1985年 トビー・フーパー(監) |
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ハレー彗星の接近を観測していた観測班は、ハレー彗星に付随して地球のものではない宇宙船がやってきたことを知る。それを回収したところ、そこには3体の人間らしき存在がミイラ状態で安置されていることを知る。だが研究のため地球に持ち帰ったその生物は突然ポッドの中から起き上がり、手近な人間の精気を吸い取り始める。実はそれは宇宙の吸血鬼だったのだ… 低予算ながら、極めてショッキングな『悪魔のいけにえ』によってホラー界の新星として華々しくデビュー後、スピルバーグに見いだされて大抜擢され、『ポルターガイスト』というスマッシュヒットをものにしたフーパー監督だが、この作品でスピルバーグと激しくぶつかったらしく(ちなみにフーパーの方が年上)、メジャー街道を突き進むことがもう出来なくなってしまった。 で、もうなんだか、「俺はやりたいことをやるぞー!」という宣言のように本作を作り上げてしまった。丁度同時期にスピルバーグが『E.T.』(1982)作ってたので、それにあてつけるような物語になってるあたり、ここでも二人の確執を観るような気分にさせられる。「感動なんて糞食らえ。これが宇宙人と人類の関係だ」という割り切った考えは、ある意味潔くてよろしい。 で、出来はどうか?と言われると、大変面白い作品だってことは言える。子どもの頃に見た夢を(というか悪夢を)何でもかんでもぶち込んで、それをアダルティに仕上げてみました、という感じ。全然まとまりはないけど、そこに流れる「楽しいものを作りたい」というパッションだけは存分に受け取れる。 実際受け取れるのがパッションだけしかないという問題があるけど… そもそもこの作品、観終わってしばらくすると、マチルダ・メイのヌードと人間の精気を吸い取るエイリアンの描写以外に全く記憶がなくなるという恐ろしい映画で、私自身、最初にテレビ放映で観た時の記憶がすっぱりと抜けていて、何年か後になってもう一度観て「ああ、こんな物語だったんだ」と思った次第。で、いざレビューしようとしたら、やっぱり物語の記憶が抜け落ちてる。一度観たら大概物語を覚えてるものだが、2回観てこれだけ記憶に残らないとは、少なくとも私にとっては相当に貴重な作品でもある。 |
カールセン | → | |||
【かーるせん】 | ||||
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ケイン | → | |||
【けいん】 | ||||
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コロンビア号 | → | |||
【ころんびあ-ごう】 | ||||
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チャーチル号 | → | |||
【ちゃーちる-ごう】 | ||||
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ファラーダ | → | |||
【ふぁらーだ】 | ||||
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名称 | → | |||
【】 | ||||
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スペース・インベーダー |
1986年 トビー・フーパー(監) |
郊外に住む少年デヴィッド(カーソン)は、ある夜裏庭で奇妙な物音がするのに気が付いた。そして空から巨大な宇宙船が近づくのを目撃しする。だが、その事は誰も信じてくれなかったのだが、徐々にデビッドの周囲の大人が変化していく… トビー=フーパー監督と『スペース・バンパイア』(1985)のスタッフらによる、カルト作『惑星アドベンチャー スペースモンスター襲来』(1953)のリメイク。(いろんな意味で)話題になった『スペース・バンパイア』に続く作品として、期待度が高かった割に、いざ公開されてみると、悪評紛々。結局私はテレビで放映された時に観たが、悪評はよくわかる。実際これじゃあなあ。一応元ネタはあるようだが(未見)、どこからどう見ても『ボディ・スナッチャー』そのまんまで、単に主人公が子どもになっただけの作品だった。更に子供を主人公にしたならば、色々撮りようもあったと思うのに、怖くもなければドキドキする活劇がある訳でも無し。中途半端すぎ。 一応評価すべきなのはSFXなのだが、そこに重点を置きすぎるあまり、肝心の物語はもの凄く単純になり、更に宇宙船内部以外のSFXはチャチのひと言。たとえB級でも演出の良さで知られるフーパー監督らしくもない酷さだった。モンスターデザインも気持ち悪さは満点ながら、出てくるのは一瞬だけ、しかもそこに置かれているだけという、非常に勿体ない使われ方だった。 一応本作には『カッコーの巣の上で』(1975)でオスカーを得ているルイーズ=フレッチャーが登場してるが、カエル食ってるシーンしか印象に残らなかった。 |
ウィルソン | → | |||
【うぃるそん】 | ||||
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デヴィッド | → | |||
【でう゛ぃっど】 | ||||
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マケルッチ | → | |||
【まけるっち】 | ||||
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リンダ | → | |||
【りんだ】 | ||||
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<amazon> <楽天> |
1987年 |
ニューイングランドにある平和な村イーストウィックには、彫刻家アレキサンドラ(シェール)、音楽教師ジェーン(サランドン)、ジャーナリストのスーキー(ファイファー)という三人の未亡人が住んでいた。彼女たちはほんの少し人と違った能力を持っており、そのため秘密を共有する三人でいつも一緒に過ごし、寄ると男の話をしていた。そんな時、イーストウィックにデイル(ニコルソン)という男が越してくる。野性的な行動と金払いの良さですっかり町の人気者となったデイルに、三人も引きつけられ、やがてそれぞれ他の二人に申し訳なさを感じつつもデイルと肌を重ねていく。だが実はデイルは三人の能力を知ってそれを利用するために人間界にやってきた悪魔だったのだ… ジョン・アップダイクの同名小説の映画化で1987年全米興行成績6位の好成績を残す。 本作はSFともファンタジーとも、どちらにも取れる設定ながら、やってることは男と女の痴話喧嘩と、女同士の友情の強さを示したという、ラブコメ作品として観るべき。アクション畑のミラー監督が作っているため、非常にテンポが軽快なのが特徴か。 ただ、なんだかんだ言っても本作の見所と言えば、“御大”と言われるアクの強い俳優同士のぶつかり合いだろう。 ニコルソンの名演ぶりは言うまでもなく、すっぴんで悪魔役なんかできるのはこの人くらいだ。最初が割とダンディに見えてながら、本性を現していくと、目と歯を剥き、肩を怒らせるだけで化け物に見えてしまう。『ウルフ』と言い本作と言い、無茶苦茶な存在感。 で、それに負けない存在感が女性三人…いや、負けてないどころか三人組んだら無敵。この三人がつるんでだべるシーンだけでげっぷが出そうなくらいに濃い。つか、ほんとにおばちゃんパワーの濃さってものを映画で見せられるとは思わなんだ。しかも時折狙ったように若作りするもんだから、笑うに笑えない。 そう言う意味でアクション畑のミラー監督にこれを撮らせたのは大正解。ストーリーがかなり単純になってしまったが、こんな濃いメンツで文芸的にねっとり撮られたんじゃ濃すぎて気分悪くなりそう。軽快に撮ってくれたからこそ、コメディの枠に収まってくれてるから。かなりギリギリのバランスだけど。 |
アレキサンドラ | → | |||
【あれきさんどら】 | ||||
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ジェーン | → | |||
【じぇーん】 | ||||
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スーキー | → | |||
【すーきー】 | ||||
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デイル | → | |||
【でいる】 | ||||
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<amazon> <楽天> |
1987年 ゲイリー・ゴダード(監) |
エターニア | → | |||
【えたーにあ】 | ||||
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グウィルダー | → | |||
【ぐうぃるだー】 | ||||
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グレイスカル | → | |||
【ぐれい-すかる】 | ||||
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ケヴィン | → | |||
【けう゛ぃん】 | ||||
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コズミック・キー | → | |||
【こずみっく-きー】 | ||||
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ジュリー | → | |||
【じゅりー】 | ||||
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スケルター | → | |||
【すけるたー】 | ||||
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ソーサラス | → | |||
【そーさらす】 | ||||
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ダンカン | → | |||
【だんかん】 | ||||
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ティーラ | → | |||
【てぃーら】 | ||||
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HI-MAN | → | |||
【ひー-まん】 | ||||
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名称 | → | |||
【】 | ||||
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