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仮面ライダーアマゾンズ

仮面ライダーアマゾンズ事典
仮面ライダーアマゾンズ(2nd)
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主な登場人物
水澤悠
アマゾンオメガ
(役)藤田富。
 仮面ライダーアマゾンオメガに変身する青年。アマゾン細胞に人間の遺伝子を移植して作られた唯一無二の存在。年齢は20歳程度だが、実は作られたのは2年前。その遺伝子を提供したのは水澤零華。無菌部屋に隔離して生かされていたが、アマゾンの遺伝子が発動することで、アマゾンに変身した。当初は不安定な姿だったが、アマゾンドライバーを用いることで安定した形態を取る事が出来るようになった。
鷹山仁
仮面ライダーアルファ
(役)谷口賢志。主に舞台で活躍中。特撮では「救急戦隊ゴーゴーファイブ」巽流水(ゴーブルー)役を演じた。
 アマゾンアルファに変身する青年。元野座間製薬の研究員で、アマゾン細胞の開発者。自ら生み出したアマゾンを全て消し去る事を自らの戒めとしている。
前原淳
仮面ライダーシグマ
話数 タイトル コメント DVD
第1話 AMAZONZ

  脚本:小林靖子
  監督:石田秀範
 野座間製薬のミスによってある街に研究中の化け物の姿を持つ亜人種“アマゾン”が放たれてしまった。その駆除のために出動するノザマペストンサービスだが、その駆除班の彼らは
 敵はクモアマゾン。旅館に入り込み、住民や宿泊客を次々に捕食していた。ノザマペストンによって最初に駆除された。同種がもう一体現れている。そしてコウモリアマゾン。羽根を持ち、空を飛べるアマゾン。
 「仮面ライダーアマゾン」をベースに、獣人同士の戦いを描く事になる。基本的に駆除されるのは化け物だが、駆除する方も同じ研究所生まれで、獣人に変身したり、身体能力を極端に高めたりしてるというのがこれまでにはなかった設定。
 そしてアマゾンに変身するのは主人公の方かと思いきや、別な人物がまず最初に変身してるというのも初めて。最初から複数の仮面ライダーがいることが前提に作られている。
 この話で分かるのは、ある遺伝子がばらまかれ、それが元で人間が怪物化するようになったこと。それを駆除する部隊がいると言うこと。そして主人公キャラとして、理性を持ったアマゾンが二体存在する事など。まだまだ謎に溢れている物語だ。

VOL.1
第2話 BEAST INSIDE

  脚本:小林靖子
  監督:石田秀範
 駆除班の前に現れた緑のアマゾンはあっという間にコウモリアマゾンを屠るが、そのまま赤いアマゾンによって回収されてしまった。一方、ノザマペストンサービスの一員大滝が突如アマゾンに変身してしまう。
 敵はトンボアマゾン。ノザマペストンサービスの一員大滝竜介が変身した姿。アマゾンアルファの攻撃で弱ったが、戦いの中で人を食い、パワーアップを果たす。
 アマゾンとは何者なのかが説明される。野座間製薬が研究していたアマゾン細胞なるものを人型に育てたものが2年前に研究所から逃げ出してしまい、食欲を抑える薬が切れた2年後になって人を襲うようになったとのこと。そして一度食欲が戻ったアマゾンは人間を食いまくるようになる。
 それに対し、赤いアマゾンはアマゾン達を駆除する使命を持っていることなどが分かる。
 一方、前回ラストで突如緑のアマゾンに変わった悠は、何か別種のアマゾンっぽいが、本人もそれは分かってないようだ。
 アダルトな雰囲気が本作の特徴だが、敵を倒すのに顔を踏みつぶすとか、実際にアマゾンが人を食う描写まであり。いいぞもっとやれ。
第3話 COLONY OF ANTS

  脚本:小林靖子
  監督:田ア竜太
 緑色のアマゾンオメガに変身した悠は人間を襲うアマゾンたちを攻撃する。一方赤のアマゾンアルファである仁はそんなオメガを静観。そして自らが変身した姿を見た悠は、これからどう生きるべきかを突きつけられる。
 敵は女王アリアマゾン。マンションの住民のように装い、やってきた人間を次々捕食していた。パワーだけなら現時点のアマゾンオメガを凌駕する。そして兵隊アリアマゾン。女王アリアマゾンの住むマンションの住民全員がそうだった。
 前回ラストでベルトを用いて変身した悠のアマゾンオメガと仁のアマゾンアルファとがぶつかり合う。現時点ではこの二人はライバルキャラという位置づけになる。
 そして悠は母令華に自分が何者かを問いかけるが、彼がアマゾンである事は認めたものの、それ以外ははぐらかされてしまう。まだしばらくは悠の自分探しの旅は続きそうだ。
第4話 DIE OR KILL

  脚本:小林靖子
  監督:田ア竜太
 女王アリアマゾンを追いつめたと思った矢先、マンションから湧いて出る兵隊アマゾンの群れに襲われるノザマペストンサービスとアマゾンオメガ。籠城状態に陥った悠だが…
 敵は女王アリアマゾン兵隊アリアマゾン。182体もいた。
 母親の命令によって、ノザマペストンサービスと協力する悠。これまで限定的にしか人と会ってなかった悠が、人間とは何かを学ぶ話になっている。
 自分は人間であろうとする悠だが、一旦戦いが始まってしまうと、本能のまま敵を殺し続けてしまう。それで戦いが終わったら落ち込んでしまう。まだまだ悠の試練は続くらしい。

VOL.2
第5話 EYES IN THE DARK

  脚本:小林靖子
  監督:金田 治
 野座間製薬に捕らわれた仁は念入りな調査を受ける。一方居場所を失ってしまった悠は
 敵は蝶アマゾン。バスの運転手のふりをして、バスの住民達を襲っていた。その目的は、トンネルに住む、まだ変化していないもう一体の蝶アマゾンを養うためだった。
 戦えば戦うほどに孤独になっていくヒーローの姿を描く話。確たる目的もなく、ただ自分の欲望に従って敵を駆るだけのアマゾンオメガは、駆除班にとっても厄介者で、さりとてこれまでのようなマンションに閉じこもって生活も出来ない。ヒーローにとって「居場所とは?」ということを考えさせられるような話である。これは結構重要な話で、ヒーローは誰かにより精神的なサポートを受けないと戦い続けられないことをちゃんと描いている話と言える。
 ただ一方で、その話は心理描写部分が大きくなりすぎて、ヒーローものとしては結構退屈なものとなる側面もあるため、通常の戦いの物語を挿入することとなる。物語としては、二体の怪人がいて、最初の怪人を倒してる内にもう一体がやりたい放題やってるという話で、犠牲者も多数出るため、かなりグロテスクな話になっている。
 アマゾンと戦うと言う一点においてなし崩しに駆除部隊と共闘することとなるが、それがちょっと一貫性を欠く描写になってる気がする。
第6話 FOR WHAT I FIGHT

  脚本:小林靖子
  監督:金田 治
 妹である水澤美月を救うため再びアマゾンへと変身した悠は、わき上がる破壊衝動を抑える事が出来ず、あっという間に蝶アマゾンを粉砕する。だがその姿を美月に見られてしまう。
 敵は蝶アマゾン。前回殺された一体目の蝶アマゾンに養われていた個体。蛹状態で死んだものと判断されて野座間製薬に回収されるが、蛹状態を経て本来の蝶アマゾンへと進化する。一体目の蝶アマゾンと較べ、動きやパワーは数段上。
 アマゾンアルファ=仁の過去が明らかになる。元野座間製薬のアマゾン細胞開発の重要な地位にあったが、アマゾンの大量逃亡により、姿を消した。その後未完成だったアマゾンドライバーを完成させ、自らの身体にアマゾン細胞を注入することで自ら進んでアマゾンになったとのこと。
 そして悠は、アマゾンを駆除することを自らの責任とする仁の立場を知った上で、自らの判断で行動すると宣言して仁とは決別する。
 それで悠はノザマペストンサービスに籍を置くこととなるが、その際隊長の志藤に「その時が来たら殺してくれ」と頼んでいる。
 一方捕られの身であった仁も七羽の協力で無事脱出。
第7話 GAME OF THE BUTCHERS

  脚本:小林靖子
  監督:石田秀範
 ノザマペストンサービスの一員として受け入れられつつある悠。そんな時、アマゾンのものと思われる事件が起こるのだが、その報道に違和感を覚えつつも事件現場に向かう悠たち。
 敵はモズアマゾン。最初に出た個体は悠が駆除班に入った直後に駆除した。その後もう一体現れるが、これはまだ幼い感じ。人間を仮死状態にして高いところに吊すという習性を持つ。
 駆除班に入った悠の活躍を描く話。それなりに受け入れられているようだ。
 ややコミカルな描写が目立ち、本当にこれは悠=アマゾンオメガの実力を見せるためのもののようだ。
<容疑者の家に「忍び込む」と言っている志藤隊長だが、家の外で普通に喋ってるし、中の住民にも感づかれているんだが、それは忍び込むことになってないんじゃないか?>

VOL.3
第8話 HERO OR NOT

  脚本:小林靖子
  監督:石田秀範
 モズアマゾンを逃がしてしまった悠。次に人を襲う前に捕らえようと捜査網を広げる駆除班。一方、悠の安否を探るため野座間製薬へとやってきた美月はそこで仁のパートナー七羽と出会っていた。
 敵はモズアマゾン。これまで人間を捕食していなかったが、渇きに苛まれ、人間の肉を口に入れたことで成長する。
 サイコキラーの人間が登場。人をいたぶることに激しい快楽を得るタイプの人間で、アマゾンよりも遙かに凶悪で、実はアマゾンの仕業と思われていた一連の殺人もこいつが行っていたというオチ。なるほど第6話と同じ物語と思わせておいて、ちゃんと差異を作っている訳ね。なんだか「寄生獣」のようにも思えてしまうが。
 それでもその犯人が人間という理由で救おうとする仁と、許せなくて殺そうとする悠。これによって、ヒーローが自分の都合で殺す者を選別することの危険さを浮き彫りにしている。これはかなり突っ込んだヒーロー論となっている。
 自分の中での線引き。仁にとってはアマゾンか人間か。駆除班にとっては金になるかならないか。志藤の語る
 一方、美月と七羽が悠について語っているが、これまで見てきた悠が本当の姿だとして、再び優しい兄に戻って欲しいと願う美月と、一度与えた翼を取り外すべきではないという七羽の間で溝が生じている。一旦変化してしまった以上戻りようがないというのが定番だが、果たして。
第9話 INTO THE CANNIBAL'S POT

  脚本:小林靖子
  監督:田ア竜太
 隠れて棲むアマゾンたちを養っているレストランがあった。その付近にアマゾンの出現が相次ぐことで、ノザマペストンサービスはそのレストランを見張る。
 敵はカニアマゾン。アマゾンたちのために人肉を提供するレストランのオーナーで、最小限度のつながりで人間とアマゾンの共生を願う。硬い甲羅を持つ。
 人間を襲いたくないと考えるアマゾンもいる。そしてそんなアマゾンに食事を提供するアマゾンもあり、需要と供給が成り立ち、最小限の犠牲で生き続けるという選択をしている。これはこれで人間とアマゾンの共生って事になる。ただし、人類の側としてはそれは許されず、その狭間にあって悩む悠の苦悩が描かれることになった。
 一方、更にもう一体のアマゾンが登場。その姿はアルファのカラーリング違い。装着者はノザマペストンサービスの一員だった前原だった。
第10話 JUNGLE LAW

  脚本:小林靖子
  監督:田ア竜太
 突然現れたアマゾンシグマの攻撃になすすべもなく蹂躙される仁のアルファ。なんとか七羽のサポートで逃れることは出来たものの、これからの野座間製薬の出方に不安を覚え始める。一方、アマゾンを一気に駆除するトラロック作戦を敢行しようとする野座間製薬。
 敵はアマゾンシグマ。かつてトンボアマゾンに捕食されて殺されたノザマペストンサービスの前原にアマゾン細胞を移植して作られた新しいアマゾン。アルファとオメガ双方をあっけなく倒すほどの実力を持つ。
 野座間製薬がやろうとしていることは兵器開発。これまでアマゾン細胞を一から培養して生体兵器を作ることだったが、死体を強力な兵士に変えるというもう一つの案によって誕生した兵器も出来た。
 仁はトラロック作戦の敢行を喜ぶ仁。お前も死ぬとの言葉に、自分を指さし、「こいつも駆除すべきアマゾンの一体だ」と嘯いていた。対して自分が守りたいアマゾンもいるという悠はトラロックに非常に躊躇を感じている。
DVD4
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第11話 KILLING DAY

  脚本:小林靖子
  監督:田ア竜太
 前原淳が変身したアマゾンシグマは圧倒的力をもってアマゾンオメガを粉砕する。瀕死の重傷を負ってしまった悠はすぐさま治療を受け、驚異的な快復力で復帰する。一方、野座間製薬によるトラロック作戦は順調に進んでいた。
 敵はアマゾンシグマ。アルファとオメガの両面攻撃でダメージを与え、死にかけたところをモグラアマゾンがとどめを刺した。
 新しいアマゾンであるシグマの力を見せつけると共に、更に悠の人間味が失われていく過程を描く。
 野座間製薬によるトラロック作戦が起こされるかどうかになるが、悠の母令華はこの街を守るため作戦を敢行しようとし、アマゾンでまだ実験を続けたい上層部は作戦を中止しようとしている。現在の所上層部の意向が強く、作戦は凍結となっている。
 そしてアマゾンシグマとアルファおよびオメガの戦い。シグマに対しては二体同時に対することになる。
 駆除班は、トラロックに関しては悠と意見が異なり、シグマに関しては一致している。その微妙な距離感が本作の面白さか。
 野座間製薬の会長は新しい生命体としてのアマゾンに可能性を見いだしているようだが、強制的な進化を促すため、最終的にトラロックを許可している。
<オメガに手をさしのべて拒否されたアルファは「やな顔するな」と言っている。仮面だから当然じゃん…と思ったら、本人が「分からないけど」とツッコミ入れてた。>
第12話 LOST IN THE FOG

  脚本:小林靖子
  監督:石田秀範
 これから起ころうとするトラロックに思いを馳せる悠。そんな中、体に変調を覚えるマモル。
 敵はコウモリアマゾン。地下に潜伏していたアマゾンで、トラロック前に駆除された。
 これまでアマゾンでありながら人間に味方していたマモルが、本能に負けてしまい、ついには同僚の岬に襲いかかり、その腕をもいで食ってしまった。
 そんな中、自分も又アマゾンの本能に負けてしまうのではないかと悩みつつ、けじめとしてマモルの変身したモグラアマゾンを倒そうとする悠と、自らトラロックに飛び込んでもアマゾン殲滅を果たそうと考える仁。
 そんな中でトラロックが発動。次々に独の雨に焼かれ、崩れ落ちるアマゾンたちを静かに描いていく。
第13話 M

  脚本:小林靖子
  監督:石田秀範
 トラロックが始まり、アマゾンたちは次々に焼かれていった。その中でマモルと悠を探す駆除班の面々。だが二人は発見できず、トラロックも終わりを告げていた。それから数ヶ月後…
 衝動から人の肉を食ってしまったマモルと、一方的な殺戮を受けているアマゾンたちを守ろうとする悠を中心に話が展開。クライマックスの話なのだが、前半はとても静かに展開していく。
 生まれた以上、生きようとする本能は重要。それが人の判断だけで善悪が決まるということに悠は疑問を覚えているのだが、それは又、多くの特撮にも共通する疑問。
 アマゾンは3000ほど駆除できたが、まだ1000体ほど残っていることが分かる。
 そして後半はその1000体を巡って、数ヶ月後の話が展開する。人を襲うアマゾンは駆除するが、静かに生きようとするアマゾンを保護しようとする悠。そしてひたすら戦い続ける仁。二人の敵対は明確化している。アマゾンを一匹残らず殺すまで追いかけ続ける仁と、逃げながらアマゾンたちを守るために戦い続ける悠。これはずっと続けられていることで、これからも続いていくことが暗示されている。
 そしてそれに遭遇した駆除班はどのように反応すべきか。なんだか今回は駆除班の面々こそが主人公になってる感じだ。