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2007年 ストラウス兄弟(監) |
| 地球の南極での死闘の末、エイリアンに寄生されたプレデターから、エイリアンとプレデターの能力の双方を持つ新しいエイリアン“プレデリアン”が生まれた。プレデリアンは宇宙船内のプレデターを殺戮。コントロールを失った船は再度地球に落下するのだった。そこはコロラド州の田舎町ガニソン。ここでプレデリアンは仲間のエイリアン達と共に繁殖へと移っていった。だがそれを感知したプレデターのエイリアンハンター“ザ・クリーナー”も又、地球へと向かっていた… 前作「エイリアンVSプレデター」のラストシーンから続く、そのまんまの続編。 正直な話、本作はスルーしようかとも思っていた。最近殺伐とした作品ばかり観ていたので、ホラー系SFは食傷気味。それもこの手の続編でまともな作品はあるはずはないという先入観もあり…ただ、『エイリアン2』以降の作品はこれまで全部劇場で観てきたからなあ。これも外すのは良くないだろう。と、半ば義務感のような気持ちで劇場に。 色々新機軸を狙い、舞台とかも凝りまくった前作と較べると、とにかく酷い出来であるのは事実。 物語は『クリッター』そのものだし(しかも2の方)、人間は単に暴れまくるエイリアンとプレデターから逃げまどうだけ。しかもラストは強引なオチ付けで『バタリアン』化。設定は最早ツッコミ所満載(あのゆ〜っくり落っこちて、ソニックブームどころか火事さえ起こらない隕石落下を知ったのがたまたま近くにいた親子の二人という時点で最早この作品はリアリティ志向は一切無いことが分かる)。有名俳優など全く登場せず、戦いの場もB級SFに良くありがちな田舎町にモンスター襲来であり、エイリアンとプレデターである必然性は皆無。別段他のモンスターであってもストーリー上全く不都合無し。 大体予算から言っても、前作と較べてさえ極めてチープ。多分良くて前作の半分以下の製作費だろうし、しかも実際の映画の製作よりも予算の方に金がかけられてるっぽい。前作が思ったほど売れなかったので、かなり叩かれたんだろうなあ。という裏事情まで垣間見えてしまう。 そう言う意味では本当にどうしようもない作品である。映画ファンとして、これを大作映画として、劇場で観る必然性はないし、金の無駄とさえ言える。 だけど、一方、私は映画ファンであると同時に特撮ファンでもある。この一面がこの作品を最大限肯定してしまう。 本物のぬいぐるみであるエイリアンをいかにそれっぽく動かすか、予算がないのでアングルに凝って余計なものを見せない努力(必然的にアップシーンの多用)。プレデターに至っては人間の動きを超えられないため、画面とばしという素人が使うせせこましい技術まで使うというチープぶり。明らかに人間が中に入ってとっくみあいしてるプレデターVSプレデリアン…この努力ぶりが画面の端々から漂ってくると、もう駄目。まさに本作はストレートな「特撮」なのだ。もう心はワクワクしっぱなしになってしまう…これが特撮ファンの性というやつか。 思えばここしばらく、「SF」と呼べる作品は多くても、「特撮」と言いたい作品にとんと出会ってなかった事に気づき、どれだけ私がそれに飢えていたかがよく分かった。 お陰で凄く感情を揺さぶられた。ほんと、観てる間、頭ではどうしようもないと分かっていつつ、心は本当にワクワクしており、多分傍目から私を観たら凄く複雑そうな表情をしていたものと思われる。 オリジナリティがない。と先に書いたが、実際にはいくつか存在。最大は「容赦のなさ」という点だろう。これまでSFやホラーでは出来る限り避けられていたのは、子供や妊婦と言った社会的な弱者に対して手加減or出さないと言うのが不文律。だけど、本作の場合冒頭から飛ばす。子供がフェイスハガーに襲われるシーンはあるわ、妊婦の腹にプレデリアンの卵生み付けられて、腹ぶち破ってチェストバスターが多数登場するシーンあるわ、真っ先に殺されるのが無害なホームレスだったりと、社会的弱者の方が先に殺されていく。倫理的な意味では色々ヤバイのだが、それをストレートに出したのは新機軸かも(でも、これ一作くらいなら良いけど、あんまり観たくない)。 それと、一応本作は実は幻に終わった『エイリアン3』の初期プロットと極めて似ていると言う点もある。フィンチャーのこだわりによって実際の作品はああなってしまったが、初期プロットでは、田舎町にエイリアンの乗った宇宙船が墜落。中から出てきたエイリアン達はそこらの動物に寄生し、様々な格好と特性を持ったエイリアン達が暴れ回る。と言ったものだったそうだ。もし、あのプレデターをウィーヴァーに置き換えたら、まさに本作は幻に終わった『エイリアン3』の本当の姿を見ていることになる。 本作の監督ストラウス兄弟のインタビュー記事を読んだが、明らかにこの二人は大のSFマニア。当然ながらこの位知っていただろうし、きっと確信犯だったと思うよ。 |
| ウォーリアー | → | ||||||
| 【うぉーりあー】 | |||||||
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| ウッズ | → | |||
| 【うっず】 | ||||
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| エディ | → | |||
| 【えでぃ】 | ||||
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| ガニソン | → | |||
| 【がにそん】 | ||||
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| ケリー | → | |||
| 【けりー】 | ||||
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| ザ・クリーナー | → | ||||||
| 【ざ-くりーなー】 | |||||||
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| ジェシー | → | |||
| 【じぇしー】 | ||||
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| スカー | → |
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| 【すかー】 | ||||||
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| スティーヴンス | → | |||
| 【すてぃーう゛んす】 | ||||
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| ダラス | → | |||
| 【だらす】 | ||||
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| チェスト・バスター | → | |||
| 【ちぇすと-ばすたー】 | ||||
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| ティム | → | |||
| 【てぃむ】 | ||||
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| デイル | → | |||
| 【でいる】 | ||||
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| ニック | → | |||
| 【にっく】 | ||||
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| B83 | → | |||
| 【びー-えいてぃすりー】 | ||||
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| フェイスハガー | → | |||
| 【ふぇいす-はがー】 | ||||
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| プレデター | → | |||
| 【ぷれでたー】 | ||||
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| プレデリアン | → | |||
| 【ぷれでりあん】 | ||||
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| マーク | → | |||
| 【まーく】 | ||||
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| モラレス | → | |||
| 【もられす】 | ||||
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| モリー | → | |||
| 【もりー】 | ||||
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| リッキー | → | |||
| 【りっきー】 | ||||
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| 名称 | → | |||
| 【】 | ||||
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2012年 リドリー・スコット(監) |
| 2089年。考古学者のエリザベス・ショウ(ラパス)とチャーリー・ホノウェイ(マーシャル=グリーン)はアイルランドで未発掘の古代遺跡を発見した。そしてそこに描かれている星の模様が、世界各地で見つかった移籍と同じものが書かれていることに気付く。そして4年後。エリザベスとチャーリーはウェイランド・コーポレーションの保有する宇宙船で、その星図が示す宙域に向かっていた。アンドロイドのデヴィッド(ファスベンダー)が見守る中、宇宙船プロメテウス号は衛星LV-223に着陸したが… スコット監督による『エイリアン』は映画史においても特別な作品である。その完成度の高さから一本では終わることなく、次々に続編が作られ、しかもこれを監督した人は必ずメジャーになると言うジンクスまで作った(実際『エイリアン2』(1986)のキャメロン、『エイリアン3』(1992)のフィンチャー、『エイリアン4』(1997)のジュネと、全員世界的な監督になっている)、SFホラーはどこかで必ず本作の影響を受けていることもあり、様々な意味で映画史に残る名作となった(ついでに言うなら、本来「異邦人」という意味の「エイリアン」という呼称が、あの男性器のような顔でしか認識されなくなったのも含めて)。 そしてその第一作目ですべての始まりとなった『エイリアン』のスコット監督が再びメガフォン取った、同じ時間軸で語られるもう一つの『エイリアン』。 今年の夏は期待作揃いで、どれもわくわくするものばかりだったが、その中でもものすごく期待していた作品でもあった。 なんせトレーラーがわくわくさせる。『エイリアン』冒頭で登場したスペースジョッキーの機械が動くシーン、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(2009)で期待の新人となったノオミ・ラパスとシャーリーズ・セロンの激突。さてエイリアンは出るのか?というわくわく感。公開してすぐさま観に行ってきた。 で、どうだったか。 これを「悪い」と一言で断じるのは避けておきたいのだが、期待をしてた分、がっかりしたというのが正直な話。 予告にあった「人類の起源」なんてもんは正直どうでも良いが(しかしあのオチはひどい。「招待状」を手に、苦労してやってきたら「俺知らね」でみんな殺されるって、ギャグか悪い冗談にしか見えない)、『エイリアン』につながる話だろうと思っていたのに、つながってないと言うことが分かってしまったから。 いや、無理矢理だったらつなげることは可能でもある。確かにスペースジョッキーは出てくるし、彼らがエイリアンを兵器として使用しようとしていたとか言う部分は確かにつながる。更にあの顔がヘルメットで、中身は完全に人類と同じってのも新しい解釈だ。 でもあのコックピットに収まって、腹に大穴が開いたスペースジョッキーの姿は無かったし、触手モンスターからエイリアンが生まれたのは、話につながらないのでは? 少なくともこれを『エイリアン』の前日譚として見るには難しい。もしこれをその位置づけに置くならば、脚本がミスしすぎだ。 それと、妙に物語が『エイリアン』とかぶる部分が多いのも気になる。主人公が女性であり、最初は「その他全員」の一人だったのに、ストーリーが進むに連れてどんどん存在感があがっていき、最終的に一人でモンスターと渡り合うところとか、仲間だとばかり思っていたアンドロイドが、実は全く違う指令を受けていて、乗組員を危機に陥らせるとか… しかし、なにも本作を『エイリアン』の前史とは見なければ問題はない。これは同じ世界での違う話と考えてしまえばいいのだ。 実際そう考えてみると腑に落ちることも多い。『エイリアン』をエイリアンとのファーストコンタクトと考えず、あれはイレギュラーなコンタクトで、実際はスペースジョッキーとのコンタクトが計られるはずだったと考えればいい。不慮の事故(?)により偶然に、主のいない生体兵器とのコンタクトになってしまったが、本来『エイリアン』だって、エイリアンの主人と出会うことが目的だったと考えるならば、本作は、本来の『エイリアン』をスコット自らがセルフリメイクしたのだと思えばいい。 そう考えると、オリジナル版『エイリアン』との脚本の類似点も納得がいく。スコット監督がここで作りたかったのは、“本来こうであるべきだった”『エイリアン』の物語なのだから。 キャラに関しては概ね満足。ラパスはアクション女優として大成しそうな演技力で、そのまま『バイオハザード』(2001)に出ても良いくらい。ジョヴォヴィッチの後継者としてこれからがんばって欲しいし、『スノーホワイト』(2012)に続いて出演のセロンは悪役が板に付いてきた。これだけ幅もった演技ができるなら、これからの映画界を背負って長く続けられそうだ。でも一番はファスベンダーだろうな。超絶の二枚目なのだが、どこか悪人面したこの人、これまで一番のはまり役は『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』(2011)のマグニートーだと思ってたけど、それ以上のはまり役を手に入れた感じ。 色々不満もあるが、概ねはこの作りでよかったんだろう。 それと、本作は続編ありで作られた作品なので、むしろこれ単体で評価するのではなく、後はここまで色々あった伏線の未消化が、続編できちんと収まるべきところに収まってくれることを今は期待したい。 …あと、一つだけこれだけは言っておかねばならない。 もし「妊婦に観せてはいけない映画」のベスト10があっったら、確実にランクインする作品でもある。よって、女性にはあんまりお勧めしたくない。実はこれ嫁と観に行く予定だったが、「いや」というので一人で観て、「正解だった」と胸をなで下ろした経緯あり。 |
| ウェイランド・コーポレーション | → | |||
| 【うぇいらんど-こーぽれーしょん】 | ||||
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| エイリアン | → | |||
| 【えいりあん】 | ||||
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| エリザベス | → | |||
| 【えりざべす】 | ||||
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| LV-223 | → | |||
| 【える-う゛い-つー-つー-すりー】 | ||||
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| エンジニア | → | ||||
| 【えんじにあ】 | |||||
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| ジャネク | → | |||
| 【じゃねく】 | ||||
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| チャーリー | → | |||
| 【ちゃーりー】 | ||||
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| デヴィッド | → | |||
| 【でう゛ぃっど】 | ||||
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| ピーター | → | |||
| 【ぴーたー】 | ||||
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| プロメテウス号 | → | |||
| 【ぷろめてうす-ごう】 | ||||
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| メレディス | → | |||
| 【めれでぃす】 | ||||
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| 名称 | → | |||
| 【】 | ||||
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2017年 リドリー・スコット(監) |
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| 2104年。新天地を目指す宇宙船コヴェナント号は人類居住可能惑星オリガエ6に向けて旅を続けていた。だが突如発生したニュートリノの衝撃波を受け、船長は死亡し、コヴェナント号も甚大な被害を受けてしまった。その修理中にノイズ混じりの地球の歌らしい電波を受信する。近くの惑星からその音波が流れていることが分かり、更にそこはオリガエ6よりも居住地として優れているらしいことも分かる。そこで新船長となったジャネット・ダニエルズ(ウォーターストーン)は、調査のためにその星に探査船を降ろすことにしたが… エイリアンファンから大バッシングを受け、悪評さんざんたる出来だった『プロメテウス』から5年。流石にないと思っていたまさかの続編が登場。 タイトルに『エイリアン』が付いていたことから、『プロメテウス』は無かったことにして新しく作るのではないかと言う噂もあったし(というより希望的観測だが)、とにかく劇場でホラー観るのが苦手であるにもかかわらず、このシリーズだけは全部劇場で観ようという私の意地で観に行ってきた。 オープニングでいきなりデヴィッドの姿が見えた瞬間、ちょっと絶望感に駆られる。 …なんだよ。これ本当に『プロメテウス』続編か。しかもコヴェナント号に乗ってるのはファスベンダー…デヴィッドのコピーか… この時点で前作ラストで殴り込みに行ったエリザベスとデヴィッドが一体どうなったのか?というところに関心が行くのだが、次々に明かされていくあまりの結末に唖然とさせられる。 え?これ?あれだけ引っ張っておいてこれが結末なの?スペースジョッキーの本星でやりたかったこととか、何故彼らが地球にちょっかいを出したか、そういうのを全部ぶっ飛ばしてる。 …いや、あのとんでもない作品を締めくくるんだから、このくらいにしても構わんのだろう。 あれだけ広大な宇宙の中で、よりによって偶然スペースジョッキーの本星にたどり着けた理由が全くないのも構わない。ましてや移民船であるコヴェナント号に着陸艇が一台しかないとか、人類に合った空気があるという理由だけで細菌類とか完全に無視して生身で惑星に降り立つとか、上空で一年くらいかけてゆっくり調査もしてないとか、設定のアラとか物語の整合性の無さとかもう一切考えない。 考えたら腹が立つので、考えないのが精神衛生上良い。 で、物語の流れはほぼこれまでのシリーズと同じ。うっかりさんの乗組員が自分の命と引き替えにモンスターの目を覚ましてしまい、仲間が一人一人倒れる中、主人公の女性だけが生き残る。実に潔い作りである。見事なほどに『エイリアン』を踏襲している。 ただ本作にオリジナリティが無いわけではない。 これまででは初めてとなる同じ型のアンドロイドの出会いがそれ。 人の命令には逆らわず、人を守ることに特化したキャラと、脳がぶっ壊れて完璧サイコパスになった同型のアンドロイド。彼らがどんな会話を交わし、対決がどうなっていくか。 結局物語で特色があるのはこの部分だけ。この部分だけを観るつもりで観るか、あるいはブランドをまたまた汚してしまったと見るか。その点をどう受け止めるかだろう。 私に関しては一応楽しんだ。楽しんだけど、あんまり良い意味の楽しみ方は出来ない。 |
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| ウォルター | → | |||
| 【うぉるたー】 | ||||
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| オリガエ6 | → | |||
| 【おりがえ-しっくす】 | ||||
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| クリス | → | |||
| 【くりす】 | ||||
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| コヴェナント号 | → | |||
| 【こう゛ぇなんと-ごう】 | ||||
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| ジャネット | → | |||
| 【じゃねっと】 | ||||
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| デヴィッド | → | |||
| 【でう゛ぃっど】 | ||||
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| テネシー | → | |||
| 【てねしー】 | ||||
|
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| ブランソン | → | |||
| 【ぶらんそん】 | ||||
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| 名称 | → | |||
| 【】 | ||||
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