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牙狼 GARO

牙狼 GARO事典
牙狼 GARO MAKAISENKI(第2部)
牙狼-GARO- 〜闇を照らす者〜(第3期)
絶狼<ZERO>(オリジナル)
牙狼 GARO 魔戒ノ花(第4期)
牙狼-GARO- -GOLDSTORM- 翔(第5期)
牙狼-GARO- -魔戒烈伝-(第6期)
神ノ牙−JINGA−(第7期)

 2005'10'7〜2006'3'31

 古来魔界からやってきた魔物を浄化して魔界に送り込む存在“魔戒騎士”の活躍を描く作品で、最強の魔戒騎士の鎧を纏った男冴島鋼牙の戦いと成長が描かれていく。メインヒロインをきちんと作ったため、冷酷な騎士が、少しずつ人間性に目覚めていく過程を上手く作っていた。
 雨宮慶太により作られた深夜枠の特撮番組で、ハードで大人向きの作品に仕上げられている。これまでも様々なメディアで、大人向き特撮を作り続けてきた雨宮監督の思いもあって、良い出来に作られている。それを支えるCG班がいい仕事してる。

主な登場人物
冴島鋼牙
牙狼(ガロ)
(役)小西遼生。テレビ・映画含めて多くのドラマに出演しているが、本作が最大のはまり役。
 牙狼に変身する魔戒戦士。代々の魔戒騎士の家柄に生まれ、牙狼の名前を継ぐ唯一の戦士。ホラーを倒すことだけを目的として、おおよそ人間味がなかったが、カオルと出会うことで少しずつ変わっていく。
ザルバ (声)影山ヒロノブ。数々の特撮やアニメソングを歌う歌手。
 正確には魔導輪ザルバ。鋼牙が付けている意志を持つ指輪で、鋼牙のサポート。元は鋼牙の父大河と契約を結んでいた。最後の戦いで砕け散ったが、その魂を用いて記憶を失った状態で再生された。魔界語で「友」を意味する言葉らしい。
御月カオル (役)肘井美佳。多くの映画・テレビシリーズに出演。代表作は本作。
 新人画家。絵で身を立てようとしているが、なかなか目が出ず、アルバイト生活を続けている。ホラーの体液を身体に浴びてしまったため、ホラーに目を付けられ、様々な怪事件に巻き込まれることに。
倉橋ゴンザ (役)螢雪次朗。ヴェテラン俳優で、特撮。殊にガメラに多くの思い入れがあるとは本人の言で、新ガメラシリーズはネットに上げられた『4』まで出演している。
 冴島家の執事で、魔戒騎士としての主人をサポートし続ける存在。鋼牙も全面的に信頼している。料理の腕はプロ以上だとか。
龍崎駈音 (役)京本政樹。二枚目キャラとして登場後、無類の特撮好きをカミングアウト。その後数々の特撮作品に出演し続けている。
 カオルが懇意にしているカウンセラー。テレビにも良く出演している有名人だが、何かとカオルのことを気にかけている。実は魔戒騎士バルゴが変装した姿。
涼邑零
絶狼(ゼロ)
(役) 藤田玲。「仮面ライダー555」のドラゴンオルフェノク役でデビュー。「風魔の小次郎」では準主役の壬生攻介役を演じた。
 鋼牙とは別の西の番犬所に属するもう一人の魔戒騎士。どの魔戒騎士の系図にも属さない一匹狼で、黄金騎士に恨みを持っているため鋼牙の命を狙う。戦いの末、仇が鋼牙ではないと知り、協力するようになる。
山刀翼 (役)山本匠馬。
 スペシャル版に登場した魔界の森を管轄とする魔戒騎士で、鈴の兄。かつての鋼牙を彷彿とさせる無愛想な騎士で、ホラーに取り込まれそうになった鈴ごとホラーを斬ろうともしている。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 絵本

  監督:雨宮慶太
  脚本:梶 研吾
      小林雄次
 初個展を前に新人画家の御月カオルは、幼い頃見た絵本の夢を繰り返し見るようになっていた。カウンセラーの龍崎によれば個展の重圧のせいだというのだが、それと時を同じくして彼女の周りに起こり始める怪事件。、画廊のオーナー谷山は、謎の絵画の魅力に取り憑かれて変容してしまう。カオルを狙う谷山の前に現れたのは…
 敵は
アングレイ。呪われた絵画をゲートに現れるホラー。画商の谷山に取り憑く。“女食い”と呼ばれ、近づいた女性を喰ってしまう。溶解液を吐く他、絵に描かれた式神のような兵隊を使うことが可能。
 カオルと鋼牙とのファースト・コンタクトが描かれる話。カオルがこどもの頃読んでいた絵本に描かれていた登場人物そのままの姿で現れる鋼牙。この二人が物語の主軸を担っていくことになる。たまたまアングレイの血を浴びてしまったため、カオルは以降ホラーをおびき寄せる餌として使われることになる。
 大人向け特撮を目して作られた作品だけに、一話から描写はかなりアダルティ。痴話喧嘩が出てきたり、ホラーが人を「喰う」描写があったり。重要なのは鋼牙はホラーを倒すことしか眼中にないため、カオルが盾にされてもかまわず攻撃していることだろう。こども向きでは無理な描写だ。
 アクションもかなり過激な展開を見せるが、一方実写とCGとの融合は今ひとつ。CGが作り物めいてしまった。
 一話目は牙狼の強さを演出する事が主目的なので、ホラーとの戦いもあっという間だが、それでもアングレイはかなり個性を見せている。
<鋼牙のしゃべり方はまだ固い。台詞があまり多くないのはそのせいかな?>
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VOL.1
第2話 陰我

  監督:雨宮慶太
  脚本:梶 研吾
      小林雄次
 バイト中に鋼牙を見かけたカオルは、戦う理由を聞き出そうとするが、鋼牙は何も言わずにカオルに指輪をはめるだけだった。金が無く家賃も払えないカオルは九条あすかという女性が主催する投資セミナーに出席することにしたが…
 敵は
イシュターブ。鎖をゲートに現れるホラー。金に対し強欲な九条あすかに取り憑く。人間体では口から鎖を出して人間を吸い取る。物語としては怪人が出て退治するという至ってオーソドックスなもの。
 ホラーの血を浴びてしまったカオルにはホラーが寄ってくるようになる。もとより鋼牙はそれが目的らしいが、カオル本人は至って暢気なため、危機感が低く、純粋に好奇心から鋼牙に興味を持つ。この二人で需要と供給が成り立っているのだが、それがお互い基本的に打算からなっていると言う構図がとても面白い。
 CGは未だにちょっと固いが、重力も考えに入れた描写は映えてるし、ホラーに取り憑かれ人間ではなくなった人間を殴るとガツっと音がするなど、エフェクトもなかなか良し。
<鋼牙は町中に例の白いコートを着て普通に歩いてるし、ゲートを開けて入ってたりする。よくばれないもんだな。
 カオルの5万円を取り戻そうと躍起になる鋼牙。そんなことより絵の代金を払ったらどうだ?>
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第3話 時計

  監督:横山 誠
  脚本:梶 研吾
      小林雄次
 都内に出現するホラーを探す鋼牙。だが現場には服と砂の山が残るのみ。ホラーは何をゲートにして現れるのか、調査を始める鋼牙。一方メッセンジャーのバイトを始めたカオルは指名を受けて大きな屋敷にやってくるが、そこで現れたのは…
 敵は
モラックス。時計をゲートとして現れるホラー。時の流れを自由に行き来するため、その姿を捕らえるのは至難の業。時計であればなんでも憑依するし、どんな時計にも姿を変える。
 物語として、鋼牙がホラーを探し、カオルがホラーに襲われ、それを助ける。というフォーマットに則った話。現時点では紹介的な意味合いが強いのかもしれない。そのためホラーは個性的だが、今ひとつ存在感がないように描かれる。
 鋼牙の世間とのずれが描かれることになるのだが、鋼牙はカオルの身を案じているだけなのだが、左手薬指に指輪をはめたり、「一緒にいろ」と命令したりで、カオルはプロポーズと勘違いしてしまう。
 一方そのカオルもこれまで二度にわたりホラーに襲われているというのに、危機感まるでなし。強度の方向音痴であることが今回発覚。
 モラックスが人間を人質に取るのは、鋼牙をおびき寄せて殺すため。という目的がきちんと描かれるのは珍しいこと。
<1話に続き駆音が登場。今回は医者としてではなく私服だが、白いワイシャツを肌をはだけて着て、見事なナルシストっぽさを見せてる。狙ってるのか、京本正樹の素なのかは不明。>
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第4話 晩餐

  監督:横山 誠
  脚本:梶 研吾
      小林雄次
 天才的なメスさばきで難病の人間を次々に治療していく天才外科医立神亮一。だが、彼の手術を受けた患者が次々と行方不明になっていた。それを聞きつけた鋼牙は立神医院へとやってくるが、そこで立神によって手術を受けた後行方不明となってしまった夫を捜している友里という女性と出会う。
 敵は
パズズ。メスをゲートとして現れるホラー。天才外科医の立神亮一に憑依し、病気を治してから、生の希望に満ちた人間を好んで喰っていた。役は加勢大周だった。
 話としては相変わらずの単発話。ただ、ホラー性が極めて高く、人間をばらばらに引き裂くシーンや、人肉に食らいつくシーンがある。そのため、ほとんどが夜のシーンとなっているのが特徴。
 鋼牙の過去がほんのちょっとだけ垣間見られる。父がいなくなり、抱きしめ合う母子を見た鋼牙の脳裏にちょっとだけフラッシュバック。それと立神亮一が鋼牙の父の名前を知っていたようだが、父も魔戒騎士で、戦いの末に死んでしまったらしい。
 かつてホラーの血を受けてしまったカオルはホラーの結界に触れることができるようになる。だんだん戦いの深みにはまっていく。
 カオルの料理の腕は壊滅的であることが発覚。ゴーヤ入りのカレーを作り、友達の亜佐美に食べさせた途端、食中毒になってしまう。ほとんど呪いじゃないか。
第5話 月光

  監督:梶 研吾
  脚本:梶 研吾
      小林雄次
 夜の町を歩き、情報収集をしている鋼牙は、町の噂でホラーに関する都市伝説があることを聞き込む。そして家に帰ると、なんとそこにはゴンザをモデルに絵を描いているカオルの姿が…
 敵は
ルナーケン。自殺の名所から現れ、自殺しようとした女性に憑依するホラー。不完全体で誕生して満月で完全体となる。攻撃されると無数の蛾に分裂する。
 痴情のもつれを媒介にホラーとの戦いが描かれ、鋼牙ではなく三角関係(四角関係か?)の男女がむしろ話の中心となってる。ただしその辺のドラマ部分が説明不足なので、消化不良の印象を受ける。
 アパートを追い出されてしまったカオルが鋼牙の家に転がり込んでくる。設定はラブコメっぽい感じだが、考えてみたら雨宮監督作品っぽさがここにも現れてる。
 カオルの料理の腕は壊滅的であることが発覚。これは彼女の複雑な家庭環境を示すために使われているようだ。
<ルナーケンが出す光球は、場合に応じて刃を出したりする。「エヴァンゲリオン」でそんな使徒がいたな…むしろ『ファンタズム』かな?
 最初に携帯を落とす女子高生らしい人物が描かれるのだが、今回はほとんど意味を持たなかった。何かの伏線なのか、それとも本当に意味がないのか?>

VOL.2
第6話 美貌

  監督:梶 研吾
  脚本:梶 研吾
      小林雄次
 墓場での戦いでホラーを追い詰める鋼牙。だが何者かに邪魔され、右手に怪我を負ってしまう。しかもそこに居合わせた強盗の女性がホラーに取り憑かれてしまうのだった。
 敵は
ウトック。墓石をゲートとして現れる。墓場でホステスの氷見川琴美に憑依し、彼女に若さを与える。言い寄ってくる相手を次々に捕食。
 ホラーとの戦いのみならず、他の魔戒騎士が鋼牙を邪魔してるらしい。今回カオルを助けに魔戒騎士らしい人物鈴村零も登場するが、これが鋼牙の敵になるのかどうかはこれからの話。
 不幸体質というか、ホラーを呼び込む体質のカオルは今回も不幸の連鎖。不良に絡まれるわ、魔戒騎士らしい人物にナンパされるわ、更にバイトの面接に行ったらそこにホラーがいるわで、行く先々で不幸な目に遭ってる。挙げ句に折角決まったバイトも店長の死で辞めさせられる。命が助かっただけ
 今回登場した鈴村零役は藤田玲。「仮面ライダー555」のドラゴンオルフェノクやってた人だ。相変わらず底の見えない役は巧い。
<足フェティが出てきた。精気の吸い取り方も「シャンゼリオン」のダーグザイドっぽいぞ。>
第7話 銀牙

  監督:雨宮慶太
  脚本:梶 研吾
      雨宮慶太
 突然鋼牙の前に現れた魔戒騎士の零。自分の知らない魔戒騎士の出現に戸惑う鋼牙だが、あたかも鋼牙を挑発するかのように零はホラーを先回りして封印している。そんな零がカオルと接触した時…
 ホラーは何体かでてくるが全員名前のない雑魚で、今回は鋼牙と零の折衝がメイン。白銀の鎧を身に纏った零と黄金騎士の鋼牙との一騎打ちが観られる。
 ホラーの血を受けた人間はホラーの最高の獲物であると共に、やがて激痛の果てに死んでしまうという事実も発覚。本来真っ先に鋼牙が殺さねばならない存在だった。
 魔戒騎士同士の戦いはかなり演出に力はいってる。活動限界ギリギリまで戦い続けるが、ほんの僅か鋼牙の方が強いっぽい。
 今回のカオルのアルバイトはオープンカフェ。メイド姿で仕事してる。
 零はもの凄い甘党であることが分かった。ただ実際食べてるシーンはなし。
<なし崩し敵に戦いを始めた鋼牙と零は、ホラーが現れても戦い続けてる。ホラーの存在価値がないな。>
第8話 指輪

  監督:金田 龍
  脚本:梶 研吾
      小林雄次
 何のために絵を描くのか分からなくなり、スランプ中のカオルは友人と連れだって飲みに行く。だがその店のバーテンの女性は、人間の指を集めているホラーだった。又してもホラーに狙われるカオルだが…
 敵は
モロク。冷蔵庫をゲートとして現れるホラー。連続猟奇事件犯人で美しい指を集める趣味を持つ女性に取り憑き、人間を凍り付けにして破壊する。次元の断層に手を突っ込み、離れた場所に手を出現させる。
 今回の犯人はホラーに取り憑かれる前から美しい指を集めるというかなりヤバイ趣味の持ち主。それもあって、話もかなりねっとりとしたホラー風味。大人向きだからできる雰囲気作りではある。
 今回も零が登場。前回カオルを殺そうとしていたが、鋼牙同様カオルを見張っていた方がホラー退治には都合良いと判断したらしい。
 バーテンの恋人、どっかで観たと思ったら、こいつ「龍騎」の吾郎ちゃんじゃないか。
<カオルの行く先々に出現するホラー。だけど、向こうからやってくるより、こちらから飛び込む確率の方が高いような?>
第9話 試練

  監督:雨宮慶太
  脚本:梶 研吾
      小林雄次
      雨宮慶太
 幼稚園の壁に書かれた絵の修復を頼まれるカオル。実はその壁画はカオルの父が描いたものだったのだが、父の想いを理解できずに苦悩する。一方不思議な空間に転移させられてしまった鋼牙は黄金の騎士から勝負を挑まれる。
 敵は
ハンプティ。工事現場をうろつく巨大なホラー。動きは鈍重だが、その巨体とパワーで圧倒する。
 鋼牙とカオル。それぞれの試練が描かれていく。どちらも父との関わりで、それを追いかける二人の姿がメインとなる。結果として、自分自身に打ち勝つことによって試練を超えることになるが、一本分だけに二人だと時間がどうにも足りない感じ。話が薄味過ぎる。
 己の闇と戦い、勝利を得た鋼牙は魔導馬の轟天を得た。
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VOL.3
第10話 人形

  監督:金田 龍
  脚本:梶 研吾
      小林雄次
 幼い頃に読んだ「黒い炎と黄金の風」という絵本に描かれている黄金騎士と鋼牙の類似性に気づいたカオルは出版社を訪ねる。一方番犬所で訓練をしている鋼牙の前に零が現れる。
 敵は
アスモディ。道化師の姿で現れては人間の本性を引き出し、互いに憎しみ合わせるホラー。本性を現すとかなり巨大な存在となる。
 カオルの昔話で、父の描いた絵本に魔戒騎士らしきものが描かれており、その真相を求めるカオルが描かれる。丁度前回カオルの父の話をやっていたから、その続きとも言える。
 それと謎の多い零の存在だが、その目的は黄金騎士の抹殺と言っていた。
 今回カオルは遊園地で着ぐるみ着てアルバイト。これはこれで大変な仕事だけどね。
<アスモディに襲われた人間は殺し合った後、口からなんか出して死亡する。そこまでやる必要は無いと思う。
 魔戒騎士同士が戦う事は重罪だという。これまで散々やってきたけどそこでのおとがめは無し?>
第11話 遊戯

  監督:雨宮慶太
  脚本:梶 研吾
      林壮太郎
 テレビのゲーム番組のペア出場権を手に入れたカオルは、鋼牙を誘うがにべもなく断られてしまう。途方に暮れるカオルの前に男が現れ、賭を申し出る。軽い気持ちで引き受けるが、それはなんと魂を賭けるもので…
 敵は
ダンタリアン。椚礼次郎という男に憑依し、コイントスのゲームに犠牲者を誘い、失敗した人間の魂をいただく。大量の金貨を飛び道具として使う。そう言えば「ジョジョの奇妙な冒険」に似た奴がいたな。
 ゲームをテーマとして描いた話で、そのゲームというのは全て「本物」を見つけるためのものだった。
 なんだかんだ言ってこの作品は鋼牙がカオルのことをどう思っているのか。という事が延々と描かれているのだが、結局それはからかわれているように「命を賭ける」ものだった。ただ、全然優しさはないので、カオルには冷たく見えているだけ。実際の心がカオルに見えていないだけ。
 今回新しい試みとしてカオルの心情をテキストで表現してみている。アニメでは使われることがあるが、特撮では初めてじゃないのか?
<こう見えてゴンザはクイズ番組大好きらしい。カオルの持ってきた招待券にすっかり興奮し、「知力体力時の運」とか口走ってる。古い話だ。>
第12話 大河

  監督:雨宮慶太
  脚本:梶 研吾
      雨宮慶太
 ゴンザがカオルに聞かせる鋼牙の過去。かつて鋼牙は父の大河と共に、魔戒騎士となるための修行の時代があった。父がホラー退治を行っている間、道端で待たされた鋼牙は玩具売りから玩具をもらう。
 敵は
ノウル。過去玩具売りに憑依したホラー。鋼牙を人質に取るが、鋼牙の父大河にあっという間に倒されてしまう。そしてバラゴ。鋼牙の父大河を倒した因縁を持つ人物。
 鋼牙の過去が描かれる話で、ほぼ全編過去の物語が展開する。
 そしてその大河を倒したのがバラゴ。黒ずくめの格好で変身はしてないが、多分魔戒騎士の名前であろうと思われる。父との修行半ばにして、自分の意志で魔戒騎士となろうとする鋼牙。ザルバと鋼牙との因縁がこれからのもう一つの柱になりそうだ。
<父の残した剣が地面に突き刺さり、それを抜くために修行を続ける鋼牙の姿はほとんど『エクスカリバー』。だけど、こんな分かりやすいところに刺さっていて、誰も気づかなかったのだろうか?
 父の死語、鋼牙の修行はほぼ独学で行われていたらしい。魔戒騎士ってそんないい加減なので良いんだろうか?>
第13話 約束

  監督:雨宮慶太
  脚本:田口 恵
 ザルバによって語られるこれまでの牙狼の戦い。
 いわゆる総集編で、キャラクタの紹介と前半の物語のフローが語られている。多少ウラ設定のようなものも描かれ、特にカオルが鋼牙に対する救いとなり得る存在であることが強調されている。
 一応本作でも三体の素体ホラーが登場しているが、あっけなく牙狼に倒されてしまった。

VOL.4
第14話 悪夢

  監督:雨宮慶太
  脚本:梶 研吾
      小林雄次
      林壮太郎
 鋼牙と零の二人の魔戒騎士の行く末を心配するカオル。一方番犬所に呼び出された鋼牙と零は三神官から共闘を言い渡されていた。
 敵は多量の素体ホラーの群れ。魔界に入り込んでの攻めの戦いが展開された。
 巨大なゲートが現れ、100体のホラーが一気に登場するため、魔導馬を使える二人牙狼と絶狼の共闘を強いられるという話。しかし、一旦変身してしまうと我慢できなくなるらしく、絶狼は牙狼に襲いかかってしまう。
 これまで何度も登場し、鋼牙と戦ってきた零の過去が描かれる話で、家族を何者かに殺され、それを黄金騎士だと思い込んでいたため。
 大人用番組ということで、カオルをベッドに押し倒す零の姿が出たりする。零本人はふざけてやってただけだが。
 鋼牙が魔導馬を使えるようになったのはつい最近だが、零は既に使えている。鋼牙よりもホラーを倒していたという事になるのだが、
<零の隠れ家に現れたカオルに「そう言う趣味あったの?」と訊く零。ストーカーのようにカオルにまといつく君にそれを言う資格はないぞ。>
第15話 偶像

  監督:金田 龍
  脚本:梶 研吾
      小林雄次
 父の由児を尊敬していたという造形家倉町公平を訪ねたカオルはそこでホラーと遭遇する。カオルを救うべく乗り込んだ鋼牙。だがそこは西の番犬所の管轄だった。
 敵は
ガーゴイル。芸術家倉町公平に取り憑き、“神の手”を与える代わりにモデルを捕食していた。脅威の跳躍力を持ち、更にその皮膚は剣をも弾く。
 話はカオルのものに舞い戻り、芸術家の精神について描かれる。ただ、話を深めると言うよりは、単純にホラー系描写をねっとり描いてるだけっぽい。その一方相変わらず鋼牙とカオルにちょっかい出し続ける零。この構図は変わらないみたい。
 妙なフェティシズム満載で、ホラーと言うより“痛い”系の描写が多い。今回の話に関しては確かに深夜枠で放映する理由になるな。
 ちなみに倉町公平役は板尾創路。
<倉橋のモデルやってる女性は叫ぶだけで全く言葉を発しない。逃げようというそぶりもないのだが。>
第16話 赤酒

  監督:金田 龍
  脚本:小林雄次
      雨宮慶太
 20年に一度訪れるホラーの活動が停まる“陰我消滅の晩”がやってきた。鋼牙はかねてからの約束通り、修行の森で阿門法師と会いに行く。そこで魔戒騎士の行うゲーム“バルチャス”を始めるのだった。
 今回はホラーは登場せず、鋼牙の過去の因縁が描かれる。12話に続いての過去編だが、ここではそれらは阿門と鋼牙のゲームを通し、言葉によってなされているのが特徴。
 阿門により鋼牙の弱さが指摘される。無意識のうちに人を愛することを避けている鋼牙はどうしても人と接することを避ける傾向にある。そんな鋼牙がカオルを何故匿うのか。鋼牙自身がその事に気づくまで。なんだかんだ言ってもカオルが重要な位置づけにあるのは間違いがない。
第17話 水槽

  監督:金田 龍
  脚本:梶 研吾
      小林雄次
 熱帯魚を愛する戸沼という男に捨てられた熱帯魚を介してホラーが取り憑いた。それをどうしても発見できない鋼牙に、ザルバはカオルを囮に使うことを提案する。
 敵は
ハル。水の中でしか生きられないホラーだが、戸沼という男を魅了し、犠牲者を持ってこさせ、次々と人間のパーツを手に入れていく。
 前回阿門と会ったことで、カオルに対する鋼牙の態度が微妙に変わってきた。よくなったと言えるのだろう。雨宮慶太がこれに関わってないのがよく分かる話だ(笑)。
 血を好む熱帯魚の飼育のため、自らの血を与える男の描写は、ナイフで指を傷つける。見てるだけで凄く痛い。又、綺麗な手だけに執着するとか、フェティッシュ描写も多い。
<ちょっと絵のことを褒められただけでほいほい男にくっついていくカオル。ちょっと耐性なさすぎだよ。>

VOL.5
第18話 界符

  監督:雨宮慶太
  脚本:梶 研吾
      小林雄次
      林壮太郎
 鋼牙は自分を利用することしか考えてないと思い込んだカオルは街を彷徨い、やがて龍崎の元を訪れる。一方鋼牙は番犬所から、幼なじみの魔戒法師である邪美を殺すように命じられていた。
 敵は登場せずに鋼牙と零との戦いがメイン。
 鋼牙の過去が語られる話の一つで、鋼牙には魔戒法師である邪美という幼なじみがいることが分かった。その邪美だが、その体術も極めて高い。
 前々回登場した阿門が殺されたという衝撃の事実。その命を奪ったのが邪美だというが、その真偽を問いただす内に番犬所の存在そのものに対する疑問へと移っていく。この辺伏線を張っているっぽい。
 番犬所にいつもいる無口な執事コダマの実力が見える。コダマというだけあって、その武器は自分の声を衝撃波として使うようだ。
 一方カオルはカオルで精神的にとても不安定になってしまった。久々に龍崎も登場。カオルに対しては極めて優しいが、だんだんその優しさが不気味に思えてきた。こいつも何らか物語に関係してくるのかも。
 邪美のことと、カオルのことでラストシーンでは牙狼と絶狼の一騎打ち。元より鋼牙を殺す機会をうかがっていた零としては願ってもない機会だったらしい。
 ちなみに邪美役は佐藤康恵。「ウルトラマンネクサス」の西条さんか。相変わらず台詞は棒だけど、動きは大変良い。
第19話 黒炎

  監督:雨宮慶太
  脚本:梶 研吾
      小林雄次
      林壮太郎
 三神官によって鋼牙と邪美の抹殺命令が下される。それに従い鋼牙に瀕死の重傷を負わせる零だったが、邪身と鋼牙の姿を見る内に零の心にも変化が。
 敵は
12体融合ホラー。これまでの戦いで短剣に封じたホラー12体が融合したホラーで、形そのものは素体ホラーと変わりがないが、巨大で、凄まじいパワーを持つ。牙狼と絶狼を圧倒するが、キバによってあっという間に倒されてしまった。
 話は前回からの続きで鋼牙と零の戦いから始まり、カオルと邪美の対話、カオルの迷い、零の迷い、鋼牙と邪美の対話、邪美の死、鋼牙とコダマの戦い、12体融合ホラーの登場、暗黒騎士の登場。とよくここまで詰め込んだものだと言うほど詰めている。
 三神官はかつて一人の人間であったことが暗示される。数百年も生きているので、三人のこどもに分かれているのだとか。やはりどうもその行動は胡散臭い。
 話を進める都合上、色々と取りこぼしたものもあるが、鋼牙と零の関係で言うならば、ライバルとは戦いを通して心を通じ合わせるもの。そのフォーマットで今回は観ることが出来るだろう。一方カオルと鋼牙の関係は、カオルの方が大切なことに気づくことで鋼牙の気持ちを知っていくことになる。
第20話 生命

  監督:雨宮慶太
  脚本:梶 研吾
      小林雄次
      林壮太郎
 カオルがホラーの血を浴びて100日目が近づきつつあった。着実に死に近づいているカオルを救うため、本来魔戒法師でなければ入ることの出来ない紅蓮の森へと入る。
 具体的な敵はいないが、素体ホラーがたくさん登場。そしてヴァランカスの実を得るためグラウ竜との戦いとなる。
 前回の話でいろんな設定が動いている。カオルが死に近づいていること、邪美がいなくなってしまったため、とても危険なことを鋼牙はしなければならなくなったこと。自分の仇が暗黒騎士かもしれないと知り、鋼牙に協力する零。と、全員何らかの変化を受けている。特に鋼牙はカオルをはっきり「守る」と言っており、物語のはじめからだと、随分変化した。
 死に向かうカオルを殴って正気を取り戻させる鋼牙。女性を殴るのはなんだが、ベタな展開が妙に燃える。
 機械仕掛けの竜グラウ竜はガジェットの固まり。このデザインは間違いなく雨宮慶太だな。マニア心に溢れてる。
<紅蓮の森の門番はタム婆という女性だが、やっぱ女性に「股を通れ」と言わせるのは違和感があるな。
 紅蓮の森では走っていけないと言われていながら鋼牙は次々と跳躍。走っては駄目でもジャンプはOKなの?>
第21話 魔弾

  監督:横山 誠
  脚本:小林雄次
 カオルを自分の思い出の場所に連れて行き、そこで共に風景を観ていた。謎の殺人鬼からの挑戦状を受け取った鋼牙は、それが罠と知りつつ指定された場所へと向かう。
 敵は
ボナファルツ。神須川の撃った銃弾を通して現れたホラーで、魔界の銃を持ち、それに撃たれた人間を意のままに操ることが出来る。
 これまで鋼牙やカオル本人の宿命に関わる話が続いたが、今回は元に戻ってホラー狩りとなる。番犬所からの指令ではなく、降りかかった火の粉を払っただけだが。
 鋼牙の気持ちを知り、カオルの中にも本当の恋心が生まれたらしいが、逆にそんな薫の気持ちに怖くなってしまう鋼牙。もてない人間がもてるとこういう具合になることがある…うん。色恋話を描こうとしない雨宮慶太はやっぱり関わってない。
 ただし、これはあくまで後の話の伏線らしい。これから話が厳しくなるのだろう。今回の話では本筋から多少離れた、哀しい話になってる。
 今回は銃が敵の武器となっているが、日本で普通の銃を使う特撮は結構珍しいな。尤も黄金騎士になってしまえば人間の武器なんて意味がないのは確かだが。
 今回の敵役は森本レオ。独特のとぼけたしゃべり方で殺人鬼を演じているが、しゃべり方とやってることのギャップが面白い。
<銃弾の嵐スローモーションとなり変身ポーズを取る鋼牙。そんなあっという間の変身は出来ないんじゃなかったかな。>

VOL.6
第22話 刻印

  監督:横山 誠
  脚本:小林雄次
 カオルの首に謎の紋章が浮かび上がった。それが“ホラー喰い”と呼ばれる暗黒騎士のものであることが分かる。実は暗黒騎士は千体のホラーを喰らい、この世にメシアと呼ばれる存在を降ろそうとしていたのだ。カオルを救い、この世界を救うため、鋼牙と零は暗黒騎士と戦おうとする。
 敵は
暗黒騎士。19話に続いての登場だが、ここでも顔見せ程度。その顔は大河によって付けられたという傷が付いているのが分かった。
 魔戒騎士には活動限界があるが、その限界を超えたときどうなるかが描かれる。かつて鋼牙の父太牙を殺したのは、その活動限界を超えてしまったバラゴの事で、そのバラゴこそが暗黒騎士と言われる存在だった。
 自分の仇が暗黒騎士であることを悟った零も参戦。鋼牙も零も家族を暗黒騎士に殺されて、しかもそれを目撃していたという事だな。更にカオルも幼き日に暗黒騎士に出会っていた。この時既にカオルは魔界のゲートにされてしまっていた。そうすると、登場人物が三人とも暗黒騎士に深い関わりを持った存在だと言える。
 宿命の対決が迫る。なんだかんだ言って三人は良いトリオっぷりを見せ始めているので、なかなか燃える展開。
 カオルの父が描いたという絵本「黒い炎と黄金の風」は、何故最後のページが白紙なのかも発覚。これは敢えて白紙で残し、こども達が好きにラストシーンを描いて欲しいということから。
第23話 心滅

  監督:横山 誠
  脚本:小林雄次
      雨宮慶太
 暗黒騎士の背後には三神官がいることを悟った鋼牙と零は東の番犬所に乗り込むが、三神官の姿は既に無く、更にバラゴにカオルを奪われてしまう。そしてカオルの前に立ちふさがるのは邪実の仇コダマだった。
 敵は
暗黒騎士バラゴ。生身でも鎧状態でも圧倒的な強さを誇り、牙狼と絶狼二人がかりでも全く敵わなかった。そしてコダマ。暗黒騎士の儀式を邪魔されないように立ちふさがった。その真の姿は禍々しい魔戒騎士のようなもの。暗転した鋼牙によってひねり潰されてしまった。
 暗黒騎士の正体が発覚。なんとそれは駈音だった。得体の知れない人間だったと思ってたら、そう言う伏線だったのか。これまでカオルを守り続けてきたのは、ゲートを守るためだったという事。顔を変える薬を服用してあの顔を手に入れたらしい。
 今回は騎士同士の戦いがメイン。騎士ではないものの、コダマとの戦いもワイヤーアクションを取り入れて見応えのあるものに仕上がってる。
 そして活動限界を超えて戦い続けた鋼牙は、ついに暴走。バラゴ同様暗黒騎士に変転してしまった。これはどうやら暗黒騎士に対抗するため敢えてその姿となったらしい。鎧に食われる前に絶狼によって正気に戻された。
 いつの間にかお互いパートナーとして認め合ってる鋼牙と零の姿も結構燃えるシーンだ。
<力に対抗するのは力しかない。相変わらず鋼牙の考えてることはストレートだ。というか、単純すぎる。
 駆音は21話でカオルが危機に陥った際も何にもしてなかったけど、そんなに鋼牙を信用してたのかな?>
第24話 少女

  監督:雨宮慶太
  脚本:梶 研吾
      小林雄次
      雨宮慶太
 鎧に取り込まれる寸前に零に救われた鋼牙は零と共にバルゴの待つ最上階を目指す。それを迎え撃つのは三神官が変化し、息子のコダマを殺された怒りをぶつけるガルム。
 敵は
ガルム。三神官が一つになって誕生した女性型の存在。騎士と同様に鎧を出して身に纏うことも出来る。鋼牙をバルゴの元に向かわすため、零と戦う。そして暗黒騎士バラゴ。鋼牙を全く相手にしない実力者だが、甦ったメシアに喰われてしまった。
 物語もクライマックスに近づき、バルゴの本当の狙いが分かった。千体のホラーを喰らい、ホラーの始祖メシアを呼び出すことだった。しかしメシアはバルゴごとホラーを喰らい、カオルの体をゲートにしてこの世界に甦る。そしてガルムが臨んでいたのも実はその事であり、そのためにバルゴに従ったふりをしていただけらしい。
 そしてメシアの依り代にされてしまったカオルは鋼牙達に襲いかかるが、それを食い止めたのは鋼牙の愛の力…あれ?よく雨宮慶太がこんなのやったな?
 今回もアクションが主体だが、この作品の特徴として、アクション時は色を抑える傾向があるが、今回はそれが最も映えたシーンとも言える。
 そして最後に登場するメシアは、女性のような姿をした巨大な要塞だった。今のところまだ魔界にいるが、
<カオルの顔に手を触れて恍惚とした表情を浮かべるバルゴ。なまじ京本正樹の顔立ちが整っているだけにアブナいシーンに見えるぞ。>

VOL.7
第25話 英霊

  監督:雨宮慶太
  脚本:梶 研吾
      小林雄次
      雨宮慶太
 カオルの体を使い地上界に出ようとするメシアを押さえ込もうと果敢に立ち向かう鋼牙。一方地上では零がガルムの前に圧倒的不利の状況に立たされていた。絶望に苛まれる鋼牙だが、その時…
 敵は
メシア。その姿は巨大な女性のようだが、体中に砲台を持ち、更にその影からは無数のホラーが現れる。パワーアップした牙狼によって封印される。そして暗黒騎士キバ。メシア消滅後に地上に現れた暗黒騎士で、バルゴの体を依り代とした鎧のみの騎士。
 最終回となるこの話は前回からの続きで、いくら頑張っても全く歯が立たない最強の敵を前に、主人公がパワーアップする。という、
こう書いてしまうと元も子もない単純な話。だけど、だからこそ燃える!
 カオルは自分の絵を具現化できる力があるらしい。それで描いたのが翼のある黄金騎士。そのまま牙狼の背中に翼が付いてしまった。
 一方なんのパワーアップも無しの零の方はちょっと可哀想だが、目的であるガルムを倒すことには成功している。
<死ぬほどのダメージを喰らっていながらぴんぴんして戦ってる零。こいつの方が遥かにホラーっぽい。キバと戦ってる鋼牙を助けるためには空まで飛ぶ。なんだこいつは?
 パワーアップした牙狼の鎧は天使が運んでくれる。幼児が裸で持ってくるとやばい描写に見えるぞ。
 牙狼の持つ黄金剣には歴代の黄金騎士の魂が封じられているとか…『トランスフォーマー』のマトリックスみたいだな。いやむしろ「永遠のチャンピオン」(小説)かな?>
特別版 白夜の魔獣(前編)

  監督:雨宮慶太
  脚本:江良至
 ホラーを封印し続ける鋼牙は、あるホラーとの戦いで山刀鈴という女の子と出会う。死んだはずの阿門法師からの伝言を伝えに来たという鈴は、邪美がまだ生きており、魔戒の森で鋼牙を待っているという。鈴の言葉に従い、共に魔戒の森へと向かう鋼牙。
 敵は
エルズ。蜘蛛のような姿と特徴を持つホラーで、人間の女性に化け、言い寄ってきた男を捕食していた。再生能力が高く、斬られてもすぐに再生してしまうが鋼牙により封印される。そして強大な敵レギュレイス。メシアとは異なる系統の古いホラーで、その力はメシアにも匹敵する。ホラーや人間を自らの眷属として使役することが出来、自らの完全復活と眷属によるこの世の支配を企む。
 テレビ版終了後に前後編のスペシャル版として放映された作品で、前後編合わせて約100分と、劇場作品並みの長さを保つ作品の前編。新しい魔戒騎士の登場などもあり、今回は基本的には紹介編と言った風情。
 物語の始まりは邪美が生きているので、それを救ってくれ。というものだったが、話はどんどん大きくなり、メシアとは異なる強力なホラーと戦わされることになる鋼牙が描かれる。それで鋼牙と同じく魔戒の森に向かう零。今回も二人共同での戦いが描かれていくのだが、もう一人白夜騎士ダンを名乗る魔戒騎士の山刀翼が登場。
 話そのものが死んだはずの邪美を復活させると言うことなので、今回のヒロインはカオルではなく邪美になってる。
 テレビの方で死んだキャラや懐かしいキャラも再登場。幻ということだが。スペシャルの良さをうまく活かしてる。
 撮影に関しても時間がたっぷり取られているだけあって、いろんな所に外連味が多く、特撮もかなり力は入っている。話のバランスについても今のところ破綻はしてないので、結構好感を持てる感じ。
<現れた阿門はザルバに「久しぶりだ」と語り、ザルバもそれに答えているが、ザルバは記憶を全部失ってるんじゃなかったっけ?
 今回鋼牙の前に立ちふさがる幻でしか登場できなかったカオル。結局殺されるために出てきたという哀しい存在だった。>

SP1
白夜の魔獣(後編)

  監督:雨宮慶太
  脚本:江良至
 復活したレギュレイスは街に出て人間の精気を吸い取り始めていた。そんな時、邪美を現世に取り戻した鋼牙と翼にレギュレイスを封印するよう指令を受ける。だが禁を犯し邪美を復活させた鋼牙に反発する翼は一人でレギュレイスを倒すと宣言するのだった。だがレギュレイスが憑依したのは…
 敵は
レギュレイス。白夜の結界を用いて完全復活を果たそうとする。
 前後編の後編だが、魔戒騎士三人がそろい踏みして強力な敵に挑むという、かなり燃える展開の話となっている。話としてもいくつかの山場を持ち、見所は多い。結果として全然レギュレイスには敵わず、ガロがパワーアップして終わるという、ありがちっちゃあ、ありがちな話だが、フォーマット的には良し。それをクールな話に仕上げてるのがこの作品の特徴かな?それが良いのか悪いのか分からないけど、本作らしさは良く出てる。
 三人の魔戒騎士の強さは存分に味わえるのだが、この作品の一番の見所はチャイナ服っぽい格好をした邪美の立ち回りではないかと。この脚線美がなんとも(笑)…というか絶対狙って作っただろ?
 一方ゲスト出演となる翼の存在感が低いのが難点。彼のための見所はもっと作ってやって然りだった。
 鋼牙がいきなり大人になって、翼に説教してたりするシーンがある。随分変わったもんだな。
 全般的にやっぱり外伝と言った感じ担ってしまった分、長いけどちょっと食い足り無さもあり。
<森を横に“落ちる”シーンがあり。これは大変見応えのあるシーンなのだが、残念なことに合成丸わかり。もうちょっと練って欲しかった気はする。
 巨大レギュレイスと戦う鋼牙。やっぱり合成が上手くいってなく、蹴りの動作を入れても、全然蹴ってないとか、ちょっと問題あり。>

SP2