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藤沢周平

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藤沢 周平(ふじさわ しゅうへい、1927年(昭和2年)12月26日 - 1997年(平成9年)1月26日)は、日本の小説家。山形県鶴岡市出身。本名、小菅 留治(こすげ とめじ)。
江戸時代[注 1]を舞台に、庶民や下級武士の哀歓を描いた時代小説作品を多く残した[2]。とくに、架空の藩「海坂藩(うなさかはん)」を舞台にした作品群が有名である。
長女遠藤展子は、エッセイスト。2010年(平成22年)4月29日、出身地の鶴岡市に「鶴岡市立藤沢周平記念館」が開館した。
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 著者の作品を最初に読んだのは確か大学時代。定期的に時代劇小説を読みたくなる時期というのがあって、その際にローテーションに入れることも多い。嫌味のない絶妙な筆遣いの人情噺がとにかく上手い。
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その他

11'06'05 時雨みち
 著者による時代劇短編集。「帰還せず」「飛べ、佐五郎」「山桜」「盗み喰い」「滴る汗」「幼い声」「夜の道」「おばさん」「亭主の仲間」「おさんが呼ぶ」「時雨みち」の11編を収録する。
 著者の作品だと人情ものの話が多いので、これもそうかと思っていたのだが、ここに収められている作品はみんな殺伐とした後味の悪いものばかりだった。でもこういう前提があってこそ、人情話が描けるのかもしれないな。
<A> <楽>
07'11'07 蝉しぐれ
 東北の小藩海坂藩の跡目争いに巻き込まれ、切腹を命じられた父を持つ文七郎。それまで剣の修行に明け暮れた少年時代は終わり、否応なく藩政に、そして陰謀に関わらざるを得なくなってしまった地方武士の青年の意地を描く。

 先に映画版蝉しぐれ(2005)を観ていたが、こちらはさほど印象に残ってなかったが、原作の方は実によい作品だった。生活感と、体制の中に残された武士の意地の持って行き方が良く、なるほど著者らしい作品に仕上げられている。確かに長いので映画には難しかったのかな?
<A> <楽>
04'02'15 橋ものがたり
 江戸の橋を舞台とした、男女の仲を描く短編集。
 人情ものって昔から嫌いじゃなかったけど、なんだか最近親和性が高くなったような気がする…単に私が歳食っただけ?

 そう言えば著者の作品って、読んだのは相当久しぶりなんだよな。こんなに面白いとは全然気付いてなかったよ。こういうのばっかり読んでると多分食傷するけど、時々は入れてみよう。
<A> <楽>
07'06'09 ふるさとへ廻る六部は
 著者によるエッセイ集。育った秋田や教員時代の思い出を通して今の社会を考える一部。小説書きになった思い出と、いかにして小説のアイディアを作っていくのかを書いた二部。そして今の自分の状況を描いた私小説風の三部に分けて描く。

 著者の時代小説は実はかなり好きなのだが、一通り読んでみると、エッセイそのものはさほど得意ではないと見える。特に思い出や社会に切り込む姿勢はちょっと歯切れが悪い感じ。ただ、小説家になった時のことやハウツーはなかなか面白かったかな。小説家の技法ってのは、ほんと人それぞれなんだな。
<A> <楽>