| 07'04'18 |
マルドゥック・スクランブル 圧縮
賭博師シェルに買われた少女バレットはシェルの手により生きながら焼かれてしまう。だがシェルの犯罪を暴こうと見張っていた二人組ドクターと金色のネズミの万能兵器ウフコックに助けられる。シェルの罪を告発するため、甦った体で証言台に立つことになったバロットだが…シリーズ第1作。
前々から気になっていたタイトルだったが、いざ読んでみるとこれが実に面白い。というかはっきり言って驚いた。ここまでハードな作品を20代そこそこで描ける人がいたとは。単なる暴力描写や残酷描写に止まることなく、ストーリーやキャラの心情まで描き込んでる。かなり力業の部分はあるにせよ、読ませてくれる。 |
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| 07'05'20 |
マルドゥック・スクランブル 燃焼
あらゆるものに変形する金色のネズミ、ウフコックを手に圧倒的な力を持つ存在に生まれ変わったバロット。ドクターと共に彼女を殺したシェルを追いつめようとする。だがかつて彼女同様スクランブル09を経て蘇生し、ウフコックの元パートナーであったボイルドの追跡にあう。バロットを上回る力を持つボイルドに傷つく二人。
非常に読み応えのあるハードで乾いた展開で魅せてくれる、日本では珍しいハードSF。ライトノベルっぽさの良い所を上手く取り入れつつ、それをしっかり物語に組み込める著者の力量はたいしたものだ。決して読みやすい作品ではないものの、しっかりした手応えを感じさせてくれる。 |
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| 07'07'03 |
マルドゥック・スクランブル 排気
シェルの全記憶が封じられている4枚の100万ドルチップを手にするためカジノのブラック・ジャックに挑むバロット。ドクターやウフコックのサポートはあったものの、耐久の精神戦を戦い続けねばならなかった。一方、バロット殺害依頼を完遂すべく、執拗に彼らを追うボイルドの姿があった。バロットは目的を果たせるのか?そしてボイルドとの戦いの決着は?
三部作最終章。前巻「燃焼」から続くカードでの勝負も、後半のボイルドとの戦いも読み応えあり。決して読みやすいとは言えないが、ガツンとくる読み応えあり。あとがきで書いてあったけど、この作品は発表の当てもなく著者が書いた作品だという事で、それがこの妥協無い描写になってる事を改めて思わされる。 |
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| 07'09'11 |
マルドゥック・ヴェロシティ1
ウフコックがバロットと出会う前の話。戦場で心を壊して見方を誤爆してしまったボイルドは研究施設に送られ、そこで体に重力制御装置と不眠の力を埋め込まれた。そしてあらゆるものに変形する金色のネズミ、ウフコックとパートナーを組んで、彼と同じように特殊能力を付加された者達とチームを形成するのだが、その矢先、なんと戦争が終わってしまうと言うニュースが…
「マルドゥック・スクランブル」の強大な敵役ボイルドとウフコックとの出会いと別れが描かれることになる新シリーズ。今回はその出会いの部分となるのだが、これを読む限り二人は完璧なパートナーシップを持っている。相変わらず描写はハード。 |
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| 07'11'15 |
マルドゥック・ヴェロシティ2
マルドゥックの裏組織を束ねるニードル一族に関わる事になったボイルド達スクランブル09の面々。組織に追われる事となったニードルの娘ナタリアの保護に向かうボイルドの前に凄腕の傭兵達カトル・カールが立ちふさがる。彼らは一体誰に依頼されたのか?そして09とカトル・カールの勝負の行方は?
2巻に入り、描写はますます過激に、筆運びも映える。特に特徴のあるアクション主体の文体は慣れるのが大変だが。
それにしてもほとほと感心するのは、カトル・カールの変態っぷり。全員が全員激しいサディストなのだが、全員傾向がまるで違う。よくここまで無茶苦茶なキャラを考えついたものだ。その描写だけでも感心するよ。 |
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| 07'12'16 |
マルドゥック・ヴェロシティ3
謎の人物L4Aに率いられた傭兵集団カトル・カールとの死闘を強いられる09だが、様々な陰謀が絡み、一人一人と命を落としていく。その中で09の生き残りをかけて捜査を続けるボイルドとウフコック。だがマルドゥック・シティを覆う陰謀は着実にボイルドを蝕んでいく。
「マルドゥック・スクランブル」に続くボイルドの物語の完結編。どのようにしてボイルドがウフコックと別れてしまったのか、マルドゥック・シティが現在どのような勢力に牛耳られているのかが描かれていく。ただその整合性はかなり強引な感じ。2巻までに見られた描写がやや生彩に欠いてるかな?それでも充分読ませるのが著者の実力。 |
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| 17'0712 |
マルドゥック・アノニマス1
バロットと共に戦った日々から二年が経過した。今やウフコックはイースターズ・オフィスのエースとして相棒のロックと共に街の事件解決の為に元気で駆け回っていた。そんな時、貧民専門の弁護士ケネスから保護依頼が舞い込む。馴染みのケネスに危機が迫っていると、大急ぎで彼の家へと向かうウフコックとロックだが、それは周到に張り巡らされていた罠だった…
マルドゥク・シリーズの第三弾となる本作はとりあえずバロットはお休みとなり、ウフコックを中心とした物語展開となる。ただ、話はエンハンサー同士の能力のぶつかり合いに話が終始してしまい、これと言った盛り上がりもないし、話も薄い感じ。この程度で終わってしまうと残念なことになってしまうが、続刊に期待といったところか。 |
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