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グレッグ・ストラウス
コリン・ストラウス
Greg/Colin Strause

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鑑賞本数 1 合計点 3 平均点 3.00
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
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書籍
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010 スカイライン-征服- 監督・製作
2009
2008
2007 AVP2 エイリアンズVS.プレデター 監督
300 <スリーハンドレッド> 特撮
ザ・シューター 極大射程 特撮
2005 コンスタンティン 特撮
ヴェノム 毒蛇男の恐怖 特撮
イーオン・フラックス 特撮
ファンタスティック・フォー [超能力ユニット] 特撮
シリアナ 特撮
1976 11'8 イリノイ州で誕生(コリン)
1975 1'16 イリノイ州で誕生(グレッグ)

 

スカイライン-征服- 2010
<A> <楽>
クリスチャン・ジェームズ・アンドリーセン
リアム・オドネル
コリン・ストラウス
グレッグ・ストラウス
ライアン・カヴァナー
ブレット・ラトナー
タッカー・トゥーリー
ブライアン・タイラー
ブライアン・カヴァナー=ジョーンズ(製)
ジョシュア・コーズ
リアム・オドネル(脚)
エリック・バルフォー
スコッティー・トンプソン
ブリタニー・ダニエル
デヴィッド・ザヤス
ドナルド・フェイソン
クリスタル・リード
ニール・ホプキンス
ロビン・ガンメル
ターニャ・ニューボウルド
J・ポール・ボーマー
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
AVP2 エイリアンズVS. プレデター
2007ゴールデン・ラズベリー最低前後・続編賞、最低ホラー賞
2008MTVムービー・アワード格闘シーン賞
<A> <楽>
シェーン・サレルノ(脚)
スティーヴン・パスクール
レイコ・エイルスワース
ジョン・オーティス
ジョニー・ルイス
アリエル・ゲイド
クリステン・ヘイガー
サム・トラメル
ロバート・ジョイ
デヴィッド・パートコー
トム・ウッドラフ・Jr
イーアン・ワイト
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
特撮事典
 地球の南極での死闘の末、エイリアンに寄生されたプレデターから、エイリアンとプレデターの能力の双方を持つ新しいエイリアン“プレデリアン”が生まれた。プレデリアンは宇宙船内のプレデターを殺戮。コントロールを失った船は再度地球に落下するのだった。そこはコロラド州の田舎町ガニソン。ここでプレデリアンは仲間のエイリアン達と共に繁殖へと移っていった。だがそれを感知したプレデターのエイリアンハンター“ザ・クリーナー”も又、地球へと向かっていた…
 前作
「エイリアンVSプレデター」のラストシーンから続く、そのまんまの続編。
 正直な話、本作はスルーしようかとも思っていた。最近殺伐とした作品ばかり観ていたので、ホラー系SFは食傷気味。それもこの手の続編でまともな作品はあるはずはないという先入観もあり…ただ、
『エイリアン2』以降の作品はこれまで全部劇場で観てきたからなあ。これも外すのは良くないだろう。と、半ば義務感のような気持ちで劇場に。

 色々新機軸を狙い、舞台とかも凝りまくった前作と較べると、とにかく酷い出来であるのは事実。
 物語は『クリッター』そのものだし
(しかも2の方)、人間は単に暴れまくるエイリアンとプレデターから逃げまどうだけ。しかもラストは強引なオチ付けで『バタリアン』化。設定は最早ツッコミ所満載(あのゆ〜っくり落っこちて、ソニックブームどころか火事さえ起こらない隕石落下。それを知ったのがたまたま近くにいた親子の二人という時点で最早この作品はリアリティ志向は一切無いことが分かる)。有名俳優など全く登場せず、戦いの場もB級SFに良くありがちな田舎町にモンスター襲来であり、エイリアンとプレデターである必然性は皆無。別段他のモンスターであってもストーリー上全く不都合無し。
 大体予算から言っても、前作と較べてさえ極めてチープ。多分良くて前作の半分以下の製作費だろうし、しかも実際の映画の製作よりも予算の方に金がかけられてるっぽい。前作が思ったほど売れなかったので、かなり叩かれたんだろうなあ。という裏事情まで垣間見えてしまう。

 そう言う意味では
本当にどうしようもない作品である。映画ファンとして、これを大作映画として、劇場で観る必然性はないし、金の無駄とさえ言える。

 だけど、一方、私は映画ファンであると同時に
特撮ファンでもある。この一面がこの作品を最大限肯定してしまう
 本物のぬいぐるみであるエイリアンをいかにそれっぽく動かすか、予算がないのでアングルに凝って余計なものを見せない努力(必然的にアップシーンの多用)。プレデターに至っては人間の動きを超えられないため、画面とばしという素人が使うせせこましい技術まで使うというチープぶり。明らかに人間が中に入ってとっくみあいしてるプレデターVSプレデリアン…この努力ぶりが画面の端々から漂ってくると、もう駄目。まさに本作は
ストレートな「特撮」なのだ。もう心はワクワクしっぱなしになってしまう…これが特撮ファンの性というやつか。
 思えばここしばらく、「SF」と呼べる作品は多くても、「特撮」と言いたい作品にとんと出会ってなかった事に気づき、どれだけ私がそれに飢えていたかがよく分かった。
 お陰で凄く感情を揺さぶられた。ほんと、観てる間、頭ではどうしようもないと分かっていつつ、心は本当にワクワクしており、多分
傍目から私を観たら凄く複雑そうな表情をしていたものと思われる

 オリジナリティがない。と先に書いたが、実際にはいくつか存在。最大は「容赦のなさ」という点だろう。これまでSFやホラーでは出来る限り避けられていたのは、子供や妊婦と言った社会的な弱者に対して手加減or出さないと言うのが不文律。だけど、本作の場合冒頭から飛ばす。子供がフェイスハガーに襲われるシーンはあるわ、妊婦の腹にプレデリアンの卵生み付けられて、腹ぶち破ってチェストバスターが多数登場するシーンあるわ、真っ先に殺されるのが無害なホームレスだったりと、社会的弱者の方が先に殺されていく。
倫理的な意味では色々ヤバイのだが、それをストレートに出したのは新機軸かも(でも、これ一作くらいなら良いけど、あんまり観たくない)
 それと、一応本作は実は幻に終わった
『エイリアン3』の初期プロットと極めて似ていると言う点もある。フィンチャーのこだわりによって実際の作品はああなってしまったが、初期プロットでは、田舎町にエイリアンの乗った宇宙船が墜落。中から出てきたエイリアン達はそこらの動物に寄生し、様々な格好と特性を持ったエイリアン達が暴れ回る。と言ったものだったそうだ。もし、あのプレデターをウィーヴァーに置き換えたら、まさに本作は幻に終わった『エイリアン3』の本当の姿を見ていることになる。
 本作の監督ストラウス兄弟のインタビュー記事を読んだが、明らかにこの二人は大のSFマニア。当然ながらこの位知っていただろうし、きっと確信犯だったと思うよ。

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