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アーサー・C・クラーク

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08'11'12 3001年終局の旅
 ルシファー誕生から約1000年後。宇宙の片隅で一人の遭難者が発見された。彼の名はフランク=ブール。かつてディスカバリー号の乗務員であり、コンピュータHALによって宇宙に放り出された男だった。宇宙での肉体的な凍結から蘇生させられたブールは、新しい地球の姿に戸惑いつつもその生活を受け入れていく。そんな時ルシファー近くのガニメデ基地は不可解な電波を受信した。

 「2001年」から始まった一連のシリーズも本作が最終巻。ここでモノリスの存在意義が明らかになるが、「サイエンスフィクション」という意味ではちょっと驚きが少ない。物語も結構単純だったし。とは言え、しっかりと読ませてくれるのはやっぱり著者の実力って奴だろう。
<A> <楽>
10'04'23 宇宙への序曲
 1978年。人類初の有人月探査船がイギリス主導で打ち上げられることになった。プロメテウス号と名付けられたその船を取材し調査するためにアメリカから派遣されたダーク・アレクソン博士の目を通して描かれる宇宙船発射までの顛末を描く。

 本作は著者のデビュー作であり、描かれたのはなんと1947年。著者の予想とは異なり、月面探査は1969年。当たり前だが細部は随分違うのだが、しかしだからといって本作が魅力無いとは言わない。実に骨太で、物語としても上級。デビュー作がこれだから、著者の力量は推して知るべし。
<A> <楽>
07'11'24 渇きの海
 月の開発が一段落し、月が観光地化された時代。22人の乗客を乗せた観光船セレネー号は渇きの海を航行中、突然の地盤沈下を受けて塵の下に埋まってしまった。月の砂漠の奥に埋まった船からいかにして乗客を助けるのか。そして船の中の混乱をいかにして抑えるのか。様々な見地からこの救出計画を描いた作品。
 SF作家との相性という意味では著者が一番しっくりくるが、予想に違わず実に読み応えがあり、楽しい作品だった。まあアポロの月面着陸の前に書かれた作品だから、月が塵に覆われているというのは現実とは異なるのだが、SF作品としての完成度とは全く関係なし。しかしこの邦題は最高だな。原題よりもはまってるよ。
<A> <楽>
04'06'14 地球光
 月面都市に向かう会計士のサドラー。彼は実はもう一つの顔を持っていた。地球に反旗を翻そうとする惑星連合のスパイを探り出すために。しかし肝腎なスパイは見つからないまま、ついに始まってしまう地球と惑星連合の戦争!
 著者の作品は読みやすいし、設定もしっかりしてる上に物語も良い。かなり好みの作家…で、ありながら読んだ作品はそんなに多くない(笑)
 特に月の重要性って、こんなにあったんだな。と思わせられる。
 どの惑星にも重金属は豊富にあるが(重金属は超新星によって出来るから)、ただし重金属は比重が重いため、ゆっくりと惑星の中心に向かって降下していくのが普通。それが地球では地表近くにこれだけ多くあるのは、地球の周りには月があって、その重力のために重金属の降下が遅くなってるからだとか。説得力がある。これはつまり月がなければ今の文明もないと言う事になる。
 オチもなかなか。
<A> <楽>
09'07'23 地球帝国
 タイタンが水素補給地として開発され、約80年が経過した。その経営者であり実質的なタイタンの支配者であるマルカム家は代々クローン人間による同一人物が務めていた。その3代目ダンカンは地球に行く事となった。友好使節として、そして4代目のクローンを作るのが目的だが、実はダンカンは、昔タイタンに来た女性キャリンディと出逢うことこそが本当の目的だった…
 外から観たら地球はどうなるのか。という観点で描かれた作品で、なかなか新鮮な思いで読むことが出来た。一方物語はとてもあっさりしているため、やや消化不良の感あり。でもやっぱりクラークは良いなあ。
<A> <楽>
10'12'03 都市と星
 一度は外宇宙に進出した人類。だが全てを諦めてその科学力の全てを完全封鎖型都市ダイアスパーを建造することに費やした。そこでは人格を含めた個人は全てコンピュータのメモリバンクから生じ、全く変わらないまま人類は永遠に近い時を生き続けることが出来るようになった。そして数億の年月が経過した時、アルヴィンという青年が生まれた。他の人とは違い、都市の外に出ることを願い続けるアルヴィンだったが…
 著者の初期作品に後年手を入れたと言う物語。とにかく発想力が半端じゃなく、良くこんな事を考えつくもんだ。と今読んでも感心しっぱなし。その分物語がややまとまりがないと言う事実はさておき。
<A> <楽>