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Amazon.co.jp 和書トップ100


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映画
19'08'16 振袖源太 銭形平次捕物控1
野村胡堂 (検索) <amazon> <楽天>
 日本橋の呉服屋福屋の子ども達が次々にさらわれてしまった。偶然そのことを知った銭形平次は残された子ども達を守るために屋敷を見張るのだが、平次が見ているその前で堂々と子どもがさらわれてしまう。面目を失った平次だが…

 和風「オペラ座の怪人」っぽさのあるトリック満載の話。すっきりした終わり方ではないけど、人情話として考えれば、実に日本人好みとも言えるオチだった。
<A> <楽>
19'08'13 僕のヒーローアカデミア1
堀越耕平 (検索) <amazon> <楽天>
 人類の八割が何かしらの特殊能力を持つ近未来。その能力を悪用して犯罪を起こすヴィランに対し、世界の平和を守るためにその能力を使うヒーローも存在した。そんなヒーローに大きな憧れを抱きつつ、無能力者のレッテルを貼られなんの能力も持たない緑屋出久という中学生は、ある日ヴィランと遭遇し、最高に憧れるナンバーワンヒーローのオールマイトに助けられる。この出来事が出久の運命を大きく変えていく。

 既にだいぶ巻数が進んでしまっているため、「今更」感があるが、やっと読み始め。内容の詰まり具合が凄く、とにかく熱い作品で、まさしくこれこそ「ヒーロー作品」と言った感じ。こう言うのを読みたかった。
<A> <楽>
19'08'10 キノの旅15
時雨沢恵一 (検索) <amazon> <楽天>
 キノら3組の旅人が訪れた国々での活躍と、一人の少女の物語。「見つけてしまった国」(それぞれ3組)、「白い国」(キノ)、「ケダモノの国」(師匠)、「マニアの国」(キノ)、「過去のある国」(キノ)、「フォトの国」(フォト)、「ジャーナリストの国」(キノ)、「犯人のいる国」(キノ)

 いつも通りの短編がメインだが、フォトという新キャラが登場。基本的に家を持って定住しているので旅人ではないが、この少女がまだ登場することになるのだろうか?
 それとキノに名前を与えてくれた旅人のことがちらっと出てくる話があった。
<A> <楽>
19'08'07 JJM 女子柔道部物語1
小林まこと (検索) <amazon> <楽天>
 旭川にある高校に通う女子高生神楽えもは、何事も飽きっぽく、入った運動部をあっという間に退部することを繰り返していた。そんなえもが親友から頼まれ、急遽柔道部の大会に出場することになったのだが…

 日本で初のオリンピクジョシ柔道でメダルを取ったという恵本裕子が、自らを振り返って書いた原作をマンガ化。この漫画を描くために引退を取り消したというだけあって、力が入っているし、とても面白い。残念なのが線がすっきりしすぎていて、10分くらいで読み切ってしまって「続きはまだか?」状態になることだけど。
<A> <楽>
19'08'04 魔界へのかけ橋
H・P・ラヴクラフト (検索) <amazon> <楽天>
オーガスト・ダーレス (検索) <amazon> <楽天>
 “私”アンブローズ・ビショップは失踪した大伯父の屋敷を相続した。別段住むつもりも無い家なので、どれだけで売れるかどうかを見るためだけにその家にやってきた。そこで大伯父が村人にひどく嫌われており、家も売れそうに無いことだけが分かった。仕方ないので何か売れるものが無いかと家を探してみるのだが…

 著者の典型的な話のようだが、あまりに典型的すぎるのと、文体が分かりやすく作られているため、著者の劣化コピーのような話になってしまった。これもおそらくは大部分はダーレスの筆によるものなのだろう。
<A> <楽>
19'08'01 双亡亭壊すべし 8
藤田和日郎 (検索) <amazon> <楽天>
 双亡邸に棲む侵略者達が緑朗に接触し、少女の姿で“真実”を語り始める。その言葉に耳を傾けていく内、何者かが緑朗の中に入り込んでいく。一方、凧葉の前に軍人姿の男が現れ、今は昭和七年であると言ってくる。

 新キャラの登場で話はまた新しい展開へと向かう。新キャラが別の時代の人間と言うことでこれまでの展開とは全く異なるキャラのため、ちょっと混乱したが、今のところ風呂敷を閉じる気はないらしい。
<A> <楽>
19'07'29 ポーの末裔
H・P・ラヴクラフト (検索) <amazon> <楽天>
オーガスト・ダーレス (検索) <amazon> <楽天>
 夜の町歩きを趣味にしている“私”が出会った謎の人物。旅行者を名乗るその人物の顔はエドガー・アラン・ポーそっくりだった。度々出会う内、彼から降霊術会に招かれるのだが…

 ラヴクラフトの先輩に当たり、敬愛するエドガー・アラン・ポーを登場させたかったと言うだけの話。超次元の話となってるけど、この辺はラヴクラフトの考えにはなかったんじゃないかな?多分プロット以外はダーレスの作品なんだろう。
<A> <楽>
19'07'27 銀河鉄道999 4
松本零士 (検索) <amazon> <楽天>
 銀河鉄道999はの旅は続く。岩だらけの惑星の移民で自らも泥人形になって働き続ける男やホラー風味満点の霧の葬送惑星、そしてアンドロメダ星系と銀河系との分岐点となるトレーダーでの鉄郎とメーテルの活躍などを描く。

 この巻は一話完結の話ばかりだが、印象的な話が多い。アニメ版では特に印象深い話が多かったからだろう。特にメーテルが鉄郎に語る戦いに赴くときの心得などはかなりの名台詞。「こんな時に食事ができるようになっておかないとどこへいっても生き残ることはできないわ」
<A> <楽>
19'07'24 暗黒星の陥穽
ラムジー・キャンベル (検索) <amazon> <楽天>
 かねてからユゴス星へと向かう方法を探していたエドワード・テイラーはついにその方法を記した書を手に入れた。そこに書かれていた通りに準備を整えて儀式を行い、ついに次元を飛び越えることに成功する。しかしそこで彼が見たものは想像を絶するものだった。

 著者の「妖虫」と直接つながる話で、そこで現れた宇宙船はどこから来たのかを描く。多次元宇宙の概念をホラーに取り入れた珍しい話で、これが神話大系の中のアザトースの設定を確立したものとなるだろう。
<A> <楽>
19'07'21 シドニアの騎士13
弐瓶勉 (検索) <amazon> <楽天>
 恒星レムへと向かった遠征隊は無事任務を遂行しシドニアに帰還した。その後もいくつもの小競り合いがあったものの、長道の活躍と次々に投入される新型機によって奇衣子(ガウナ)を撃退していくが、その戦いの中で紬は自らの死を予測してしまう。そんな紬をいたわる長道だが…

 何をするために行ったのかよく分からなかった遠征隊だったが、結果としては恒星に棒のようなものを打ち込んで終わり。その後は再びシドニアに帰るのだが、そこでいろいろ変化があった。意外な長道の告白と、ついに本性を現した落合。いよいよラストに向けて大きく物語が動いてきた感じ。
<A> <楽>
19'07'18 異次元通信機
ラムジー・キャンベル (検索) <amazon> <楽天>
 ちょっとした冒険としゃれ込み、バスで田舎にやってきた大学生三人組。だが最終のバスに乗り遅れてしまい、行けるところまで行こうと歩いて言ったところ、片田舎には不釣り合いな近代的な建物を発見する。好奇心に駆られてその建物に侵入するのだが…

 ホラー小説では比較的単純な、ちょっとした好奇心でとんでもない目に遭わされるという話。短編のため、それで終わってしまうのがなんか消化不良だが、正体がからないもので終わらせるのが神話大系らしさかな?
<A> <楽>
19'07'15 日常6
あらゐけいいち (検索) <amazon> <楽天>
 相変わらずゆるゆるで訳の分からない事件が起こる日常を描く。

 ゆっことみおの二人から中心がずれ、いろんな人たちの変な日常が展開していくが、いろんな事がありすぎて一言では言えないような状態になってる。キャラの拡大はそれなりに面白いが、同じ高校が舞台だけにいろんな人間関係が複雑に絡み合ってるようだ。
<A> <楽>
19'07'12 妖虫
ラムジー・キャンベル (検索) <amazon> <楽天>
 片田舎に旅行中だった“私”は、立ち寄った酒場でこの地方にいたという魔女の話を聞く。その魔女達が崇めていたものがあると聞いて興味を持った“私”はそれを見に行くことにした。

 ホラーでは結構よくある“好奇心が人を殺す”を地でやってる話。長編のオープニングと考えればぴったりの話だが、単体だとちょっと寂しい。
<A> <楽>
19'07'08 はじめの一歩124
森川ジョージ (検索) <amazon> <楽天>
 一歩にとっての初めての弟子泰平は真面目にボクシングの訓練を続けていたが、その本心は喧嘩に勝つことだけだった。裏切られてしまったと感じた一歩は…

 一歩が弟子を取るという話になったが、ここまで巻が進んでやることには思えないのがなんとも残念。この展開を見る限り、弟子を育てるのはあまり上手くいかず、結局復帰という形を取りそうな雰囲気はあるが、だったらもっとテンポ良くやってほしいもんだ。
<A> <楽>
19'07'05 第七の呪文
ジョセフ・ペイン・ブレナン (検索) <amazon> <楽天>
 偶然から魔術書を手に入れたエミット・テルクィストはこれを用いて魔神を呼び出そうと考える。そのために生け贄が必要とわかり、羊を盗んで用意を整え、儀式を始めるのだが…

 割と他愛ない掌編。何事であれ慎重に行わないとこうなりますよという教訓めいた話とも言える。
<A> <楽>
19'07'03 血界戦線 Back 2 Back2
内藤泰弘 (検索) <amazon> <楽天>
 「ゲット・ザ・ロックアウト!!」ライブラのほとんどのメンバーが外に出ていた時を狙ったかのように突然ライブラ本部のビルが封鎖されてしまった。何者かによるハッキングと物理的占拠の双方攻撃であることは分かるのだが、レオの眼ですら視ることが出来ない内部にどう突入するべきなのか考えあぐねる中、ヘルサレムズ・ロットにはまたしても危機が訪れようとしていた。
 他に短編「バッカーディオの雫」(チェイン)「ミッドナイト・ブルー」(スティーヴン)を収録する。

 ほとんど一本分使っての危機だが、大体毎回のように地球の危機が訪れてるので、だんだん麻痺してきた感があるが、エッジの効いた演出は相変わらずで、見応え充分。
<A> <楽>
19'06'30 開かずの部屋
H・P・ラヴクラフト (検索) <amazon> <楽天>
オーガスト・ダーレス (検索) <amazon> <楽天>
 ダンウィッチにある祖父の屋敷を継承したアブナー・ウェイトリーは、かつて精神を病み一室に閉じ込められてしまったという叔母が住んでいたという部屋を開けたところ、ネズミのような小さな生物を部屋から逃がしてしまった。その日から不可解な殺人事件が起こり始めてしまう。

 インスマスのマシュー家と並行する海に棲む者を崇める一家を描く話。古典的なホラー風の展開を見せるストレートな話だった。
<A> <楽>
19'06'28 月刊少女野崎くん9
椿いづみ (検索) <amazon> <楽天>
 瀬尾結月の家に集まった佐倉千代と鹿島遊の三人はさっそく女子会としゃれ込むが、誰も「正しい女子会」を知らず、千代は野崎にメールを送り、女子会のやり方を聞いてた。一方その野崎の家でも御子柴と若松のアシスタント組に野崎の弟真由を加え、なし崩し的にゲームなどをやって男子会になっていた。

 短編集ではあるが、今巻は前半に女子会と男子会の対比があったり、みんなにバレバレな千代の恋心をからかわれながら、肝心の野崎だけ全くそれに気づいてないとかも、安定のコメディ。連載開始から五年だそうだが、今でも笑えるギャグシーンを描けるのは凄い。
 あと、サブキャラの恋未満のストーリーが少しずつ進展してるようなしてないような?
<A> <楽>
19'06'25 爬虫類館の相続人
H・P・ラヴクラフト (検索) <amazon> <楽天>
オーガスト・ダーレス (検索) <amazon> <楽天>
 ロードアイランド州プロビデンスで売りに出されていた屋敷を格安で手に入れた“私”は、家の部屋を埋め尽くす爬虫類の研究書には辟易させられていた。そんな折、家の中に何者かの気配を感じるようになるのだが…

 ラヴクラフトの原案をダーレスが小説の形にしたもののようだが、本来この作品はオカルト調の喜劇だったようにも思われる。無理矢理ホラーの側に持ってきたことで持ち味がずれてしまった感がある。
<A> <楽>
19'06'24 聲の形2
大今良時 (検索) <amazon> <楽天>
 高校に入学はしたものの、いじめられ続けたために無気力に陥ってしまった石田将也は、過去を清算して自殺しようと心に決めた。そのけじめのため、かつて自分がいじめてしまった西宮硝子に一言謝ろうと考え、彼女のいるろうあ教室に向かう。そこで硝子の“恋人”を名乗る少年から手痛い拒絶を受けてしまうのだが…

 1巻もそうだったが、読んでいてとにかくきつい。主人公のネガティブ思想もきついけど、過去の過ちがどこまでもずっとついて回ることの息苦しさと、どれだけ謝ったとしても足りない恨みがのしかかってくる。しかしそれをきっちり読ませるところがたいしたもんだ。
<A> <楽>
19'06'21 深淵の王者
カール・ホール・トンプソン (検索) <amazon> <楽天>
 妊娠中の妻を撃ち殺した外科医ジェームズ・アークライトが死刑執行を待つ牢の中で書き綴った手記。いかにして彼が妻と出会って惹かれ合ったか、そして変質した彼女を何故撃ち殺さねばならなかったか。

 海に棲む邪神ヨス・カラの眷属に関する話。ストレートなモダンホラー調で雰囲気も良い。ところで地球の海にはどれだけたくさんの邪神がいるんだ?
<A> <楽>
19'06'19 墓場鬼太郎4
水木しげる (検索) <amazon> <楽天>
 「怪奇一番勝負」金のない漫画家の村田は金田というやくざの下で働くことになった。金田によると家に幽霊が出ると言うことで、それを二人で追い出そうとする。
 「霧の中のジョニー」吸血鬼から命を狙われているという池田首相から吸血鬼退治をお願いされた鬼太郎は首相を警護するのだが、それを知った吸血鬼の“霧の中のジョニー”は鬼太郎を拉致して仲間になるよう強要する。

 今巻は二本立て。最初の話は人間側が主人公で、鬼太郎は人間を取り殺す妖怪として描かれている。「ゲゲゲ」の方とは異なり、こういう描写があるのが「墓場」の方の大きな特徴だ。一方後編は「ゲゲゲ」の方でも何度か登場する(今期も登場した)エリートの登場話。名前は本名のジョニーだが。この話では鬼太郎がドロドロに溶かされてしまうけど、人の形を失っても生き続けるというのも鬼太郎の定番。
<A> <楽>
19'06'15 月に跳ぶ人
ロバート・A・W・ロウンデズ (検索) <amazon> <楽天>
 引退してオカルトにのめり込んでいた作家グレイスンが行方不明となり、まるで遺書のような手紙が出版社に送られてきた。そこに書かれた手記には、人間業とは思えない跳躍力を持つ者がいることがわかり、彼らを調べていると分かるのだが…

 外宇宙に関わりのある某かの眷属をモティーフにした作品で、明らかに宇宙から神がやってくるという考えがいかにも近代の神話と言った感じ。
 怪奇作家を主人公にしてるだけに、実在の作家達の名前が次々登場するのも面白いところ。
<A> <楽>
19'06'14 アオイホノオ19
島本和彦 (検索) <amazon> <楽天>
 ついに念願の連載にこぎ着けたホノオ。知識不足と実力不足を勢いで乗り切っていたが、同時に学生生活も満喫していた。一方、ダイコンIIIでの成功を元に、新たに知ろうとアニメーションを作ろうと決意する岡田斗司夫ら。

 本人はギリギリで締め切り守ってるだけと書いてるが、なんかホノオは堂々たるプロ作家になってしまっている。もはやプロ作家のマンガ道。
 ただ一方、岡田斗司夫と庵野秀明らのガイナックス前身は、いよいよあのダイコンIVを手がけるのだが、その前に「愛国戦隊大日本」のアイディア作りをしてる。これが不謹慎すぎる発言の連発で滅法面白い。そもそも「大日本」が公式にマンガになったのは初めてじゃないか?
<A> <楽>
19'06'10 Re:ゼロから始める異世界生活10
長月達平 (検索) <amazon> <楽天>
 白鯨を倒し、魔女教団からエミリアを守り切ったナツキ・スバル。だが支払った代償も大きかった。特に昏睡状態に陥って誰からも忘れられてしまったレムにショックを受けながら、それでもロズワール邸に戻ったスバルは、ロズワールが聖域と呼ばれる場所に行ったまま帰ってこないという報を受け取る。エミリアと共に聖域へと向かうことになるのだが…

 第3部の開始の話。ようやくナツキ・スバルの妙な性格がどうやって形成されたかが明らかになった。人間的に大きな父親の姿にプレッシャーを受け、いろんなコンプレックスが絡まった結果。それでも家族から愛されて育ってきたと言うことはよく分かった。
<A> <楽>
19'06'09 テラフォーマーズ21
貴家悠 (検索) <amazon> <楽天>
橘賢一 (検索) <amazon> <楽天>
 各国の保護を受け、地球に潜伏していたテラフォーマーズ達は、ある日一斉に立ち上がり、日本に向けて大攻勢をかけてくる。一方立ち向かう人類側は、戦士の数があまりに少なすぎた。絶望的な状況の中、しかし膝丸燈は半ば拉致され、地下に幽閉されているある人物に引き合わされていた。

 地球編となって、なんだか火星に行ってたキャラクターがパワーアップしてたり、異様に強い新キャラが次々に登場したりして、訳が分からない状況になってる。画面の一つ一つは見応えあるけど、全体を通したストーリーはますますぼけてしまった印象もある。
<A> <楽>
19'06'05 金色の処女 銭形平次捕物控1
野村胡堂 (検索) <amazon> <楽天>
 岡っ引きとしては新米ながら機転が利き、奉行の笹野新三郎からも一目置かれる銭形平次は、ある日特別に笹野に呼ばれ、将軍家光の暗殺計画の可能性があるため、誰にも知られないように御茶ノ水一帯を探索するよう命じられる。そこにある薬屋が怪しいと睨んだ平次は顔なじみのお静に買い物に行ってもらうのだが…

 栄えあるシリーズ第1作。まだ平次は独り身で相棒もいないが、将軍暗殺計画という大きな事件を扱う話になってる。ここに出てきたお静は後に結婚することになるのだろうけど、一般女性を囮に使うとか、かなり非人道的なことを平気でやってたりする。
<A> <楽>
19'06'04 黒博物館 ゴースト アンド レディ 下
藤田和日郎 (検索) <amazon> <楽天>
 ドルリー・レーン劇場にかつて取り憑いていたという幽霊グレイが語るクリミア戦争でのフロレンス・ナイチンゲールの裏の話。劣悪な環境にある傷病者病院をなんとか立ち直らせようという彼女の努力と、その努力をすべて握りつぶそうとする軍医長官のジョン・ホール。そしてジョンに取り憑いているデオンという幽霊との戦いを描く。

 有名なナイチンゲールの話の裏の話。幽霊を出したことで著者らしい怪奇風味の作品に仕上げた。いろいろ伏線が張ってあったが、全部すっきり収まるのも著者らしさだ。
 歴史の本などでは「クリミア戦争は悲惨」とは描いてあっても、実際に漫画化されると相当に悲惨な描かれ方をする。マンガの持つ力はこんなところにもある訳だな。
<A> <楽>
19'06'01 天地無用!GXP16
梶島正樹 (検索) <amazon> <楽天>
 ZINVと共に簾座連合の辺境惑星に不時着した西南は、本来あるはずのない体内の魔法回路が開いてしまい、肉体変化に伴って身動きが取れなくなってしまう。一方、一刻も早く西南捜索に出たい守蛇化クルーだが、簾座の高官達に難癖をつけられてしまい、外に出たければ機甲騎を用いた決闘を強いられてしまう。戸惑う霧子に送りつけられた荷物は、鷲羽特製の機体だった。

 前半は魔法世界の説明がほとんどで、既存のファンタジー世界、いわゆる転生ものの基本設定を延々説明するだけ。あらかじめ基本を抑えておかねば話の展開について行けないという著者の思いやりなのかもしれないが、全く面白くない。一方、霧子らを中心にした話は展開方法が過去と同じなので楽しく読ませてもらえた。
 細かいところだとDr.クレーと宇宙海賊のクイス・パンタの会話が楽しい。クレーの方は全く知らないけど、クイスが過去アカデミーでやりあってた朱螺凪耶だったという事実が読んでる側としてはとても楽しい。
<A> <楽>
19'05'29 サイボーグ009 1
石ノ森章太郎 (検索) <amazon> <楽天>
 「エッダ編」巨大な怪物が出没するという新聞記事を見た00チームは全員で北欧の寒村を調べることになったのだが、住民は何も喋ろうとせず、何度も殺されそうになってしまう。この村には何かがあると、調べるチームだが…
 「グリーン・ホール編」南米に生じた巨大な穴の調査に向かう009と002,003,005,006の5人。穴を下って行くにつれ、005の様子がおかしくなっていく。
 「怪奇星編」海から化け物が出るということを聞きつけた009と006は日本の小さな漁村に出向く。そこには怪物に父を殺されたという少年雄二が船を出すと申し出る。
 「ディノニクス編」ギルモア博士の旧友ロス博士がアメリカで本物の恐竜を見つけたという連絡があり、009と002、005が調査に同行することになる。

 都合四作の短編を収録した作品。この中ではエッダ編が味わい深い。怪奇ものとSFを融合するのは著者の得意とする分野だが設定がいくつもひねってあって、オチの意外性も良し。00チーム全員が出動するのはこれ一本で、後は009を中心に2,3人でチームを組むのが定番。
 でもせっかくの1巻は普通サイボーグ戦士の誕生編と対ブラックゴーストをやって欲しかったところでもある。読んでいくうちにその話も出てくるみたいだけど。
<A> <楽>
19'05'27 オーバーロード6 王国の漢たち 下
丸山くがね (検索) <amazon> <楽天>
 リ・エスティーゼ王国で暗躍する犯罪組織八本指の情報を得た王女直属騎士のクライムは、ガゼフ・ストロノームの助力で殴り込みをかけるが、そこには同じ目的で背バスがいた。主君アインズ・ウール・ゴウンの命令を無視して八本指と戦おうとするセバスだが、逆にやはりアインズの家臣デミウルゴスはそれを利用しようとしていた。

 話そのものは軽快で読みやすい作品なのだが、内容はかなりえぐい。いろいろ混乱があって主人公アインズ・ウール・ゴウンではなくデミウルゴスが全部やったことだが、やってることは完全にマッチポンプで、アインズ・ウール・ゴウンの名の下、王都を混乱に落として多数の人民を殺し、一方で英雄モモンの名声を高めて資金集めをするとか、ほとんど悪魔のような所業。主人公側が完全に悪の側にあって、それをそのまま描いているのだが、よくこんなの描いてるもんだ。
<A> <楽>
19'05'24 シドニアの騎士12
弐瓶勉 (検索) <amazon> <楽天>
 エースパイロットばかりを集めた新造艦で探査を命じられる長道ら。奇衣子(ガウナ)との小競り合いを続けつつ、抜群の連携で艦を進めていく。その果てに見るものとは…

 激しい戦闘と緩い日常の寒暖差が本作の魅力でここまで来たが、シドニアを離れて艦が狭くなったため、余計にそれが映えるようになった。しかし問題として、物語が進んでいるようで全く進んでいないという状態で、なんともジリジリさせる内容というか…
<A> <楽>
19'05'23 地球の長い午後
ブライアン・W・オールディス (検索) <amazon> <楽天>
 遙かに未来の地球。環境の激変によって肉食植物に覆われた大地で細々と生き続ける人類。死の儀式を終えて宇宙に向かった部族リーダーのリリヨーは、たどり着いた月で人類生き残りの方法を見いだす。一方、地上に残った人類の中から追放処分を受けた少年ブレンは一人彷徨いながら様々な部族と出会っていく。

 古典SFの名作だが、確かに圧倒的なセンス・オブ・ワンダーに溢れた作品である。なんせ次に来る展開が全く読めないから。ただ一方、物語の完成度は決して高いとは言えない。なんでこんな展開でこんなオチになるの?というのが多々。
 ただ、作品の完成度はともかくとして、片手で数え切れないほどの日本の小説や漫画の元ネタであることが分かる。古典SF読む醍醐味はここにあるな。
<A> <楽>
19'05'19 仮面ライダークウガ9
井上敏樹 (検索) <amazon> <楽天>
横島一 (検索) <amazon> <楽天>
 恋人と思っていた本田絵美が駿河の依頼で接触したという事を知らされた津上翔一は再び絶望の淵に落とされてしまうが、そんな翔一の前に翔一同様アギトとなった者たちが現れ、仲間に入るよう誘いをかける。一方、メ・ガリマ・バと出会う事でグロンギの中に本当に人間のような存在がいることを知った五代はグロンギと人類の共存について方法がないかと考えていく。

 グロンギとアギト集団を間に挟んでの五代雄介のクウガと津上翔一のアギトのすれ違いがメイン。「仮面ライダー555」を思わせる著者らしいすれ違い描写となっている。
 グロンギの一部が何故アギトを生み出したのかがはっきりした。このままゲゲルが続くのを放置していると、どう転んでもグロンギは全滅してしまう。それを防ぐにはゲゲルを遂行するグロンギを力でねじ伏せてゲゲル自体を無効化すること。そのために多数のアギトを作ってゲゲルの邪魔をすることが目的らしい。なるほどよく分かる。
<A> <楽>
19'05'16 Re:ゼロから始める異世界生活9
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 死に戻りを経てエミリアを狙うペテルギウス・ロマネコンティが精神生命体であることがわかったナツキ・スバル。アーラム村とエミリアの脱出とペテルギウスの打倒を同時に行うためにアクロバティックな方法を使うことになる。一つ間違えれば計画そのものが瓦解する厳しい計画を進めることになるが…

 第三部終了の話。第三部はたたみ込むような物語展開だったので、全部無事に済んでほっとしたのだが、まさかの最後に再びマイナスの意味でのどんでん返し。まだまだ物語は進むらしい。
<A> <楽>
19'05'12 百万畳ラビリンス 下
たかみち (検索) <amazon> <楽天>
 この世界の秘密を知るゲーム開発者多神と連絡が取れた礼香と庸子は、この世界が地球ではなく異星人が乗ってきた宇宙船の中だと知らされる。少しだけ事情を知る多神にもこの状況からの脱出が思いつかない中、徐々に絶望に落ち込む庸子。一方全く違った発想をする礼香は、逆に生き生きとこの状況を楽しむ。

 この訳の分からない世界からの脱出する話。一見完全に詰んでしまった状況からの脱出行はSFマインドに溢れたものとなっている。もっと長くすることも出来ただろうけど、上下巻程度の長さだからソリッドにまとまった感もあり。ちゃんと自分を受け入れるという大切な命題もクリアしてるし。
 多少いくつかツッコミどころもあるけど、SF作品はどんなものであれ矛盾は起こるため、説明不足なだけと考えておこう。
<A> <楽>
19'05'09 幽遠の彼方に
オーガスト・ダーレス (検索) <amazon> <楽天>
 ミスカトニック大学で司書をしている“わたし”は祖父ジョサイアの危篤の報を受け、田舎の家に向かうのだが、祖父は元気であれこれ稀覯書について話すばかりだった。だが祖父は“わたし”を呼んだのは、自分がこれから行うことを見届けさせるためと語る。

 神話大系に連なる一端の話で、ここでイサカという巨人が登場する。それを次元の彼方から呼び出そうとした人間が辿る顛末。様々なキーワードはちりばめられているので、それなりに好奇心は増すが、作品そのものはよく観るパターン。
<A> <楽>
19'05'06 百万畳ラビリンス 上
たかみち (検索) <amazon> <楽天>
 大学生のルームメイト礼香と庸子はアルバイトでゲームのデバッグ作業をしている内に、不思議な建物に取り残されていることに気がついた。畳敷きの部屋が延々続き、しかも得体の知れぬ化け物まで現れる空間。そこから脱出するために二人で協力して探索を始めるが…

 「四畳半神話大系」のラストエピソードで、四畳半の部屋に閉じ込められた主人公の話があったが、その主人公を二人の女の子にして漫画にした感じの設定の話(あるいは『CUBE』か?)。
 一応命の危機にあるはずなのだが、その辺あまりに軽く考えている主人公と、慎重すぎる発言でブレーキをかける親友という立ち位置がちゃんとキャラ立ちしているし、危機の連続の中でも、ちゃんとヒントを解いて行くにつれちゃんと答えが用意されているので、さくさく読める。結構面白かった。
 著者は元々イラストレーターということもあってか、画面映えが良いし、線がすっきりしていて読みやすいのも好印象。
<A> <楽>
19'05'04 ハイドラ
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 オカルティストのケネス・スコットに弟子入りしたロバート・ルードヴィヒとポール・エドモンドは師の禁じていた異次元の扉を開く魔術を試み、その結果として扉を閉じるために師のケネスが異次元の向こう側に行ってしまった。責任を感じたロバートはその魂を取り戻すべく、単身再び異次元の扉を開こうとするのだが…

 神話大系の中の異次元の邪神ハイドラについて描いた話。人間の浅知恵で神に挑もうとすると大きなしっぺ返しを食うといういつものパターンの話でもある。クトゥルーっぽさは高い。
<A> <楽>
19'05'01 デキる猫は今日も憂鬱1
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 会社ではデキる中堅女性として凜々しく振る舞う福澤幸来は、実は全くの生活無能力者だった。そんな彼女を助け、家事全般どころか生活管理まで全てこなすのは一匹の巨大な猫諭吉だった。生活全部を丸ごと諭吉に預けっぱなしの飼い主とデキつ猫の二人三脚をコミカルに描く。

 これもSNSで流行った作品で、定期的に更新されるのを毎回楽しみに読んでいたが、それをまとめて読めるのは大変ありがたい。改めて考えると、大変シュールな光景ばかりの作品なのだが、それが妙に心地良い。
 どうやら巨大猫というのは私の性癖に刺さるらしいことが分かった。
<A> <楽>