タイタニック
Titanic |
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ヘラルド・ブラッド
ハンス・コック
ヘルバート・セルピン
ウォルター・ゼレット=オルフェニウス(脚)
シビル・シュミッツ
ハンス・ニールセン
キルステン・ヘイベルク
エルンスト・フリッツ・ファーブリンガー |
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★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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有名なタイタニック号事件を題材に、タイタニックの中で起こった人間模様を描く。破産寸前の船主イズヌイは株価を一気に上げるため、アメリカに向けてタイタニックを急がせるが、正義感溢れる航海士ペーターゼン(ニールセン)はそれに危惧を抱く。何とかして危険な航海を思い留まらせようとするペーターゼンだったが…
『タイタニック』と言ってもこれは1997年にジェームズ=キャメロンによって作られたものとは全く違う。この年代を見るとなんと世界大戦の真っ最中。しかもこれが作られたのはドイツ国内でだった。
こう言う時代背景を見てしまうとどうしても勘ぐってしまう。タイタニック号の中にいた唯一のドイツ人航海士だけが正義であり、彼が必死になって無謀な航海を思い留まらせようとすると言うのは、どう見ても変。どうしても国策映画っぽく感じてしまう。
それで最後にペーターゼンが「正義はありやなしや」と呟くシーンに被さって、船主イズヌイの無罪判決が下るシークエンスはやり過ぎ。「アメリカとイギリスはこんな堕落した国なんだよ」と言っているようで…(勘ぐりすぎ?)
後、タイタニックの全景が沈没するシーンだけってのもちょっといただけないね。あの描写だと船じゃなくてホテルの中にしか思えない。それに全編ドイツ語ってのも、なんだかなあ。
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