特撮館Top

事典目次

ナショナルキッド

ナショナルキッド事典
<amazon> <楽天>
書籍

1960'8'4〜1961'4'

日本における特撮初期のSFヒーロー作品で、スーパーマンを思わせる善意のヒーローを描いた作品。松下電器産業株式会社(当時の社名は「ナショナル」)が破格の予算を投じて単独スポンサーをつとめた。ナショナルキッドや少年探偵グループが使う小物の多くはナショナル製の電化製品だった。
主人公であるナショナルキッドは旗竜作という金持ちの青年慈善家で、科学者の助手をしているが、その正体はアンドロメダからやってきたスーパーヒーローで、事あればすぐさま駆けつける。
ストーリーは四部に分かれ、それぞれ明確な敵が存在し、ストーリーもしっかりしていて敵も様々。宇宙からやってきた異星人、海底人、地底人とバリエーション豊か。特に海底人は東京タワーを世界で初めて破壊した敵として知られる。

主な登場人物
ナショナルキッド
旗竜作
(演)小嶋一郎(前半)。60年代に主に映画で活躍した。巽秀太郎(後半)。テレビを中心に60年代に活躍。
 アンドロメダからやってきたスーパーヒーロー。少年探偵グループの願いによって悪と戦う。基本的には無敵だが、ラジューXという放射能を浴びると無力化してしまう。ネーミングはその当時子ども達の間で流行っていたナショナルキッドの歌から取ったのだとか。
小畑尚子 (演)志村妙子。太地喜和子の別名。
 愛称はチャコ。旗の助手を自認する女性。宇宙研究所を切り盛りし、料理の腕も確か。
永野英樹 (演)斎藤柴香。映画を中心に活躍した男優。
 旗竜作の先生で、ナショナルキッドの協力者。一部では水野博士と呼ばれていたが、二部以降永野博士となる。
少年探偵グループ  旗竜作を慕って集まった子ども達が結成した10人ほどの正義の味方グループ。黒キャップとお揃いのキッドの顔のバッジをつけたジャンパー、半ズボンに黒タイツがトレードマーク。
浜村 (役)亀井明。
 旗の親友のパイロット。少年探偵グループの子ども達とも仲良しで、一緒になって行動することもある。
インカ金星人  金星人。地球の原子力開発に危機感を覚え、全ての原子力を放棄するように警告する。その肉体は放射能に覆われており、触れるだけであらゆるものを汚染するが、地球の空気に長く曝されていると力を失う。実は地球のインカ文明はここから来ていたと言う。
海底人シーラカンス  古代魚のシーラカンスが人間のように進化した生物。その肉体は強靱で炎も吐く。深海に高度な文明を築いており、平和に暮らしていたが、ネルコンにそそのかされて地上侵略に乗り出した。
ネルコン
川村博士
(役)久保春二。
 海底魔王を自称し、海底人を率いて地上侵略を企てる海底人の王。命令に背いた海底人は熱線銃で処刑する冷血漢。その正体は海洋学者の川村博士だった。
地底人  地底に住む人類。進んだ科学力を持ち、地底で快適に暮らしていたが、地殻変動により滅亡の危機を迎え、地上を征服しようとする。
ヘルンシュタイン総統 (役)松山浩二。
 地底人の総統。人工太陽を維持する資源の枯渇によって、地上侵略に乗り出す。作戦は失敗したが、その後宇宙に脱出し、マゼラン大統領に地球人の横暴を訴えて地球侵略をやり直そうとする。
マゼラン大統領 (役)滝謙太郎。
 遊星マゼランの大統領。ヘルシュタインによって騙されて地球攻撃を指令するが、真実を知って攻撃を撤回する。
宇宙少年
大空太郎
(役)松川清。舞台を中心に活躍した役者で、テレビ出演は本作のみ。
 マゼランの第一参謀の息子で地球を観測するためにやってきた。乗ってきた宇宙船が不時着し、記憶を失った状態で保護され、大空太郎の名前をもらう。
スタッフ
赤坂長義 1~13話監督
23~39話脚本
谷井敬 1,~22話脚本
小池淳 14~35話監督
渡辺成男 36~39話監督
話数 タイトル コメント DVD
第1話 謎の円盤来襲

  脚本:谷井敬
  監督:赤坂長義
 航空自衛隊の訓練飛行中に謎の円盤と遭遇し、調査していた隊長機が円盤の攻撃によって撃墜されてしまった。円盤の正体を探るべく、政府に呼び出された青年科学者の旗竜作は、そのメッセージを読み取り、宇宙からやってきたインカ金星人の仕業と見破るのだった。

 ナショナルキッド登場回。冒頭で自衛隊機が謎の円盤が遭遇し、そのパイロットが存在感を見せているが、円盤によって飛行機は落とされて絶命してしまった。「ウルトラマン」ならこれがウルトラマンと一体化するのだが、そう言う話にはなってなかった。
 その代わりとして現れたのが旗という青年だが、何でも知っていて、政治家を相手にまったく萎縮していなかった。
 下校中の子ども達はみんなでナショナルキッドの歌を歌っていた。既にナショナルキッドは地球にいることが前提のようだ。現時点ではナショナルキッドが誰なのかは明らかになっていないが、旗の声と全く同じ声で喋っている。
<円盤のことを「緑色」と言っている。モノクロ画面なのでサービスか?壁に書かれた文字も赤とちゃんと説明している。
 成層圏と思しきところまで上昇する自衛隊機。そこまで上がれないよ。
 壁に現れた文字を見て「3000年前のインカ帝国の文字です」と断定した上に上から目線で説明している。
 旗が子ども達が遅いからと探しに行ったら、ちょっと遠くの原っぱで誘拐現場に居合わす。偶然すぎる。
 ナショナルキッドはまだ戦いに慣れてないのか、殴る度によろけている。>
BOX
<A> <楽>
第2話 ダブルZの恐怖

  脚本:谷井敬
  監督:赤坂長義
 警告を行ったものの、いっこうに核実験を止めようとしない地球人に怒りを露わにしたインカ金星人は地球攻略作戦を開始する。宇宙物理学者の山田博士が連れ去られてしまい、水野博士の飼い犬金太に臭いを辿ってもらう。

 誘拐された博士を救出しようとするナショナルキッドの活躍を描く話。旗青年が走って藪の中に突っ込んだら、次の瞬間ナショナルキッドが現れたが、今のところその正体は不明である。
 ナショナルキッドは二丁拳銃の使い手で、空を飛ぶだけでなく姿を消すことも出来ることが分かったが、ほぼ同じ能力をインカ金星人も使うことが出来る。
 洗脳されて帰ってきた山田博士だが、説得が出来ないと分かるとナショナルキッドは銃で撃ってしまう。死んではいなかったが、洗脳も解けてないようだ。
<空き地を抜けたナショナルキッドの前に地上に停泊中の円盤を見つける。目と鼻の先にあるのに飛んで向かっていた。走った方が早くないか?しかも逃げられてたし。
 行方不明だった山田博士が帰ってきたが、疲れたのか眼鏡を掛けたまま眠っている。誰か外してやれよ。
 洗脳された山田博士のコード名はZ300だが、呼びかけが「Z300よ」なので、304に聞こえてしまう。
 前回に続き憎まれ口を利いて逃げるインカ金星人のリーダーだが、喋った後もしばらくナショナルキッドと会話してる。そんな時間あるんだったら倒せよ。>
第3話 大都会の戦慄

  脚本:谷井敬
  監督:赤坂長義
 インカ金星人を一旦は撃退したものの、次にインカ金星人の襲撃がいつ来るか分からなかった。そんな時に都内の時計が突然狂い始める事件が起こる。その事件に遭遇した旗はインカ金星人が都内に現れたことを推測する。

 日本の原子力を無力化しようとしたインカ金星人は、今度は作戦を変えて毒をばらまいて日本を大混乱に陥れようとする。インカ金星人自身が宇宙放射能を出しており、人間に変装すると正体が分からなくなるので、そこら辺歩くだけでも毒をばらまくことができる。放射能を毒としてる時点で時代が分かる。
 インカ金星人が近づくと様々な計器も狂ってしまうため、時計を見てるとインカ金星人の接近が分かるというのは分かりやすい。
<常に毒の検知器を持っているという旗。なんと用意の良い人物だ。そもそもインカ金星人が強い毒を持つというのをいつ知った?
 インカ金星人が触れたものはあらゆるものを毒に侵してしまうとのこと。1話で子ども達を抱きかかえているんだが、その子ども達は今頃死んでないとおかしいぞ。
 毒に汚染されたレストランでゴム手袋さえ使えば大丈夫という旗。ほんとかよ。
 山田博士は復帰してインカ金星人対策に当たっているそうだが、前話ラストでまだ洗脳が解けてなかったようだが?>
第4話 恐怖の頭脳改造

  脚本:谷井敬
  監督:赤坂長義
 地上で待っていては埒があかないと見たナショナルキッドは捕らわれた博士達を救うべくインカ金星人の母船へと向かった。そしていましも脳改造を受けそうになった水野博士を

 舞台は宇宙へ。インカ金星人が水野博士を改造しようとしたが、すんでのところでナショナルキッドが間に合ったという話。水野博士を脳改造するのに説得が入ってえらく時間を使いすぎてるので、とても間延びした話だった。
 博士を助けたが、インカ金星人のリーダーであるアウラは自分だけ脱出して宇宙船毎キッドを爆破しようとする。
 インカ金星人のリーダーは水野博士をインカ金星人にしてしまうと言う。山田博士は洗脳したんだが、別なやり方だな。
<ナショナルキッドが飛んでいるのを見た子ども達は「キッドのおじちゃんだ」と言っているが、考えてみるとすごい矛盾する言葉だ。
 脳改造をするだけで人間はインカ金星人となるらしいが、そもそも肉体自体が全く違うものという設定はどうなるんだ?
 ナショナルキッドはマントをなびかせて宇宙空間を飛んでいる。宇宙に空気があるのか。>
第5話 アヴィカの復讐

  脚本:谷井敬
  監督:赤坂長義
 円盤の爆発に巻き込まれてしまったものの、水野博士を助け出すことに成功したナショナルキッド。インカ金星人は国際会議を阻止すべく旗竜作が面倒を看ている子供達を誘拐する。

 ナショナルキッドは円盤の爆発にも平気だが、万能溶解液ラデューXには弱いことが分かったため、それを用いてナショナルキッドを追い詰めようとするが、まずは子供達を誘拐するという話。しかし旗とナショナルキッドの関係は不明なのに、子供達を誘拐したらナショナルキッドを抑えられると考えるのは何故だろう?思考が飛躍してるぞ。
<成層圏で円盤が爆発したことをニュースで言っていた。よくわかったもんだな。
 子供がそこら辺で拾ったかけらは円盤のカケラだった。そこら辺に落ちているとすれば、一帯は蜂の巣だと思うぞ。
 「特急こだま」という名前を聞いて、この時にはもう新幹線が運行してたんだとなんとなく思ってたが、そうじゃなかった。>
第6話 危うしナショナルキッド

  脚本:谷井敬
  監督:赤坂長義
 宇宙防衛会議妨害のため、会場へと向かう特急こだまを消し去り、更に旗竜作が面倒を看ている子供達を誘拐する。

 誘拐された少年探偵グループを助けるためにナショナルキッドが活躍するという話。第1話で少年探偵グループに渡したマジックラジオが活躍する。
 誘拐された子供達を必ず助け出すと豪語する畑竜作だが、やってることはそこら中を歩き回って証拠を見つけようとするだけだった。随分効率の悪い操作方法だが、偶然近くでマジックラジオが鳴り響くという偶然で事なきを得た。
 人質を取られている状況は変わらなかったが、敢えてラデューXの光線を浴びることを条件に子供達を解放し、その上でラデューX耐性のアイテムを持っていたという、出来すぎた話だった。
 しかしなんとラデューXにはもう一つ秘密があって、これに触れた者は雷の近くに行くと死んでしまうらしい。ナショナルキッドはそれで動けなくなってしまった。
<そもそも旗竜作を脅迫する理由がないのだが、最初から旗がナショナルキッドであることを知っていたとしか思えない。
 インカ金星人は旗を仲間にしようとしているが、他の博士のように拉致して洗脳することはしないのね。
 ナショナルキッドを呼び出すマジックラジオの存在を明かすリーダーの蔵三だが、みんなに黙っていろと言う割には大声で喋っている。
 マジックラジオはナショナルキッドのテーマ音楽が鳴る。こっそり隠れて使えないアイテムだ。
 解放された子供達はインカ金星人の本拠地を大人に喋ってしまう。アジトを変えてないインカ金星人も随分人が良い。>
第7話 ウラトン石の怪火

  脚本:谷井敬
  監督:赤坂長義
 ラデューXによる攻撃で動けなくなってしまったナショナルキッド。インカ金星人が去った後水野博士の尽力で命を吹き返すが、肉体の疲労のため動けないままだった。

 ラデューXによる攻撃で能力を失ってしまったナショナルキッドが回復するまで。力を取り戻すために色々試みるが、どれも上手くいかず、ナショナルキッド自身が苛ついている。
 それでインカ金星人はどうするかというと、ナショナルキッドの回復を待っていた。随分律儀な宇宙人だな。そもそも動けないナショナルキッドを放っておいた理由が全く不明。
<国全体の応援を受けてナショナルキッドを介抱する水野博士。この人は宇宙工学の博士だが?
 水野博士はナショナルキッド治療中にマスクをはずそうとか考えなかったんだろうか?
 休息を取るナショナルキッドはあの格好のまま寝ている。疲れそうだな。
 たかが火事で疲労したナショナルキッドを連れてくるのはおかしいんだが。
 少量で10時間燃え続けるというウラトン石を空中で破壊したナショナルキッド。破片は当然地上に落ちる訳で、そうなったらどうなるだろうか?>
第8話 スカウの恐るべき来襲

  脚本:谷井敬
  監督:赤坂長義
 ナショナルキッドが動けないことを確認したインカ金星人は宇宙船から独の雨を世界中に降らせる。このままでは地球の滅亡は目の前だが、飛べないナショナルキッドにはどうしようもなかった。刻一刻と破滅の時は近づく。

 話が唐突すぎるけど、まるで最終回のような盛り上がりを見せる。空を飛ぶ力と攻撃力を失ったナショナルキッドが取った方法は、命を賭けて再び雷に打たれることだった。ギリギリの行動だったはずだが、一旦雷に打たれたらあっという間に元通りで、インカ金星人に対してもいつも通りの強さを見せつけていた。あっけなさ過ぎる。
<力を失ったことを悔やむナショナルキッドだが、なんで雨の中一人で四つん這いになる必要がある?そのポーズが重要なの?>
第9話 一日だけの休日

  脚本:谷井敬
  監督:赤坂長義
 インカ金星人の攻撃も一段落し、旗は約束通り子供達をピクニックに連れて行くことにした。久々の休日に羽を伸ばす少年探偵グループの面々だったが、そこで子供達は足の不自由な少年と知り合う。

 大谷兄弟を中心に、足の不自由な子との交流を描く。ナショナルキッドに会いたいというその少年の願いを聞いてナショナルキッドが現れるという話。
 今回は一切戦いがなく、子どもを励ます優しいナショナルキッドのことを描くファンタジックな話で、こう言う話があるのが面白い。
 ナショナルキッドが少年に言っている「為せば成る為さねば成らぬ何事も」は上杉鷹山の言葉だが、後年「がんばれ!!ロボコン」に受け継がれている。
<ナショナルキッドによって空に連れて行かれる子どもを笑顔で送り出す母。もっと危機感持てよ。
 足の不自由な少年がナショナルキッドを「キッドのおじちゃん」と呼んでいる。すごい矛盾のある言葉だ。>
第10話 ベタルニヤSを探せ

  脚本:谷井敬
  監督:赤坂長義
 一日の休暇を楽しんだ帰り道。貯水池の水を飲んだ人々が倒れてしまう事件に遭遇する。貯水池にどくが混入されたと見た旗はすぐに警察に防衛線を張るように指令し、事なきを得たが、東京中は断水を余儀なくされてしまう。

 インカ金星人の次なる攻撃は兵糧攻めで、都内の人々に水を飲ませないようにするという作戦だった。貯水池に毒は特撮を揶揄するためによくネタにされるが、これが最初のような気がする。
 インカ金星人の司令官アウラは今度は部下を引き連れてやってきたようだ。二話前の約束は一体どうなったのやら。
 あまり派手ではないが、人間に対して最も効果的な攻撃は生きるために必要なものを取り上げることだとここではっきり示されている。ナショナルキッドも単純に戦ってさえいれば良いという訳でなく、色々苦労させられる。
<貯水池に毒が混入されたとして、それが突然分かるっておかしいだろうに。
 手に収まるほどの岩石から抽出した鉱石で東京全体を救えるのやら。>
第11話 火焔銃α

  脚本:谷井敬
  監督:赤坂長義
 インカ金星人リーダーのアウラはラデューXの数百倍の威力を持つという火焔銃αを開発させ、ナショナルキッドに挑もうとした。そしてナショナルキッドをおびき寄せるため、旗が面倒を看ている大谷吾郎少年を誘拐し、ナショナルキッドに挑戦状を送りつける。罠と知りつつインカ金星人の母艦へと向かうナショナルキッド。

 唐突にナショナルキッドを殺せるほどの強力な武器が登場し、キッドをおびき寄せた上で粉砕しようとする。結局銃の威力を落としてナショナルキッドの能力だけを消して命は助けたが、それって6話と全く同じで、まるで成長してない。
<インカ金星人の母艦の窓にはガラスとかはまっておらず、そのまま中に入ってる。これは窓が開いているのではなく、テレポーテーションの一種かな?そう見えないけど。
 ナショナルキッドを殺せる武器があるのに、それを使用せずにナショナルキッドに武器の説明をしているアウラ。随分と親切なことだ。
 ナショナルキッドは死ぬ前に吾郎を地球に送り届けてくれと願い、アウラはそれを受けてちゃんと地球に返している。律儀なことだ。>
第12話 円盤総攻撃

  脚本:谷井敬
  監督:赤坂長義
 ナショナルキッドと吾郎少年がいなくなり、守護神がいなくなった地球は世界中の戦力を集めて地球防衛隊を結成する。一方少年探偵グループもリーダーを決めることとなり、尚子の弟幸男が選ばれていた。

 インカ金星人によって処刑される直前のナショナルキッドだが、話はむしろ地球の方で、地球人の連合組織が出来たり少年探偵グループのリーダーが決まったりしてて、思ったより牧歌的な物語が展開している。
 後半になると、いよいよナショナルキッドの処刑となるが、その前にアウラは演説をぶって、全宇宙の人々に地球を滅ぼすことを提案している。どうやらこの世界では惑星一つ一つに住民が住んでいるらしい。その内の一人家政代表だけが地球攻略に反対するが、その反対意見を封殺して攻撃を開始した。
 一方吾郎少年は、人が良い金星人を騙して銃を突きつけて脱走する。子どもにしては要領が良いが、騙すのはどうも良くないよな。
 火星代表のドン・アトリシム役は潮健児だった。
<肝心なときに研究の中心である旗がいないのだが、水野博士は動じていなかった。
 ラデューXの100倍の威力を持つという火焔銃αだが、火星人には一切通用してない。あんまり強くなさそうだ。>
第13話 宇宙大戦争

  脚本:谷井敬
  監督:赤坂長義
 ナショナルキッドを手中にしたインカ金星人はもはや無防備な地球に向けて侵攻を開始する。地球では水野博士が研究を進めていたが、研究は間に合いそうになった。

 インカ族の来襲編最終話。気がついたら絶体絶命の危機に陥ってる地球人とインカ金星人との戦いが展開する。そもそも地球防衛は丸ごとナショナルキッドに任せなければならないという地球の脆弱性がきつい。
 一方、唯一地球侵略を拒否した火星代表のドン・アトリシムによってナショナルキッドは解放された。地球に戻るわけでなく、母船を破壊する。
 インカ金星人は地球の大気に肉体が合わないことが分かった。なんか『バトルフィールド・アース』の設定に似てる。
 最後にインカ金星人たちの前に現れたナショナルキッドは、全てを破壊する事を宣言して去って行った。するとその直後アウラをはじめとするインカ金星人はみんな殺されてたんだろうか?描写が無いだけに結構怖い。
<インカ金星人は48時間以上地球にいられないそうだ。地球攻略にはあんまり意味がないが、本当に地球人が危険だからというだけで攻撃したのかな?
 吾郎だけを円盤に乗せて地球に送り出すナショナルキッド。小学生一人で円盤を操縦できると考えてるんだろうか?少なくとも完璧に操縦して少年探偵グループのみんなが見てる場所にちゃんと降下してるから、間違ってないのか。
 円盤で地球に来たインカ金星人は円盤を降りて生身で攻撃してる。すごく効率が悪い上に、死ぬ可能性の方が高い作戦となる。普通円盤で攻撃するのを続けると思うぞ。
 宇宙の彼方にあるはずの母船から飛び立ったナショナルキッドは、何故か上昇して、そこにある小型円盤と戦ってる。気がついたら地球にいたのかな?
 「いつも君たちを守ってあげる」というナショナルキッドの言葉はモロに上から目線。
 ラストシーンでナショナルキッドから子ども達にプレゼントがあったが、全部普通の家電だった。多分ナショナル製だろう。>
第14話 深海観測艇バチスカーフの遭難

  脚本:谷井敬
  監督:小池淳
 少年探偵グループは旗竜作の研究に同行し、海底調査を見学していた。そんな中、少年の一人が巨大な魚がいたことを目にする。その後無事地上に戻った面々だが帰宅してニュースでその潜水艇が行方不明となったことを知る。

 ここから第二部の開始で、次は海底人の侵略が始まる。シーラカンスという名前から分かるように、シーラカンスが進化して人間のようになったとされるが、見た目は半魚人っぽい。着ぐるみが安普請だが、
 一応彼らの言い分では、地上の人が海底に手を伸ばして調査を開始したため、危機感を覚えて反撃のために攻撃をするというのだが、これって近代戦争の始まりそのものだ。
 冒頭で少年探偵グループの自己紹介が始まる。完全に視聴者のためにカメラ目線で語っているので、既にここで第四の壁を破っていることが分かる。そのままシームレスに普通の物語につなげている。
<エロルヤ光線銃について何故か旗が説明している。これは重力を消し去るものだそうだ。なんで旗がそんなに詳しいのかは誰も突っ込まない。>
第15話 怪魚シーラカンスの謎

  脚本:谷井敬
  監督:小池淳
 分身して攻撃する海底人を撃退し、永野博士と川村博士を助け出したナショナルキッド。一方、釣りをしていた少年探偵グループは水面に不思議な姿が映っているのを目にする。

 海底人との戦いを描く第二話。海底人の名前はシーラカンスとなった。既にその仲間は地上にいて、侵略の機会を窺っていたことが明かされる。
 今回は少年探偵グループが頑張って調査し、肝心なところでナショナルキッドが現れるという構造。
<前回まで水野と呼ばれていた博士が永野に代わっている。
 ナショナルキッドに撃退された海底人の台詞は「今日はこれまでだ。覚えていろ」だった。見事な悪役テンプレート。
 海底人を目にした川村博士はあれをシーラカンスと見抜く。よくあれで分かったもんだ。
 不気味な人を見つけたと言うだけの理由で尾行を開始する少年探偵グループ。迷惑な子ども達だ。
 津波が起こることを旗と少年探偵グループだけに明かす海底人。なんでそんなピンポイントな伝え方をする?
 海底人の潜水艦から海底人のリーダーまで何でも知ってる旗。本人曰く「ナショナルキッドに教えてもらった」そうだが…
 考えてみると、進化したシーラカンスってすごい矛盾がある。>
第16話 真田博士の正体

  脚本:谷井敬
  監督:小池淳
 川村博士の身辺を調査する少年探偵グループは、真田博士に見つかってしまったが、逆に研究室に招待される。そこで珍しい深海生物を見せられてお土産まで持たされて返された。

 海底人が旗研究所を狙って暗躍する話。海底人の兵士は小さな干物のような固まりに縮小できることが分かった。そこで少年探偵グループにお土産として渡されて、研究所で巨大化して旗のレポートを狙った。
 しかしそれを予測していた旗は偽物のレポートを金庫に入れており、間違ってそれを奪った海底人を騙すことに成功した。すぐにばれたけど。
 真田博士はフィッシュ1号。旗研究所に忍び込んだのはフィッシュ2号だった。2号は作戦失敗でネルコンによって粛正されてしまった。
 そして次に海底人は永野博士を狙い、テレビカメラに偽装した銃で博士を狙う
第17話 大臣襲撃計画

  脚本:谷井敬
  監督:小池淳
 海底人の脅威を訴える永野博士の緊急会談がテレビで流れることになった。ところがそれは海底人による永野博士暗殺の罠だった。間一髪博士はナショナルキッドによって命を救われ、海底人の一体の捕獲に成功した。

 海底人の手がかりを求め、少年探偵グループと共に真田博士を探る話。既に海底人の先兵だと当たりを付けて探っているのだが、なかなか尻尾を見せない。結局旗が問答無用で襲いかかって正体を暴いた。だがその追求を抜け出して真田博士は大臣を人質にとって逃亡する。
 東京タワーを舞台に立ち回りをしてるシーンがある。東京タワーがテレビで舞台に使われることはかなり珍しい。その後海底人の吐く炎でぽっきり折られてしまったが、やっぱり嫌な思い出だからだろうか?ちなみに東京タワーが壊されるのは、これが初めてだそうだ(『モスラ』は翌年公開)。
<ナショナルキッドは海底人の罠を見破っただけでなく、その罠のやり方や、銃がどこに仕込んであるのか、銃の撃ち方まで知っている。
 厳重注意しなければならないはずの海底人に対してやる気の無い看守が二人しかおらず、更にそれも人間用だった。逃げてくださいと言ってるようなものだな。
 拳銃の弾にもびくともしない海底人に格闘で挑む警官達。無謀すぎでは?
 海底人の大作のために真田博士は銃を開発していた。一介の海洋学者が殺人兵器作って、それを大臣が喜ぶって日本ではあってはいけないことでは?>
第18話 尚子の死刑台

  脚本:谷井敬
  監督:小池淳
 正体を現した海底人によって大山大臣が捕らわれてしまった。その後を追ったナショナルキッドは海底人と戦い大臣を救出できた。その後真田博士の研究室から本物の真田博士を救出する。ところが今度は海底人は旗の助手である尚子を狙う。

 これまで人類の敵だった真田博士は実は偽物だったということが分かった。本物の博士は助けられたものの、研究所は爆破されて海底人の痕跡は消え、更に小畑尚子が捕らわれてしまう。このミニチュアの爆発はかなり力入っていた。
 これまで子どものふりをして海底人のために働いていたフィッシュ3号がネルコンによってあっけなく殺されてしまった。単に制服を着てなかったというだけなので、理不尽極まりない。
<海底人は旗を標的にしたようだが、ナショナルキッド絡みではないらしい。
 海底人が人質としての価値がなくなった尚子をどうするのかというと、ドアに罠を仕掛け、ドアを開けると尚子が死ぬようにしたそれで引きとなったので、なんか古典的。
 扉の外にナショナルキッドが来て、扉を開けようとしているのだが、尚子は何も喋らない。あの縛り方だと声は出そうなんだが。>
第19話 旗竜作の危機

  脚本:谷井敬
  監督:小池淳
 海底人が仕掛けた罠をかいくぐり尚子を助け出したナショナルキッド。だが地上侵略を狙う海底人の魔の手は海だけでなく、日本各地の湖にも伸びていた。

 海底人の狙いは日本の要人と旗の二方向となり、同時に襲うことで旗を拉致することに成功した。ただそれも旗の機転で海底人の内部に潜り込む。合い言葉を知らないためすぐに見破られてしまったけど。
 部屋のドアを開けると爆発する罠を回避するために壁をぶち抜いて入ってくるナショナルキッドの姿がある。透視能力かなにかで見たのだろうが、その説明があると良かった。
<旗は直前まで溺れていたはずだが、捕まえられたらスーツは乾いていた。
 海底人は基地の中まで頭巾姿だが、ベースは人間。本来なら海底人そのものの姿になるのでは?>
第20話 太平洋標流記

  脚本:谷井敬
  監督:小池淳
 海底人に捕まった旗は脱出を試みるもネルコンに正体を見破られてしまう。海底に捨てられるも、生き残ることができた旗竜作。一日も早い海底人撃退を誓い、永野博士と共に研究にいそしむ。しかし海底人の魔の手は今度は少年探偵グループへと伸ばされた。

 少年探偵グループの活躍を描く話となるが、怪しい男を追っていったら逆に捕まってしまうと言うお約束パターンを今回もやっている。それでおかしな島に置き去りにされてしまうのだが、そこには巨大爬虫類が闊歩する島だった。
<旗を取り囲んだ海底人達は「飛んで火に入る夏の虫だ」と言っているが、なんで海底人がそんな言葉を知ってるんだろう?
 再び捕らえた旗をそのまま殺さずにわざわざ箱に詰めて海底に放置する海底人達。しかも一度捨てたのを又拾ってきてる。なにをしたいんだこいつら?
 旗の家には電化製品がいっぱい。13話でもらったものかな?
 怪しい男を追っていく少年探偵グループだが、船に乗せてあげると言われたら喜んで船に乗ってる。馬鹿では?>
第21話 呪いの幽霊船

  脚本:谷井敬
  監督:小池淳
 孤島に取り残されてしまった少年探偵グループの面々は、幸男を中心に島からの脱出を試みる。それを知らず、子ども達を助けにナショナルキッドが島へとやってきたが、海に出た子ども達は無人の船を見つけていた。

 少年探偵グループの冒険を描く話。マジックラジオを失って、連絡を取れなくなった彼らは自分の力で無人島から出ようとするが、今度は幽霊船に乗ってしまう。そこで海底人からの招きを受ける。旗をおびき寄せるためらしいが、なんでこんな回りくどいことをするのか分からない。
 人間を手術することで海底人に変えることが出来るらしい。
<空飛ぶ車を見かけた高倉警部は「乱暴な運転だ」とぼやいていた。そこ?
 旗に対する脅迫の材料にされた少年探偵グループの面々は「僕たちは良いから日本国民を救ってください」と言っていた。特撮の定番台詞だが、ひょっとしたらこれが初出か?
 そもそも海底人がここまで旗に執着する理由が薄すぎる。>
第22話 海底火山大爆発

  脚本:谷井敬
  監督:小池淳
 子ども達を救うために海底人に捕らわれてしまった旗竜作は、幽霊船毎燃やされてしまった。だがそこに突然現れたナショナルキッドは今度は海底人の潜水艦ギルトールへと突入する。

 海底魔王ネルコン編最終話。再び捕らわれてしまった少年探偵グループを助けて海底人の地上侵略を防ぐ。
 海底人は基本的に平和主義的なのだが、ネルコン一人の野望によってこの作戦が立てられたということが分かった。結局ネルコンについて行けず全員がサボタージュを起こす。結局それによってネルコンの地上侵略は未然に防がれることになった。
 そしてネルコンは実は地上人であり、その正体は川村博士だった。ナショナルキッドを前にギルトールを暴走させて海底火山に突っ込ませようとするが、残った海底人達とナショナルキッドによって回避された。
<脱出を試みる少年達は海底人の人の良さにつけ込んで牢を開けさせる。敵の方が性格良いんじゃないのか?
 突如ギルトールの中に現れたナショナルキッド。どうやって入ってきたんだろう?
 ネルコンに言わせれば、生身のまま海底に出たら目玉が飛び出るとのことだが、それて宇宙の話では?>
第23話 地底魔城 第一回

  脚本:赤坂長義
  監督:小池淳
 海底人との和解を果たし、地上と海底での交渉役として旗が活躍していたが、少年探偵グループの前に瀕死の海底人が現れ、地底人が地上侵略を狙っていると告げる。すぐさまそのことを旗に告げたが、海底人達は今危機に陥っていることが分かる。

 第三部の開始。旗役がこれまでの小嶋一郎から巽秀太郎に交代したため、顔が変わって結構違和感がある。新メンバーとして旗の親友というパイロットの浜村が登場したが、子ども達を連れて飛行中に失踪してしまう。
 前回までの敵で、人類と和解して海底で静かに暮らすと言っていた海底人が次々に殺されていくという事件が発覚する。折角改心したのに救いが無いな。
<少年探偵グループの前に現れた海底人は崩落で姿を消すが、そこで掘り起こしたりしたとか言ってない。放置?
 怪しい車を見つけてトランクに入り込む少年探偵グループの年長組。それを見てる大人達は何も言わなかった。駄目だろ。
 爆弾の導火線がほとんど爆弾に到達している状態で>
第24話 地底魔城 第二回

  脚本:赤坂長義
  監督:小池淳
 少年探偵グループの子ども達を助けて無事送り届けたナショナルキッド。そして生還した子ども達から怪しい男の事を聞いた旗は警察と共に犯人捜しを買って出る。捜査の結果、その男は黒岩という博士だと分かったが、決して尻尾を掴ませようとしなかった。更に消えた浜村の行方は…

 地底人編の二話。少年探偵グループがキッドに助けられるグループと、浜村と共に失踪してるグループに分かれている。結構複雑な動きを見せていた。
 この話では山登りをしている凸凹コンビが登場し、コミカルな演技見せている。これまでにはなかった演出だな。
 旗はこれまでも度々警察と協力してきたが、この話ではまるで警察の一員みたいで、科学者とは思えない。
<怪しい男の居場所が分かったけど、正面から家に行って尋ねる警察。なんという間の抜けた捜査だ。
 緑川は撮影会まで開いたのに8mmフィルムにはナショナルキッドが映っていなかった。編集した時点で気づかなかったのかね?>
第25話 地底魔城 第三回

  脚本:赤坂長義
  監督:小池淳
 地底人探索のために単独で雪山に向かった旗は、そこで何故か東京にいるはずの黒岩博士と出会う。行く先々で山崩れが起きる中、それでも頂上を目指した旗は、そこに既に地底人がいなくなっていることが分かった。

 最後の海底人が登場して地底人の殺されてしまう。彼の言う言葉だと、海底人の王国は地底人によって滅ぼされてしまうと言うかなりショッキングな出来事が起こる。ここまで救いが無いのは珍しい。
 海底人によれば、地底人は今度は地上を狙っているという事で、次々に地上人が狙われている。たまたまそれに気づいた緑川と佐野の凸凹コンビが追跡するが、地底人に翻弄されてしまう。こういうコミカルタッチ名人物が出てくると画面が華やかになるので、良いコンビだ。その分少年探偵グループの影が薄くなってしまう弊害もあるが。
<地底人が海底人を滅ぼしたというが、どうやってだろう。それって結構難しいのでは?
 ナショナルキッドの飛行シーンにこだわりがあるのか、色んな角度で飛んでる姿を映している。単に飛んでるだけなんだけど。
 地底王国の描写があるが、昼のように明るいそうだ。地底人って位だから暗闇で生きられるように出来てないのか。
 地底人はナショナルキッドに毒ガスを使うが、その際「ナショナルキッドが不死身でもこれには敵うまい」と言っていた。不死身だったら通用しないはずだが?>
第26話 地底魔城 第四回

  脚本:赤坂長義
  監督:小池淳
 地底人の罠にはまって毒ガス攻撃を受けてしまうナショナルキッド。だがそれは地底人の手先黒岩博士を欺くためだった。地底へのエレベーターを発見したキッドは勇躍地底帝国へと乗り込む。しかし一方、旗の研究所を地底人が襲っていた。

 気がつくと主要メンバーの大部分が地底帝国に入り込んでしまい、そこで活劇をするという話。どんな危機に陥っても、ナショナルキッドさえいればすぐに逆転してしまうので大変単純。
 一方ナショナルキッドがいないと人類は地底人は無力で、あっという間に形勢逆転されてしまう。
 最後は結局ナショナルキッドに襲われた地底帝国の面々は宇宙に向かって出発していった。宇宙でも生活が出来ることが分かったが、そうなると地上に出る意味がない気がする。
<何度も書くけど、一研究員に過ぎない旗の家をしつこく襲う理由が全く分からない。>
第27話 地底魔城 第五回

  脚本:赤坂長義
  監督:小池淳
 地底人が宇宙へと飛び去って地球には平和が訪れた。浜村の飛行機で大阪を訪れた少年探偵グループの大谷兄弟は、原田博士の家を訪れるのだが、そこには原田博士の死体があった。

 一旦危機が去ったため、この話は少年探偵グループを中心に、再び危機が訪れるまでを描く話となった。去ったはずの地底人が再び地球に戻っており、浜村と大谷兄弟の前に姿を現す。ただしなんで姿を現したのかは不明。
 吾郎が暖炉をのぞき込んだら骸骨が落ちるという描写は、観てる子どもにはショックが大きいのでは?
 宇宙に向かった地底人たちは、自分たちがいきられる星を探しているが、今のところ探し当てることが出来ず、地球に戻ろうとしていることが分かったが、地上に誰かを残したようなことは言ってなかった。
<目の前で人が死んだ割には元気な大谷兄弟。戦争をくぐり抜けてきたから度胸が据わってるのかな?>
第28話 地底魔城 第六回

  脚本:赤坂長義
  監督:小池淳
 地底人との戦いの中で旗が突然失踪してしまった。心配する少年探偵グループの面々。しかし肝心の浜村は地底人と戦って大怪我を負ってしまっていた。旗が消えたという地下道を探す高倉警部と警視庁の刑事達は、そこに閉ざされた洞窟を発見するのだが…

 戻ってきた地底人はやはり執拗に旗を狙い、その結果旗は失踪してしまった。それで旗不在のまま話が展開していくが、前話で殺されかけた原田博士が登場。無理に東京まで出たからか、道ばたに倒れていた。何のために来たんだ?
 旗がいない中でドラマが展開するかと思いきや、後半ひょっこりナショナルキッドに助けられたとか言って帰ってくる。お陰で話が又単純になってしまった。
<学校の授業で火星人のことを言っているが、この世界では既に人間と同じ姿の、まるで地獄大使みたいなドン・アトリシムという人物が登場してる。一般人には分からないから仕方ないのか。>
第29話 地底魔城 第七回

  脚本:赤坂長義
  監督:小池淳
 原田博士からブローチを託された少年探偵グループの山口京子は黒岩博士に騙されて連れ去られてしまう。そこには原田博士がおり、原田から渡された設計図を出すようにと脅迫される。だが原田からペンダントを託されたのは良子の方で、更に落としたペンダントは何者かに拾われ、故買屋に持ち込まれていた。

 連れ去られた少年探偵グループの紅一点山口京子の受難。それは人違いだったのだが、脅迫とか軽い拷問とかが結構続いてる。
 人物の描き方にかなり問題があって、ポリコレ的には描写を躊躇するような描写がかなり多いのが問題。
<旗が少年探偵グループと共に散歩に出たら宇宙船から攻撃されてしまった。だからなんでピンポイントに旗ばかり狙われるんだよ。
 普通に旗を訪ねてきた緑川剛介を棒でぶん殴る少年探偵グループの面々。なんて凶暴な子ども達だ。まあその直後に本物の地底人が襲ってきたから、過剰防衛とは言えないのかもしれないが、だったらなんで家に留まってる?>
第30話 地底魔城 第八回

  脚本:赤坂長義
  監督:小池淳
 地底人の手から逃れようとする原田博士と京子だが、ことごとくその努力は失敗してしまった。そんな中、宇宙から地底人が地上に向かって攻撃をかけてくる。

 地底人編最終話。地底人が宇宙から襲ってくると言うのもなんか不思議な話だが、宇宙に行く科学力があるのに地球にこだわる理由がよく分からない。
 地底人は一枚岩ではなく、総統ヘルンシュタインと黒岩の間の権力闘争があって、その間隙を突いた形でナショナルキッドが介入して人質を助け出すという話になった。まだ決着は付いてないままで、次の章へと話は移っていく。
 第三部は全体を通してナショナルキッドの活躍が抑え気味だ。人間側のドラマを深めようとしてのことで、割と上手く行ってると思うが、スカッとしない話が多くなった感はある。
<地底人のアジトから脱出しようとする原田博士は随分元気だ。ついさっきまで死の境を彷徨っていたとは思えない。
 宇宙からやってきた宇宙船のことは地底戦艦というそうな。凄い矛盾だ。>
第31話 謎の宇宙少年 第一回

  脚本:赤坂長義
  監督:小池淳
 地底人は宇宙へと去った。しかし彼らは地球攻略を忘れておらず、遠く離れたマゼラン遊星でマゼラン大統領の協力を得る。地球人類は宇宙の害悪であると言うヘルンシュタインの言葉を信じたマゼラン大統領は大軍を地球に送り込もうとしていた。一方、地球に残った地底人の一派黒岩博士はコバルチウムの組成式を手に入れようと暗躍していた。

 第三部からそのまま続き、地底人との戦いが続く。宇宙からやってくるから、もはや「地底人」という言葉自体が陳腐に聞こえるけど。
 この世界では地球の科学はかなり進んでいて、人工衛星まで作っているが、そこでも争いが起こっているという。後の世界の予言みたいなものだ。
 宇宙のヘルンシュタインと地球の黒岩博士、そして宇宙から落下した謎の少年が絡み、設定としてはかなり豪華な話になってきた。脚本も手慣れてきたな。
 ちなみにオープニングとエンディング以外今回はナショナルキッドは全く登場しない。
<旗の家の裏山に隕石が落ちたが、なんで旗の周りにばかりそんな怪異が怒るんだろう?
 その隕石を見に行った少年探偵グループに「危険かもしれないよ」と言いつつ、煙を上げる隕石を至近距離で眺めている。ナショナルキッドは平気かもしれないけど、子ども達はどうするんだよ。
 政府の要人の家に平気で忍び込む少年探偵グループ。地球平和のためには何でも許されるって態度か。>
第32話 謎の宇宙少年 第二回

  脚本:赤坂長義
  監督:小池淳
 旗研究所の裏山に落下した隕石の中心には意識の無い少年がいた。その少年を家に連れ帰ったが、直後に現れた武装した地底人によって少年は連れ去られてしまった。一方、黒岩博士らしき人物を追って遅緩に閉じ込められてしまった少年探偵グループの幸男と蔵三はナショナルキッドを呼ぶが、キッドはなかなか現れない。

 宇宙からやってきた謎の少年を巡る話で、少年探偵グループの面々はこの子に大空太郎という名前を付けて守ろうとするが、状況は切迫してくる。
 宇宙から落下した少年を守りつつ、正体を現した黒岩博士と戦うナショナルキッド。一方その黒岩博士もヘルンシュタイン総統とは仲違いをしているようなので、敵も色々混乱中。
 少年自身は記憶を失っているが、政府はそれを危険と見て保護しようとしているので、旗は日本政府とも戦わねばならなくなった。
 説明では「ロボット」となっているが、洗脳装置が描かれている。洗脳について描いた初めてのテレビ番組かもしれない。
<幸男と蔵三に向かって「むやみに人を疑ってはいけないよ」と言った直後にマリック長官が黒岩博士であることを暴くナショナルキッド。言ってることとやってることに矛盾がある。
 少年達を助けた直後にナショナルキッドは姿を消すのだが、その後で突然旗が現れる。これでナショナルキッドの正体が分からなかったら馬鹿だ。
 気絶から目覚めた少年をすぐに外に連れ出す少年探偵グループの面々。彼らにいたわりの心は無いらしい。
 人が変わったようになって戻ってきた山本長官をそのまま受け入れる政府の面々。疑うと言うこと知らないのか?みんな薄々山本長官の言動に疑問を持ってるようだが、誰も
 「大人ってよく確かめもしないで、命令なら何でも聞くんだ」とは幸男少年の言葉。耳が痛いが、なんでも信じてしまう少年も怖いぞ。
 宇宙少年の落ちた場所に行ってみようと車を走らせる浜村。前話ではそこにたどり着くまでに飛行機まで使ってたのに、普通に車で行けるんだ。>
第33話 謎の宇宙少年 第三回

  脚本:赤坂長義
  監督:小池淳
 地底人に襲われた少年探偵グループを助けるべく現れたナショナルキッド。しかし地底人の銃弾は大空太郎を貫き、その瞬間に太郎少年は全てを思い出した。地底人が言うように本当に悪い人間かどうかを調査するためにやってきたのだという。

 宇宙から来た少年の正体が分かった。やはり宇宙人で、地球を調査するためだった。四日間の猶予で調査をしていたが、記憶を失ってしまったためにもう時間が足りない。
 そこでマゼランに届くような通信機を現在永野博士が作成中。地球の科学力でそこまで出来るとは思えないし、そこでこそ太郎少年の出番のはずだが一切協力をさせなかった。
<マゼランがどこにあるのかは不明なのだが、どうやら一瞬で地球に来ることが出来るらしい。
 大空太郎少年に核実験の有効性を説く少年探偵グループの面々。核実験をどうやったら平和利用できるというのだ?>
第34話 謎の宇宙少年 第四回

  脚本:赤坂長義
  監督:小池淳
 地底での大立ち回りで黒岩博士を追い詰めるナショナルキッド。しかし地上では黒岩博士のロボットとなった世界要人が核戦争を始めようとしていた。それを知った大空太郎は、地球人がやはり危険なものだと判断してしまう。旗研究所から逃げ出した太郎少年は地底人に捕らわれてしまった。

 大空太郎少年が父親に報告を送らないか、または地球人が凶暴であると報告すれば地球は滅ぶという状況で、少年探偵グループが活躍する話。複数の危機が同時にやってくるため、ナショナルキッドも大忙し。
<僅かな手がかりを元に太郎少年を探す少年探偵グループだが、全員一緒にいる。もっとばらけないと探したことにならないのでは?と思ったら、太郎少年と歌った埴生の宿を歌って反応を知ろうとしてたのか。>
第35話 謎の宇宙少年 第五回

  脚本:赤坂長義
  監督:小池淳
 大空太郎少年を探す少年探偵グループ。だが地底人の罠は至る所に張り巡らされており、次々と危機が訪れていた。それらを助けに行くナショナルキッド。

 前回の引きが三箇所にわたっての少年達の危機で、前半はその現場に次々現れるナショナルキッドの活躍となる。
 そして後半。地球攻撃を決意したマゼラン大統領が地球に宇宙船を派遣するが、それを防ぐために大空太郎の力が必要となるという話。永野博士が改修していた長距離通信装置が完成して太郎少年の声が届く。既に遅かったかのように思えたが、太郎の必死の訴えに心打たれたマゼランは攻撃をやめた。これに関してはナショナルキッドは何もしなかった。
 一方地底人によって改造された世界各国の要人達の殴り合いは白熱度を増し、みんなすごく一生懸命殴り合っていた。見応え逢ったが、これはナショナルキッドが現れた途端に喧嘩は収まってしまった。
 一方地底人は黒岩博士の裏切りでヘルンシュタイン総統は捕らえられてしまい、黒岩が全権を掌握するのだが、その直後にマゼラン宇宙船でまるごと消滅させられてしまう。
 ここでマゼラン大統領が言っていた、宇宙では嘘をつくものは誰もいないという言葉は重い。嘘をつかれたと知れたら容赦なく滅ぼしてしまうし。
<太郎少年によると、地球は平和な国だそうだが、これまでの経緯でよくそれが言えるもんだ。周囲の子ども達だけが優しかったから?
 マゼランの宇宙船は宇宙から攻撃することもなく、わざわざ一度地上まで降りてくる。何か理由があるようには思えないんだが。>
第36話 謎の宇宙少年 第六回

  脚本:赤坂長義
  監督:渡辺成男
 ピクニックで浜野崎灯台見学に来た少年探偵グループの面々。そこで大谷蔵三は海の彼方に妖しい光を見る。その後、その海岸には次々と不思議なことが起こる。異変が起こる前には必ず地響きが起こることだけが分かる。

 本来前話で終わるはずだったが、急遽番組延長が決まったことで、同じ「謎の宇宙少年」のタイトルで違う話が始まった。一応タイトルに合わせるためか、前回宇宙へ帰っていったはずの大空太郎少年が再び戻ってきている。
 今回も怪しい博士が登場し、思わせぶりな言動で皆を惑わせている。マッドサイエンティストが出てくるのはこれまでと同じパターンだが、探りに来たナショナルキッドまで捕らわれてしまった。ナショナルキッドのことを充分に研究していたのだろう。
<引率もなしに子ども達だけで灯台見学に行っただけでなく、宿泊までしている。おおらかな時代だな。>
第37話 謎の宇宙少年 第七回

  脚本:赤坂長義
  監督:渡辺成男
 ナショナルキッドは時限爆弾と共に洞窟に置き去りにされた永野博士と少年探偵グループの面々をギリギリで助け出すことが出来た。彼らの証言から、これはザロック人によるものではないかと推測するナショナルキッドは、彼らを閉じ込めた川熊博士の元へと向かうが、そこには薬品で死にかけていた博士がいた。

 妙な博士が事件の黒幕というパターンはこれまでと同じ。ただ今回の場合は博士本人ではなく、博士が操られていたというところが違い。殺されかけていたが、病院で目覚め、そのまま何者かに拉致されてしまった。
 そして今回ザロック人が送り込んできたのは巨大生物だという。初の巨大生物登場となるのか。しかしまだザロック人にもコントロールが利かないらしく、そのコントロールを知るために川熊博士を拉致したとのこと。
<ザロック人は特殊な臭いがするためすぐ分かると言うが、看護師に化けたザロック人はそういう臭いがなかったんだろうか?
 川熊博士の乗った車を偶然目にする少年探偵グループ。どんだけ世界が狭いんだよ。
 ザロック人は自分たちが連れてきた怪物をコントロールするために地球人の協力を仰ぐとかしてる。なんとも間の抜けた作戦だ。>
第38話 謎の宇宙少年 第八回

  脚本:赤坂長義
  監督:渡辺成男
 旗は川熊博士の助手の山岡博士を探し出し、ザロック人にさらわれた川熊博士奪還のために罠を張ることにした。一方自分の宇宙船をザロック人に奪われてしまった太郎もまたそれを手伝うと言う。

 徐々に凶暴性を増すというギャプラを抑えるために、敢えて敵地に飛び込む山岡博士と、それをサポートするナショナルキッドの話。山岡博士は前回登場したばかりで随分格好良い役やってる。
 責任感を感じて協力する太郎少年の姿もあるが、基本的には勝手にやってるだけで、他の少年探偵グループも手伝っていない。それでギャプラを封じたトランクを奪ったのは良いが、そのトランクを海に落としてしまい、ギャプラが巨大化してしまう。
<ギャプラをコントロール出来るのは山岡博士だけだという。全く知らない透明怪獣をどうやってコントロールするというのだろうか?
 ザロック人を罠にはめるため、山岡博士は毎日港で待ってるとラジオ放送した。ところで港ってどこの?
 ザロック人の車は田舎道を走っており、その後ろを警察の車が追う。他に車がないので、尾行があからさますぎた。>
第39話 謎の宇宙少年 第九回

  脚本:赤坂長義
  監督:渡辺成男
 太郎少年の努力虚しく放たれてしまったギャプラは日本の都市部に現れて破壊行為を働く。一切の攻撃が効かないギャプラを倒すためには永野博士が開発中の放射線Zだけが頼りだった。

 最終回。最後の最後でようやく巨大怪獣が登場。ナショナルキッドは直接戦うのではなく、永野博士が開発した放射線Z銃を用いて倒しているが、人間の科学力こそが重要とする脚本が良い具合。逃げ出したザロック人も太郎少年の宇宙船が倒しているため、あまり活躍の場がなく終わってしまった。
 一方、ザロック人の侵略行為を報告しなければならない太郎少年は、あまり長く地球にいられなくて、不調を覚えて倒れてしまった。タイムリミットまでにギャプラを倒さねばならないという緊張感もあり。
 尚、これまでギャプラは透明怪獣だとして姿を現さなかったが、実は着ぐるみが間に合わなかったというのが真相らしい。
 そしてすべてが終わったとき、旗は自分がナショナルキッドであることを明かして地球を去って行く。
<地球に対する調印内容について今頃相談しているザロック人。今頃かよ。
 ザロック人の秘密基地を探すために沼地を探る少年探偵グループ。子どもの足で歩いて行けるところに秘密基地があるんだね。
 沼地探していたら突然ギャプラが現れていた。防衛基地はギャプラの動向を全く把握してなかったことになるが、誰にも知られず移動するって無理があるぞ。
 沼地にいたギャプラを放置していたら、今度は海から現れた。
 永野博士が開発していたのは放射線だが、普通の研究室で目の前で調合していた。体は大丈夫?>

 

書籍