ||||
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| ゼブラポリス |
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| 【ぜぶら-ぽりす】 | ||||||
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| NAMIDA ココロアバイテ | ||||
| 【なみだ-こころ-あばいて】 | ||||
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| 新実 | ||||
| 【にいみ】 | ||||
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| 白馬の家 | ||||
| 【はくば-の-いえ】 | ||||
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| 美咲美香 |
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| 【みさき-みか】 | ||||||
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| 名称 | ||||
| 【】 | ||||
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