サンダーバード事典 |
1965'9'30〜1966'12'25
イギリス制作の人形劇特撮。未来の世界を舞台に国際救助隊(International Rescue)の活躍を描く。敵と戦うと言うよりも、あくまで救助をメインとした物語が展開する。
基本はマリオネットを使った人形劇なのだが、そのリアルな動きや派手な演出は時を経ても全く色あせない。
主な登場人物 | |
ジェフ | (声)ピーター・ダイネリー。小沢重雄。 ジェフ・トレイシー。国際救助隊の隊長でトレイシー一家の家長。かつて宇宙局に勤め、月にも行っていた。宇宙局引退後、ブレインズと共に土木事業を開始して巨万の富を得、独力で国際救助隊を造り上げた。 |
スコット | (声)シェーン・リマー。中田浩二。 スコット・トレイシー。トレイシー一家の長男でサンダーバード1号乗組員。エール大学とオックスフォード大学卒でアメリカ空軍に属していた。身体能力も優秀で統率力の持ち主。真っ先に現場に到着し、そこで綿密な調査と救助方法を検討する役割を持つ。 |
ジョン | (声)レイ・バレット。桜井英一。 ジョン・トレイシー。トレイシー家次男。宇宙に浮かぶサンダーバード5号で常に地上を監視しており、ほとんど地上にはいない。本人は孤独を好むらしい。 |
バージル | (声)デビッド・ホリディ。ジェレミィ・ウィルキン。宗近晴見。 バージル・トレイシー。トレイシー家三男。サンダーバード2号に搭乗し、搭載された数々のメカを操る。シリーズを通して最も活躍した人物。ちなみに趣味はピアノだそうで、プロ級の腕前だとか。 |
ゴードン | (声)デビッド・グラハム。和田一壮。 ゴードン・トレイシー。トレイシー家四男。サンダーバード4号に搭乗する。水泳の世界記録保持者で、主に水中での活動を行う。兄弟の中では唯一国際救助隊に常駐しておらず、世界海洋探査保安警備隊隊員として世界中を飛び回っている。その位置づけにあるため、最も登場回数が少ない人物。射撃の名手でもある。 |
アラン | (声)マット・ジマーマン(レイ・バレット)。剣持伴紀。 アラン・トレーシー。トレーシー一家の五男。サンダーバード3号に搭乗する。天才的カードライバー。ちなみにミンミンが恋人。 |
ペネロープ | (声)シルヴィア・アンダーソン。黒柳徹子。 ペネロープ・クレイトンワード。ジェフの旧友の貴族。国際救助隊設立に多大な功績があるが、同時に独自の諜報活動も行い、国際救助隊をサポートする。常に運転手のパーカーと行動を共にする。落ち着いているようでかなりの冒険好き。 |
ブレインズ | (声)デビッド・グラハム。大泉滉。 本名ホラチオ・ハッケンバッカー。国際救助隊の全てのメカの開発とメンテナンスを担う天才技士。幼少時に両親を失い、ジェフによって後援を受けて育ち、いくつもの特許を持つ。ジェフの思想に共感し、国際救助隊を立ち上げる。救助活動に関しても有用なアドバイスを隊員に送る。 |
ミンミン | (声)クリスティーヌ・フィン。里見京子。 ミンミン・キラノ。キラノの娘。国際救助隊のことを知っている数少ない人間の一人。主にブレインズの助手を務めるが、物怖じしない性格を武器に諜報活動的なことも行う。アルファベット表記はTin-Tinで、フランス語読みすれば「タンタン」だが、英語読みすると「ティンティン」になるため、表現に配慮して日本では“ミンミン”としているようだ。 |
パーカー | (声)デビット・グラハム。今橋恒。 ペネロープの運転手兼秘書。運転と射撃の技術はプロ以上。強力なペネロープ号の全性能をを難なく使いこなす。ペネロープの世話をすることを生き甲斐としており、お茶を淹れるのも得意。元は凄腕の金庫破りで、どんな金庫も開けてしまう技術を持つ。 |
キラノ | (声)デビッド・グラハム。篠田節夫。 ミンミンの父でフッドの兄(弟する場合もある)。ジェフとは旧知の仲でトレイシー一家の執事として国際救助隊をサポートしているが、催眠術を使うフッドによって時に操られ、国際救助隊の情報をフッドに流すこともあり。 |
フッド | (声)レイ・バレット。西田昭市 国際救助隊の秘密を狙う悪の組織の頭領。ただ頭領と言っても、基本的に全て自分で動いている。超能力を持ち、テレパシーや念動力を使うことも可能。トレイシー一家の執事キラノの弟でもあり、催眠術でキラノを操って国際救助隊の秘密を奪おうとする。 |
話数 | タイトル | コメント | DVD |
第1話 | SOS原子旅客機 “Trapped In The Sky” 監督:アラン・パティロ 脚本:ジェリー・アンダーソン シルヴィア・アンダーソン |
いよいよ国際救助隊が活動を開始しようとしていた。その事をいち早く知り、国際救助隊の秘密を探ろうとする死の商人フッドは兄のキラノを国際救助隊本部に送り込んでいた。そんな時、ミンミンの乗る超高速原子力旅客機ファイアーフラッシュ号が何者かによって爆弾を仕掛けられてしまう。着陸したら爆発してしまうため、どこにも降りることが出来ないファイアーフラッシュ号を救うため、国際救助隊が発進する。 国際救助隊の最初の任務が描かれる話だが、既に全てのサンダーバードメカは出そろっており、後は出動を待つばかりという状態。そこで最初のフッドとの対決が描かれるようになる。フッドが悪だくみをして、それによって危機に陥った人達を救うというフォーマットは既にこの話で確立してる。 この話では最初にサンダーバード5号が、そして具体的な救助には1号と2号が発進される。最初に一般人による救助活動が検討され、結局どうしようもないとなった時に国際救助隊の応援を仰ぐ。というフォーマットもここで確立されたとも言える。今回は、爆弾が飛行機の脚部に付けられている事を利用し、高速エレベーターカーを使って車輪を出させない状態で着陸させる。それ以前にも空軍が人間をファイアーフラッシュ号に乗り込ませようという、かなり無茶な作戦も展開。人形劇ならではの危険な描写だな。一時間番組だけに救助活動も楽々行うのではなく、失敗描写もあって見応えは充分。 最初だけに、ギミックの数々がとにかく細かく描写されるのが最大特徴。特にサンダーバード各機の発射シーンは後の「ウルトラマン」のワンダバシーンや「マジンガーZ」シリーズなど、この発射シーンは日本での影響が極端に高い。ここまで凝る必要は実質的には全くないのだが、そのこだわりが特撮ファンにはたまらない。特に2号の貨物輸送シーンは凝っていてなかなか嬉しい。重量感や汚れまでしっかり描写してるよ。 メインキャラがほぼ全員登場してるのも特徴か。それぞれキャラ付けがうまいので、紹介としても充分。 <キラノを操ることが出来るのに、国際救助隊の場所が分からないフッド。もうちょっと頭を働かそうよ。 あまりにも簡単に旅客機に爆弾を仕掛けてしまうフッド。セキュリティがザルだ…でもフッド催眠術を使えるからね。そう言うのも簡単にできるのかな? イギリスだけに、ペネロープは何よりまず紅茶を飲んでるのが流石。って感じ。 所々で普通の手が出ていたりもするが、流石にボタン押すとかは人形の手では難しい描写か? あと二分で放射能汚染が…って言っていたけど、救助活動の時間まで入れたらそれで済まないと思うぞ。> |
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第2話 | ジェット"モグラ"号の活躍 “Pit Of Peril” 監督:デスモンド・サンダース 脚本:アラン・フェネル |
密林開発のためにアメリカ陸軍が開発した四脚歩行戦車ゴングの性能テストが終了した。だがその回収作業中に砂漠に出来た巨大な穴にはまり込んでしまった。穴の底から吹き出る天然ガスに阻まれ、救出作業もままならず。それを探知した国際救助隊はサンダーバード1号と2号を現場に急行させる。 今回はアメリカ軍の開発した歩行戦車ゴングの救出が主題となる。オープニングで「まるで宇宙から来たようだ」と言われてるように、重心が高く、実際甲虫を思わせるそのスタイルはバランスが悪すぎるが、これも特撮ならではで、かえって嬉しいデザインだったりする。 今回も5号の連絡を受け1号と2号が発進。2号に搭載されたジェットモグラ(モール)が初登場となる。そして今回のみの登場となるが、磁力牽引車も登場し、ゴングの引き上げ作業を行った。今回の作戦には現場でブレインズも参加。かなり面倒な工程を取るが、見事な救出作戦を立案している。速度に差があるため、どうしても1号が先に現場に到着することになるが、そこで聞き込みや状況判断などをして、2号到着と同時に作戦展開という運びとなるようだ。 ゴングの周囲の地盤を爆弾で吹き飛ばし、傾斜を付けた上で磁力牽引車のパワーでゴングを引き上げるという方法が使われた。今回も作戦はかなり冷や冷やもの。 国際救助隊は要請がなければ出動しないという姿勢を打ち出した。実際はそう言うわけではないのだが、相手が軍の場合、プライドを傷つけないように、若しくは機密保持のための配慮なのだろう。 <ゴングは巨大戦車だが、それをどうやって輸送するかは考えていなかったらしい。戦車は輸送させるのが前提なんだけどね。出来なかったら無意味だよ。 穴の内部は既に摂氏130度を超えた。その状態で生身で降りようとする人間がいる…最早人間じゃない。 人形なので表情を変えることは出来ないのだが、ジェットヘリパイロットのチャーリーは人を食ったような顔を崩さず、常に余裕綽々と言った風情(人形だから当然というのはあるが)。 今回登場したジェットモグラだが、結局地下にいるバージルを迎えに行っただけ。思い切りタイトル負けしてるな。 将軍にお礼を言われたスコットは「これが仕事ですから」と答えている。仕事?趣味じゃないの?> |
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第3話 | ロケット"太陽号"の危機 “Sun Probe” 監督:デヴィッド・レーン 脚本:アラン・フェネル |
アメリカのケープケネディ宇宙基地では人類初の太陽調査ロケット“太陽号”が発射された。やがて太陽の軌道に乗った太陽号だが、太陽に接近しすぎたため逆噴射が効かなくなってしまう。このままでは太陽に向かってまっしぐら…ケープケネディからのSOS信号を受けた国際救助隊はサンダーバード3号を救援に向かわせる。 今回の舞台は宇宙でロケットの遭難事故というかなり壮大な話。初のサンダーバード3号の登場の話となった。3号は宇宙ロケットなので、宇宙での活動にはぴったりなのだが、問題はあまり装備を搭載できないと言うこと。今回も太陽号を制御するための電波装置が弱すぎるという欠点を露呈してしまう。 物語としては宇宙ロケットの近くで操作しようとするサンダーバード3号と、ヒマラヤ山中で2号の持ってきた電波発信車で地上からコントロールしようという二段構えの作戦であり、ゴードン以外はトレイシー一家全員(及びミンミンとブレインズ)が活躍している。お陰で太陽号を助けたのは良いのだが、3号の方が太陽に突っ込みそうになってしまったが、それを2号によって助けることができた。 ミンミンはアランと恋人関係にあるので、いつも一緒にいるが、宇宙にまで同行してる。 特撮としてもロケット打ち上げシーンは相当に手がかかっているようで、実に素晴らしい。3号の搭乗シーンもなんか観てるだけでぞくぞくするギミックだ。 ブレインズは趣味で人工頭脳搭載のロボット“ブレイマン”を教育中。自分の最高傑作にしようとしている一方、自分より優れたものにはならないよう注意して優越感に浸る辺り、なかなかマッドサイエンティストっぽくて良いぞ。それで2号に電子計算機を積んだはずが、何故かブレイマンを積んでしまい、「おや間違えちゃった」とか、結構お茶目なことを言ってる。 ただ一方では閉じ込められた艇内で温度がどんどん上がっていくという描写は2話の焼き直しになってしまった。 娘のミンミンを宇宙に送り出したキラノはジェフに対し、「自分と娘の命はあなたのもの」なんて言ってるが、ものすごい忠誠心だ。こういうのをさらりと言えるキャラって良いね。 <サンダーバード3号は宇宙ロケットなのだが、なんの予備動作もなしで私服で乗ってるけど、宇宙に行くのにこれでいいんだろうか? 起動したブレイマンの中ではカチカチという音が鳴り響く。中身は真空管かな? 電子計算機がないので遭難中の3号を助けられないとブレインズは嘆いていたけど、口頭で伝えられるんだったら、本部に伝えて、そこで計算してもらっても良かったような? 太陽号であれサンダーバード3号であれ、宇宙で簡単に方向転換して、そのまま逆方向に航行してるけど、慣性はどうなってるんだろう?> |
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第4話 | ピラミッドの怪 “The Uninvited” 監督:デズモンド・サウンダース 脚本: |
救助活動を完遂し基地に戻る途中のサンダーバード1号は、正体不明の戦闘機に攻撃を受けてサハラ砂漠に墜落してしまう。怪我を負ったスコットはたまたま砂漠調査をしていたウィルソンとリンゼイに救われるのだが、数日後その二人から砂漠で立ち往生しているとSOS信号が入る… 砂漠での救出作戦が本作のメインの物語だが、冒頭でサンダーバード1号の撃墜というショッキングなシーンまで描写されており、前半部分はサンダーバード2号によるスコットの救出と1号の回収がメインとなる。 そして後半になると、今度は1号を撃墜した謎のテロリスト集団“Z”との戦いがメイン。砂漠にある幻のピラミッドの地下に高純度の天然ガス田があるらしい。宝を目の前にすると、人間性がむき出しになる描写もあり。今回はメカは活躍せず、スコット(プラスアルファ)の肉体的な行動がメインとなってる。 特撮面で言うと、砂漠を走行中の車ではちゃんと砂煙が上がってる。なかなか芸が細かい。3号も連続登場。今回は地上から5号への定期通信のため。5号にはちゃんと3号用のアタッチメントもあり。 ところで名前は出てこないがトレイシー家にはおばあちゃんがいる。救助隊の中で普通に生活してたけど、彼女の存在が一家を引き締めているようだ。 <カマニデスのピラミッドには「永遠の泉」と名付けられた噴水があるが、噴水自体が青く塗られてる。ちょっと不気味だぞ。 Zは旅人をピラミッドの中に誘い込んでるけど、それは全く意味がない話だった。> |
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第5話 | 世界一のビルの大火災 “City Of Fire” 監督:デヴィッド・エリオット 脚本:アラン・フェネル |
全長3千メートルにも及ぶ超高層ビル、トンプソンタワーが完成した。住居、学校、ショッピングモールまである一つの町と言っても良いこのビルの駐車場で火災が起きてしまった。その中で取り残された親子を救うため救助隊が急行するが…その頃国際救助隊本部ではブレインが開発した超高温のバーナーのテスト中、バージルとスコットが実験失敗で倒れてしまった。 物語はそのまま『タワーリング・インフェルノ』。この規模のビルで逃げ遅れが三人だけってのは不幸中の幸いで、物語もひねりを入れない直球勝負だった。新兵器開発をオープニングで伏線として使うのは特撮では常套手段。今回は新開発の高性能トーチの危険性を充分描いておいて、敢えてそれを使わせることで対処してる。 宇宙にいるジョンが「早く地球に戻りたい」と呟くシーンあり。設定上孤独を好むキャラとされていても、やっぱり時折はそうなるのかな? 火を使った災害が展開するが、実際の火を使っているのが特徴で、特撮技術としてもかなり高度。ビルの崩壊シーンは大迫力。ビルに閉じ込められた家族が地下にいるため久々にジェットモグラが活躍。そして初登場のジェットブルドーザー(FIREFLY)。登場はこれきりらしいが、随分汚れているところをみると、見えないところで随分活躍してるのだろう。 <ガスの中毒にかかって寝込んでるスコットとバージルは、無精髭が生えてる。芸が細かいけど、余計な芸の気もする。 車の爆発に巻き込まれパニックに襲われる面々だが、人形だけに表情が全然変わらないのがちょっと難点。> |
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第6話 | 原子炉の危機 “The Mighty Atom” 監督:デヴィッド・レーン 脚本:デニス・スプーナー |
1年前。原子力を使いオーストラリア大陸を緑地化するプロジェクトが発表された。だがその会議の中に世界中の原子炉を手に入れようとするフッドが紛れ込んでおり、原子炉の盗撮をしていた。発見され銃撃戦となった末、原子炉は破壊されてしまう。世界の危機は幸い回避されたが、その1年後、又してもアフリカに建設された原子炉にフッドは乗り込む。 爆発するとオーストラリア全土を汚染してしまうと言う巨大原子炉の危機が描かれる。オチとして本当に原子炉が爆発してしまい、放射能がオーストラリアを覆うという、結構シャレにならない話が展開。成る程だから人口密度が低いオーストラリアを舞台に選んだか。 そして今回初めてサンダーバード4号が登場。一人乗りの海底探査用のため、2号のカーゴに入れられて登場。もちろんゴードン専用のため、今回初めてのゴードンの活躍の回となった。 一応今回はフッドが登場してるが、基本的に騒ぎを起こすだけ。又しても国際救助隊の秘密を探ろうとするが、やっぱり失敗。それにしても人類を滅ぼしかけておいて、性懲りもなく又同じ事をするこいつの性格が怖い。 今回二人の秘書パーカーとキラノがお茶をどちらが淹れるかで喧嘩してるシーンあり。老人同士の罪のない喧嘩はなかなかほほえましい光景だ。 ミニチュアで火を使うのは難しいのだが、この作品では好んで使われている。スタッフの中に爆発好きがいるのかもしれん。 <原子炉で制御棒を操作してるが、それは手動だった。この原子炉はチェルノブイリ型か? 放射能は雲で表現されてるが、正確にはこれは放射性物質。爆発時点で放射能は世界中にまき散らされてる。 マイティマウスの性能はかなり素晴らしいものだが、現代の技術ではこれ以上のものが作れるはず。 マイティマウスを手に入れたフッドは「世界は儂のものだ」と大声で叫んでる。ネズミ握りしめて叫んでると様にならないぞ。> |
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第7話 | 原子力機・ファイアーフラッシュ号の危機 “Operation Crash Dive” 監督:デズモンド・サウンダース 脚本:マーティン・クランプ |
イギリスが開発した原子力旅客機ファイアーフラッシュ号は無事航行を開始していた。だがその一機が超音速のまま行方不明となってしまう。就航禁止となったファイアーフラッシュ号のテストが行われたが、やはり同じ空域で行方不明となる。乗組員が残されたまま沈んでいくファイアーフラッシュ号。その危機を救うため国際救助隊による救出作戦が始まった。 今回登場するファイアーフラッシュ号は第1話で危機に陥ったものの後継機。劇中では3号とされている。今回の物語は二段重ねになっていて、ファイアーフラッシュ号の救出作戦が前半。そして国際救助隊によるファイアーフラッシュ号のテスト飛行を行う後半。前半はゴードンが、後半はゴードンとスコットが活躍する。 国際救助隊は洋上作戦のため今回もサンダーバード4号が登場(本放送ではこちらの方が先)。4号には緊急回避用だと思われるがロケットブースターが搭載されているらしい。ゴードンが射撃の名手であることも示された。 海底に沈んだファイアーフラッシュ号のパイロットを救う方法は、コクピットのみをパージして浮上させるといった方法。 先行して調査を開始するサンダーバード1号のスコットは、レーダー設置のため農場をお借りする。牛の鳴き声がする中でオペレーションを行う姿は妙に牧歌的。 <宇宙から見守るサンダーバード5号では磁気テープで記録しているようだが、テープが歪んでないか? 海底でファイアーフラッシュ号乗組員と更新を試みるゴードン。無線は使えないから文字盤を使ってだが、英語だし、よく分からないところが問題。 人形だから仕方ないのだが、ゴードンの目は妙にアンニュイというか、焦点が定まってないので、トーチ使ってファイアーフラッシュ号の窓に穴を開けてるシーンは猟奇的な雰囲気が醸されている。> |
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第8話 | 死の谷 “End Of Road” 監督:デヴィッド・レーン アラン・パティロ 脚本:アラン・パティロ デニス・スプーナー |
山を掘り崩し道を造るグレイ&ハウスマン建設会社の開拓作業が進められていた。工事は順調に進んでいたが、工事責任者のエディが友人のミンミンに会いに行っている間、台風が直撃してしまう。一方、エディの訪問に密かに心穏やかではいられないアラン。 災害に遭った工事車両を助けるための活動が描かれる。今回は中心が明確にアランになっていて、ミンミンに対する恋心がしっかり描かれる話になった。3号機はかなり微妙な位置づけにある機体のため、通常ではあまり目立たないアランだが、今回は珍しく3号の性能を生かして、大活躍している(実際の活動してるのはバージルだけど)。ちなみにトレイシー一家はエディに顔を見られていたため、全員表に出ずに救出活動を続けることになった。 一方ミンミンはアランの気持ちを知ってか知らずでか、楽しそうにエディとデートなんぞしてる。小悪魔的な部分がちょっと現れたかな?男女のことをよく知ってるおばあちゃんも結構今回は裏方で活躍してる(ミンミンとおばあちゃんは声が同じなんだが)。 特撮面においては崖の上から多量の土砂が振ってくるシーンがあり、これはなかなかコントロールが難しいシーンと思われる。 <グレイ&ハウスマンの持つ大型トラクターはそのままアスファルトも強いてしまえるのだが、道のペイントまで一緒に出来る。えらく高性能だが、苦労の割に意味があんまりない気もする。 ミンミンがエディとデートに出かけたのを知り、心中穏やかでないアラン。それに対し冷やかす兄弟達。ちょっとした兄弟喧嘩だけど、なかなか微笑ましい。 サンダーバード1号が空中で静止してるシーンあり。どうやって?サンダーバード2号のVTOL機能は派手な煙を噴き上げるのだが、1号はそんな事ない。こっちの方が使い勝手良いんじゃないのか? 救出成功でトラックから飛び降りるエディ。ガチャっと音がして丸太を転がすかのようにころころ転がってる…到底生きてるようには見えないな。人形だけど。> |
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第9話 | ペネロープの危機 “The Peril Of Penerope” 制作番号3 監督:アラン・パティロ デズモンド・サウンダース 脚本:アラン・パティロ |
海水を燃料に変える方法が発明された。地球のエネルギー不足を一気に解消できる事が期待されていたが、その発明者であるボレンダー博士がパリ発のモノレールの中で行方不明となった。その謎を解き明かすためペネロープは独自に調査を開始するが… 水から燃料を作り出した科学者の誘拐を助け出すといった話で、今回はスパイ活動が中心。ペネロープとパーカーが大活躍。 ここおまで目立った活躍が少なかったペネロープが今回は出ずっぱりで活躍する。トレイシー一家とはつかず離れずと言った位置で見守っているのが主な役割だが、独自に諜報活動なども行っていることがここで分かる。行動力も推理力もたいしたもの。 それと、そのペネロープをしっかり守ってるパーカーの存在も見逃せない。とぼけた顔していて、ほとんどスーパーマン並みの活躍をしてる。どんな時にもペネロープから目を離さず、何か危険があったら、ためらいなく危険を排除するというのも実に格好良い。 ペネロープ&パーカーのコンビは最強だが、同時に周囲の人間が多大な迷惑を被ってしまう。それが又面白いところでもあるな。 一方、その分国際救助隊の活躍は控えめ。サンダーバード号ではなく、兄弟達が肉体的な活躍をしてるのが特徴。 今回ミンミンは和服のようなチャイナ服のような変わった民族衣装で登場。多分和服を元にしてるんだろうと思うけど。 ラストはペネロープがアランをパリに招待。全然面白くないとぶーたれるアランだが、ミンミンが合流した途端上機嫌に。単純な奴だ。 <モノレールは簡単に窓が開く構造になってる。これは基本的にやってはいけないはず。> |
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第10話 | ニューヨークの恐怖 “Terror in New York” 制作番号4 監督:デヴィッド・エリオット デヴィッド・レーン 脚本:アラン・フェネル |
油田事故を鎮圧するサンダーバード1号と2号。それをニューヨークのTVキャストがビデオで撮影していた。スコットの機転でフィルムは使い物にならなくしていたが、帰還の際2号に潜水艦からの攻撃が加えられ、しばらく出撃不能になってしまう。そんな時マンハッタンのエンパイアステートビルで事故が発生する。その実況中継を行っていたのだが先日サンダーバード1号を撮影していたネッドとジョーだった… メディアと国際救助隊の関係。それは一種の追いつ追われつの関係で、特ダネのためにサンダーバードを追いかけるTVクルーと、救助活動を行いつつそれを阻止するというなかなか難しい関係となっている。 その丁々発止のやりとりを描きつつ、彼らが危機に陥った際はちゃんと救出に行くという二段構えの話。今回は4号が活躍するが、2号が使えないため、2号を撃墜したセンチネル号が4号を運ぶことになった。 撃墜されそうになった2号の救援に高速艇の1号が助けに行くシーンとかは、なかなか見応えがある。 この際、サンダーバードは原子力で動いていることが分かった。さて、どうやってエネルギーに変換してるんだろう? 後半の肝はなんと言ってもエンパイアステートビルの移動だが、ミニチュアとはいえ、これは大迫力だ。 <ビルをそのまま移動させるというのは、実際は強度の問題でやるべきではない。少なくとも現在の耐震構造基準では無理。 今回のミッションは長時間にわたるが、先行してニューヨーク入りしていたスコットはどんどん顔が汚れていく。結構髭が濃い人なんだね…リアルにしすぎだって。> |
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第11話 | 超音速ジェット機レッドアロー “The Edge Of Impact” 制作番号5 監督:デズモンド・サウンダース 脚本:ドナルド・ロバートソン |
イギリス空軍の最新鋭ジェット機レッドアロー号が完成し、テスト飛行が行われた。だがそれを快く思わぬ国がフッドに妨害を依頼し、フッドは誘導装置を用いてレッドアロー号を格納庫に追突させてしまう。その調査に向かったブレインは、レッドアロー号に何の問題もないことを突き止めるが… イギリス空軍の誇る最新鋭ジェット機レッドアロー号が登場。親友の頼みを受けてその調査を命じるジェフの姿が描かれるのだが、それ故に今回はジェフが中心と言っても良い。 ケーシーの存在は、国際救助隊に波紋を投げかけることになる。彼が島にいる限り国際救助隊としての活動は相当な制限が加えられてしまう。それでもなんとか出動させるために悪戦苦闘するトレイシー一家の面々の努力も見所。こう言う時に役立つのはやっぱりミンミンで、ケーシーをダイビングに誘って、その間に発射。このキャラはなんだかんだ言って重宝がられている…というか、見せ場を作るのに苦労してる。 物語の後半はレッドアロー号の追突で司令塔に取り残された管制官を助ける話となる。この辺はいつも通りかな。 ラストでフッドはやっぱり自分の失敗を悟ることになるが、国際救助隊ではなく、警察に追われて。というのがやや情けないところ。普通の車で強引に検問を突っ切ったものだから、そのまま谷底に真っ逆さま…これで生きてるんだからたいしたものだ。 <レッドアロー号はジェット機と言われてるが、ロケットエンジンを積んでいるのだとか…ジェットとロケットは原理が全く違うんだけど。 今回初登場時のブレインズとアランの顔が妙に黒い。日焼けのせいだろうか? ケーシーはジェフをびっくりさせようとジェット機のミサイル発射装置から「こんにちは」のメッセージを出す。冗談がきつすぎる。撃墜されても文句言えないぞ。 サンダーバードの発進を知られないようにケーシーを海底洞窟に誘うミンミン。しかし、振動で分かってしまいそうな気がする。 レッドアロー号の破壊に成功しているにもかかわらず、フッドを無能呼ばわりして報酬を渋るブロン将軍。コミカルな演出ではあるが、これ多分死亡フラグだな。> |
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第12話 | 死の大金庫 “Vault Of Death” 監督:デヴィッド・レーン 脚本:デニス・スプーナ |
大英銀行頭取の依頼を受け、旧来の金庫のセキュリティのセキュリティ試験に訪れたペネロープとパーカー。パーカーの腕前で易々と大金庫が開けられてしまったことから、頭取は最新の金庫を導入することを決定する。だがその全自動の最新式金庫に職員のランバートンが閉じ込められてしまう。 今回はやや番外編的な話でペネロープとパーカーが大活躍。この二人が中心になると話は肉体を使った冒険話になるのが特徴。特にオープニングで大英銀行に忍び込む光景なんかはまさしくスパイものっぽく仕上げられている。 一応今回も国際救助隊は活躍はするものの、話の都合上ペネロープとパーカーが中心となるため、やっぱりあんまり活躍は出来なかった。バージルとアランが真っ黒な顔してるくらい? パーカーは実は先祖代々泥棒の家系に生まれていたという事が分かる。どうやらどこかの国で捕まってしまい、ここを出所したところをペネロープに拾われたらしい。この人の能力の高さはこんな所から来てるのかな?妙にその家系に誇りを持っているのが笑える。一方、結構酒癖が悪いのも出てくる。 あと、ペネロープは壊滅的に運転が下手というのも分かった。 ロンドンと言えば霧だが、オープニングシーンは本当に霧の中で話が展開してる。泥棒にはぴったりのシチュエーションだ。 ところでオチだが、最新式の金庫でさえパーカーはあっという間に開けてしまったため、結局古い金庫に逆戻り。なんともはや。 <人間のやることだから間違いは起こるだろうけど、それにしても金庫に職員を閉じ込めてしまうなどと言う初歩的なミスをしておいて、それで一流銀行というのは笑わせる。 ドアを開けることが出来ず、苦悩する銀行員を尻目に机に腰掛けてるスコット。お行儀が悪いぞ。> |
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第13話 | 火星人の襲来 “Martian Invasion” 監督:デヴィッド・エリオット 脚本:アラン・フェネル |
アメリカのネヴァダ砂漠に一機の円盤が着陸し、そこから何と火星人が現れた。実はこれは映画の撮影にかこつけて国際救助隊をおびき寄せようとするフッドの罠だった。 最初に突然円盤と火星人が登場。番組の趣旨替え?と思ったら実はこれ映画の撮影というオチが付く。そのオチの部分から話は展開。お陰でちょっと驚かされたよ。 今回のフッドの作戦はいつものように国際救助隊の撮影で、完全にパターンと化しているが、ここに黒幕?の存在が暗示されたりもする。やっぱりキラノを使って国際救助隊を妨害するのもいつも通り。今回はカメラで撮影するためにサンダーバードに搭載されている自動カメラ探知機をキラノに壊させた。 そしてついにサンダーバード1号の完全撮影に成功。だが、映画監督の不用意な発言のお陰であっけなく真相がばれてしまう。機転を利かせてギリギリまで逃げるのだが、最後は飛行機の故障で敢えなく…フッドも気の毒に。 映画の撮影現場が話の中心となるため、映画作りの苦労話も少々出ていたりする。大変なことだ。 <フッドはキラノをこんなに思い通り動かせるのだから、国際救助隊の場所を知らせるとか出来ないのだろうか? 映画のプロデューサの名前はゴールドヘイマー…MGMの創始者の名前をもじったか? 地下水を山の外に誘導させて被害者を助けるバージル。でも水に流されてるその姿は溺死体にしか見えない。 サンダーバード1号の撮影を終え、変装用の顔をカメラの前にぶら下げて去るフッド。あたかもカメラが機関車トーマス状態。 サンダーバード1号の威嚇射撃を受けながら平気に逃げ回るフッド。人形だから仕方ないんだが、無表情なので怖い。 トンネルに入ったフッドをいぶり出す方法として、スコットが提案したのは崖崩れを起こして閉じ込めてしまえ。と言うもの…なんと怖いことを考えるのだ?> |
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第14話 | 火星ロケットの危機 “Day of Disaster” 制作番号6 監督:デヴィッド・エリオット 脚本:デニス・スプナー |
イギリスで人類初の有人火星ロケットが開発された。だが、その移送途中のアリントン橋が暴風雨によって崩壊してしまう。ロケットトレーラー内の2名のクルーと共に水中へ転落してしまい、更にロケット噴射装置のスイッチが入ってしまった… 素直な人命救助の話で、これこそサンダーバード!と言った典型的なストーリーが展開。今回活躍するのブレインズで、彼の機転と能力が発揮されてる…まあ適切に国際救助隊のアドヴァイスをするのがブレインの存在意義なんだが、格好良いんだか悪いんだか、今ひとつ判断付かないのもこのキャラの魅力かな?分からず屋の管制塔員との丁々発止のやりとりも見所。通信機でぼそぼそ指令しているブレインズはすっかり「可哀想な人」にされてしまってる。 珍しくトレイシー兄弟の兄弟喧嘩のシーンあり。アランとゴードンは出番がほとんど無いため、少々クサってるみたい。特にアランは悪ガキぶりがよく出ている。 今回サンダーバード4号を出したのは、それが伏線になってるのかな?川の中で土砂に埋もれたロケット救出のために一役買った。 4号が話の中心となるため、後半の舞台は水の中。かなり高度な特撮技術が使われている。 <落ちたロケットを心配して橋へとやってくるブレインとペネロープ。落ち着いた声で「生きてたらよっぽど運が良いですね」とか言ってるブレインの冷静ぶりが怖い。 橋に向かうため、手近の廃屋をペネロープ号のミサイルで破壊し尽くすパーカー。ペネロープは「後で問題はない」と断言するが、怖い人だな。 警察に精神病患者扱いされてるブレインズを、そのまんま引き取るペネロープ。ブレインズのプライドずたずた。> |
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第15話 | 大ワニの襲撃 “Attack of the Alligators” 監督:デヴィッド・レーン 脚本:アラン・パティロ |
ジャングルで動植物を研究中のオーチャード博士は、動植物を急成長させるサーミンという物質を発見した。だが、それを盗みに入ったカルプが誤って薬を捨ててしまったため、翌朝、巨大化したワニに研究所が囲まれてしまう。 今回の舞台は特定されてないがジャングル。おそらくは南米だろう。全般的に暑苦しい描写と、不気味な雰囲気が漂う、どっちかというと異色作。そもそも国際救助隊の描写がとても少ないし…ジョンを除く兄弟全員が出動してるのは「枯れ木も花も賑わい」ってやつか? 国際救助隊の出動の多くは人災が多いが、こんな未開のジャングルでもやっぱり起こるのは人災。今回は水が舞台だけに4号が活躍。しかも相手は生きものだけに、救助も困難。 ホラー要素も含め、本作の描写は素晴らしい。実写のため、この話ではワニをそのまま撮影してる。小さいワニだろうけど、撮影は大変だっただろう(人形ももちろん使ってるけど)。水の描写も見事。 <盗る人がいないのが前提とはいえ、危険な薬品を普通の戸棚に入れておくのはまずいと思うぞ。 下水に流したサーミンを飲んでワニが巨大化するのだが、ワニって脱皮して大きくなるんじゃなかったっけ? ワニは何も悪くないんだが、怪物扱いされ、ゴードンに至っては嬉々として狙撃までしてる。 薬品の回収のためにゴードンが沼に潜るシーンあり。ここでもし一口でも沼の水を飲んでしまったら… ラスト。アランの誕生日にミンミンが買ってきたペットというのはワニだった。良いオチだが、アランにはもうちょっと驚いて欲しかったところ。> |
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第16話 | オーシャンパイオニア号の危機 “Danger at Ocean Deep” 監督:デズモント・サウンダース 脚本:ドナルド・ロバートソン |
超巨大タンカー、オーシャンパイオニアT世が、地中海の濃霧の中で大爆発を起こした。その半年後、オーシャンパイオニアU世が処女航海に出るのだが、実はオーシャンパイオニアT世の爆発は液体アルスティーレンによるものであることが発覚。U世も又同じ燃料を積んでいる事が分かる… 定番とも言える巨大建造物の破壊の危機。 今回国際救助隊は先行しての救助活動があって、そのためにオーシャンパイオニア号の救助は出遅れてしまう。最初の任務がかなりきつかったらしく、全員真っ黒になって帰還してるのが印象深い。 珍しくブレインズがサンダーバード5号、つまり宇宙に行くシーンあり。文字通り国際救助隊のブレーンだから、地上にいた方が良いんじゃないのか?宇宙に行くために久々に3号も見える。もちろんジョンがはりきって出動してる。 <オーシャンパイオニア号の動力は原子力。つまりT世の爆発は地中海で核爆発が起きたと言う事になる…世論がよく黙ってたな。ところで原子力と言ってるのに、燃料があるとか…どんなシステムなんだろう? ペネロープを待っているパーカーはペネロープ号の中で酒盛り。緊急発車だったら確実に飲酒運転。しかもそのシャンペンは進水式用の。おいおい。後で実際に運転してるんだけど、良いの? ラストシーン、トレイシー大佐から「何回出撃した?」と尋ねられ、「僕は全部です」と答えるバージル。やっぱり国際救助隊は偏重が激しいな。> |
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第17話 | スパイにねらわれた原爆 “30 Minutes After Noon” 監督:デヴィッド・エリオット 脚本:アラン・フェネル |
プレスコットという男がヒッチハイクで車に乗せた男から小型爆弾を組み込んだブレスレットをはめさせられてしまった。男によれば、解除用鍵はハドソンビルの最上階にあるという。なんとか鍵を外すことには成功したが、置き去りにされたブレスレットは爆発し、ハドソンビルに火災が起こってしまう… 冒頭から謎めいた物語が進行。それがだんだん明らかになっていく過程を観ていくことになる。 裏で糸を引いているのは13話に登場したX将軍で、イギリスにある原爆を爆発させるために複雑な手順を指示したことが分かる。ただ、その目的が少々分かりづらいのが難点だ。 その複雑さのためか、国際救助隊の出動が二度に渡る事になる。どうもこの話は元々二つの話だったのを無理矢理一つにまとめてしまった感じが強い。ブレスレット型の爆弾が二つの物語を繋いでいることになるわけだが、その関連性も薄い。 <爆弾をハドソン・ビルに仕込むためにえらく複雑な手順を使っているが、これだったら最初から爆弾仕込んでおけば良いだけの話では? ハドソン・ビル17階からエレベーターが墜落してしまうが、中にいたプレスコットは無事だった。 X将軍はプルトニウムを爆破させる。と言っているが、プルトニウムって、そんなに簡単に爆発するんじゃないけど?それよりタイトルの「原爆」とはちょっと狙いが違うよね? 原子力貯蔵庫をガードしているのはロボット。こんな技術があるんだったら、これまでの事故とかかなりのパーセンテージで事故が起こらずに済んだのでは? そのロボットがやってる事って、単に侵入者に抱きつくだけの機能。あんまり役に立ってない。 今回登場したレーザー切断車だが、なんか切断と言うより、目の前の扉を吹っ飛ばしただけのような?中にいるサウザンはよく無事だった。> |
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第18話 | 秘密作戦命令 “Security Hazard” 監督:デズモンド・サウンダース 脚本:アラン・パティロ |
鉱山で火災事故が起こり、救援に向かったサンダーバード2号。救難を無事終え帰還したバージルだが、なんと2号の貨物室にはチップという少年が乗っていた… 徹底的な秘密主義の国際救助隊だが、悪意のない少年だと簡単に中に入れてしまう。これだけの人数で秘密を守りきるなど所詮無理な話なのかも知れないけど。 国際救助隊本部の危機が描かれる話。バンクが多いので、総集編に近い話に仕上がってる。1話と3話と8話と14話のクライマックスシーンがほぼ全部。実は本作はオリジナル版では1期の最後の話。これまでの活躍を描こうとしたように思われる(実は本話は第1期シリーズの最終回となっているため、振り返りを兼ねているのだろう)。 国際救助隊の秘密は絶対に守らねばならないというのは最初からのお約束だったが、やっぱりこども達はストレスが溜まっているらしく、相手が少年だと、秘密をべらべら喋ってしまう。無理はないか。これも確かに危機と言えば危機か。 サンダーバード2号の帰還シーンがあるが、一旦滑走路に着陸した後、バックして格納庫に入ってる。そんな機能もあったんだ。 <侵入者の存在に怒り、作戦中は見張りを立てろと怒鳴るジェフ。この人数じゃ無理だろ。 チップ君によれば、サンダーバードは1号の方が格好良いそうだ。それにむかっと来てべらべら秘密を喋ってしまうバージル。この子結構策士かも?しかし、それで喋ってる話は8話の1号が大活躍した話…何考えてるんだバージルは? んでアランはアランで兄のバージルをなじりながら、結局全部3号の秘密を喋ってる。似た者兄弟だな。 そんでスコットまで全部喋るんだが、チップ君に言わせれば、4号のことを「詰まらない」とか言ってた。そりゃ活躍の場は少ないけどさ。 結局全部話してしまったのはジェフ。それでどうすれば良いか頭を抱えてるんだから話にならない。 ところでチップの家にこっそり帰す作戦を立てたのは良いけど、この子の家の場所ってどうやって分かった?> |
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第19話 | オートレーサー・アランの危機 “Move and You're Dead” 監督:デヴィッド・レーン 脚本:アラン・フェネル |
かつて国際救助隊が結成される前、世界的なレーサーだったアランはブレインズが設計した新型エンジンのテストを兼ね、再びレースに復帰することとなった。見事優勝したアランだが、そんなアランに嫉妬したかつてのライバルのヴィクター・ゴメスが罠を仕掛けていた… サンダーバード3号は宇宙ロケットなので、あんまり活躍の出番がないアランだが、ここに来て主役を射止める。過去天才的なオートレーサーであったという過去がここで発覚。 物語はクライマックスシーンの方を先行して放映し、その後その理由を描くと言う倒置法的な手法が使われている。国際救助隊員が直接狙われる話も珍しい。 今回はおばあちゃんも活躍。顔に似ず(?)カーマニアの側面があるらしい。 ミンミンはアランの恋人という設定なので、どんなピンチになってもミンミンの名前を出すだけでがんばれるってのが良いね。 アランの出場してるレースは大変過酷なもの。結局完走したのはアランとヴィクターの車の2台のみ。一体何人死人が出たのやら。最後はほとんど『ベン・ハー』の洗車レースみたいな感じ。見所はすごい。 アランがレーサーだったように、バージルも又絵画に才能があるらしい。ただし、アランを模写した絵はシュールレアリスム溢れるもの。スコットは褒めてたけど、この描写じゃ本人は怒るだろ。 <ブレインズの頼みとはいえ、半ば趣味でレースに出るアランのためにサンダーバード2号を出させるお父さんもたいしたもんだ。 レース用の車で公道を走らせるアラン。本来こんな事をしてはいけないはずでは? ぶっちぎりで優勝とか言われてた割には最後はヴィクターと接戦となってる。ブレインズ製なのに、その程度か? 橋から落ちたアランを救ったのはブレインズが作った風圧クッション車。これってちょっとずれたらそのまま落ちるんじゃないか? アランを罠にはめたヴィクターとジョニーは哀れ自爆。しかしそれを促したのはスコットのサンダーバード1号だった。これって殺人じゃないのか?> |
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第20話 | 湖底の秘宝 “Desperate Intruder” 監督:デヴィッド・レーン 脚本:ジェリー・アンダーソン シルヴィア・アンダーソン |
ブレインズとミンミンはブレークリー教授と共にアナスタ湖に眠る財宝を探していた。ハイキング気分で湖に潜る二人だが、それを察したフッドが財宝を横取りしようとブレインズに催眠術をかけてを誘拐するのだった。 前回に続き、今回はトレイシー一家の私用の話。今回の話ではミンミンとブレインズが中心となっている。まあ、湖が舞台だけに、ゴードンが乗るサンダーバード4号が活躍することになるんだが。 ブレインズが眼鏡を取った姿が初登場するが、トレイシー一家の誰よりも美形だったりして。それに潜水服も結構様になってる。単なる発明狂ってだけじゃなさそうだ。 ただ、フッドのやってることが一定してないので、その辺がちょっとひっかかる。やってることが行き当たりばったりに見えて、今ひとつ乗り切れない。 <ちょっとした旅行にサンダーバード2号を使ってる。まあ、実際個人持ちなので、文句を言う筋合いはないんだけど、やりすぎじゃないのか? 砂漠に首だけ出して埋められたブレインズだが、顔中ボロボロ。熱のためだろうが、かなり描写がヤバイ。 国際救助隊に連絡しようとするブレインズを止めるフッド。いつもサンダーバードの秘密を探ってるフッドとは行動が違う。 ブレインズは死にかけてた割にはちょっと時間経ったら復帰してる。意外にタフだ。> |
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第21話 | にせ者にご注意 “The Imposters” 監督:デズモンド・サウンダース 脚本:デニー・スプーナー |
アメリカ航空研究所付近の井戸に生き埋めになった男を国際救助隊が救助した。しかし実はそれらは全て罠で、研究所地下にあるAL−4型ジェット機の設計図を盗み出し、更には国際救助隊を陥れようとする罠だったのだ。犯罪組織の汚名を着せられてしまう国際救助隊だが… 国際救助隊は秘密組織なので、当然こういう事は起こり得ること。それを見事に回避し、本物の犯罪組織を摘発するまでが描かれていくただ、。その過程が非常に苛々させる演出が挿入されている。なかなか上手い。こんな時に国際救助隊でなければ助けられない事件は起こるし、その辺がなかなか良い演出。 一人の人間を助けるよりも500人の命を助ける方が重要とするジェフの決断もあり。まあ、最終的には万事OKとなるのだが。 基本的に国際救助隊が動けないとなると、当然活躍するのはペネロープ。だけど、国際救助隊は世界中に秘密工作員を配備していることが分かった。 今回は濡れ衣を着せられた国際救助隊を追うためアメリカ軍が全力を挙げて捜索。そのため数々のメカニックが登場するなかなか豪華な話。宇宙遊泳まで出てる。 最初に謎の組織が作ったサンダーバードなる飛行機が登場。2号を模したものらしいが、形が全然違う。写真を一切撮らせなかったから、こういう事になるのか。 <国際救助隊の偽物になった二人(最後まで名前が分からなかった)は、サンダーバードは明らかにパチモンだけど、制服だけはほぼ完全にコピーしてる。どこまで調査してたんだろう? 「緊急任務だから荷物は減らした」と言っていても、ペネロープ号に詰め込めないほど。流石お嬢様。 宇宙空間をスパナが浮遊してるシーンがあるけど、なんかこれ『2001年宇宙の旅』っぽい。> |
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第22話 | 公爵夫人の危機 “The Duchess Assignment” 監督デヴィッド・エリオット 脚本:マーティン・クランプ |
ペネロープは南フランスのカジノで旧友のロイストン公爵婦人と再会する。しかし、イカサマバクチにはまってしまい、世間知らずの公爵婦人は一文無しにされてしまった。ペネロープとパーカーの活躍でイカサマの証拠は捕らえたものの、公爵婦人の全財産は持ち逃げされ、たった一つ残された絵画まで奪われようとしていた… 定期的に出てくるペネロープが中心となった話で、流石イギリスだけに、スパイ映画っぽい仕上がりになってる。今回はジェフもお忍びでフランスに来ていて、二人の活躍となり、サンダーバードの活躍は前半はなし。でも、本作で一番キャラが立っていたのは間違いなくロイストン公爵婦人の方だった。天然そのもののキャラってのは、観ていてとても心地良い。それで天然一方かと思ってたら、妙に鋭いところもあったりもするので、キャラ立ちは申し分ない。 ロンドンの空港では既にファイアーフラッシュ号が既に旅客機として就航してる。ちゃんと時間が流れてるんだね。 それで後半になると、ようやくサンダーバードの活躍。結果的に必要だというのは分かるのだが、誘拐騒ぎで国際救助隊の出動って、ちょっとやり過ぎのような? <自動操縦の戦闘機の威力を見せるため、乗組員が脱出するシーンあるけど、操縦席毎くるくる回ってる。死んでないか? ペネロープの旧友であるロイストン公爵婦人だが、一文無しになっても「絵は絶対に売らない」と言ったり、ギャンブルは続けるとか言い続けてるし、金持ちってのはこういうもんなのかね? 久々のジェットモグラ登場だけど、地下室に行くのに垂直近くの角度で潜ってる。どんだけこの家の地下室って深いんだ? 関係ないんだけど、ロイストン公爵婦人の造形がモロに老人で、しかもほとんど口が動かないので、不気味すぎるぞ。> |
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第23話 | 恐怖のモノレール “Brink of Disaster” 監督:デヴィッド・レーン 脚本:アラン・フェネル |
ペネロープの屋敷を訪れた一人の男。彼は太平洋モノレール会社の会長グラフトンと言い、無人モノレールへの投資を彼女に勧めに来たと言う。だが実はグラフトンは犯罪組織のボスで、ペネロープ邸の金庫を狙っていたの。 前回に続き、ペネロープの活躍が描かれる話で、ジェームズ・ボンドばりの活躍が描かれていく。今回はペネロープ号も大変活躍してる。いつもパーカーに運転させっぱなしだが、運転に関してはペネロープ自身が相当な腕前らしい。 一方国際救助隊は、やっぱりモノレールの話だけに、その事故救出と言う事になる。たまたまここにジェフが乗り合わせていたことから、救助も必死になる。モノレールの橋が壊れるシーンは相変わらずクォリティ高い。 ジェフが危機に陥った時、全域無線で国際救助隊に連絡を取るが、ちゃんとお互い知らない振りしてるのが芸細かい。 それにしても、ペネロープ邸を狙うとは、なんと命知らずな悪人だ。最初によく調べておいた方が良いのに。 人形だから仕方ないけど、追っ手を完全に殺しておきながら涼しい顔をしてるペネロープはやっぱり凄いぞ。 <ペネロープ号を追跡する車を見たペネロープは一言「人違いかしら?」こんな世界に一つしかない車を間違う人間がいるもんか。 そんで、警戒装置とトラップだらけのペネロープ邸に入ろうなんて泥棒は間違いなく不幸になる。この家怖すぎる。 モノレールの監視にはヘリコプターが使用されている。監視だけで相当な金がかかってそうだな。その分モノレールは完全自動だそうだが…意味ねえ。 それでアブナイとなった時、ジェフは真っ先に国際救助隊に連絡入れればいいのに、ブレインズに制動装置をかけさせてる。それだけ信用してるのか、 根本的な問題だが、モノレールが危ないとなったら、遠隔操作で停止できるようになってるものじゃないの?> |
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第24話 | 危険な遊び “Cry Wolf” 監督:デヴィッド・エリオット 脚本:デニス・スプーナー |
オーストラリアで崖から転落した少年がトランシーバーで国際救助隊に助けを求める。急行したスコットだが、実はそれはこども達同士で「救助隊ごっこ」をしていたのだった。こども達に悪気がないことを知ったスコットは、こども達を基地に招くことにする。だが、その新聞記事を読んだフッドは、この観測基地こそ国際救助隊の本部だと思い… 無邪気な子供の遊びから始まる事件を描いた話。こんなものまで一々救助してたら国際救助隊の仕事が多すぎるような気がするが、それだけ世界が平和だってことかな?そう言えば前にチップ少年の話もあったが、今回はスコット自身が招いているから、ちょっと秘密保持が甘くなってるのかも? こども達に紹介するって事もあって、たっぷりサンダーバードの姿が見られるので、それは嬉しい。特にあまり活躍の機会の少ない3号をたっぷり見せてくれたのも良かった。 その後、フッドによって本当にこども達が危機に陥るわけだが、ここで表題の“Cry Wolf”の意味が出てくる。そこで頑張るのはいつものバージルとアラン。体張ってるのはいつもこの二人。 <こどもが崖から落ちたってくらいなら、地元の救助員に連絡した方が良いんじゃないだろうか?暇だったのかな? 国際救助隊ごっこしてるこども達だが、台詞までそっくり。マニアか? こども達に褒められてまんざらでもないスコット。意外にお人好しかもね? しかし、フッドも新聞記事読んだだけで観測所が国際救助隊本部だと思い込んでしまうとは、早とちりもいいところ。 廃坑の入り口を拳銃で吹っ飛ばすフッド。どんな拳銃だよ?> |
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第25話 | 情報員M.I.5 “The Man from MI5” 監督:アラン・ヒュネル 脚本:ドナルド・ロバートソン |
コートダジュール近くに停泊していた船が爆破され、保管されていた核装備の設計図が盗まれてしまった。依頼を受けた国際救助隊は調査のためペネロープを向かわせるのだった。 このところ多いペネロープ中心の話。この人が中心になるとスパイもののノリになるが、本作の場合オープニングからまるで007っぽい感じが出ていてなかなか見せてくれる。本作では珍しく人を撃ち殺すシーンまであり。ペネロープも銃を持ってるシーンがあって、それがなかなかの存在感。今回はそれなりに悪党の方も知能があるので、緊迫感もあり。 そしてペネロープが危機に陥った時に国際救助隊が本格参加となる。ペネロープに誰も張り付いてないのは、信頼の証か、それともサンダーバードの発進のために待機しているのか。 それで今回は海が舞台のため、当然登場するはサンダーバード4号。時にはゴードンも活躍しないとね。それにしても、敵潜水艦を迎撃するのにドリル使って潜水艦にガス送るなんて無茶なことやってる。ドリル抜いたら海底でお陀仏だぞ。 パーカーの悪い癖ちょっとだけ出てくる。本人曰く「一財産作ってくる」だけど、彼にとってギャンブルというのは金庫破りの事らしい。ギャンブルも「つまんない」と言っていた。その割にペネロープの船を賭けてしまうとか無茶やってるし。 <核爆弾の設計図は最重要機密だと思うのだが、普通の机の中に何気なく置かれていた。機密性全くなし。 ボンソンによれば、奪われた設計図を奪うには国際救助隊だけが頼りなのだそうだが、諜報機関が何を言ってる? ペネロープの活動には当然ペネロープ号を使うが、こんなピンクの車、目立って仕方ないだろう。 ゴードンは潜水中の潜水艦の中に堂々と入っているけど、どうやって密閉式の潜水艦に入ったんだろう?> |
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第26話 | 海上ステーションの危機 “Atlantic Inferno” 監督:デズモンド・サウンダース 脚本:アラン・フェネル |
国際救助隊結成以来、1年半以上も休み無しに働いてきたジェフはペネロープ達の勧めで休暇を取る事とし、オーストラリアのペネロープの別荘に向った。同じ頃、大西洋で国連海軍の核魚雷実験が行われており、一発が故障してしまい海底で爆発した… ジェフの休暇の顛末が描かれる話。長男のスコットが指令となり、アランがサンダーバード1号に乗ることになった。責任感の強いスコットはほぼ不眠不休でジェフの代わりを務めようとしているのだが、やっぱりちょっと仮眠してる時に事件が起こってしまう。そう言えば今回珍しく国際救助隊の方から採掘基地に連絡をしてるが、これもリーダーがスコットだからかな? オープニング部分ではジェフに休暇を取らせようと家族みんながジェフをいらん人間扱いしてる。ちょっと可哀想だが。 ただ、やっぱりスコットは力が入りすぎていたためか、色々失敗。上手くいったらジェフに叱られ、静観していたら危うく人死にが出るところ。リーダーってなかなか上手く行かないものだ。 今回も舞台は海のため、サンダーバード4号が活躍。このところ4号は結構活躍してる。ゴードンもノリノリ。 休暇中のジェフは、やっぱり落ち着かないようだが、ペネロープが随分積極的にジェフをサポートしてる。この二人って良いカップルだと思う。 国際救助隊本部のデザインがちょっと変わり、服装もちょっとイメチェン。そう言えば5号の寝室も初公開。 <国際救助隊結成以来休まなかったと言うジェフだが、とは言え、常に仕事があるわけじゃなし。普段でも休んでるようなもん…とは言っちゃいけないか。 海上で核爆弾の試験を行う描写あり。近くに海底採掘基地があるって何度も言ってるけど、それでもやるってどういう神経してるんだ?(これがいわゆるフラグってやつだが)。 ペネロープ別荘の羊は20万と7匹いるそうだが、その一匹がいなくなったと言って大騒ぎしてるパーカー。どうやって数えたんだ? スコット指揮で見事に消火活動は終わるが、その際「パパは失業だ」とか言ってたけど、国際救助隊って職業じゃなかったよね?> |
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第27話 | クラブロッガーの暴走 “Path of Destruction” 監督:デヴィッド・エリオット 脚本:ドナルド・ロバートソン |
イギリスのロボテック社が開発した完全自動の巨大パルプ製造機クラブロッガー。その本格運転が開始されたのだが、運悪くその管理者が食中毒を起こしてしまい、クラブロッガーが暴走を始めてしまう。 本作品中、最高の回との誉れ高い話で、ミニチュアと言い、コミカルさと言い、見事なもの。特にクラブロッガーの巨大感とギミックは今の目から観ても感動もの。 今回もペネロープの活躍が良く、スパイものとしても充分見られる話でもある。 電話をかけてるペネロープが持っているのは紛うことなく携帯電話!この時代にこんなアイテムを考えたのか?この当時実用化されてなかったマイクロレコーダーまで出てくる。凄い先見性。 <タイトルは「クラブロッガー」なのだが、中の人が喋っているのは、「クラップロガー」に聞こえる(ちなみに英語だとちゃんと「crubrogger」と言ってる。 料理屋で「まさか食中毒なんか起きないだろう」とか言って笑う面々。しかし、その直後出てきたキッチンというのは、もの凄く汚くtれ明らかにヤバイ雰囲気を醸している。で、その紹介者だけがステーキを食って、他のみんなには特別料理を紹介してるあたり、知っててやってるとしか思えない。 クラブロッガーの動力炉は原子力。それはそうと、運転席の人は「遮断幕を下ろせ」とか言ってたので、放射能をばらまいていることが分かる。 クラブロッガーは全自動という割には内部からしか操作が利かない。こう言うのは遠隔操作できるようにならない? ロボテック社の社長の住所を知るために、ペネロープは警備員からわざわざ書類の在処を聞き出した上でパーカーによってその警備員を気絶させる。ほとんど強盗。それ以前に有名人の住所くらい把握しても良いんじゃないの? 原子炉の正しい止め方を聞くためにわざわざロボテック社の社長の自宅まで行くのだが、別段職員の誰でも分かるんじゃないかって気はする。> |
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第28話 | 魅惑のメロディー “The Cham-Cham” 監督:アラン・パティロ 脚本:アラン・パティロ |
新型兵器を積載した輸送機RTL−2号が続けて3回も戦闘機によって撃墜されてしまった。アランは、輸送機の飛ぶ時間に3度ともラジオでヒット曲「危険な賭け」の生演奏があった事から、この曲との関係を推理するのだが… ミステリー調の話が展開する。この手の話に活躍するのはペネロープで、今回も多彩な活躍している。今回のパートナーはいつものパーカーではなくミンミンだが、この二人のツーショットは結構珍しい。変装がばれて命を狙われそうにもなってるが、パーカーを加えた三人のコンビネーションは良く、暗殺団の襲撃にもびくともしてない。 今回はパーカーが大活躍。顔が広く、芸能界にも顔が利くらしく、この人、一体過去になにやら化したのか謎がますます増えてる…尤もやってることは脅しだけど。 ペネロープとミンミンが活躍している一方、国際救助隊の方の活躍は控えめで、ロープウェイから落ちそうになったペネロープを助けるだけだった。てっきり戦闘機と空中戦か?と思ったのだけど。 <これまで一度もラジオを聴いてる描写がないのだが、今回に限ってどこでもそれを聴いているのは、やっぱり演出上の都合か? ペネロープが黒神に変装すると、その声もあって黒柳徹子に見えてしまう。 暗殺者を阻止したパーカーだが、勢い余って転がり落ちたら雪玉になってしまった。ベタベタな展開だけど、普通死んでるよ。> |
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第29話 | 恐怖の空中ファッションショー “Alias Mr. Hackenbacker” 監督:デズモンド・サウンダース 脚本:アラン・パティロ |
ロンドン・パリ間を飛ぶ最新旅客機スカイ・トラスト号の安全性説明会が開かれていた。その開発主任の名はハイラム・K・ハッケンバッカー博士。実はその名前はブレインズの偽名だった。そしてそのスカイ・トラストに乗っている人物がいた。世界的デザイナーであるフランソワ・ラミアのファンションショーに出演するペネロープである。彼女はファッションショーを機内で行おうとしていたのだが… 航空機が舞台の作品は本作には比較的多い。やっぱりこれが一番映えるからかな?スカイ・トラスト号そのものはブレインズが作ったと言うだけあって故障しないのだが、産業スパイによってハイジャックされてしまった。 今回もペネロープが活躍していて、世界的デザイナーの自室に山ほど盗聴器やらが仕掛けてあるのを次々と明かしている。ペネロープが暴いた盗聴器の中には、書いたものを全て送信するという通信ペンがあったが、それは今も発明されてない。 一方、今回もサンダーバードの活躍は後半ちょっとだけ。少々寂しいが、やってることは相当派手で、信管抜いたミサイルでスカイ・トラスト号を狙撃するというもの。ハイジャックの場合、空中では何とか出来ないため、基本は着陸した時に活動を行う。敢えて空中で決着を付けるのが本作の面白さとも言える。 <ブレインズのハッケンバッカー博士名義の身分証にはサングラス姿で映っている。随分いい加減な証明書だ。 フランソワの部屋で盗聴器を探すペネロープは、盗聴器のことを受信機と言っている。受信してどうするんだ? ハイジャッカーのマデリーンは余裕たっぷりにサハラ砂漠への航行を指示するが、着陸場所が分かってるんだったら、そこにいる人間を一網打尽にした方が早いんじゃないの?…と思ったら、ほんとうにそれやってた。> |
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第30話 | 太陽反射鏡の恐怖 “Lord Parker's 'Oliday” 監督:ブライアン・バージェス 脚本:トニー・バーウィック |
モンテビアンコで世界初となる太陽エネルギー実用化実験が行われる事となった。それを見学に来ていたペネロープとパーカーだったが、折悪しく接近した嵐によって反射鏡が落下してしまう。このままでは朝になると町は反射炉によって丸焼けになってしまう事に気づいたペネロープ… 本作では主に安全なエネルギーとして原子力が用いられることが多いが、太陽発電がここで登場。しかし、これが大惨事を引き起こす事から、やっぱり原子力を推進してるのかと邪推してしまう。 前半はペネロープの独壇場。ペネロープ号は水の上でも走れることが分かった。後半はもちろんサンダーバードの活躍が描かれるが、その背後でパーカーが色々活躍しているのも面白い。ゲームのふりしてホテルの宿泊客に国際救助隊の活動を悟られぬよう頑張ってる。 後、ブレインズは結構行動派で、危険な任務も自分でなければ出来ない。と反射鏡の表面で命綱無しで活動。流石は国際救助隊の一員だ。そんでバージルに怒られてる。 一方、何故か後部から火を噴いてしまったサンダーバード1号。大丈夫だったのだろうか? <休暇に行くからという理由でいきなりアロハを着ているパーカー。向かう先は南米とは言え、イギリスでアロハは相当浮くと思うのだが。 太陽発電は太陽の怒りを買う。等と言っている人がいるが、最もクリーンなエネルギーのはずなんだけどね。 反射鏡を何とかしないといけない。と言うのでその首部分を吊って方向転換させようとするのだが、そんな事よりも破壊した方が早くないか?> |
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第31話 | すばらしいクリスマスプレゼント 監督:デズモンド・サウンダース 脚本:アラン・パティロ |
コラルビル子供病院ではクリスマスにプレゼントを乗せたロケットを病院に着地させてこども達を喜ばそうと言う企画を立てた。だが、そのロケットに間違って泥棒が入り込んでしまうのだった。 日本版では本作がラス前となるが、オリジナルでは本作が2期の最終回。つまり本作が最終話と言うことになる。そう言う事もあってか、メカの描写とか半端無く細かい(劇場版の使い回しという話もある)。 だけど話自体はかなりとんでもないもので、こども達にクリスマスプレゼントを届けるためにロケットを飛ばすとか、やりすぎのサービスの尻ぬぐいをさせられる国際救助隊の活躍が描かれることになる。なんか国際救助隊の方もこの企画は乗り気で、こども達に招待状まで送ってるけど、正体知られてかまわないのだろうか? 物語上では前半に動きがなさ過ぎるのが難点ではある。後半も国際救助隊そのものがほとんど活躍できないまま。珍しい話だ。 ラスト。ブレインズが島に雪を降らせることで、幻想的にまとめてくれた。 <最初に子供を招いたジェフを前にし、その子ニッキはサンダーバードを全機発進させて欲しいと頼む。宇宙にある5号は発進自体無理。それで「3号が良い」とか言ってるけど、3号は宇宙ロケットなので、こんなの至近距離で見たらやばくないだろうか? 今回サンダーバード2号の発進シーンには音楽がない。珍しく静かな発進だ。 こども達の玩具置き場には人形もあるのだが、何故かその中にはヌードのものもあった。誰の趣味だ? ロケットって重量制限がかなりピーキーだと思うのだが、泥棒二人を乗せたまま普通に飛べるんだろうか?> |
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第32話 | 宇宙放送局の危機 “Ricochet” 監督:ブライアン・バージェス 脚本:トニー・バーウィック |
センチネル宇宙基地から自動制御ロケットが発射された。だが航行中2段ロケットが切り離せなくなったため、安全空域で爆破することになったのだが、放送衛星と激突してしまう。そんな時、サンダーバード5号は定期点検中でその救助信号を受けられなかった。 ロケットが全自動で発射されることを嘆くジェフ。しかも結構な人数が宇宙衛星で生活していることも暗示されてる。実は番組の中でも時間は流れているようだ。 ミンミンは女の子らしくロックミュージックが好きらしいが、それでアランと喧嘩するシーンもあり。ほのぼのしたシーンだ。 最後の最後になってサンダーバード3号が活躍。宇宙を舞台にするとこれが主役になるのだが、なかなかそう言う話ってないからね。最後の見せ場だな。今回はスコットも3号に乗って活躍。 2号も同時発進してるのだが、これは宇宙に出られないはず…と思ったら、地上でちゃんと見せ場が用意してあった。 放送衛星の中に人が乗ったままでは?と言う恐れがあり、バージルはてっきり中の人が死んだと思っていたのだが、最後に誤解と分かる。バージルとブレインズの必死の思いが熱い。 <ここでもロックは最先端の音楽だけど、今聴くと懐メロにしか思えないのが難点だ。 海賊放送局の人工衛星は着陸設備が無いらしい。まあ、基本はロケット移動だけど、これってかなり怖くない? 海賊放送局DJのリックは、放送している時は饒舌だけど、ジェフと喋ってる時はまるで失語症状態。DJ以外の才能がないのか?そんなのよく宇宙空間に連れて行ったな。案の定我が儘の言い放題で救出活動を阻害しまくってる。 宇宙から落ちてきたという割りに、放送衛星は全く燃え尽きてない。凄い耐熱構造してるな。> |