シッダールタ 1972 |
|
|
コンラッド・ルークス(脚)
シャシ・カプール
ロメーシュ・シャールマー
シミ・ガーレワール
ピンチョー・カブール
アムリク・シン
シャーンティ・ヒラーナンド
クナル・カプール |
|
★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
1 |
3 |
3 |
1 |
1 |
|
|
バラモンの家系に生まれたシッダールタは父の許しを得、友人のゴーヴィングと共に巡礼の旅に出る。仏陀の弟子となったゴーヴィングを残し、シッダールタは一人、道を探すための旅を続けるが、その過程で遊女のカマーラと出会い、愛するようになる。
ヘルマン=ヘッセ原作の、哲学的要素満載の作品。題を見ただけだと釈迦の物語かとも思えるが、同時代に生きた同名の人物が主人公となっている。
小説としては完成度が高いとは言え、それは結局小説の世界の話であり、映画にしてしまうと退屈極まりなし。悟りを得た主人公の台詞も重みがあるようで軽く思えてしまうのだが…
この時代は丁度ヒッピー文化が下火に向かってきた時代であり、その背景を受け、その総括として描かれたような印象を受ける。結局彼らの求めてきた悟りや道というのは、日常を捨てることから始まり、学問や愛、悲しみを経、やはり日常に戻ることなのか。と言う問いかけのようにも思える。最も、映画でそれを示すには舌足らずに過ぎるのは事実だが。
|