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中国を代表する女流監督 | |||||||||
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2008 | ||
2007 | ||
2006 | ||
2005 | ||
2004 | ||
2003 | ||
2002 | ||
2001 | ||
2000 | アイ・ラブ・北京 監督・脚本 | |
1999 | ||
1998 | ||
1997 | ||
1996 | ||
1995 | スケッチ・オブ・Peking 監督・脚本 | |
1994 | ||
1993 | 北京好日 監督・脚本 | |
1992 | ||
1991 | ||
1990 | ||
1989 | ||
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1987 | ||
1986 | ||
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1984 | ||
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1981 | ||
1980 | ||
1979 | ||
1978 | ||
1977 | ||
1976 | ||
1975 | ||
1974 | ||
1973 | ||
1972 | ||
1971 | ||
1970 | ||
1969 | ||
1968 | ||
1967 | ||
1966 | ||
1965 | ||
1964 | ||
1963 | ||
1962 | ||
1961 | ||
1960 | ||
1959 | 誕生 |
北京好日 1993 | |||||||||||||||||||||||
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北京にある珠子口劇院に住み込みながら長く管理人をしていた韓(ホワン・ツォンルオ)は退職を迎え、わずかな荷物と死んだ妻の写真を荷車に積みとある公園の近くに引っ越した。そこでダウン症の少年と仲良くなり、公園の片すみでアマチュア京劇に興ずる老人たちと知り合う。京劇のことは詳しいと言い、彼らの中に入った韓だが、だんだんみんなが彼のことを頼りにするようになっていった… 香港は除くが、1980年代までの中国映画は基本海外に作品が出ることは滅多になく、しかも作られた映画は国策映画のみで、ほとんど国際的な評価を得る事はなかった。 だが90年代になり、表現もずいぶんと緩和されるようになったお陰でようやくこういう、普通の生活というものが撮られるようになった。中国にも多くの才人はいて、そう言う人達は海外で映画作りをせざるを得なかった時代から見ると、ようやくここまで来たのか。という思いにさせられる。特に監督はそれまでの中国では見られなかった女流監督という事もあり、随分進んだものだと思わされる。 それで本作は表現的に良く練られた作品で、かなり完成度が高い。 冒頭にインタビュー画面とか入るので、てっきりこれはドキュメンタリーかと思いきや、しっかり脚本が作られ、ドラマ性もきちんと描かれていて、その上で庶民の日常性というものを上手く活かした作品作りが出来ている。 何よりカメラ取りがきちっとしているため、ショットの一つ一つがぴたっとはまり、何気ない日常をカメラ目線で上手く切り取ってくれているのが分かる。 物語そのものは本当に日常描写なので、大きな起伏があるわけではないのだが、その分緩やかな友情や、かすかな反発。みんなで一つのことを成し遂げようという思いなど、いろんなものが詰まってる作品に仕上げられていて、観ていてかなり心地良い…心地よすぎて眠くなるのが難点だが(笑) いやいや、中国にはなかなか実力ある監督が埋もれていたもんだ…とか思いつつ、このレビューを書く際にデータベースを調べてみたら、なんとこの時点でニン監督、まだ30代だったという。この年齢で老人の日常を撮ろうなんてことをよく考えたもんだ。それも又驚き。 |