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ジェフリー・アーチャー

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11'01'08 大統領に知らせますか?
 FBIワシントン支局が得た情報。それはアメリカ初の女性大統領フロレンティナ・ケインの暗殺計画が進んでいるというものだった。支局の職員は半信半疑だったが、それを知った人間が次々と消されていく。その情報を知るマーク・アンドリュースは長官命令で独自の調査を開始する。その中で病院の看護士エリザベスと知り合い、真剣な恋心を抱くのだが…
 著者の描く古典的な冒険小説の一本。物語は軽快でテンポ良く進むため、相変わらずすいすいと読ませてくれる。私が読んだのは新版の方で、大統領の名前はケインになってるけど、これは著者が描いた「ロスノフスキ家の娘」(既読)を受けてのことらしい。元々はケネディだったらしいが。
<A> <楽>
05'08'29 チェルシー・テラスへの道 上
 ロンドンのイーストエンドで行商人の祖父を持つチャーリーは、幼い頃から商売のこつを覚え、やがてイーストエンドで一目置かれる存在へと成長していった。その後第一次世界大戦へと出兵した後、パートナーとなったパン屋の娘ベッキーと共に、新たにチェルシー・テラスへと手を伸ばし始める。そこでチャーリーが夢見たのはチェルシー・テラスの全店舗を自分で保有することとなっていった。

 大変面白い作品で時間を忘れて読みふけってしまった。著者の描くサクセス・ストーリーはひと癖もふた癖もあって、一筋縄には行かない。その困難を乗り越えていく様が読んでいて本当に心地良い。
<A> <楽>
05'09'02 チェルシー・テラスへの道 下
 順調にチェルシー・テラスの買収を続けるチャーリーだったが、宿敵トランパーはチャーリーの一枚上手をいき続ける。それでも様々な障害を乗り越えつつ、ついにイギリス初のデパートの開店へとこぎつける。しかし、その時、最愛の息子ダニエルが…

 上巻はあくまで攻め一辺倒で描かれていたが、下巻になると、今度は守りの姿勢が描かれるようになっている。途中の展開は大変意外だったのだが、この辺は流石にアーチャー!最後まで全く飽きさせなかった。ラストは心地良い笑いが出た。
<A> <楽>
06'09'21 ロシア皇帝の密約
 第二次世界大戦後、ゲーリングの自殺を許してしまったため、非国民扱いされた父からの遺言状で一枚のイコンを相続した元陸軍大尉のアダム・スコット。だが、そのイコンには大いなる秘密が隠されていた…ロシアのスパイに命を狙われ、スイスからフランス、イギリスに至る命がけの冒険を描く。

 久々に大ポカをやらかした作品で、実は15年以上前に既に一回読んでいたのだが、半分読むまで全く思い出さなかったという…本に関しては記憶力良いと思ってたんだけどなあ。
 物語としてはテンポ良くまとまった冒険小説って感じで、ビジュアル的にも優れているが、どうやら未だ映画化はされてないらしい。
<A> <楽>