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ライオン丸G

ライオン丸G事典
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 2006'10'1〜12'24

 かつて放映された「快傑ライオン丸」を近未来を舞台にして現代風にリメイク。登場人物の名前こそ同じだが、新解釈の完全な別物。その点で賛否両論あるが、旧作の思い入れで窮屈に作ることなく、のびのびと作品を作っている感じは良し。
 年代を近未来の新宿に取り、ヒーロー性とは全く無縁の自己中心的で気の弱い青年が、突然変身能力を与えられてしまい、悪の組織と戦わねばならない宿命を負わされてしまったら?と言う観点から話が展開していく。そのために主人公獅子丸はとにかく情けなく、ほぼ全般にわたり、逃げ回る描写が多用されている。そのような人間がどうヒーローとして自覚していくかが本作の挑戦だろう。
 とにかくこの作品は下品な言葉に溢れているのも大きな特徴だろう。少なくとも特撮作品でこれほど「おっぱい」という言葉を使った作品は他に例が無い。更に言えば、劇中で「キンタマ」を連呼する特撮作品は唯一のはずだ。
 本作は特徴的に監督と脚本が全て大根仁一人で仕上げられている。そのためか、話自体はぶれがないが、何せ下品極まりない作品だけに、複数体制では作れなかっただけという話もある。

主な登場人物
潮獅子丸
ライオン丸
(役)波岡一喜。様々なドラマに登場する若手男優。「幻星神ジャスティライザー」のデモンナイトを始めとして特撮出演作も多数に上る。
 本編主人公。ワースト1の不人気ホストと言われる根無し草でインキン持ち。謎の老人果心居士から与えられたキンサチの太刀を抜く事でライオン丸に変身する。
虎錠之介
タイガー・ジョー
(役)大田恭臣。
 豪山興行に雇われた用心棒。ギンサチの刀の力を使う事でタイガージョーに変身する。実は孤児で豪山に拾われる事で力を得たのだが、豪山こそが両親を殺した張本人であった。
サオリ (役)小林恵美。元グラビアアイドル。現在も多くのテレビ番組で活躍中。
 本名沙織。キャバクラ嬢。獅子丸と行動を共にする事になり、否応なしにライオン丸の戦いに巻き込まれるが、非常にポジティヴシンキングな性格をしているため、何でもかんでも自分に都合良く考えてしまう傾向あり。巨乳でカレー好き。
コスK (役)小田あさ美。
 これはペンネームで本名は香織。サオリの妹でネオ歌舞伎町の風俗情報誌の記事を書いている。定時制の高校に通っている。調子の良い事を言いまくるため、特に信じやすいサオリは良く被害を受けている。
果心居士 (役)大久保鷹。
 獅子丸の前に現れた浮浪者風の謎の老人。キンサチの太刀を獅子丸に与える。
ジュニア (役)遠藤憲一。強面のため主に暴力映画で活躍中。特撮では「忍者戦隊カクレンジャー」の貴公子ジュニア役以来。
 豪山の息子で豪山興行の実力者。獅子丸にホスト狩りの囮を命じる。自分が何者か知らず、常に様々な格好をしている。なかなか素敵な性格してる。ちなみに着ている服は全部手作りで、全裸で作っているのだとか。
豪山 (役) 石橋蓮司。時代劇から現代劇まで様々な番組で長年活躍している。これだけ出ているのに、明確に特撮作品に出演したのは本作のみ。
 豪山興行の社長でジュニアの父親。スカルアイを作りネオ歌舞伎町に広めた張本人。キンサチとギンサチの力を欲しており、錠之介を確保していていたが、実は錠之介の両親を殺し、錠之介をキラーマシーンに仕立て上げた張本人だった。錠之介の裏切りを知り、獅子丸と錠之介を一緒に殺そうとする。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 2011 NEO歌舞伎町ライオン丸TRANSFORMED状態!

  監督:大根仁
  脚本:大根仁
 西暦2011年。東京にあるネオ歌舞伎町は最早無法地帯になっていた。スカルアイという人間から強力な力を引き出すまっ赤なコンタクトレンズをはめたカブキモノと言われる男達が闊歩する町になっていた。そんな中でネオ歌舞伎町ワースト1ホストと言われる獅子丸は、借金を返せず、豪山興行のジュニアから、今カブキモノ達が行っているホスト狩りの囮になるように強要されてしまう。嫌々ながら出かける獅子丸だったが…
 敵はスワンキーズ。最も質が悪いといわれるカブキモノの集団。最初にライオン丸が壊滅させた組織となる。
 ライオン丸の誕生が描かれる話。ただし今回は本当に出てきただけって感じ。
 最初のナレーションが主人公の獅子丸だが、最早徹底的にやる気無し。戦争でも起こらないかなあ。とかぼやいてるし、正義感もやる気もプライドもゼロ。こんなのが主人公?と思わせる所が本作のねらい目だろう。
 徹底的に下品に作られているのが本作の目的でもあり。子供のヒーローからは全くかけ離れた物語に仕上げられている。
 OPでは古くさいテレビで旧作の場面が流れている…しかし、よくぞそれを前提にここまで下品に仕上げた。
 とりあえずこれはこれでOK!
 初登場のジュニア。何故かSM嬢の格好で部下を鞭でしばいてた…良いの?こんなのだして。
<「おっぱい」とか「乳首」とか「血管ピクピク」とか「ウンコ」とか、普通あり得ない会話が乱れ飛んでるけど、特撮でここまで下品なのは初めてだろう。
 スワンキーズの格好は野球のユニフォームに顔のペイント。ペイントの仕方と言い、長い舌を伸ばす描写と言い、どこかで見たようとしか…つか古いよ。
 獅子丸は部屋の中でトマトを囓り牛乳を飲み、コンビーフを直接かぶりつく…ツッコミ入れかけた所、「最近観直したけどそんなに面白くない」とのこと。自虐もここまでやると清々しい。>
VOL.1
<A> <楽>
第2話 タイガーJOE推参UNDERCOVER SAMURAI状態!

  監督:大根仁
  脚本:大根仁
 ライオン丸に"変身"してしまった自分の姿に驚き戸惑う獅子丸。そんな獅子丸の変化を目の当たりにした錠之介に、豪山は、それは錠之介の持つギンサチの刀と対となるキンサチという刀であると告げる。自分と同じ力を持つ人間がいる事が我慢出来ない錠之介はスワンキーズを使い獅子丸をおびき出そうとするのだが、宿命から逃げようとしか考えてない獅子丸の前に、又してもあの老人が現れる…
 変身ヒーローの戸惑いが描かれる話。こういう戸惑いをしっかり描くのは良いのだが、なんせ主人公が無茶苦茶情けないため、その戸惑いというのもずれっぱなし。宿命とか何とかから逃げようとしっぱなしのヒーローってどうよ?…面白いじゃないか
 獅子丸の性格自身がいい加減なので、変身してもやっぱりいい加減なのだが、時折は格好良くなる。それがヒーローっぽさかな?
 今回のジュニア。金色のシルクハットとコートを纏い、手品師気取り。
<獅子丸がライオン丸から元に戻るシーンは変身の逆回し。えらい端折り方だな。
 マンガとかでは吐瀉するシーンあるけど、実写で本当にやってしまうとは前代未聞。大体こんなもんにリアリティを持たせるなって。何か食べながらでは見られないぞ。
 前回えらく狭いと思ってたが、獅子丸の自宅はカプセルホテルらしい。長期契約なの?で、その自宅の中で乳首と股間をいじり続ける獅子丸…おいおい。
 愛車の三輪バイクヒカリ丸に乗って疾走する獅子丸。ノーヘルだぞ。
 スワンキーズの面々はボール打って獅子丸に当てようとしてるけど、みんなコントロール悪い。>
第3話 偽スカルアイ事件発生 TROUBLE ADDICT状態!

  監督:大根仁
  脚本:大根仁
      川邊優子
 獅子丸の前でタイガー・ジョーに変身した錠之介を前に、直ぐさま逃げ出す獅子丸。そんな獅子丸だが、又してもジュニアに呼び出され、ネオ歌舞伎町で「スカルアイ」のニセモノを売りさばいているヤツを錠之介と一緒に捕まえろと命じられるのだった。
 トッポギ登場。偽物のスカルアイを売っている組織の元締めで、人身売買も行っている。左目に眼帯をかけているが、これはジュニアによって潰されたものらしい。
 相変わらず中途半端で何も出来ない獅子丸の話。よりによってこんな人間が選ばれたという事が問題では?と言う話。そしてどんな目に遭ってもキンサチを抜かない獅子丸を見つめる錠之介。と言った構図が展開。まあ、それが一番の本作の魅力なんだが。話そのものはほとんど展開していかないため、雰囲気で楽しむだけの作品。
 今回のジュニアは大工の姿で木材切ってるのと、旧日本陸軍の姿でトッポギにヤキ入れてた。
<キンサチの太刀は質屋に持っていっても50円にしかならない。だけど、その質屋の親父の姿形はどこぞの将軍様のようにしか見えない。
 コスKが出してる雑誌は事件の翌日には出てるみたいなんだが、なんとライオン丸がカラーで、しかもオリジナルのライオン丸の姿が見られる。
 トッポギはジュニアによって左目を潰されているが、潰されてるってよりは何かくっつけてるようにしか見えない造形がなんとも。>
第4話 闇忍者シャドー出現!獅子丸URAGIRI状態!  豪山興行に恨みを持つトッポギはタイガー・ジョーに唯一対抗出来る存在としてライオン丸を探していた。一方、そのトッポギの配下によって捕らえられてしまったサオリは、トッポギに対し、思わず「ライオン丸が助けに来る」と叫んでしまったため、ライオン丸の正体を知られてしまう。
 敵はトッポギ。捕まえたサオリからライオン丸の正体を知り、獅子丸を捕らえて用心棒に仕立て上げる。そして豪山興行の戦闘員であるシャドーが登場する。防毒マスクのような面を付けた忍者っぽい3人組の刺客で豪山の配下。
 どんどん運命に巻き込まれてしまう獅子丸。相変わらずライオン丸になる事には否定するが、やっぱり流されてしまう。
 確か初めて本格的な戦闘が描かれる話。シャドーに対し押し出されて無理矢理戦わされるが、無理矢理とはいえ、互角以上に戦ってる。キンサチは戦いに応じて変形する事も分かった。
 今回のジュニアは客室乗務員姿とウェイトレス姿。女装して渋めの声を出すのはとても気持ち悪い。他に寿司屋の格好も。
<トッポギに責められたサオリはつい「ライオン丸が助けに来る」と叫んでしまうが、その際「ホントにホントにホントにホントに」と頭に付けてる。>
VOL.2
<A> <楽>
第5話 ライオン丸VSタイガージョー決風! 鋭くなって状態!  サオリに続きコスKまで捕らえられてしまい、トッポギはついに人身売買を始めようとする。だがジュニアは既にその事を知っており、取引現場には錠之介が現れるのだった。なんとトッポギの用心棒にされてしまった獅子丸は錠之介と戦うようにとトッポギから言われるのだが…
 敵はトッポギ。獅子丸に正体を見破られ、ついに殺されてしまった。
 「クズ」と言われ、「そうだよ。クズだよ」と答えつつ、「クズでもクソ野郎にはなりたくない」と戦いに身を投じる獅子丸の姿。いよいよヒーローとしての目覚めが描かれる話。それでついに初めて悪を自分の意志で倒す事となった。
 そしてついにライオン丸とタイガー・ジョーとの直接対決が描かれる。現時点では力の差は歴然で、到底タイガー・ジョーにライオン丸が敵うはずはない。ただ、互角の力同士の戦いの描写は大変映えてる。光線技抜きの剣のみでの戦いは、やっぱり映える。
 今回のジュニアはランドセルと黄色い帽子を身につけ、鼓笛隊のような姿で登場。
<今回初めてヒーローらしく立ち上がった獅子丸。なかなか格好良いのだが、既にもらった100万円はねこばばだろうか?
 ついに直接対決となるライオン丸とタイガー・ジョー。「推参」「見参」と名乗りを上げるが、サオリ、コスKとも言葉の意味が分かってないので、話の腰を折りまくってる。
 去っていく錠之介を見つめるサオリとコスK。何故かサオリ自分の胸を揉み続けてる…なんの演技指導だったんだろう?>
第6話 サオリ発愛!恋はDRUNKEN HEARTED状態!  豪山興行からスカルアイ500セットが奪われる事件が起こる。豪山はジュニアに、錠之介を使って犯人をすぐに捕まえるように命じる。一方、圧倒的実力の差でタイガー・ジョーに負けてしまい、落ち込む獅子丸の前に豪山興行の使いが現れた…
 敵はシャドー。2話で獅子丸をあっという間に倒した存在だが、やっぱり今回もライオン丸に変身しない獅子丸は完敗。
 一度はヒーローとして悪と戦った獅子丸だが、やっぱり純粋なヒーローとなるのはためらいがあるらしく、未だに迷ってばかり。今回はぎっくり腰になったり、ドンペリ3箱を破損してしまったりと、やることなすこと失敗ばかり。しかし、恩人である亜仁丸がシャドーに襲われた際、何もしなかった自分を恥じる事はしている。
 一方、錠之介に惚れ込んだサオリはコスKにお願いして錠之助にラブレターを出す。こういうのはパターンで成功した試しがないけど…
 今回のジュニアは一度目は黄色いカンフー着にヌンチャクを持って、二度目は整体師の格好で、三度目は車掌の格好で、四回目はカウボーイ姿で、五回目はレスリング姿で登場。今回は出っぱなし。
<若い頃?の獅子丸が回想で出てくるが、長髪姿はそのまんまヅラ。>
VOL.3
<A> <楽>
第7話 怒髪ライオン丸!JOE CRAMPO DISCHARGER状態!  自分のせいで亜仁丸に怪我を負わせてしまった獅子丸は落ち込む。そんな獅子丸の前に現れた果心居士は、「運命を受け入れるしか残された道はない」と言い放つ。一方、スカルアイを奪った時田を捜し回る錠之助は、時田をようやく見つけるが、そこに現れたのは、錠之助を亜仁丸の仇と思いこんだ獅子丸だった。
 二度目となるライオン丸とタイガー・ジョーとの戦いが描かれる。ついにタイガー・ジョーを仇とみなしたライオン丸は大変強くなっているが、現時点ではまだタイガー・ジョーの方が実力は上。
 未だ自分の使命を知らぬ獅子丸が徐々に使命に目覚めていく。一方、ますます苛つきを高める錠之介という、対照的な描写が映える。
 錠之助の過去がこの話のキーワード。コスKやサオリは言いたい放題だが、回想シーンでは死んだ両親を見つめている子供の姿が出てくる。
 今回のジュニアは一度目はミニスカポリス。二度目はテニスウェア(勿論女性用の)。三度目は神父姿。四度目はレーサー姿でエアロバイク漕いでる。
<コスKに言わせると、獅子丸と錠之介は「同じ化ける者同士」だそうだ。変身ヒーローをここまで貶めた台詞は無かろう。
 サオリの脳内では錠之介は「可哀想な人」だが、いつの間にかオカマにされてしまってるような…>
第8話 女豹登場!横浜OMOIDE IN MY HEAD状態!  又してもジュニアに呼び出された獅子丸。横浜でカブキモノが次々とやられており、その背後に怪しげな術を使う存在がいるのだというのだ。このままでは「スカルアイ」の売上に響くため、ジュニアは獅子丸と錠之介に調査を命じる。
 ユリ登場。横浜の中華街にいる探偵で、かつて錠之介とコンビを組んでいたらしい。眼力に不思議な力があり、相手を痺れさせることができる。
 これまで向こうからやってきた事件に巻き込まれっぱなしだったが、初めてこちらから積極的に関わった話となる。まあ、関わるのは錠之介の方で獅子丸はくっついて行ってるだけだけど。
 錠之介は横浜の出身らしい。トラウマがあるのか、いつに増して仏頂面してる。一方、錠之介について言いたい放題すると、すぐにサオリがツッコミを入れる。
 スナックZのオーナーが初めて声を出した。喋れるんだ。
 今回のジュニアは、一度目はマダムバタフライ姿。パンツ姿も見せてる…いらん。二回目はマタドール姿。
<大人向きだけあって風俗店につい引き込まれる獅子丸の姿もあり。「何回でも出来ます」とか言ってた。で、当然そこはボッタクリだったというオチあり。>
VOL.4
<A> <楽>
第9話 選ばれし者たちの運命(さだめ)!DESTRUCTION BABY状態!  スナックZのオーナーは、カブキモノ襲撃にユリが絡んでいる事を察し、ユリを止めに来るのだが、逆に捕まってしまった。それを知ったコスKは獅子丸を連れ横浜へと向かうのだが、錠之介に惚れているサオリが既に捕まえられてしまった。一方、過去の清算のため、ユリに会いに来る錠之介。
 前回に続きユリ。ジョーと戦って殺されたが、何故そのような真似をしたのかは現時点では不明。ユリの眼力は彼女一人のものではなく、彼女の元にいるカブキモノも使える。この能力についても今のところ不明な事が多すぎる。
 獅子丸と錠之介、二人の物語が別々に展開してやがて交錯していく。戦いのシーンも力が入っていて、結構きちんと詰められた話に仕上げられていた。
 錠之介の哀しい運命が描かれる話で、錠之介はシリアスな展開なのに、周囲でウロウロしている獅子丸が鬱陶しい…まあ、最後は主人公らしくきちっと決めてはいるんだが。
 スナックZのオーナーが実は昔は探偵で、ユリを見出した人物であったというオープニングから意外な展開。その助けるために獅子丸はついに自分の意志でライオン丸に変身する。
 シリアス展開だけに、今回ジュニアの登場はなし。なんとなく次回以降のハード展開を感じさせるラストでもあり。
<特撮作品で「セフレ」とか「童貞」発言が出るとは思わなかった。
 錠之介はユリと対峙し、緊迫感溢れる中でギンサチを抜くのだが、ギンサチを掴み損ねて震えてたぞ。
 タイガー・ジョーが空を飛ぶのはギンサチの能力って事で分かるんだが、何故ユリまでゆっくりと飛んでいるのか?一瞬の時間を描こうとしていたんだろうか?それともこれもユリの能力か?>
第10話 ラブアタックカレー! サオリPAIOTSU MATSURI状態!  豪山興行に借金しているサオリは最近稼ぎが減って悩んでいた。そんなサオリを元気づけようと、コスKはサオリの誕生日パーティを企画する。その頃、錠之介は果心居士と会っていた。太刀を持つ者の運命について果心居士は「獅子丸と力を合わせろ」と
 番外編と言った感じの作品で、サオリの誕生日パーティが描かれていく。やる気があるのかないのか全然分からないが、脱力系のなかなか楽しい話に仕上がってるが、下ネタが多すぎて凄まじい内容になってる。よくぞここまで下ネタ出せたもんだ。感心するよ。錠之介は錠之介でシリアスかと思ったら、サオリにキスを強要され、慌てて逃げていった…て、あんたひょっとして童貞?
 毎回毎回丁寧にOPナレーションをやってるけど、今回はぶっ飛びすぎ。「もうやめた」とか、「うんこぶりぶり」とか、「インキンカイカイ」とか、「視聴率は横ばい状態」とか…更に歌まで一緒に歌ってる。
 一応ストーリーの展開もあり。妙に獅子丸が強くなってしまった。カブキモノをほとんど一撃で全員ノシてしまっている。それで一人盛り上がってる獅子丸。豪山がついに本性を現し、第三の目を見開いている。
 今回のジュニア。ハートマン軍曹の格好で部下を叱咤してる。台詞の一つ一つがそのまんま。
<サオリに言い寄る男がいる。なんでもビデオのスカウトらしいがその誘い文句が「ぶっかけ糞尿祭り」…しかも大盛りカレーを目の前に、「うんこ」とか「ぶっかけ」とか叫ばせるな。
 リリー・フランキーの小説を眺めているコスK。「この人行方不明になっちゃんだよね」とか呟いてる…良いのかよ。
 居酒屋の店主キラー・カーンを見たコスKは、「わー。キラー・カーンだ」。って盛り上がってる。お前歳いくつだよ。
 サオリもサオリで、獅子丸相手に「キンサチでもキンタマでも」とか、「おっぱい飲み放題だよ」とか無茶苦茶な台詞が連発する。>
第11話 怪人光臨! その名もLION-TIGER獅子虎状態!  豪山に派遣された刺客真影はドリーミンで“影丸”という源氏名で働く事となった。彼のお陰でドリーミンの売り上げは鰻登りだが、獅子丸は手持ちぶさたになってしまう。そんな彼の前に錠之介が現れるが、いつもと雰囲気が違っていた。
 敵は真影。豪山によって派遣された刺客。この作品始まって初めての変身悪役となるのだが、今のところ顔見せ程度。隙を見せた錠之介と獅子丸に襲いかかってギンサチとキンサチを奪う。二振りの刀を使い、最後に一瞬だけライオン丸とタイガー・ジョーが合わさったシシトラ変身する。
 初の具体的な敵が登場。真影というホストだが、ここではあくまで顔見せ。
 雰囲気はとても真面目なのだが、錠之介が前回のキスのショックが抜けてないらしく、急に純情な男になってしまった。いきなりの方向転換。
 何故か北村一輝が登場。獅子丸の全身の匂いを嗅いで「お前、獣臭いぞ」とだけ言って去ってしまった。これはなんでもテレビドラマ「夜王」のキャラらしい(未見だが)。突然けたたましく笑い出したり、格好良いんだか悪いんだかよく分からない。まあ、これが一番の魅力ではあるのだが。
 今回のジュニア。一度目はヒーローコスプレ。調子っぱずれのデビルマンらしき歌を歌いながら登場。二度目は黒縁眼鏡と学生帽姿でサオリに迫る。
<サオリは前回錠之介にキスした事で自分が誤解された落ち込んでるが、コスKに言わせれば、「そのまんまじゃん」だそうだ。
 錠之介の股間にタッチした獅子丸。「結構でかいっすね」…まあ、男同士ならセクハラじゃないけど。他にも乳揉みまでしてる。腐女子用…とまでは言えないか。
 今回はサオリの「キンタマ」発言が山ほど出てくる。10回以上は連呼してたね。>
VOL.5
<A> <楽>
第12話 決戦前夜! えぶりぼでぃ誰もがCRAZY状態!  キンサチとギンサチを抜いた真影は“シシトラ”に変化する。何も出来ない獅子丸と錠之介だったが、そこに現れた果心居士が二人を逃がす。真影はキンサチとギンサチのパワーに負けて滅んでしまうが、サオリは捕らえられてしまった。
 敵はシシトラ。キンサチとギンサチの両方を抜くことで真影が変化するが、自己崩壊してしまう。そして最後に果心居士と豪山との戦いが展開する。
 話はずいぶんと重くなってきて、特に果心居士がシシトラおよび豪山と戦って殺されてしまったり、錠之介が本気でぼろぼろにされてしまったとか、更にこれまで完全におちゃらけ担当だったジュニアが豪山に牙をむき、返り討ちにされてしまうなど、見所満載。流石にラス前だけのことはある。
 一方では獅子丸と錠之介の友情物語が展開。やっぱり錠之介は童貞だったことが発覚。女婿に対して免疫が無かったのはそのためだったのか。女にかけては獅子丸の方が先輩となる。それでいつの間にか二人の間には友情が…という展開。お互い笑いながら握手してるよ。
 サオリの借金は実はホストに貢いでいた事が原因だという。もっと深刻な話かと思ってたよ。ま、それが本作らしさか。
 今回のジュニア。一度目は変身ヒーローっぽい扮装で登場。豪山に裏切られたことを知り、キレたあげく、二人の部下を撃ち殺してしまった。二度目はサオリにウェディングドレスを着せ、自らは白いタキシード姿で豪山の前に現れてサオリと結婚すると宣言。直後に郷山に銃を向ける。
<ピンチになって怪我人を港の倉庫に連れて行くのは『ロボコップ』の真似だが、そのまんま言ってる。股間から指出しておちゃらけてるけど。
 キンサチとギンサチを手にしたサオリ。「キンタマとギンタマ」と言ってるのはいつものことだが、「あんたのキンタマ光りっぱなしだよ」ってのは言い過ぎ。>
第13話 爆裂シティは風だらけ!I Love you,SAYONARA状態!

 果心居士が豪山の元に向かったと聞いた獅子丸はいてもたってもいられず、助けに行こうとするが、一人では敵う相手ではないと錠之介に止められてしまう。行きたい気持ちをこらえ、それから一週間錠之介の特訓を受ける事になる。獅子丸と錠之介がネオ歌舞伎町からいなくなったことを知った豪山は配下のシャドーを使い、二人の知り合いを次々と殺していく。それを知ってついに怒りを抑えることが出来なくなった獅子丸だが…
 敵はシャドーおよび豪山。シャドーは特訓の末パワーアップを果たしたライオン丸の敵ではなかったが、本当の力を出した豪山にはライオン丸、タイガー・ジョーの二人がかりでも全く歯が立たなかった。最後は錠之介の自爆で相打ちとなる。
 ここまでのおちゃらけた展開はいったい何だったの?と言うくらいのいきなりの大惨事。これまで出てきた登場人物の大半が殺されてしまうと言う凄まじい最終回。ここまでやるんだったらどこかで伏線引けよ。とも言いたくなる。この話だけ観たら、どれだけ暗い話か?と思われても不思議はない。最終的に豪山は死んだものの、獅子丸はほとんどの人間を助けることは出来なかったことになる。きつい最終回だ。
 なんかサオリではなくコスKと良い雰囲気の獅子丸。あれ?こんな話になるんだっけ?
 最終回に限って獅子丸は無茶苦茶格好よくなる。生身でシャドーをぶち倒していくほどの力を発揮。そもそも浪岡一喜はアクション畑の人だから、基本動いていた方が良い。あれだけおちゃらけたキャラだったのに、最後は根性を見せ、一人寂しく去っていった。
 錠之介の両親を殺したのは豪山であったという事実が明らかにされる。親代わりだったはずだが、それもギンサチの使い手を育てるためだけだったという。結局豪山を道連れに死んだのは敵討ちであったが、錠之介にとっては哀しい結末だった。結局童貞のまま死んでしまった訳ではないらしい…サオリは最後にぽつりと「早かった」とは言ってたけど。
<一週間経ったという設定なのに、サオリは未だにウェディング姿。着替えは?
 ネオ歌舞伎町で殺された人間はみんな放置。警察はどうした?ところで獅子丸ファンの二人の女性ハルカとハルナだが、死んで初めて名前を呼ばれたね。
 錠之介を引き留めようとするサオリは泣きながら「おっぱい。おっぱいあるよ」と連呼。ぎりぎりだって事なんだろうけど、こいつはこればっかか?
 至近距離のダイナマイト爆破で爆風が来てないね。
 ラストシーン、尼僧となったサオリがお腹をさするシーンがあるが、これは錠之介の子どもではなく、単に便秘だったとか、コメンタリーで喋ってたが、余韻ぶちこわしだろうが。>