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03'06'07 |
鉄腕バーディ1
廃墟めぐりが趣味の千川つとむは友人と共にあるホテルの探索に出かけたが、そこで奇妙な男たちを目にする。更にその男たちの前に立ちふさがる一人の少女。男の盾にされたつとむは少女、バーディの放った一撃で絶命する…何と助けようとしたバーディの身体を借りることによって生き残ることが出来たつとむだったが…
懐かしい。昔某月刊誌で連載されていたのは毎号読んでいたし、漫画も持っていたのだが(あれ?コミックじゃなくて雑誌形式で出たのかな?)、それが20年ぶりくらいに復活した。新規書き直しで随分現代風になっているけど、あの当時から較べると、なんかそつなさ過ぎて、妙にパワーが感じられなくなってしまった。絵は随分こなれてるんだけど、展開も遅いし、主人公のつとむがなんかエヴァの主人公っぽくなった気も…
まあ、その内展開も早まるだろうし、ゆっくり楽しんでいけばいいか。 |
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03'09'11 |
鉄腕バーディ2
アルタ人の宇宙刑事バーディと身体を共用するようになった千川つとむだったが、自分の生活を大切にしようと言う思いが強いつとむは、なかなかそれに慣れることができなかった。だが、そんな彼の思惑にもかかわらず、彼を狙うように現れる宇宙人や、彼の挙動不審をとがめる刑事、ジャーナリストなどの思いをはらんで…
この辺はオリジナルコミックの話をふくらませたものだが、より現代的に、そして複雑なものとなってる(バチルスの退治の仕方はオリジナルとは随分違う)。著者自身の考え方の成長もなんか見えるようで楽しいものだ。
…出来としてはまだまだプロローグに過ぎない感じだが。 |
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03'12'07 |
鉄腕バーディ3
バーディが解任された。彼女の代わりに二人の捜査官が派遣され、バーディは体の良い「休暇」に入らざるを得なくなったのだが、しかし敵の方は彼女を放っておいてはくれなかった。バーディの活躍を描く。
2巻までは比較的動きが少なかったが、今回はかなりアクションっぽく仕上がっていて良い感じ。しかし、元の話を知ってる身としては、相変わらず展開の遅さが気になるところではあるが(笑)
そうそう。バチルスがかなり存在感主張してるのはけっこう良いよ。 |
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04'03'07 |
鉄腕バーディ4
永瀬刑事に憑依したバチルスはバーディを求め、なんとつとむの高校に現れる。人質を取られ、進退窮まったつとむとバーディだったが…
オリジナル版では随分あっさりと殺されたバチルスだったが、ここでは随分引いたな。しかも殺され方が全く違うという。
本作の場合、その後の話にちゃんと展開してるのがミソで、実は第1巻から引いていた怪しげな宗教団体がこれからの問題となるのだろう。しかもアメリカの諜報組織まで話が展開しているし、なかなか読ませてくれるじゃないか。これからの展開がどうなるか、楽しみになってきた。
ラストのおまけ漫画はバチルスの正体について。しかし、このネタ… |
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04'06'08 |
鉄腕バーディ5
バチルスを倒したものの、今度は米軍によって狙われるようになったバーディだったが、オーバーテクノロジーを用いるアメリカ軍の背後に謎の組織が見え隠れする。つとむの行動に不審の念を覚える早宮夏美を前に、つとむが語ったのは…
早くも5巻を数える本作。オリジナルからかなり逸脱している。「パトレイバー」の時もそうだけど、政治的駆け引きに持ってくるのが著者らしいと言えばそう言えるかも。
これで第一部完だそうだけど、これから一体どういう展開になるんだか。 |
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04'09'08 |
鉄腕バーディー6
浄火学館の経営する病院に軟禁状態となってるクラスメイトの千明和義の身を案じる千川つとむ。バーディーは銀河指名手配中のテロリスト、クリステラ・レビとの関連を察し、単独その病院に忍び込むのだが…
なし崩しに物語は第2部へと移っているが、漫画にしては登場人物が多くなりすぎてるので、人間関係を把握するのに結構苦労する。著者の並々ならぬ意気込みを感じるが、ストーリー展開がどうものんびりしてる感じがして…さて、これから一体どう展開するんだか。バーディの上司であるメギウス警部の存在も徐々に変になってきたし…オリジナル版では単なる善人だったんだが。 |
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04'12'07 |
鉄腕バーディ7
謎の病院から千川千明を救い出したバーディーだったが、千明自身の様子がどうにもおかしいことに気づく。彼は一体何者なのか?…しかしそれ以前に千明自身がなんとバーディーに一目惚れ。捜査はますますややこしい方向に…
こう来たか。単純なような複雑なような物語だが、多分これは「ややこしい」と言うのが一番よく合った言葉のように思える。変な方向に話が行ったり来たりして、キャラクタがどんどん増えていくけど、その核となる部分を見失わないことが重要だ。
…結局著者のケレン味が多すぎるんだよな。これはいつものことだけど。 |
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05'03'10 |
鉄腕バーディー8
バーディーに助けられた千明は変質していく自分の身体に怖れて周囲を拒絶していくが、謎の組織は彼を放ってはおかなかった。新興宗教や宇宙人、そして人体実験を行う組織…錯綜した事件の中、個人の権限の中で捜査を行うバーディーと、千明を助けたい一心のつとむは…
かつて月刊サンデーで連載されていた話は全て消化し、新しい展開となっているが、とにかく物語は錯綜。かつてのエンカウント→戦い。と言う単純構図ではなくなり、バーディー自身が何をしたらいいのか分からない状態だから。
これを著者の成長と捉えるか、単にストーリーを消化しきれず、訳が分からないだけなのか、答えはもう少し先にある。それまでは付き合おう。 |
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05'07'01 |
鉄腕バーディー9
失踪した千秋の居場所を探るつとむとバーディーは新しく派遣されてきた捜査官フォルテの助けを借りてついに千秋の居場所を発見した。だがそこはなんとゴメスの家だった…
これまで散々登場していたゴメスが、ここでようやくバーディーとの初顔合わせとなる。バーディーを圧倒する力を持つゴメスとの戦いが終わり、ようやくオリジナル版をすべて消化することができた。それまでに新キャラが山ほど出てきてるけど、ここではバーディーの上司となる新しい捜査官フォルテが登場。うん、なるほど。こういうキャラか。変わったキャラが多い本作の登場人物の中でも一番の変わり種だ。ここでも多少物語は抑え気味とはいえ、なんか大きく動き出した印象は受ける。 |
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05'09'23 |
鉄腕バーディー10
自分が怪物化してしまうことを恐れる千明和義を何故か保護するゴメス。新しく着任した上司フォルテの活躍でその居場所を突き止めることが出来たバーディーだったが、事件は既に千明だけでなく、バーディーと一体化しているつとむの家庭にも及び始めていた…
ネズミ型宇宙人のフォルテが大活躍する話で、役に立つんだか立たないんだかよく分からないキャラなのに、存在感だけはある。つとむ周辺の話は単純化されてる変わり、それを囲む舞台にまで及ぶと、話はどんどん拡大していっている。 |
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05'12'14 |
鉄腕バーディー11
薬の試験に出かけたという姉のはずみが、実はビーストにされかかっていると言う衝撃の事実を知るつとむとバーディー。彼女が被験している場所を突き止めた二人は早速その場所“水没病院”へと向かうのだが…
この巻は、これまで抑え気味だったアクション部分を主体に、バーディーとビースト、アンドロイドのオンディーヌとの戦いが遺憾なく発揮されている。敵が強すぎるためか、バーディー自身がさほど強くは描かれてないものの、それでも見応えはあり。掲載紙が青年誌というのも大きな強味になってる。ただ、その分物語自体はあんまり進んでないんだけど。 |
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06'05'19 |
鉄腕バーディー12
バーディーがつとむの呼びかけに応えられなくなった。更にバーディーとつとむの間に記憶の融合が起こってしまう。原因不明の事態を重く見たバーディーの上司メギウスは原因解明を急ぐと共に、記憶を意識化させるためバーディーの過去をつとむに見せる。
実質的に今のバーディーは姿を消し、代わりに子供の頃のバーディーが語られる。これを見てると、著者の意識は昔から変わってないように思えてなんか嬉しくなる。そもそもこの世代のオタクは社会派的思考が大変強く、それをどうエンターテインメントにするかを考え続けてたんだろう。既に時代遅れの物語と見られるかも知れないけど、こう言うのこそが面白いと思える私がいる。 |
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06'07'31 |
鉄腕バーディー13
バーディーの過去を観るつとむ。そこで超人イクシオラとしてバーディーが受けた苦しみと、クリステラ・レビとの因縁を知らされる。バーディーが過去に受けた苦しみとは…
現代編でのなかなか進まない物語とは裏腹に、バーディーの過去は様々なドラマに満ちあふれていて、SF好きにとっては結構たまらない作りになっている。なんと言ってもこの人が描くと、食べ物をガツガツと食べるシーンが多く、私にとってはそれがとても嬉しい。ま、かなり古いタイプのSFには違いないけど、細かな設定を無視してドラマを重視するこういう作りはツボだよ。 |
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07'01'10 |
鉄腕バーディー14
本格的に活動を開始した獣人達。一方その獣人を倒す謎の人物も出現していた。そして折角復調したものの、公務員として出過ぎた真似の出来ないバーディーの態度に苛つくつとむ…様々な人間関係と思惑を孕みつつ、物語は進行していく。
バーディーの過去編が終わり、又舞台は現代に戻った。漫画版「パトレイバー」にも同様の描写があったが、公務員というものについて、えらく細かく描くね。ここまできっちりしたヒーローものはこれまで無かったと思うよ。一方、闇のヒーロー(?)と化した千明も格好良くないし、ゴメスの立ち位置も今ひとつ分かりづらい。お陰で読んでいてちょっと疲れるんだけど(笑)、それでもやっぱり楽しめるのがやっぱり良いね。 |
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07'04'25 |
鉄腕バーディー15
千明救出までひとまずゴメスと休戦し、作戦を練るバーディー=つとむ。だがゴメスとの会見の場は、なんと普通のホテル。何をされるか気が気ではないつとむだが…。一方、水没病院から辛うじて生き残った氷川は再起を図ろうとしていた。そしてついに氷川とバーディーの直接対決が始まる。
話そのものは随分派手になり、これからの展開が期待されるのだが、本作の面白さはむしろつとむの妄想にある。バーディーがゴメスに襲われるんじゃないか?と考えるシーンはどんどんエスカレート。ついにはつとむ本人が襲われるイメージにまで発展してしまった。いやはやって感じだが、それだけでも見応えは充分あり。 |
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07'08'06 |
鉄腕バーディー16
黒幕氷川を追いつめたバーディー。だが最強の獣化能力を手に入れた氷川はバーディーをも傷つけるだけの力を持っていた。逆に追いつめられてしまうバーディーだが…
これまで引っ張ってきた割には、実は氷川はゲームで言う所の中ボスクラスの敵で、これが終わっても、まだ新展開が待っている。これだけやってちょっとした伏線程度だったか。さて、それで新展開だが、本当に全く話が違ってる。一体これからどういう話の持って行き方をするんだろう?ちょっとまとまりが無くなってきてるような気もするんだが。 |
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07'12'15 |
鉄腕バーディー17
室戸の記事作りにつきあわされ、湯治がてらに雪国へとやってきたつとむ達クラスメートの面々。この温泉場の地下には本物の鬼が眠っていた。突如復活する鬼をバーディーは古いバーサーカーの一体だと見るが…
外伝的な寄り道かと思っていたが、なんかメインストーリーの方にちょっと関わりを持ち始めてきた感じ。てっきり数話で終わると思っていただけに意外。ただ、話をだらだら続けているだけのような気にもさせられるのだが…はてさて、これがどのように話の展開を果たしていくやら。 |
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08'06'03 |
鉄腕バーディー18
温泉宿に突如出現した鬼。バーディーはこれが自立系の兵器バーサーカーであることを見抜くが、仲間を守りながらでは分が悪かった。そんなバーディーを助けたのは意外にも…
外伝的な意味合いの強い温泉編も3巻を使ってようやく終了。結果として外伝ではなく、ちゃんと後の物語の伏線になってるのも特徴か。しかし一体地球にはどれだけの宇宙人が過去やってきて住み着いているんだか。話がだんだん世界的になってきたぞ。 |
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08'08'03 |
鉄腕バーディー19
つとむと謎の宇宙人の関係を疑い始めた早宮は、ツトムの体に付いていたはずの古傷が全て消えていることを発見。執拗にバーディーとの関係を問いただす。答えに窮するつとむだが、そのバーディーの方にも上層部の首のすげ替えによる調査員のあり方について、緊急事態が起こりつつあった。
前巻までの温泉編が終わり、日常が戻ってきたのだが、今度はつとむの正体がばれそうに…という物語展開。というより、ほぼばれるのは確実になっているのだが、それを追求した早宮自身がキャトルミューテーションされてるし。
まあ、今巻の場合は物語云々よりも売りは“健康的な平均男子高校生”が考える妄想事の描写に溢れていて、そちらの方が楽しかったりする。 |
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08'10'25 |
鉄腕バーディー20
尋問のため連邦の観測船に連れ込まれてしまったつとむ=バーディーと、巻き込まれて連れ込まれた早宮と須藤。しかし条約無視のあまりの待遇の悪さにキレたバーディーは早宮と須藤を守るためにも脱出を試みるのだった。三人の運命は…
ヤンサンバージョンの最終巻となるこの話。結局話はようやく本道へと帰って来たわけだが、考えてみると、本来のストーリーよりも枝葉の方ばっかりで話が構成されており、結局ここまででやった事ってとても少ないのだよな。レビとゴメスの関係や、そこにたどり着くまでに一体あと何巻費やすことになるんだか。ま、今度のスピリッツ版の方に期待するとするか。 |
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