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アレンとアルバートの双子。 | ||||||||||||||||||||
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2010 | ザ・ウォーカー 監督 | ||||||||
2009 | |||||||||
2008 | ニューヨーク、アイラブユー 共同監督 | ||||||||
2007 | |||||||||
2006 | |||||||||
2005 | ブロンクス・キッズ 夢はチェス盤の向こうに 監督 | ||||||||
2004 |
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2003 | |||||||||
2002 | |||||||||
2001 | フロム・ヘル 監督・製作総指揮 | ||||||||
2000 | ブラック・ビジネス 監督・製作・脚本 | ||||||||
1999 | |||||||||
1998 | |||||||||
1997 | |||||||||
1996 | |||||||||
1995 | ダーク・ストリート/仮面の下の憎しみ 監督・製作・原案 | ||||||||
1994 | |||||||||
1993 | ポケットいっぱいの涙 監督・原作 | ||||||||
1992 | |||||||||
1991 | |||||||||
1990 | |||||||||
1989 | |||||||||
1988 | |||||||||
1987 | |||||||||
1986 | |||||||||
1985 | |||||||||
1984 | |||||||||
1983 | |||||||||
1982 | |||||||||
1981 | |||||||||
1980 | |||||||||
1979 | |||||||||
1978 | |||||||||
1977 | |||||||||
1976 | |||||||||
1975 | |||||||||
1974 | |||||||||
1973 | |||||||||
1972 | 4'1 ミシガン州デトロイトで誕生 |
タイトル | |||||||||||||||||||||||
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ザ・ウォーカー 2010 | |||||||||||||||||||||||
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崩壊したアメリカ大陸。その荒野を西に向かって歩き続けている一人の男イーライ(ワシントン)がいた。そんな彼がとある町に立ち寄るのだが、その町に君臨する男カーネギー(オールドマン)は、今や荒廃したアメリカ全土を掌握する力を持つという一冊の本を探し求めていた。そして、イーライこそがその本を持っている事を確信するのだが… 荒廃した大地を舞台に、一つの希望をもたらした男の伝説を描いた作品。これだけでは『ポストマン』と同じで、実際に物語の構造も似通ったところが多い。だけど通して観てみると、やっぱりこちらの方が完成度が高い。 ほぼ同じような設定の物語で、これだけ出る差とは。元も子もない言い方をすると、それが監督の管理能力の差であろう。 少なくともワシントンはナルシズムとは無縁だったし、自分を美化することなく、きっちりと役をこなしていた。そこには自己主張よりも淡々と演じきることに徹していたため、それがこの作品にはぴったり合っていたこと。むしろ敵役であるオールドマンの方が個性を出していたが、これは素で演技させた方がはまるという監督の判断だろう。 実際この作品にヒロイズムは不必要。一つの目的に脇目もふらず突き進む。というだけで充分ヒロイックなのだから。それに個性を付け加えるのは蛇足に過ぎない。 それにラストにどんでん返しを持つ本作では、主人公の持つ透明性こそが重要なのだ。その辺きっちり分かって作っている監督のおかげで本作の質は高い。 物語の方も、単調になりがちな物語構成を、要所要所を押さえる盛り上げ方をしているし(いくつか笑えるシーンも挿入されている)、最後に「おっと」というどんでん返しも用意されているので、かなり楽しめる。 実は全然期待もせずに観に行ったので、思わぬ拾いものをした感じ。 それで点数がもう一歩足りないのは、オープニング部分で猫を射殺し、あまつさえその肉を食うシーンがあり、猫好き人間としては、それだけで耐えられないから。 |
フロム・ヘル 2001 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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19世紀末のロンドン。夜な夜な街頭に娼婦の切り裂き死体が置かれる猟奇事件が発生。新聞はセンセーショナルにこれを書き立て、ついに「切り裂きジャック(Jack
the Ripper)」と名付けられる。ただ、目撃者なしのこの殺人を、”見ていた”男がいた。アバーライン警部(デップ)。実は彼は幻覚で事件を透視する能力を持っていたのだ。そしてその幻視の力を用い、次々と娼婦たちが餌食になっていく中、彼は死体の位置に意味があることに気づいていく。 ジョニー=デップ主演だからと言うだけで絶対観ようと思っていた作品(でも、今年は今ひとつ当たり作がなかったね)。彼は自称「切り裂きジャックマニア」だそうで、まさにはまり役なのだが、残念ながらこれも今ひとつぱっとしなかった。ただ、本人凄く楽しかっただろうとは思う。デップはスターと呼ばれるより、自分がやりたい地味な役を淡々とこなしていきたいのかもしれない。 作品としては、全体的にホラーとも言えず、サスペンスとも言えず、オカルトっぽくもあるがそれも味付け程度。かなり中途半端な位置づけなのだが、ただ、この作品の真価は実はストーリーではない。 何と言ってもこれは設定に尽きる。マニアックなほどに細かい。“エレファント・マン”ジョン・メリックが登場したり、アブサンに阿片を溶かして飲むあたりの描写は見事だった。それだけでなく、王室事情やフリー・メーソンなども絡み、ある程度分かる人にはよくうなずくことが出来るだろう。 霧のロンドンの闇の描写は上手いので、その雰囲気にはまれる人なら観ていて損は無かろう。 ちなみにフリー・メーソンは歴史的に位置づけは難しい。宇宙の大いなる意思(神と称することもある)と結合することを目的とした緩やかな宗教団体とも言えるのだが、その中で行われていたのは殆ど哲学論議及び世俗の政治についてであり、又、ここには優れた業績を残した人たちがメンバーであった事も事実… |