カラマーゾフの兄弟 1968 |
1969米アカデミー外国語映画賞 |
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イワン・プイリエフ(脚)
ミハイル・ウリヤーノフ
マルク・プルードキン
リオネラ・プイリエワ
キリール・ラウロフ
ワレンチン・ニクーリン
スヴェトラーナ・コルコーシコ |
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★★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
4 |
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3 |
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金のためならどんな卑怯なこともする俗物の権化のような男が殺される。彼には3人の息子がおり、その長男ドミートリイ(ウリヤーノフ)とは同じ女性を巡っていがみ合っていたことから、ドミートリイが犯人として挙げられる。それに対し冷ややかに見つめる次男のイワン(ラヴロフ)と、兄の無罪を信じ、濡れ衣を晴らすために必死になるアリョーシャ(ミヤフコフ)。三人の兄弟を中心とした壮大な物語。
ドストエフスキー原作の有名な作品の映画化。何度か映画化はされているが、ソ連で作られたのは確か本作が唯一ではなかっただろうか?3時間を超える大作となったが、それでも原作の大切な部分をいくつか削らなければならなかったのは少々残念。
元々ドストエフスキー作品は視覚効果に溢れているため、映画化はしやすいが、その一方、その原作を損なわないように映像化するのは至難の業。本作ではその難しい作業をしっかりこなしているのは見事。
一方個人的に非常に買っているアリョーシャのストーリーが随分と端折られてしまったのは残念だった。個人的にもの凄く好きな「大審問官」の話さえ無くしてしまったのは失敗だったんじゃないか?
確かに原作が長すぎるし、それに見合うだけの上映時間も取れなかったってのがあるんだろうけど…
良質の原作を映画化するのは難しいと思わされる作品だった。
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