特撮館Top

事典目次

絶狼-ZERO- -DRAGON BLOOD-

絶狼-ZERO- -DRAGON BLOOD-事典
<amazon> <楽天>
書籍

2017'1'7〜3'31 

主な登場人物
鈴邑零
銀狼騎士絶狼
話数 タイトル コメント DVD
第1話 銀狼

  監督:雨宮慶太
  脚本:梅田寿美子
 幼少時に竜と関わり、それ以来竜の卵を探し求めるフォトグラファーの尋海アリスはある街でホラーに襲われてしまう。そんな彼女を助けたのは銀色の魔戒騎士ゼロ=凉邑零だった。

 敵はラビリア。ホテルマンのクガノに取り憑いていた巨大なウサギのような姿をしているホラー。ホテルに泊まりに来た客をホラーたちの餌として提供していた。
 「絶狼-ZERO- -BLACK BLOOD-」に続く魔戒騎士ゼロの物語。今回はバディもので、一般人の女性を守りつつ戦うと言うところに特色がある。むしろ話としては相棒となるアリスの方が中心で、竜の卵を求める冒険ものの用心棒的な立場となるようだ。これまでかなり繊細なキャラっぽかったが、今回の零はかなりワイルドな感じ。文字通りの騎士なので、強さの方が強調されてる感じだ。
 ゼロのザインもだいぶ青みがかっていて少し変わってる気がするが、それは気のせいかも?初期の牙狼の時のようにタイムリミットを刻む描写あり。
 今回のヒロインはフォトグラファーということもあってか、命の危機に際しても好奇心を優先してる感がある。本シリーズのヒロインっぽさがある。
 ホテルマンのクガノ役はコメディアンのモロ師岡。特撮も何作か登場してる。
<クガノは零の戦いを避けてスイートルームへ避難してるが、直後庭にいた。これって同胞のホラーを生け贄に差し出しただけでは?>
<A>
BR
<楽>
BR
第2話 舞姫

  監督:雨宮慶太
  脚本:梅田寿美子
 とあるバーで人気のダンサーのマリカに嫉妬を燃やすリリィは、ある日かっとしてマリカを殴ってしまう。その瞬間ホラーに取り憑かれてしまったリリィはそのままマリカを捕食し、一転人気ダンサーとなる。一方、前のホテルの事件で自分を撮影されてしまったことから、フォトグラファーのアリスからフィルムをを取り返そうとする零は、アリスから特殊な卵について尋ねられる。

 敵はザキーラ。様々な花を全身に纏ったような姿をしたホラーで、リリィというダンサーに取り憑いて、彼女の魅力に近づいた人間を次々に捕食していた。ホラー態となると、鞭と両手から放たれる種子をつぶてのように放ったり、地下に潜って触手を地面から生やして攻撃したりする。
 第1話で関わってしまったフォトグラファーのアリスと腐れ縁が出来てしまい、なし崩しに彼女を助ける零という構図。第一作目となる牙狼 GAROの鋼牙とカオルの関係っぽく、構図が似てる。
 この街は第一期絶狼<ZERO>で登場した街と同じらしく、零は前作で通っていたバーに現れている。軽口を叩いているので、前作よりも丸くなった感じがある。この街がゼロの守る範囲の街なんだろうな。
 戦いに際しても、「時間ギリギリまで楽しみたい」と言って敢えてピンチを招いていたりもする。その辺も余裕が随分出来たようだ。
 一方、アリスが探している竜の卵を巡って魔戒法師の男性と女性同士で争っているようで、こちらが本筋の話になるようだ。
<零はアリスに魔戒騎士のことを普通に喋ってるけど、一般人に喋ってしまうのは良くないのでは?>
第3話 拳銃

  監督:山岸一行
  脚本:梅田寿美子
 ギャングに命を狙われる男ジュンは、逃亡中にホラーに取り憑かれてしまった。生前の記憶で父のハルカワの元へと向かう。たまたまそのハルカワと知り合った零は、それがジュンであることを知る。

 敵はクルーゲル。ギャングに命を狙われたジュンという青年に取り憑いたホラーで、元々は銃弾のような姿をしたホラー。人間体でも右手に銃を融合させて銃撃を行うが、ホラー態ではまるで細身のロボットのような姿となり、体のあちこちからエネルギー弾を放つ。
 通常の討伐話。親子の情を絡めて悲しい話に持って行くのがこのシリーズの特徴だろう。時間の都合で些か単純。父親役は菅田俊(仮面ライダーZX)、息子役は荒井敦史(仮面ライダーアクア)と、二人とも仮面ライダー俳優。
 一方、竜の卵を求める魔戒騎士オキナが封印されていた伝説の竜騎士を甦らせたのだが、突然キレた竜騎士によって殺されてしまった。あっけない。
 アリスは零が竜の卵の手がかりとなると考えて零と接触しようとしている。普通に聞いて回るとか、やってることがかなり剣呑だが。
 竜騎士エデル役は弓削智久。「仮面ライダー龍騎」の吾郎ちゃんである。
<この街にはギャングがいるらしいが、ブルース・ブラザーズばりの黒ずくめにサングラスという、いかにもと言った姿。その外連味が味だ。>
第4話 竜人

  監督:雨宮慶太
  脚本:梅田寿美子
 バー“ループ”に居着いてしまったアリスは勝手に零にくっついていく。折しも零は元老院から竜の卵の警護を頼まれ、元老院から派遣された魔戒法師である烈花と再会する。そこに現れる竜騎士のエデル。

 敵は鎧竜エデル。封印を解かれたエデルが竜の牙を自らに突き立てたことで竜の力の鎧を纏った姿。
 本編の中心となる竜の卵にまつわる話となる。第1話から登場したアリスが探していた竜の卵、そしてこれまで断片的に現れていたそれにまつわる話がここで一つにまとまる。
 零は竜の卵の警護を任されたが、その折烈花と再会している。二人で卵を警護することになるらしい。烈花は元老院付きへと昇格しているが、零はそれは意外だと思ってるようだ。実際ホラーを狩れる魔戒法師だから、何かに属するよりも自由にした方が良いということだろう。烈花はなんだかんだでシリーズの大部分に登場する人物となってる。
 前話ラストで自らを復活させた魔戒法師を一撃で殺した竜騎士が登場。彼の狙いも竜の卵で、零、烈花、アリスと丁度タイミング良く出会う事になった。そして偶然からアリスが竜の卵の鍵となってしまう。都合良すぎる感があって、竜の卵の話に無理矢理アリスをねじ込んだ形になるため、ストーリー自体にかなり無理が生じてる。一話完結ならともかく、長い話は苦手かな?
 それで今回は鎧を纏って鎧竜となったエデルと絶狼との戦いとなるが、初戦では圧倒的なエデルの前に防戦一方と言った感じ。
<アリスは竜の卵の鍵を施すのだが、事情も分かってないくせに迷い無く手を押し当ててる。>
第5話 永遠

  監督:荒川史絵
  脚本:梅田寿美子
 竜の卵を解放する鍵を宿すことになってしまったアリス。元老院からの命令で竜の卵を守らねばならない零はなし崩しにアリスを守らねばならなくなり、次の竜騎士の襲撃に備える。一方、変身の傷が癒えたエデルは使い魔を使ってアリスの行方を捜す。そんな中、20年に一度という聖夜の祭りに出かけたアリスは何者かに襲われてしまう。

 敵はエデルの使い魔。小型の籠のような姿をしており、アリスを捕らえてエデルに連れて行こうとした。
 前回偶然から竜の卵の封印を施してしまったため、アリスが話の中心になった。今回は偶然にアリスが見つけた画集の謎を解き明かすという、だいぶリリカルな話になってる。
 アリスの過去が語られる。過去森の中で不思議な卵を発見し、それを保護していたが、何者かにその卵が奪われてしまったというところまでだが。
 ラストシーンで前に竜の卵を解放しようとした魔戒法師の妹として登場した魔戒法師が現れた。敵対するのか協力するのかは現時点では分からない。
<幼少の頃のアリスは卵を見つけると、何故か置かれていた場所に卵を放置し、毎日そこに通って卵を温めていたそうだ。そもそもそれが卵だと分かるのも凄いが、なんで家に持ち帰ったりしないの?
 マルコの画集の絵を見るために飛び降りたアリス。それは良いんだが、落下スピードが遅すぎないか?落下しながら普通に零と会話してたぞ。>
第6話 籠目

  監督:雨宮慶太
  脚本:梅田寿美子
 アリスと零の前に現れた魔戒法師は突然襲いかかってくるが、実力的にはまるで敵わず、完全敗北してしまうが、そんな彼女を助けたのは烈花だった。彼女はカゴメと名乗り、実は兄であるオキナが竜騎士を復活させたと告白する。

 敵はエデルの使い魔。今度はカラスのような姿をしたもの。
 竜の復活を阻止するためには鍵であるアリスを殺せば済む。そう考えてアリスを始末に来る魔戒法師が現れた。3話に登場した女性の方の魔戒法師で、あっけなく竜騎士に殺されたオキナの妹。そもそも竜騎士を復活させようとしたのは、力の弱いカゴメを強くしようとしてのこと。
 結局烈花と零が協力してくれることが分かったため、カゴメも彼らに同行することとなった。いつの間にやらアリスとは良いコンビになってた。カゴメは後先考えずに行動するため、危機を招いてしまうが、間違ったらすぐに謝ってる。このシリーズでは珍しい性格の良さだ。
 今回はカゴメばかり追っていたため、鎧の召喚なし。
<カゴメの喋り方はなんかだいぶ昔の暴走族のレディースのようだ。それより昼の街を歩くのにこの格好はなかろうに。>
第7話 双剣

  監督:雨宮慶太
  脚本:梅田寿美子
 アリスを囮に使おうとしたカゴメだが、誰も見ていないところでアリスがエデルの使い魔にさらわれてしまう。エデルはアリスに封印を解くよう命じるが、その際昔話を語る。それを聞いたアリスは…

 敵はエデルの使い魔。蛇のような姿をしていて、複数飛んでくる。合体して巨大なロボットのような姿となる。そしてエデル。絶狼とは二度目の戦いとなる。使い魔を退けた烈花とアリスが参戦し、最終的にはアリスが自爆して心臓を貫いて倒した。
 アリスをさらったエデルは、竜を助ければ封印を解くようアリスに語る。元々アリスは竜を見たがっていたこともあって、封印を解いてしまうが、その卵自体はエデルに渡そうとしなかった。
 前半の戦いは誰も鎧を装着しない分、生身でのアクションが派手なものとなった。後半は絶狼とエデル粗放が鎧を纏い、魔導馬まで繰り出しての戦い。こちらも大変派手なものになった。
 今回の戦いでなんとかエデルを倒す事は出来たが、そのためにカゴメは自爆して死亡してしまった。割とあっけなくエデルが死んだことは意外だが、話はまだ半分。これからいつ孵化してもおかしくない竜の卵がどうなっていくかという話になるのだろう。
 烈花に弟子入りしようとまでしていたカゴメが簡単に死んでしまうのも意外。でもこのシリーズは見方も簡単に死ぬのが特徴だから。
第8話 写真

  監督:雨宮慶太
  脚本:梅田寿美子
 元老院から、竜の卵は破壊する事が決定されたと連絡が入った。零はアリスを傷つけないよう、人に幸せな夢を見せ、ホラー退治の足手まといとアリスを追い出す。そんな時、幸せの内にその人を食らうホラー、ライラが現れる。

 敵はライラ。港町に置かれた幸せの鐘に取り憑いたホラーで、鐘を鳴らした人間の前に人間の姿で現れ、幸せな夢を見させた後に捕食する。
 前回で竜の卵の話が一旦終わり、今回は通常のホラーとの戦いとなる。その前にアリスを厄介払いしようとするのだが、ホラーの方がアリスを放っておかなかった。結果としてアリスを守るために零も戦わざるを得なくなるのだが、
 そもそも零がアリスを放り出したのも、彼女にこれ以上危険な目に遭って欲しくないという零の思いやり。分かりやすいけど。それでアリスの「最後のお願い」を聞いてしまって、一日デートに連れ回されることになる。
 今回の敵ライラから、零は一人の人物を守りたいという望みを持っていることを指摘される。それがアリスを指すのか別な人なのかは不明。
 それでアリスはこの街を去ることにしたのだが、最後に竜の卵を見に行ったら、そこで孵化してしまい、小さな白い竜が生まれていた。
第9話 母性

  監督:荒川史絵
  脚本:梅田寿美子
 千匹もの蜘蛛を使役するホラー、マスカラーダが現れた。その対処に当たらねばならない零だが、それよりもアリスによって持ち出された竜の卵を創作しなければならなかった。その頃無事に孵化した竜と共に旅を始めていたアリスは、何かに導かれるようにある湖に向かっていた。

 敵はマスカラーダ。トワコという娼婦に憑依していたホラーで、千匹もの蜘蛛のような小型のホラーを使役する。本体は緑色の太った人間を模した個体。一体のみ特別な子蜘蛛がおり、それを倒されると集団行動が出来なくなる。
 今回も新しいホラーが登場するが、メインの話は竜と共に行動しているアリスを保護することだった。アリスは前回ラストで孵化した竜と行動している。アリスはその竜をかわいがっているし、竜もホラーからアリスを守ったりしているが、突然起こった突風によってアリスごと連れ去られてしまった。
<竜がどんな存在であるか知りもせず、一緒に行動するアリス。危なっかしいと言うより無謀そのものだ。>
第10話 伝説

  監督:山岸一行
  脚本:梅田寿美子
 アリスが孵化させた竜ループだが、突如起こった突風によって森深く連れ去られてしまう。弱り切ってしまったループを救おうとして自分の血を与えるアリスの前に復活したエデルが現れる。一方、竜とアリスの行方を追う零

 敵はエデル
 竜騎士エデルが復活。7話で心臓が貫かれたが、いつもエデルと共にいた魔界の生物が心臓の代わりになったことで復活した。そしてアリスに自分のルーツを語り始めた。元はホラーの生け贄として捧げられた人間の赤ん坊だったが、命を竜に救われ、竜に育てられた。やがてその竜が寿命で死ぬと、その子ノヴァと契約して竜騎士になった。実はループはエデルとノヴァの間の子ども。
 アリスの孵化させた竜ループだが、それを救うためには魔界の邪気が必要で、魔界に通じる扉を開いて邪気を喰わせることで巨大化した。
 今回はほとんど戦いらしいものは無く、鎧も装着しないまま。
<さらっと流しているが、エデルは竜との間に子どもをなしたという。>
第11話 神殿

  監督:雨宮慶太
  脚本:梅田寿美子
 自らの息子たるループを成長させ、この世界から人間を一掃するというエデルは、邪気を吸わせたループを伴って姿を消す。ループが真に覚醒する前に竜を封印するように元老院から命じられた零と烈花。そしてそれに無理矢理ついて行こうとするアリス。

 敵は鎧竜エデル
 成体として覚醒しようとするループを巡り、竜騎士と魔戒騎士のぶつかり合いとなった。絶狼と鎧竜エデルの戦いが繰り広げられる前でループは成体となるが、零や烈花だけでなく父であるエデルまで攻撃してしまう。
 零は人間に絶望もしておらず、人間による未来を信じるとストレートに言っていた。これが鋼牙との違い。基本的にポジティブな善人であることを崩さないのが零の持ち味だ。
 目の前にいる人間全てに攻撃するループは暴走状態かと思ったらそうではなく、そこに現れたアリスの言葉には従っている。何故そこにアリスが現れ、命令をしているのかは不明だが、まるでボス敵のような現れ方をして、微笑みを浮かべていたことから、彼女にとってこれは想定内の出来事だったのかもしれない。
第12話 微笑

  監督:雨宮慶太
  脚本:梅田寿美子
 巨大化したループによって飲み込まれそうになった零とエデルの前に現れたのはアリスだった。そのままループに飛び乗り飛び去っていく。後を追う零と、瀕死の重傷を負ったエデルと戦う烈花。

 敵は鎧竜エデル。そしてループ
 今回の戦いはエデルと烈花。エデルは既にループによって瀕死の重傷を負っていたこともあって、烈花によって倒されたが、その際人間に対する恨み言を言いながら消滅。
 一方、ループを従えるアリスだが、実はこれは卵状態だったループによって呼ばれたからだという。子ども時代に竜の卵と出会ったことも含めて結局全てループが仕組んだことだった。アリスの心自体がコントロールされているのだが、アリス自身がそれを喜んでいる。
 ヒロインかと思われた少女が実はラスボスというオチ。どんでん返しというほどではないが、本作らしいオチだ。アリスを信じて生かすのか、それとも殺すのかという選択を強いられる事になった零だが、その選択は、竜を殺してアリスを解放することだった。
 しかしアリスは自ら進んでループに取り込まれ、ループと一体化してしまう。
<アリス役の青島心はやや棒読みっぽいので、長い台詞はちょっときつい。
 ループと戦っているのは遺跡のある荒野だが、それどこだよ。>
第13話 世界

  監督:雨宮慶太
  脚本:梅田寿美子
 成体となったループと戦う零の絶狼だが、パワーの差は明らかで、絶対に勝てないと悟らされる。そこで零は最後の手段に出ることに。

 敵はループ。成体となった竜は一人の魔戒騎士の手に負えるようなものではなかった。
 最終回。ループを倒すために零が鎧の耐久時間を超えて自ら暴走することで竜を滅するという話。心滅獣身状態になったのは一作目「牙狼 GARO」の鋼牙以来となる(アニメ版では他にもあったが)。この状態になると肉体そのものが獣に変化してしまうが、その威力は絶大で、更に竜の血を飲んだことで更にパワーアップ。最終的には竜と同じ姿になって圧倒的な力でループを滅ぼしてしまった。
 このままだと竜を倒しても世界を滅ぼしに向かってしまうのだが、最後に覚醒したアリスによってループによって鎧が強制解除されて助かった。
 まだエデルは生き残っていたが、もはや力は無く、零に斬られて消滅。
 ループと一体化してしまってたアリスはもはや救う事は出来なかったが、最後に正気に戻って零の腕に抱かれて消滅した。
 ラストシーンで零の相棒シルヴァが突然「銀牙」と呼びかけていたが、それは零の夢の中の出来事。
第14話
第15話
第16話
第17話
第18話
第19話
第20話
第21話
第22話
第23話
第24話
第25話
第26話
第27話
第28話
第29話
第30話
第31話
第32話
第33話
第34話
第35話
第36話
第37話
第38話
第39話
第40話
第41話
第42話
第43話
第44話
第45話
第46話
第47話
第48話
第49話
第50話
第51話
第52話

 

書籍