テキサスの五人の仲間
A Big Hand for the Little Lady |
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フィルダー・クック(製)
シドニー・キャロル(脚)
ヘンリー・フォンダ
ジョアン・ウッドワード
ジェイソン・ロバーズ
バージェス・メレディス
チャールズ・ビックフォード
ケヴィン・マッカーシー
ジョン・クォーレン
ロバート・ミドルトン
ポール・フォード
ジェラルド・ミチェノード
チェスター・コンクリン |
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人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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テキサスの町ダッジ・シティで毎年恒例の金持ち五人組が集まって、これまでの一年のもうけを賭けてのポーカーの大勝負が始まった。勝負は長引き、町中がその結果を待ち望んでいるところにやって来た旅途中のの家族。大のギャンブル好きである夫のメレディス(フォンダ)は虎の子の4千ドルを元手に仲間に入れてもらう。だが、最後の大勝負がかかった時に発作を起こし、カードを知らない妻のメアリー(ウッドワード)に勝負を託す…
この映画でなんと言っても感心したのは邦題が絶妙だという事。原題が『A Big Hand for the Little Lady』(直訳すれば、「小さなレディの大きな手」。意訳すれば『メアリーの大勝負』とでも付けられるだろうけど(私って本当にセンス無いな)、それをこんな題にしてしまったと言う事が凄い。何せ、カードをやっている仲間は5人だから(題に「仲間」と入れたのが巧い)。きちんとそれを踏まえた邦題の佳作と言って良いんじゃない?
いくらネタバレを解禁していると言っても、この場でオチを語ってしまうと、これから観る場合に妨げになるので詳しくは書けないのだが、本作では兎に角ヘンリー=フォンダの巧さが光る。この人が演じるキャラクターで好評を得たものは、大抵意思がしっかりして、正義の体現者と言った役回りなのだが、本作では気の弱い、それでも欲望に弱い人物を好演している。でも、その本性は…ラストシーンで見せる笑顔は、本作でのキャラクターのみならず、彼の主演作の他では見る事が出来なかった見事なものだった。この人の事を“性格俳優”と書かれていた本があったが、なるほど。この笑顔で納得出来た。だって後年のウィレム=デフォーの笑顔に似てるんだもん(笑)
正直、このオチは想像もしてなかったし、あれ?これで終わり?と思った瞬間のあの笑顔で完全に参った。見事な作品だよ。これは。
カードが終わり、それぞれ家路に就く金持ち5人の表情も良い。彼らは本当に幸せな気分に浸っているのだから。ある意味あそこで終わっても良かったと思う(その場合評価はかなり低くなるだろうけど)。
私の友人で、「俺は結婚詐欺師に憧れる」と言っていた奴がいた。「人は騙される事で幸せになる事があるんだから。結婚詐欺ってのは、夢を与える人間の事だ」とか言っていたが(ちなみに彼は現在は家族を持って幸せな生活を送ってます)、確かに騙される事によって、幸せを得る事も出来るんだよな。騙されている事を知らなければ、それは彼にとっての真実に他ならないんだから。大切なのは自分の持つ真実を信じる事なんだろう。
…なんだ?結局これじゃやっぱりネタばらししてるじゃないか(笑)
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