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リチャード・デイル
Richard Dale

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鑑賞本数 1 合計点 3 平均点 3.00
書籍
2009 宇宙(そら)へ。 監督・製作総指揮
2008
2007 ダイアナ 〜プリンセス最期の日々〜 監督・製作
2006
2005 カリブの海賊王 監督・製作総指揮
2004
2003
2002
2001 ヒューマンボディ 製作・脚本
2000
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宇宙(そら)へ。 2009

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★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 1961年。時のケネディ大統領によって演説された1960年代に人類を月に送り込むという「アポロ計画」がどのように展開していったか、そして月に立った人類が、その後どのような宇宙へのアプローチをしていったかを、豊富な資料映像を基に描き上げたドキュメンタリー。
 宇宙もののドキュメンタリー作品は10年に一本くらいの割合で作られる傾向にはあって、それはそれで楽しいので私もよく観ている方だと思う。NHKの特集でも宇宙を扱ったものはつい観てしまうし。
 その分いろいろ観ているお陰で、気分的には多少スレていて、本作もどうせ同じことしか描かれてないんだろうな。とか思いながら拝見したが、私がまだ観たことのない映像もかなり多く、かなり楽しめた。訓練中の事故死についても飛ばすことなく映像つきで描かれるし、二度にわたるスペースシャトルの爆発事故もきちんと描かれていて、事実を歪曲することなく、淡々と作ってることが分かる。
 ただ、本作の場合宇宙開発の歴史は確かに細かく描かれているものの、それはあくまで技術的なものに限られ、政治的な部分にはほとんどタッチしてなかった。
 宇宙開発には政治的な部分が欠かせないはずなんだが、その方面は完全に無視されてしまった。少なくとも冷戦崩壊後ずいぶん経ってから製作されているんだから、そっちの方を主軸にしても面白かったと思うんだけどね。ドラマにもなるだろうし。
 本作ではアメリカの計画だけを事細かく描いてはいるものの、もう一つの宇宙開発国ソ連については全く語られていない。その意味ではかなり落ち度のある作品だ。
 理由を考えてみると、本作はそもそも英BBCに豊富に残されている宇宙関係の資料をもとにしているのだが、どうやら資料元は全部BBCのものらしく、ソ連のものがほとんど手に入らなかったのではないだろうか?結果として手元にあるフィルムしか使えない以上、中途半端に政治をやるより、いっそアメリカに限っての宇宙開発に特化させてみよう。という思いきりで作られたかのように思える。

 こういう作り方もあるのはある。ただ、この作り方だったら、別段映画にする必要性はなかったのでは?

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