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小林まこと

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格闘探偵団

03'09'27 格闘探偵団1
 最強のプロレスラー、東三四郎が帰ってきた…格闘界を追い出され、今はしがない探偵として。パワフルな探偵三四郎の日常を描く。

 著者の作品はなんだかんだで殆ど持ってるが、その中でも「1、2の三四郎」「1、2の三四郎2」は好きな作品で、この復活は嬉しい。著者の描く格闘シーンは飛び抜けた描写力を持つから。
 でも、これは格闘とは別なんだな。探偵ものか…その内に又格闘に戻ってくれるかな?
 「柔道部物語」の時から感じていたのだが、著者描く方言ってのは巧い。特に今回福島の方言って、本物の会津弁だった。私も実家帰ればあんなしゃべり方になるぞ。
<A> <楽>
04'05'24 格闘探偵団2
 プロレスラーとして再びリングに立つことを望みながら、探偵業にいそしむ東三四郎。だが、今回の依頼は相当にやばかった。行方不明の娘を追っている内になんと最愛の妻、志乃までがさらわれそうになったのだ。身近に降りかかってきた火の粉をどう払っていくのか…

 意識的にだろうけど、東映任侠映画(あるいはテレビ)に近づけたような構成がなかなか楽しい作品。この人、格闘技を描くと凄い映えるんだけど、本人がなかなか描きたがらないのが問題だ(笑)
 作品としては結構楽しいけどね。
<A> <楽>
05'01'16 格闘探偵団3
 謎の女性誘拐団ブラック・マンバの謎を探す東三四郎。しかし、謎の女は三四郎の妻志乃を次なる標的としていたのだった。

 久々に三五十五が登場するが、これはただ出てただけ。結構悲惨な四年間を送っていたんだ。物語は軽快に進み、しっかり格闘シーンまで描いてる。
 100億円あったら何をするか?
 発給でこき使われてる身としては、とても考えが付かないな。
<A> <楽>
06'02'10 格闘探偵団4
 三四郎のレスラー生命を絶った守山の親分が突然三四郎の探偵事務所にやってくる。実は彼の孫娘が誘拐され、10億の現金受け渡しに三四郎を指定してきたというのだ。その相手というのが実はかつて三四郎が関わった事件で三四郎に恨みを抱く猫頭だったのだ。殺される覚悟で受け渡し場所に向かった三四郎だったが…

 4巻5巻の同時刊行という珍しい形でリリースされた作品の前編。話が意外な方向に進みっぱなしでこれまでの話も含めて様々なキャラも登場してくるし、個性たっぷりの新キャラも登場。娯楽作なのにしょうがい者を直球で描くというやりにくいネタをよくやってくれている。
<A> <楽>
06'02'14 格闘探偵団5
 成り行きで誘拐犯の片棒を担ぐことになってしまった三四郎。誘拐犯の水谷研と誘拐された自閉症のタクとの奇妙なトリオがいく。そして三四郎が救うはずの女の子亜理沙の命はどうなってしまうのか?

 本作がシリーズ最終作となる。改めて見てみると本作は大変完成度が高いことに気づかされる。ここまで色々なものを詰め込んでおいて、きっちり終わらせることが出来るのは、やはり著者の力量を思わされる。
 しかし「1、2の三四郎」「三四郎2」「格闘探偵団」と来て、流石に続編はないかな?
<A> <楽>
 

 

JJM 女子柔道部物語

19'08'07 JJM 女子柔道部物語1
 旭川にある高校に通う女子高生神楽えもは、何事も飽きっぽく、入った運動部をあっという間に退部することを繰り返していた。そんなえもが親友から頼まれ、急遽柔道部の大会に出場することになったのだが…

 日本で初のオリンピクジョシ柔道でメダルを取ったという恵本裕子が、自らを振り返って書いた原作をマンガ化。この漫画を描くために引退を取り消したというだけあって、力が入っているし、とても面白い。残念なのが線がすっきりしすぎていて、10分くらいで読み切ってしまって「続きはまだか?」状態になることだけど。
<A> <楽>
19'10'02 JJM 女子柔道部物語2
 相手がたった一人しかいなかったとは言え、旭川の柔道大会で勝利を収めた神楽えもは気を良くし、すっかり柔道をやる気になった。自慢の髪も切り、厳しい練習にも耐えるが、どこかちぐはぐさも感じられてきていた。

 「1、2、の三四郎」あたりにつながる昔のスポ根漫画のような展開になってきてるが、その辺はさすがに現代に描かれたものらしく、単純な練習だけで終わらない。いろんな可能性を模索してる感じもあって、やっぱり楽しい。相変わらずあっという間に読み終えてしまうので一巻まるごと読んでも読み足りないのだが。
<A> <楽>
20'03'10 JJM 女子柔道部物語3
 強豪旭竜高校との合同練習を経て、柔道部の練習に明け暮れ、ようやく道大会を迎えたカムイ南高校。61キロ級に出場した神楽えも。最初の一回戦は大声対決になってしまうのだが…

 練習を経て試合へと向かう高校スポーツ王道の展開。2巻までのスピーディさはなくなったが、飽きっぽい主人公が勝手を言ったり戻ったりしながら実際に強くなっていく過程がじっくり描かれており、これはこれで大変面白い作品になってる。
<A> <楽>
20'12'03 JJM 女子柔道部物語4
 北海道大会に出場したカムイ南高校。強豪校相手にそれぞれ良い勝負をしていたが、中でも61キロ級に出場したえもは、一回戦、二回戦を順調に勝ち進めついにベストフォーまで勝ち上がる。

 猛特訓があったとしても、半年かそこらで道大会の準決勝まで勝ち上がる。流石にこの時点ではここまでで止まってしまったが、その結果大怪我を負ってしまう。スポーツに負傷は付き物。しかしそれで選手生命を絶たれる人もいる訳で、そのレベルの負傷にどう立ち向かうかという話になるのだろうか。
<A> <楽>

  

その他

09'01'28 青春少年マガジン
 1978年。著者が少年マガジンにてデビューした「1、2の三四郎」。この連載を含め、マガジンの漫画家はどんどんと世代交代を始めていくことになる。そんなデビュー時代のマンガ事情と、その中での苦闘の日々、仲間達との交流を描いた作品。

 マンガが躍進する、まさにその時代を切り取って描いた作品となっているが、私が丁度週刊漫画誌を買うようになった時は、三四郎が丁度終了したあたりの時代だった。その前の時のマンガ事情や、本当にどれだけ苦労して週刊ペースでマンガを書き続けていたかと言うのがよく分かる作品になってる。しかし本当に自殺をした人間もいるし、著者自身まで本当にどうなるか分からなかったという事まで赤裸々に書かれていた。これまた大変な話だ。
 実は結構好きだったマンガ「タフネス大地」の著者大和田夏希が自殺していたとは…
<A> <楽>
09'11'30 関の弥太っぺ
 喧嘩っ早くて義理堅いやくざ者弥太郎、通称“関の弥太っぺ”が、舎弟の森助を救うために工面した金五十両。だが、それを盗人に盗られ、行きがかり上盗人の娘の面倒を看る羽目に。しかし二人の運命は巡り巡り…

 大衆文学の巨匠と呼ばれる長谷川伸原作の「関の弥太っぺ」を著者のオールスターキャスト出演で劇画化。特にこの話は「国定忠治」や「まぶたの母」と並ぶ大衆演劇の定番(ちなみに東三四郎として「まぶたの母」の馬場の忠太郎も特別出演してる)。
 著者の作品の大半は保有している(あるいはしていた)事もあり、懐かしい顔がどんどん登場しているのがとても楽しい作品。主人公が三五十五って事もあり、中心は「柔道部物語」。著者のガチの格闘作品を又読んでみたくなるな。
<A> <楽>