Home
Book

ビートたけし

(検索) <amazon> <楽天>
ソフト関係 映画・OVA
TV
シリーズ

その他

05'07'21 愛でもくらえ
 著者の実体験に基づく、女性に対して持つ、著者流の「愛」の形を綴ったエッセイ集。

 著者流の“愛”がここには描かれるが、それは時に母であったり、妻であったり、時に愛人であったり。そういったものを赤裸々に描いている訳だが、本来人に話べきでないことを描くというのは芸人魂と言う奴なんだろう(私は願い下げにしたいが)。芸人にとって、女に騙されるってのは、芸の肥やしだってことなんだな。
<A> <楽>
03'07'31 少年
 著者による少年を主人公とした短編集。東京での小学校での運動会を描く「ドテラのチャンピオン」、大阪での望遠鏡を巡る小学生と中学生の兄弟の話「星の巣」、家出同然に京都に一人旅に出掛けた中学生が、そこで少女と出会う話「おかめさん」の3編を収録する。

 考えてみると、著者の作品はエッセイ以外ではこれが初めてなのだが、あのスケジュールの中でよくこんな時間を作ることが出来たと感心できる。文章そのものはやや乱暴な部分もあるが、感情を揺すぶられるようなパワーを内包する作品だ。
<A> <楽>
03'04'30 たけしの20世紀日本史
 今や日本の近代史はタブーばかりとなり、語ることも出来なくなりつつある。そんな現状を不思議に思う著者が、自分の身の回りに起こったかつての出来事を踏まえ、著者流の毒舌で描く近代日本史。

 タレントとしての著者は大嫌いだった。かつての漫才ブームでは自分だけが高みに登って、誰彼無しに毒舌を吐いてるだけにか思えなかったし、何故かそれが受けいれられるのを苦々しく眺めていたものだ(私自身がそうだったから、それは同族嫌悪だと言った友人もいたが…)
 漫才ブームが去り、タレントとして残っても、その姿勢は変わらず、この人が出てるとなんかむかむかするのでチャンネルを変えてた位だったし、マルチタレントとして様々なものに手を出すのも、どうせタレントの遊びだ。と言う程度の認識しかなかった。
 それが変わったのは、偶然著者の作った映画をテレビで観てから。
 あれは正直衝撃だった。
 なんだよ!なんでこんなもの、こいつが作れるんだ?
 恥ずかしい話、映画監督としての著者はそれで大好きになってしまった。今ではテレビに出ていても、消すことなく、むしろその言動に気を付けて見てるくらいになった…情けないが、それを越えるだけの作品を確かに作り出してるんだもん。
 本書は一応古本で購入したが、内容は面白い。この人の場合、自分を含め、全ての人間を馬鹿だと言う前提で見ているものだから、普通、偉ぶって「これはこうだ」と言う人間とは異なり、同じく毒舌を吐くながら歴史を見る観点がまるで違っている。とても新鮮な感じ。
 うー、それにしても、著者をこれだけ褒めねばならないのは、私にとっては屈辱に近いんだがなあ…
<A> <楽>
18'07'19 日本人改造論
 著者が今の日本に対して考えている事を歯に衣着せずに語るエッセイ集。

 随分大上段なタイトルだが、内容的には、過去から現在に渡って様々な人間につきあってきた著者が、いかに人間とは取るに足らないようなものかと書いているだけ。
 自分が立派な人間でもなんでもなく、馬鹿者であるということを通説に分かっているからこその発言なんだろう。
 しかし、これこそがこのタイトルにつながる訳だろうな。
<A> <楽>