03'11'18 |
動物化するポストモダン
現代になって「オタク」と言われる若者を中心とした独自の文化が栄えてきた。彼らは世界をどう捉えているのか、そして同行の志としてのつながりはどうなっているのか、あるいはどう変化し続けているのか。と言う観点から哲学的に現代を読み解こうとする書。
ちょっと理由があり、本書を薦められるままに読んでいったのだが、かなり面白い。
哲学者とはこういう眼から文化を捉えているのか。さすが哲学者は観点が違うな。と感心しつつ、オタクの文化というものをこういった形で一面のみで捉える事には少々疑問も覚える。
哲学とは、一人の人物の思いこみによって出来るものだとも言える。それについていけるかどうかはともかく、それにインスパイアされ、一人一人が独自の理論を構築していくことにこそ、哲学の本来的意義があるのかも知れない。本書を読んでそんな風にも思う。 |
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