野生のエルザ
Born Free |
1966米アカデミー作曲賞、歌曲賞 |
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サム・ジャッフェ
ポール・ラディン
カール・フォアマン(製)
ジェラルド・L・C・コプリー(脚)
ヴァージニア・マッケンナ
ビル・トラヴァース
ジェフリー・キーン
ロバート・ヤング |
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★★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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ケニアの監視官であるジョージとジョーイ(マッケナ)のアダムソン夫妻はある日三匹の牝ライオンの子を拾う。二匹は動物園に引き取られたが、その内の一匹いちばん小さいエルザだけはどうしても手放せなく、手元に置いて育てる事にしたのだが、成長したエルザはやがて周囲を恐れさせるようになっていった。思いあぐねた夫妻はエルザをなんとか野性に返そうと努力する。
ジョイ・アダムソンによるベストセラーの映画化。実際にライオンを使ったドキュメンタリー形式の体当たり撮影とスタンダード・ナンバーとなった主題歌“Born
Free”で有名となった。
原作の方はたまたま読んでいて(一応エルザシリーズは全部)、原作にあった物語が上手くまとめられており、「ほう、こんなものまで入ってるのか」と思わせるが、やっぱりこの作品の良さはエルザの造形にあるだろう。あんな可愛い子猫のようなライオンの仔が、あっという間に成獣になって、それでも甘えん坊というのが面白い所。ま、その甘えん坊ぶりが周囲から見ると危険に見えてしまうのだが。結局そのミスマッチが本作の肝か。それにしてもよく調教されたライオンだ。
最後のスタンダード・ナンバーとなった“Born Free”も映える。ちなみにこれを作曲したジョン・バリーは元々ロックバンドのトランペット奏者。 |
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