Home
Book

木尾士目

(検索) <amazon> <楽天>
ソフト関係 映画・OVA
TV
シリーズ

げんしけん

03'12'29 げんしけん3
 あいかわらずまったりとした日常を過ごすげんしけんの面々。夏はコミフェスに行き、部室でだべり…部室存亡の危機にまで…

 微妙にイタイ描写を時折挿入し、話が展開していく。徐々に斑目のキャラがどんどんイタくなっているような気がするが…
 昔プラモデル作りに燃えていた時期があったが(徐々にエスカレートして自作の造形物もいくつか…)、そう言う話が中にあって、なんか昔を思い出してしまった。でもまだまだ描写がぬるいぞ(笑)
<A> <楽>
04'06'22 げんしけん4
 咲によって放火騒ぎを起こしてしまい、自治会から活動休止を言い渡されてしまう現視研。互いの下宿先を活動の場に移し、細々と活動が続けられるが…

 なんだか秋にはアニメ化と言うことで、盛り上がってる(のかな?)作品だけど、本巻を読んで、ようやく分かったことがあった。確かに凄く面白いんだけど、心の奥でどこか拒否感を覚えるのか。
 今まで考えていたのは、イタいキャラクターが出過ぎるのか、(一応の)主人公の笹原の思考パターンが私に似ているため、心がえぐられるからかとか思っていたが、実は本当に単純な話だった。
 私はラブコメが苦手。これだけ。考えてみれば、あれほど好みだったゆうきまさみが「じゃじゃ馬グルーミン☆UP」始めた途端、読めなくなってしまったのも、それだけが理由だった。いや、ラブコメも好きな作品はあるし、何冊か持ってもいるんだが、読むのにえらく時間がかかる上に、読み直すこともあまりしない。立ち読みは絶対出来ないし、単行本も買って一度読めばそれでおしまいという状態。最近のアニメに全く反応できない大きな理由はそれなんだろうとも思える。
 かなり突っ込んだ現代的なものになっているとは言え、本作には確かにその要素が結構強い。本巻はよりその要素が強く感じられてしまった。漫画一冊読むのにこんな時間がかかるとは思わなかった。
 漫画開けたら栞が入っていたが、これは4種類あるそうだ。ちなみに私は大野さん。一応当たりと言っていいかな?(笑)
<A> <楽>
04'11'26 げんしけん5
 コミフェスに受かってしまった現視研の面々。初めての試みで戸惑うばかりだったが、様々な障害を乗り越え、コミフェスでの販売までを描く。

 ぬるいサークル模様がこれまで続いていたけど、今回は一貫した活動が描かれている。最後はそれなりに「やり遂げた!」と言う充実感が描かれているが、ちょっと引いて考えてみると、要はエロ本作り…ま、深くは突っ込まないことにしよう。
 最後のげんしけんの作り上げた漫画はなんともはや。引くよな。やっぱり。
<A> <楽>
05'06'24 げんしけん6
 新入部員の二人も随分現視研に馴れ(?)、最大イベントのコミフェスも終了。現視研はいつものまったりムードへと戻っていった。だが、やはり時は流れ、4年生は卒業式を迎えていく…徐々に変化していく現視研の日常を描く。

 初期の頃の気恥ずかしい作風が、だんだんちょっと変わった大学生の日常へと変わっていき、普通のドラマにしてテレビあたりで放映しても観られる位のレベルになっていった感じがする…いや、所々ボーイズ・ラブネタが出てくるのはちょっとヤバイか?まあ、これはこれで馴れと言う奴か?
<A> <楽>
06'01'11 げんしけん7
 コミフェスに受かったが、それでも自分がオタクであると認めたくない荻上はグジグジと悩み続ける。そんな彼女を意識し始める笹原と、いろんな意味で荻上をけしかける大野。彼女たちの行く末は…

 かなりイタい作品ではあるが、意外に現代風の真っ当な青春群像でもある。いろんな意味で恥ずかしく、読むのが意外に困難だったりするが、だからこそ手元に置いてちらちらと眺めるには良い作品。少々ねじ曲がっているけど、大野さんの友人ってのがなかなか面白い味を出してる…まさか初対面の人間に「あー、やっぱり総受けなんだ」とか言うイタすぎる発言はともかく…一体どういう伝え方をしたんだろう。
<A> <楽>
06'10'05 げんしけん8
 現視研合宿でついに笹原は荻上に告白。だが荻上は自分の過去を恥じて、その申し出を素直に受けられない。荻上は条件として自分の書いた漫画を読んでもらい、それで判断してもらおうとするが…

 ついに笹原と荻上が結ばれる話。色々な意味でかなり痛々しい作品に仕上がり、特に最初の一話はとても読み切れなかった。恐るべき作品である。実際つきあってしまうと、初々しいカップルと言った感じなんだが。ところで、これで終わると思ったのだが、もう一巻続くという。これだってかなりの加筆があったが、次巻は半分以上は加筆になるんじゃないのか?
<A> <楽>
07'01'14 げんしけん9
 笹原達4年生が卒業する時が来た。それぞれが自分の進路を決め、大学を後にしようとするが、下級生達にはまだ祭りは終わっていない。特に笹原の彼女となった萩上にとって、これから自分のなすべき事について、笹原との意見の衝突もあり。そして一方、咲への思いが断ち切れない斑目も又、足繁く現視研へと足を運んでいた。まったりのんびりとした現視研に起こる事件の数々も、これで最終回。

 のんびりまったりと、いつ終わって良い作品ではあったが、区切りとしては卒業ってのは良いのだろう。なんだかんだ言って最後まで楽しませてもらった。
 本編はともかく、付属の同人誌がなかなか面白い。安彦良和なんかはいつの間にかガンダムの話描いてるし、安永航一郎は…この人は相変わらずだ。いわゆる第二世代のオタクの業の深さってのも描かれていたりして、色々な意味で楽しめた作品。
<A> <楽>
11'06'24 げんしけん10 二代目の壱
 笹原が卒業し、残った荻上が新部長となった現視研。しかし新入部員は一人を除き、全員女の子で、更に唯一の男性新人は、男の娘だった…

 性懲りもなく買ってしまったげんしけん最新作。9巻出てから5年位か?劇中では1年も時間が経ってないのに、描写の端々に新しすぎて違和感を感じたりする。それにしても波戸は狙いすぎだよな。
<A> <楽>
12'02'06 げんしけん11 二代目の弐
 コミフェスが始まり、荻上も新作を出品することとなった。商業誌も合わせ、新入げんしけん員も総動員しての原稿作業が行われていた。そんな中、自分自身の思いに悶々としたものを感じる波戸と、テンション低いまま参加した斑目にちょっかいを出すアンジェラ…

 一体どんな方向に進んでいるのか分からないまま続いている話。変な意味での歪んだ恋愛模様が展開中。
 ただ、これまでに増して微妙なネタが出てきている。80年代に生きていないと分からないネタもいくつか散見。第一期の時と比べ、随分勉強してる感じだな。
<A> <楽>
13'03'15 げんしけん12 二代目の参
 突然吉武が連れてきた従兄。突然のイケメンの闖入に動揺する現視研の面々だったが、実はそれは吉武の妹であった。女装男子に続き、男装女子の闖入でやっぱり動揺する矢島。そして宴会のついでに女装男子の波戸の家に行くことになるのだが…

 新キャラ投入で妙なノリとなってしまった。これまでの女装男子に続き、今度は男装女子とは…最早ネタ路線を突き進んでる感じ。主人公も分かりづらくなってきている。
 それで前から引きとなっていた波戸の妄想も徐々に具体的に…かなり妙な話へと移行中。
<A> <楽>
13'07'23 げんしけん13 二代目の四
 学園祭当日。現視研の部室には昔懐かしいメンバーがやってきていた。それと新メンバーの古い仲間達も加え、賑やかなものとなった。だが、そこで話題に上ったのは波戸のこと。彼が何故女装男子となったのかが明かされていく。

 波戸を中心に話が進んでいくが、波戸を通して実は斑目を描くと言う構造を取っているのが面白い。確かに斑目に惹かれている波戸の目を通せば、新しい構造になる。
 しかし、一方では話が痛々しい部分が多いため、ちょっと読むのに時間がかかるのが難点か。何のことはなく、現代風の恋愛話だもんな。
<A> <楽>
13'10'10 げんしけん14 二代目の五
 学祭当日。かつての現視研の面々が集まったが、後輩連中は斑目と咲をわざと現視研部室に二人っきりにしてしまう。数年越しの咲に対する恋心を斑目は告白出来るのか。そしてそんな二人を複雑な思いで見る波戸の姿もあった…

 ずーっとペンディング状態であった斑目の告白をメインに、波戸の揺れる思いを描く作品になっている。相変わらず、面白いのは面白いのだが、なんか読んでいてちょっとイラッとするのがこの作品の特徴かね?結局リアルな人間関係の中にオタク関連を入れてるのが特徴なので、メインはリアルな恋愛だってところだからか?
<A> <楽>
14'01'08 げんしけん15 二代目の六
 斑目に対する思いで感情が不安定になってしまい、女装を止める決心を付けた波戸。そんな波戸を見守る現視研の面々。一方、咲に振られてすっきりした斑目は会社も辞めて現視研に入り浸っていた。色々と問題をはらみながら、コミフェス当日がやってくる…

 前巻ラストで斑目にモテ期がやってきたような事が描かれていたが、まさかそれがこんな形になってしまうとは。一方当の斑目は全く耐性がないので、その状況に対応出来ず、右往左往。他の面々も波戸や斑目を巡っての憶測や自分の思いなどもあって、群像劇として結構ちゃんと出来ている。
 第一部はあくまでノーマルな恋愛を主題にしていたが、第二部になってファンタジー性が増したというか、何でこうなるのか?と言うところも多々あるけど、それがこの作品の面白さでもある。
<A> <楽>
14'11'26 げんしけん16 二代目の七
 アンジェラの横やりで斑目を好きな人間の中に入れられてしまった波戸は、気づきたくなかった自分の気持ちに否応なく直面させられてしまう。そしてそれをとりまく現視研の面々にも、複雑な感情が渦巻く。だが中心にいるはずの斑目は…

 それが良いか悪いかはともかくとして、複雑な感情を持つ波戸がやはりここでは中心となるわけだ。かなり突っ走った設定ではあるものの、実にまっすぐな恋愛劇へと展開中。
 肝心な斑目が優柔不断なままなのがなんとも。オタクって生物は、こう言うのに耐性が無いから、すさまじく痛々しい。
<A> <楽>
15'06'12 げんしけん17 二代目の八
 斑目に対してその心を打ち明けた波戸は、やはり斑目を好いているというスーと共に斑目のアパートを訪れ、ヴァレンタインのチョコを手渡す。一方いきなりのモテ期に入ってしまった斑目は混乱の中にあり、果たしてどう対処すべきかを悩んでいた…

 他にいくつかのミニストーリーがあるが、話の中心は斑目へと移り、その混乱した心を描くのがこの巻の中心となる。まさか男に告白されたり、キャバクラに行ったりと、大人の階段を着実に上ってるようで。本当に童貞を捨てる一歩手前まで来ていたけど。
 オタクであっても、この世界との関わりは勿論あって、そこで“恋愛”を拡大して描くのが目的なのだろう。初期の頃とだいぶ内容が変化してるけど、これはこれでよろしい。
<A> <楽>
15'12'16 げんしけん18 二代目の九
 朽木が卒業を迎えることになり、朽木のたっての希望で卒業(追い出し)旅行に出かけることになったげんしけんの面々。そこに強引につきあわされることとなった斑目は、この旅行で結論を付けるように釘を刺されるのだが…

 斑目ハーレム編は継続中。話はそれで盛りだくさんではあるのだが、はっきり言えば、既にこじれきってしまってるので斑目の方はもうどうでも良くなってる気がする。むしろこれまでずっと波戸を意識し続けてきた矢島に対し、ようやく波戸の方が視線を向けてきたということの方が重要な気がする。こちらはぎこちないながら、すごくノーマルな恋愛話になってるので、こちらの方がすっきり腑に落ちる。
<A> <楽>
16'06'14 げんしけん19 二代目の十
 卒業旅行の夜は更け、酔った斑目をホテルまで送る波戸は、ついにその思いを斑目にぶつける。そして翌日。日光東照宮に向かった一行は、くじびきでカップリングを決めて行動することになるのだが…

 なんとなく薄目で眺めつつ、そっとしておきたい恋愛模様だが、なんだか卒業旅行を機に妙な意味で進展はじめたようだ。最早オタクサークルとは言えない状況でもある。
 好みとして夾雑物無しの恋愛ものは苦手なタイプ。そっち方面に触れているのもちょっと苦手意識が先行してくる。
<A> <楽>
16'10'27 げんしけん20 二代目の十一
 日光東照宮での卒業旅行で、それぞれ斑目に告白する時間を持つ面々。正面から斑目の顔を見られなくなってしまったスーと、波戸がそれぞれ斑目に自分の思いを告げる。一方、笹原妹に波戸に対する思いを看破されてしまった矢島だが…

 いやはやこじれきった人間関係となってしまった。最早オタクとかなんとかじゃなくて、多角的な恋愛ものと化してしまった…これが平常運転か。
 そういう恋愛模様だからこそ、テンポ良くいってほしいのだが、引き延ばしが少々露骨すぎて中だるみっぽくなってしまったのが残念ではあり。
<A> <楽>
 

 

  

その他