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板垣恵介

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 板垣 恵介(いたがき けいすけ、1957年4月4日 - )は、日本の漫画家。北海道釧路市出身。本名・板垣博之(いたがき ひろゆき)。主に格闘技を題材とした作品を得意としている。 座右の銘は「不自然主義」。…Wikipediaより。
 
 バキシリーズが最も有名で、それしか知らない人も多かろうが、夢枕獏と組んで原作付きの漫画も描いている。レビューはしていないが、バキの方も一通り読んでいる。
ソフト関係 映画
グラップラー刃牙(バキ)(1994) 原作
グラッフリーター 刀牙(トキ)(2012) スペシャルサンクス
TV
グラップラー刃牙(1st,2nd)
<A> <楽> 2001
バキ(1st)
<A> <楽> 2018
シリーズ
餓狼伝
餓狼伝BOY
その他

餓狼伝

02'09'23 餓狼伝12
 夢枕獏の小説「餓狼伝」「バキ」の板垣恵介がコミック化した作品。今巻は世界最大の実践空手の北辰館とプロレス団体FAWとの全面対決試合に至る過程を描く。

 前にも書いたが、原作者の夢枕獏は私は大好きで、勿論この「餓狼伝」もシリーズ現時点での全巻読んでいる。その関連でこの作品も読んでいるのだが、これは決して原作を忠実にコミック化しているわけではない。(漫画のペースはどうしても遅くし、原作の方のストーリーがあっちに飛んだりこっちに飛んだりしていると言うのも大きな理由だろうが)
 漫画家の板垣恵介は本当にのびのびと、好きにこの漫画を書いていると言う感じ。ストーリー的には全く絡みのない、同じ夢枕獏の「獅子の門」からキャラクターを拝借したり、新しいキャラクターを出してみたり、主人公丹波の過去を描いてみたり、と好き放題。
 でも、それが楽しい。原作は原作、漫画は漫画で別々に楽しませてもらってる。

 ところで夢枕獏って、一体どれ程代表作があるんだろうか?一気に彼の名をメジャーにした「サイコダイバー」シリーズ、私が最初に彼と出会った「キマイラ」シリーズ、最近になってブレイクした「陰陽師」もあるし、この「餓狼伝」を代表と見る人もいるだろう。いずれにせよ、ヒットメーカーなのは間違いがない。
<A> <楽>
03'03'26 餓狼伝13
 堤城平との戦いに勝った丹波文七の元にFAW社長の巽が訪れる。もしFAWに来てくれるならば、誰とでも戦わせてやる。と語る巽の言葉に、「お前と戦いたい」と漏らす丹波。一方、北辰館では空手トーナメントが開始されようとしていた。プロレスラーでありながらこのトーナメントに参加した長田は空手着を脱ぎ捨て、プロレスラーとして戦うことを、戦いの直前に表明する。

 何日か前に小説版の13巻の事を書いたけど、こっちは漫画版。小説版から随分遅れてはいるけど、こっちはこっちで独立した物語となりつつある。漫画と小説とでは描写に色々違いがあるが、どっちも魅力がある。
 私自身は格闘類はやってないけど(高校時代に一時期レスリングはやったな)、小説でも漫画でも読むのは好き。
<A> <楽>
03'11'11 餓狼伝14
 いよいよ北辰館空手のトーナメントが始まった。空手の試合に登場するのはプロレスラー、柔道選手、ムエタイなど異種格闘技の様相を呈す。一回戦での圧倒的勝利を手にしたプロレスラーの長田だが…
 もう原作を完全に離れ、板垣恵介の世界に入り込んでしまってる。最終的にはやはり空手の戦いになるんだろうけど、描写は凄いな。これはこれで見応えがある…
 って、早よ原作の小説進ませろよ!
<A> <楽>
04'02'21 餓狼伝15
 北辰館トーナメント1回戦も佳境へ。次々に登場する空手家のみならず、古武道、サンボ、伝統派、プロレスラー、ボクサーと、異種格闘技戦よろしく盛り上がる。

 原作の方ではここまで無茶なことをしてなかったけど、マンガ版はやっぱりこれくらいやってこそ、映えるってもんだ。「刃牙」の著者だけあって、とても人間業とは思えないような描写に酔える。しかし、このペースだと、主役を無視して北辰館トーナメントがどれだけ続く事やら…
<A> <楽>
05'07'19 餓狼伝16
 北辰館トーナメント編の続きで、今回はプロレスラー対柔道家、空手家同士、空手家対キックボクサーの戦いと、北辰館長で、生きながら伝説となった松尾象山の模範演技が描かれる。

 掲載紙の休刊により、新たな掲載紙を探す期間があったためか、前作から随分経ってしまったが、内容は相変わらず。かなり無茶苦茶な異種格闘技が描かれるのだが、これが又燃える!オリジナルの小説版とは又違った魅力に溢れた作品であることは確かだ。
<A> <楽>
06'04'28 餓狼伝17
 北辰館トーナメント二回戦。プロレスラー鞍馬彦一とムエタイの安原健次、北辰館空手の遠野春行と古武術の畑幸吉、日本拳法の椎名一重とレスリングの畑中恒三の戦いが描かれる。

 空手に異種格闘技を加えたトーナメントが続いているが、ことごとく空手家が敗退するという妙な話になっている。実際にはこんなトーナメントはあり得ない話だろうが、だからこそ楽しめる作品に仕上がっている。描写を細かくすればするほどトーナメントも長くなってしまうのが難点だけど。
 それにしても、その場にいるというのにほんの数コマしか登場出来ない主人公ってのも悲しいな。
<A> <楽>
06'08'24 餓狼伝18
 北辰館トーナメント第2回戦も佳境。寸止め空手がヘヴィ級ボクサーに挑み、空手家がサンビストにサンボの技を仕掛けると言った無茶な試合内容を経て、ついに3回戦に突入していった。プロレスラー長田は重量級の空手家との対戦に挑む。

 今更ながら、空手のトーナメントなのに、ほとんど異種格闘技と化している本作だが、なんと言っても凄いのはトーナメントに出場していない主人公の登場がほとんど数コマしかないと言うことだろう。
 ま、何にせよ、熱い作品だから、それで充分と言えば充分。
<A> <楽>
06'12'19 餓狼伝19
 北辰館トーナメント準々決勝で純粋な空手家片岡輝夫に対し、プロレスラーの鞍馬彦一は戦いの直前「片岡にプロレスをさせる」と豪語する。対する片岡は鞍馬の体を使い、「試し割りを行いたい」と発言。水と油の二人の対決の行方は?

 これまでの中でも最大に“痛み”の描写が映えた作品で、片岡の拳にヒビを入れられた身体のまま強がりの表情で戦い続ける鞍馬と、鞍馬の締めに耐え続ける片岡の対比的な痛みが強調された話となった。まあ、結果は大体分かってたんだけどね。
<A> <楽>
08'01'16 餓狼伝21
 先の対戦で満身創痍となりながら長田の前に立つ鞍馬。空手の大会でありながら同門のプロレスラー同士の決着は?そして身につけた殺人技を敢えて姫川に使うと宣言する古武術の畑。いよいよ準決勝戦の決着が付く。

 鞍馬VS長田はこの大会における一つの最高の見所だと思ったのだが、決着はあまりにも簡単に付いてしまい、結構唖然。まあでもプロレスラーにとっては、どんな怪我をしていたとしても、リングに上がった時点でベストコンディションと見なされるし、その前提で戦う事になる。これがプロというものか。とは思えるけど。
 それと、毎回言ってるような気がするけど、主人公の立場は?
<A> <楽>
08'08'31 餓狼伝22
 北辰館トーナメントの決勝戦は姫川とプロレスラーの長田によるもの。互いに必殺技を繰り出し、勝負は一瞬で付くかと思われたが…そしてそこに現れたのは、殺人犯として指名手配中の藤巻十三だった。素顔をさらし敢えて試合場に足を踏み入れた藤巻は北辰館に対し宣戦布告を行う。

 長田と姫川の試合は、妥当と言えば妥当だが、こういう展開にしたのか。双方がちゃんと自分の技を繰り出し、特に長田は必殺技とも言える虎王まで繰り出してくる。更にその後の藤巻の乱入によって更に熱い展開が待ってる。
 さて、それで主人公は…
<A> <楽>

餓狼伝BOY

04'07'17 餓狼伝BOY1 (原)夢枕獏
 「最強」を目指す二人の少年が出会った。一人は学業で日本のトップを目指す木戸新一。そして格闘技での最強を目指す丹波文七。二人が出会ったその夜、二人は怪物と出会う。

 「餓狼伝」主人公の丹波文七の少年時代を描く作品。と言うことだが、あら?文七の高校時代については既に漫画版の「餓狼伝」で描かれているんだが、設定がまるで違ってるぞ。まあ、お祭りみたいなもんだと思って読むのが良いんだろう。それにしても「餓狼伝」の小説版が出てから既に10数年が経過してるけど、今も尚拡大中ってのが凄いもんだ。肝腎の小説は全然出てないのが困りもんだが(笑)
<A> <楽>
04'09'11 餓狼伝BOY2
 木戸の学校に赴任してきた型破りの教師切雨に挑む丹波文七。だが、その姿を見て、木戸は丹波の本当の姿を察してしまうのだった。これまではったりだけで生きてきた丹波に、決断の時が迫る。

 前巻を読んだ時、本編との設定の違いに疑問を覚えたが、なるほど。ちゃんとその辺は考えていたのか。こういうオチにするとは、なかなか感心。惜しむらくは本作で完結してしまったことなんだが、それも結局本編に続く。と言うことで、外伝として読めば良いんだろう。
 それより、小説版の新刊、一体いつ出るんだ?待ちくたびれたよ。
<A> <楽>

 

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