鞄を持った女
La ragazza con la valigia |
1961カンヌ国際映画祭ベスト・セレクション(ズルリーニ)、パルム・ドール(ズルリーニ) |
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ヴァレリオ・ズルリーニ
ベンベヌッティ・ベナッティ
ピエロ・デ・ベルナルディ(脚)
クラウディア・カルディナーレ
ルチアーナ・アンジェリロ
ジャック・ペラン
レナート・バルディーニ |
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★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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4 |
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ナイトクラブの歌手アイーダ(カルディナーレ)はマルチェロという青年と親しくなり、二人旅に出た。だが、飽きっぽいマルチェロは旅の途中でアイーダを放り出してしまい、アイーダはなんとか見つけたマルチェロの家で弟ロレンツォ(ペラン)とめぐり合った。やがてロレンツォは一途な愛情をアイーダに捧げるようになるが…
CCことクラウディナ=カルディナーレを主人公にしたラブロマンス作品。セクシー・シンボルと言われるカルディナーレだが、それは単なる色気だけではないことをはっきりと示した作品で、20代そこそこのカルディナーレが、複雑な女性の心理を見事に演じきっている。なんでもこの役がきまった時には、彼女には酷だと言われていたらしい。その下馬評を演技力で吹き飛ばしてしまった。ペランの初々しさも良い点。
更に凝った演出もあり。列車による駅への到着と出発を、人生のやるせなさと自立へと上手い具合に対比させることに成功している。
褒めるべき部分は確かに多いのだが、このテーマは私はあまり好みじゃないと言うのがちょっと問題で、話は結構退屈してしまったから。ま、ちょっと点数は低め。
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