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光速エスパー

光速エスパー事典
<A> <楽>

 1967'8'1〜1968'1'23

 特撮黎明期にあって、少年をヒーローとした作品。
 スポンサーは東芝で、東芝のイメージキャラクターとして一時期使われていたこともある(サザエさん以前)。

主な登場人物
東ヒカル (役)三ツ木清隆。「白獅子仮面」の剣兵馬や「ウルトラマンタロウ」における西田隊員など。「地球戦隊ファイブマン」では星野博士を演じていた。
 正人と静香の子供。家族旅行中事故に遭うが、奇跡的に無事。後にエスパー星人のメッセージによって朝川博士が完成したエスパースーツの装着者に選ばれ、高速エスパーと呼ばれるようになる。両親には黙っているがバレバレ。ちなみにその名前はスポンサーの意向で「光る東芝」から取られている。
東正人 (役)細川俊夫。特撮では「電人ザボーガー」の大門博士。
 ヒカルの父親。エスパー星人の落下によって死亡してしまったが、エスパー星人が乗り移って復活。エスパー星では科学者だったらしく、テレパシーでエスパースーツの作り方を兄の朝川に告げる。
東静香 (役)月丘千秋。映画およびテレビドラマで活躍。
 ヒカルの母親。エスパー星人の落下によって死亡してしまったが、エスパー星人が乗り移って復活。予知能力を持ち、ギロン星人の脅威を事前に察知することもしばしば。
朝川博士 (役)宇佐美淳也。「マイティジャック」のゼネラル藤井。「ミラーマン」の御手洗博士など。博士役で大活躍。
 東正人の兄。超能力の研究を進めており、人間の潜在能力を高めようとしてついにエスパースーツを開発する。一体専門分野はなんなの?というほどの博学で、エスパーの良き助言役。東という姓はどうやら養子になったのだと思われる。
朝川光太郎博士 (役)綾川 香。
 朝川博士の息子。アメリカで光波ロケットの研究をしていたが、父と共同研究をするために帰国。物語後半ではエスパーと共に前線に出て行動するようになる。
朝川光一 (役)出川淳。
 朝川博士の孫で光太郎の息子。朝川博士からスーツとスーパー1号を与えられてエスパー2号となる。
話数 タイトル コメント DVD
第1話 エスパー誕生

  監督:石川義寛
      福原 博
  脚本:池田和雄
 アンドロメダ星雲でエスパー星が爆発した。だが星の爆発を逃れた家族が地球へとやってきた。たまたま気球遊覧をしていた東一家と衝突してしまい、エスパー星人は両親に乗り移って一人息子のヒカルを育てる事にする。だがエスパー星を滅ぼすきっかけとなったギロン星人が地球にやってくる事を危惧し、人間用の強化服を完成。ヒカルをそのテストパイロットに選ぶのだった。
 敵はギロン星人。エスパー星を侵略した宇宙人。エスパー星の爆発を逃れ、エスパー星人の来た地球へとやってきた。念力を使う事が出来、機械や人間の精神を操る事が出来る。
 光速エスパー誕生の話。冒頭でいきなり両親の死というショッキングな内容ながら、話自体は軽快に進む。特撮では重要な点だよ。
 ヒカル自信は超能力を持たないのだが、強化服を着込むとその能力を使う事が出来るという設定も面白い。
 冷戦構造をしっかり話単体としてもかなり質が高い。なんか「博士の異常な愛情」というか「未知への飛行」のようなストーリー展開。この時代だからこそ出来た話だろう。見事見事。
 特撮部分は流石に今の目から観たらきついけど、しかし当時の技術の最先端。結構合成とかも上手く出来上がってる。
<エスパー星が爆発してから光に近い速さで地球にやってきたというエスパー星人。しかしだとしたらこいつら何歳だ?あるいはワープ技術か?
 エスパー星人の精神に入り込んで支配するギロン星人は人間には乗り移れない。なんと人間の事を「怪物」呼ばわりしてる。面白い設定だ。
 強化服はトランジスタで動いてるそうだ。細かく説明するのは良いんだけど、レトロな説明だな。
 朝川博士は東と共同研究してるはずなのだが、ヒカルに宣誓させている時は「両親にも秘密にします」と言わせている。おかしくない?大体その光景両親が観てるじゃん。
 しかし水爆を保ってる国の名前が「アニカ国」と「ビエトロ国」ってのはあまりにもそのまんまだろ?
 光速エスパーとの通信はなんとヒカルの霊能力によるものだとか。この強化服は凄すぎる。
 アニカ国の水爆投下は成層圏の遙か上から。なんという高性能な爆撃機だ。>
VOL.1
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第2話 大彗星M現わる

  監督:石川義寛
      福原 博
  脚本:伊上 勝
 宇宙のエネルギーを吸い込む大彗星Mの軌道を変え、地球近くを通過させようとするギロン星人。彗星の接近に従い、街では暴動も起こる。
 敵は大彗星M。宇宙のあらゆるエネルギーを吸い込み巨大化し続ける彗星。ギロン星人によって操られ、地球の軌道近くに送り込まれる。
 地球最後の日!というのを描くパニック作品。物語の構成が上手く、本当に絶体絶命の危機っぽくなってるので、緊迫感溢れた話になってる。お茶の間レベルで危機回避してしまうのはちょっと卑小過ぎる感じもするけど。
 大彗星Mの接近によって人間がパニックを起こす姿が描かれるが、その混乱に乗じ、人間にエスパーを襲わせる。人間性というものを考えさせられる内容になってる。自分さえ生き残れば地球がどうなろうと構わない。というのがやっぱり人間の本音か?
 ギロン星人にヒカルがエスパーでないと思わせるために両親がエスパーの振りをする。父がヒカルに、母が強化服に扮する。二人で一つらしい。男女合体ってのがなかなか卑猥?
 ヒカル自身は超能力を持たないのだが、念じれば強化服を呼ぶことが出来るらしい。
 ヒカルにはガールフレンドらしき女の子がいて、朝起こしてくれる。男の子の理想だろうね。
<彗星接近のインタビューを受ける朝川博士。ここの研究所って何を研究してるんだろう?
 ロケットの外装を溶かすほどの熱を持つ大彗星Mの熱だが、エスパーの強化服は溶けない。それをあらかじめ知っていたヒカルの母。エスパー星人の能力って凄い。
 あっけなくギロン星人はエスパーの正体がヒカルである事を見抜いてる。いつの間に?
 宇宙空間を漂うヒカルの姿はまるで関節がないみたいにぐにゃぐにゃ…それは言わない約束?
 強化服はともかく、コバルト爆弾の外装って極端な熱に耐えられるほどの強度があるんだろうか?
 あれだけ接近した大彗星Mが、地球に何らの後遺症も与えなかったのも不思議だが、これもOKかな?>
第3話 原子炉のカビ

  監督:石川義寛
      福原 博
  脚本:山崎忠昭
 日本では流感が流行っていた。ヒカルの周囲でも風邪を引いた子ども達が多く、ヒカルも少々気に病んでいた。そんな時光波エネルギー研究所から原子炉に黴が生えているという報告を受ける。ところがそれを知ったギロン星人はそのカビを使い、世界中に混乱を起こそうと画策する。
 敵は名称はないのだが、仮にカビ生物。原子炉に生えるカビが怪物化した姿。スライム状が基本だが、様々な形態を取ることが出来る。頭脳体が存在し、その命令の下活動している。頭脳体は高い知能を持ち、日本語も使える。ちなみにその姿はギロン星人によく似ていた。
 生物兵器と光速エスパーの戦いが描かれるが、エスパー登場以前に科学者による開発と戦いが描かれる。そうそう。それあってこそヒーローの活躍が映える。分かってらっしゃる。科学的根拠から言えば無茶苦茶な話だが、良くできた話。
 エスパー星人は寿命が300年。その間は病気知らずなのだそうだ。素晴らしい生活だが、それでも滅びてしまうのだな。
 光速エスパーの能力として小さくなることが出来ることがここで分かった。。
 数こそ少ないが、自衛隊風の姿の人間が何人かエキストラで登場してるし、カビ生物は三体登場。紫外線放射装置も結構しっかり作られてる。結構金かかってるね。
<風邪を引いてるカオルは原子炉に湧いたカビを咳で吹き飛ばしてしまう。得体の知れぬカビをそんな子供の前に出すか?
 幾重にも守られているはずの原子炉からカビが外に漏れだしてる。警備員が襲われるのだが、襲われる以前に放射能漏れがヤバイと思う。警報もないとは。
 スライム状のカビ生物に襲われた発電所職員。「うわー」とか叫んでるけど口が開いてない…それ以前にマネキンだろ?
 カビは紫外線に弱いため、紫外線放射装置を作り出す。しかし、紫外線よりも短波の放射能を浴びて生き残ってるんだから、意味は全くないはずだぞ。物語上では効いてるけど。
 ヒカルがエスパーに変身するのは一瞬。「イー・エス・パー」のかけ声さえあればいい。服をどうやって着込んでるのかな?それよりも、玄関前で変身したら他の人に見られない?
 体を小さくし原子炉の中に入っていくエスパー。放射能は大丈夫なのか?>
第4話 グローブモンスターの襲撃

  監督:福原 博
  脚本:山崎忠昭
 なかなか地球攻略が進まないギロン星人の一部は喧嘩を始め、その一部が戦いの中でこれまでにない四次元世界へと行く能力を開眼させた。その能力を使い、四次元の生物を呼び出して地球上の人間を次々に神隠しに遭わせてしまう。
 敵はグローブモンスター。文字通りグローブの形をした四次元怪獣。四次元に行ったギロン星人が洗脳し、ギロン星人が開けた次元の亀裂を用いて地球を攻撃する。全て同じ北緯であるのが特徴。四次元の世界に入り込んだエスパーによって退治される。
 本作のタイトルである「エスパー」というものがよく示された話。元々ギロン星人は超能力の持ち主だが、四次元に行く能力は無かった。それが四次元空間を作り出したと言う事は、ギロン星人もやはり進化しているのだ。
 サンフランシスコ、マドリード、ローマ、アンカラが次々と破壊。ブロードバンド時代の現代でこれをやったら大顰蹙だろうね。ちなみにこれらは全て北緯が同じだからだそうだ。
 1話からだが、朝川博士のひらめきは東静香のテレパスによるもの。勘が良すぎるように思われるのもそれが原因らしい。ただ今回は朝川ではなくミラーがひらめいていた。突然四次元の話をしてしまうのを、あっという間に受け入れてしまうみんなも凄いが。
 四次元の描写があるが、ジュブナイルっぽく、単純な説明で全てを説明してしまう。それで良いんだろう。たとえ無茶苦茶でもこういった科学的考察を持った作品って無くなったね。
<グローブモンスターは四次元の亀裂からやってくるのだそうだが、攻撃するのはみんな都市部ばかり。狙えるものなのか?
 四次元の生物と戦うエスパーは「僕は三次元の代表です」と豪語。でかく出たね。>
第5話 金属をたべる宇宙植物

  監督:福原 博
  脚本:中西隆三
 光波研究所で開発を進めていた光波ロケットが完成した。シグマ3号と名付けられた光波ロケットでアルファ星のサンプル採取を行う。無事アルファ星には到達するのだが、地球に戻る際謎の爆発を起こしてしまう。実はそれは金属を腐敗させてしまう特殊な細菌であり、かつてエスパー星を破滅間近にまでした微生物だった…
 敵は名前がないが金属を腐敗させる微生物。泡のような形をしていて、金属にとりついて溶かしてしまう。放っておけばこのまま地球上のあらゆる金属を溶かしてしまう。水銀を最も好む習性が明らかになったため、エスパーが水銀を抱えて飛ぶと、そこにくっついてしまう。
 宇宙開発について描かれる話。子供が好きそうな話題で、ちゃんとその辺考えていたのだろう。それで持ち帰ってきてしまったのが泡状の細菌だった。相手が細菌だけに一筋縄ではいかないが、最後は知恵と勇気によって。これも
 エスパー星は金属を全く用いなかったそうだが、それは細菌によるものだったと語られる。
 逆回しやパースの用い方など、映像的にもなかなか凝った作りになってるのも特徴。
<シグマ3号が向かったアルファ星というのはどうやら太陽系にあるらしいが、惑星なのか衛星なのか分からず。
 ギロン星人の宇宙船は金属製に見えるが、こんな細菌使って大丈夫だったんだろうか?
 万策尽きたという状態で頭を抱える朝川博士は、「よし。エスパーを呼ぼう」…って、策も何もなしで呼んじゃうの?
 エスパーはテレパスも使えるんだが、今回の朝川博士はエスパーを呼ぶ度に「私の考えは読み取ってくれたな?」といちいち念を押してる。作戦の説明が全く必要ないので楽で良いね。
 エスパーは水銀を手に持って地球上を飛ぶのだが、その水銀、どうやって固体化させてるんだろう?これも超能力?
 水銀に引きつけられた細菌を持って、それを太陽に放り込むエスパー。「よし。ここまで来れば太陽の重力に引き寄せられるぞ」とか言ってるけど、いったいどこまで飛んだんだ?見た目空気中のようなんだが。>
第6話 超生命フロスター

  監督:福原 博
  脚本:山崎忠昭
 地球上では今や旅行ブーム。そんな時宇宙を漂う旅人がいた。その名はフロスター。たまたま見つけたギロン星人の宇宙船を襲うが、ギロン星人は集合超能力によってそれを撃退し、地球侵略の手先に用いようとする。
 敵はフロスター。宇宙空間で生まれた高等生物で、あらゆるものを凍らせる超能力を持つ。最初ギロン星人の宇宙船を襲うのだが、ギロン星人によって撃退され、地球にやってくる。不定形のアメーバー状生物。
 フロスターによって地球全体が寒冷地化したという物語。真夏に雪が降るという描写あり。まるでかつて実相寺昭雄がやったというドラマのようだ。
 地球人は一つの生物なのに、主義主張で争うことを揶揄する発言あり。科学はこれを超えられる。と信じていた時代があったのだ。そこで言われたことだが、「同じ地球人なら『外国人』なんて言葉が使われるはずはない」という言葉は尤もだ。
 他にも炭酸ガスが地球上に増えたため地球が寒冷地化したという発言もあり。現在ではこれは地球温暖化とされてるけど、当時はこう考えられていたのだろうか?科学の進歩というのは全く逆の説になることがあるんだね。
 ここにきてエスパーの最大の危機。フロスターはエスパーの能力を超えていて、一度は撤退を余儀なくされてしまった。
<エスパー対フロスターで、勝利の決め手はお互いの能力の限界まで戦うという正面衝突。子供一人が宇宙生物の能力を超えているという設定自体がものすごく矛盾してないだろうか?>
VOL.2
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第7話 ゆがんだ太陽

  監督:石川義寛
      福原 博
  脚本:山崎忠昭
 隕石が次々と地球へと落下。更に都会には巨大な雹が降り注ぎ、太陽に歪みが見られる。この異常現象はギロン星人が空間をゆがませたことと推測する静香。その頃、朝川博士は新開発の太陽エネルギーを動力とするホバークラフトでアメリカに向かっていたが、大竜巻に遭っていた。
 今回は具体的な敵は登場しないが、ギロン星人の念力の威力が描かれる。これだけの能力を持っていれば最初からこれやってれば良かったんじゃないか?という気もするが、科学的な考察から始まっているのが本作の面白さで、充分にそれを示していた。エスパーはギロン星人が次元の歪みによって作り出された竜巻の中で念力合戦を行う。ツッコミどころは多いけど、物語的にはさほどトピックがある話ではない。
<太陽動力炉を開発中と発表する朝川博士。一体この人何を発明してる人なんだろう?
 朝川博士が開発したホバークラフトはなんとジェットエンジンを搭載。空も飛べる。しかも持続時間は12時間…太陽動力炉の意味は?
 大竜巻に巻き込まれそうになるホバークラフトを助けに行くエスパー。エスパーは全然風とか竜巻とかの影響を受けてないように見えるが、これも能力の一つ?
 エスパーが一言「スペースワープ」と言うだで全ての事情を飲み込む朝川博士。恐ろしい知力の持ち主であることは確か…ところで空間まで歪むのに電波は届くのね?
 朝川博士から中性子爆弾を受け取ってスペースワープへと入り込むエスパー。いつ帰ったんだ?それに朝川博士ってそんな危険な兵器を簡単に使える立場にあるのか?>
第8話 ジュピター星の棘

  監督:福原 博
  脚本:中西隆三
 地球に近づくジュピター星からギロン星人が引き上げた金属生命体が房総沖に落下する。それ以来都内の酸素濃度が急激に上がってしまった。わずかな火元でも発火し、大火災の恐れが生じ、
 敵は金属生物。全身パラジウムで出来た金属製だが、生物と言うだけあって体中にトゲが生えている。改訂に鎮座し、そこに近づいたものを全て破壊してしまう。エスパーはその体内に入り込んで破壊した。
 金属生物とエスパーとの戦いが描かれる。金属生物は海水を分解して酸素を多量にはき出しているため、攻撃兵器はほとんど役に立たないという設定。
 前回登場したホバークラフトが今回も大活躍。これに乗ると朝川博士は常に危機に見舞われるみたいだ。
 今回は何もしてないように見えてヒカルの両親が活躍していたらしい。最後に「君のお陰だ」と言うだけで済んでしまうから、安上がりで良いよね。
<流星騒ぎにエスパー星では一大事なのに地球ではお祭り騒ぎだと嘆く正人。普通このサイズだと地球でも凄い騒ぎになりそうなものだが…
 海水を分解すると酸素と水素になるわけだが、水素は全く検知されない。金属生物が喰ってるんだろうか?
 海上に出た金属生物は熱光線を出すんだが、それは大丈夫なんだろうか?
 金属生物と対峙したエスパーは熱光線を使おうとした際チカに止められる。それで「ロケット弾を使え」と言われるのだが、余計危険な気がする。
 エスパースーツの燃料切れによって「もう駄目だ」と崩れ落ちるヒカル。しかし次の瞬間元気に飛び上がっていた。
 金属生物の周囲は高濃度の酸素があるはずだが、生物の爆破は何の被害も起こさないで終わってる。>
第9話 地球をおおう虹

  監督:福原 博
  脚本:中西隆三
 日曜日にデートの約束をとりつけるヒカル。有頂天のヒカルだが、何故か夜にも消えない虹が出ていた。その虹は6千度もの高熱を発し、虹の通過点は高熱にさらされるのだ。
 プリズムとなった惑星の破片と戦うエスパーの話。ストレートな怪獣ものではないので、どのようなオチになるのかが分からないのがこの作品の醍醐味。これもかなり科学的考察の元に作られてるので、なかなか面白い物語になってる。結果として地球上空のガラスを全て除去することで話は終わるのだが、惑星規模のガラスがそんな簡単に全部取り除けるものかな?
 ヒカルの学生服姿が観られる。そう言えば最近こんな詰め襟の学生服ってなかなか見られなくなったな。
 無人ロケットのシグマ4号が登場。5話で出たシグマ3号の後継機と思われるが、やっぱりあっけなく破壊されてしまった。
 ヒカルはデートの約束を取り付けて有頂天になるが、デートも親頼み。初々しくて良いね。
<ドライブに出た東一家だが、あっというまにラジエーターの水が無くなってしまった。昔の車ってこんな感じだったが、科学的な一家にしてはお粗末。
 アメリカの有人ロケットの名前は「イカルス1号」。なんという恐ろしい名前を付けるんだろう。空で破壊されるのが前提か?
 イカルス1号の乗組員と無線通信するエスパー。日本語で喋ってるみたいだけど、ちゃんと通じるものだな。
 干上がった山中湖が雨が降ることで元に戻るのだが、それだけの水がおっこってきたらむしろ水害の方が怖い気がするな。>
第10話 金星は地獄だ

  監督:山田 健
  脚本:山崎忠昭
 人類初の有人金星探索船アロー号が金星に到着。だがそれを知ったギロン星人も又金星へと向かい、罠を仕掛けるのだった。サンプル採取中のアロー号の前に金星の海から泡状怪物が現れる。
 敵は泡状怪物。金星の海に潜む生物で、近くに来たものを取り囲んで溶かしてしまう。群体であり、体の一部を奪われるとそれを取り返しに来る。本物の泡と着ぐるみを併用して、なかなか気持ち悪い。
 人類の宇宙探索はついに金星にまで伸びた。宇宙開発はロマンだよな。「恐怖の火星探検」と話が似てるような気がするが、それは言ってはいけないことかな?泡状生物の設定は後にマンガ版「風の谷のナウシカ」で使われていたような…
 エスパー星人の祝福の姿は両手を合わせている。これは祈りを捧げているのと同じポーズ。
<前回に続きパジャマ姿でエスパースーツに着替えるヒカル。やっぱり夜に発進する場合はパジャマがわかりやすいから?
 しかし、アロー号は人類初の有人金星探索船というのだが、エスパースーツだと20分で到着してしまうのだという。ヒカルがこれを悪用したら何でも出来るんだな。>
第11話 宇宙マラブンタの来襲

  監督:福原 博
  脚本:山崎忠昭
 水爆実験に成功したゴルゴン共和国のお陰で放射能が日本にも来てしまう。どこにぶつけて良いのか分からぬ怒りを覚えるヒカル。一方放射能の雲を調査していた航空機が雲から出てきた謎の怪物に襲われてしまう。
 敵はスペースマラブンタ。羽蟻のような姿をした小型の宇宙生物で、エネルギーを求めて宇宙を彷徨っていたところをギロン星人に呼び寄せられる。体内に電子焼却炉を持ち、あらゆる物質を食い尽くしてしまう。
 これまでも数々エスパーの危機が描かれていたが、今回の話はエスパーでは全く歯が立たない敵が相手。それを可能としたのが反陽子爆弾だった。
 これぞ科学の勝利。だが一方ではその科学が悪に使われた時、どれだけ危険か。科学の命題が提示される。アインシュタインの言葉の引用もあったりして、真剣に科学を考えていかねばならない時代に来ている事も思わされる。
 ヒカルの素晴らしいところは、どんな怒りを覚えても、エスパーになって人間を襲おうとは考えないところ。ヒーローっぷりがあんまりにも完璧すぎるけど。今回はちょっとエスパーの力を過信しすぎていたために大変な目に遭ってしまうが。
 小さな羽虫にたかられるエスパーの描写なんかもあるため、虫が苦手な人にはきつい話だ。
<反陽子爆弾はビーカーのようなカプセルの中に入っていて、空気に中が触れると爆発するという。これって空中版のオキシジェンデストロイヤーだな。
 火山の爆発が描かれるが、書き割りの端っこに火が付いてるよ。>
VOL.3
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第12話 ウイルスの恐怖

  監督:石川義寛
      福原 博
  脚本:池田和雄
 ギロン星人によって軌道が変えられたかに座流星群が地球に接近。その一部が日本をかすめ、人々の笑いの神経を刺激する笑いガスを振りまいてしまう。
 チカの生い立ちが語られる話。チカはエスパースーツの付属品ではなく、正人が作ってやったもの。精巧な電子計算機を内蔵するが、静香がそれに乗り移ることになる。それを過去の話として描いているのがこの話の特徴。
 話そのものは隕石が運んできた謎の病原菌との戦いがメインで、人間側の戦い描かれていくのだが、
<地球に近づくかに座流星群。流星群と付けられているがたった一つの大きな隕石に見える。
 笑いながら苦しむ人間の姿というのはかなりシュールな光景だ。
 チカの能力は考えてみると完全にオーバーテクノロジーで、現代の技術力をも凌駕してる。こんなものを抵抗なく受け入れてしまう世界というのも凄い。
 静香がチカに変化する際はエスパー星人の姿になるのだが、それってほとんどミイラ人間だな。>
第13話 まぼろし円盤撃滅

  監督:山田 健
  脚本:山崎忠昭
 蛾の夢を見てヒカルは飛び起きる。実はヒカルはこどもの頃毒蛾に襲われて高熱を発したという過去があり、それがトラウマになっていたのだ。だが悪夢を見たのはヒカルだけではなく世界中の人々で、これは滅亡したギガンド文明の宇宙船を再建し、人間に悪夢を見せる装置を発動させたからだった。
 ギロン星人による幻覚によって翻弄される人類を描いた話。人間はショックなことが起こると、それだけで死んでしまうと言う、SFチックな話が展開する。それの対抗手段は、公正無私な科学者によって分析する。というもの。ここではコンピュータのことだった。機会は幻覚を防ぐ力になる。という手段は実にSF的だ。
 今回は珍しくヒカルは自分の意志でエスパーとなる。ヒカル自身に毒蛾のトラウマがあり、毒蛾を見せられると能力が発揮できないことが発覚。物理的なものではなく精神的な戦いが展開された。
 地球上最高のコンピュータは到底チカの能力に及ばないそうだ。どれだけ高性能なんだ。
<オランダ人は風車の下でチロリアンの格好をして踊ってる。とてもわかりやすいが、馬鹿にしてないか?
 世界的な科学会議だと当然のように朝川博士は出席してる。
 冒頭に出てきたこどものヒカルの命を救った医者。どこかで見たと思ったらお父さんじゃないか。>
第14話 宇宙からきた幽霊船

  監督:福原 博
  脚本:陶山 智
 光波エネルギー研究所は宇宙から謎の電波をキャッチした。朝川博士は宇宙には高等生物がいるのではないかと考える。だが地球に飛来した飛行物体は多数の破壊兵器を装備した高性能円盤だった。そんな時、朝川博士の後輩である橋本から、人間の体からヴィールスを完全に消し去る研究が完成したと報告が入る。
 一応ファースト・コンタクトものになるのだろうか?ただ、飛来したのは宇宙船だけで中身の人間は全て死んでしまっている。しかしこのために宇宙船のセットを一つ作ってしまうのだから、かなり金かかってるよ。
 乗り移られたとはいえ、生身の人間と格闘するエスパーが初めて描かれる。一応超能力合戦となってるのだが、単に殴り合ってるだけの描写も多い。
 しかし、ギロン星人は乗り移った橋本博士より追い出された形跡がない。これでギロン星人は死んでしまったようにも見える。
 ヒカルは家族旅行に行っているが、しっかりデートも兼ねている。ちゃっかりした性格してるよ。
 橋本博士に乗り移ったギロン星人はヒカルと接触するが、ヒカルがエスパーとは知らないため、無視してしまう。その事を知ってさえいれば。
<橋本博士が研究したのは人間の体から完全にヴィールスを消し去るという研究。しかしこれをやってしまうと善玉まで殺してしまうので、人間は生きていけないのでは?
 地球のヴィールスに弱いというギロン星人は体からヴィールスを無くした橋本博士に乗り移る。だけどすぐに汚染されるんじゃないかな?
 橋本博士の乱心を見たヒカルは「橋本博士は気がち(ry…」と実に素直な感想を述べる。現代では完璧に放送禁止用語。この話では度々その表現が出てくる。
 サンフランシスコに向かう円盤を攻撃するため飛び立つ戦闘機。デルタ翼っぽいデザインだが、これは当時の攻撃機の特徴。
 物語の展開とはいえ、サンフランシスコやロンドンを爆撃する描写あり。ビッグベンまで破壊してしまうのはちょっとやり過ぎではないか?
 円盤にへばりついたエスパーは噴射装置を円盤にくっつけて苦しげな表情をしてるが、その説明は全くない。
 ロンドン上空から紐育に向かって放たれたミサイルを追うエスパー。その途中で橋本博士を研究室に下ろした。と言うのだが、ロンドンから東回りでミサイル発射したんだろうか?えらく遠回りの攻撃だな。>
第15話 エスパー2号誕生

  監督:山田 健
  脚本:田村多津夫
 アメリカに行っていた朝川博士の息子光太郎が帰国することになった。だが彼らと共に研究用の小隕石を積んだ飛行機が突然光に包まれ消滅してしまった。宇宙に運ばれた飛行機を救うためエスパーは飛び立つ。
 敵はリュミエール星。宇宙から飛来した宇宙生物で、発光するそのかけらを用いることであらゆるものを引き寄せることが出来る。
 高速エスパーの2号の誕生が描かれる。エスパーの活躍によって救われた飛行機に乗っていた朝川博士の孫光一が、それを見てエスパーに憧れたことが発端だった。スーツは1号の性能に及ばないようだが、スーパー1号に乗り込むことでスーパーパワーを得ている。光一少年は舌足らずだが、冒険心に富む子で、それが功を奏する。
 ギロン星人は死んでいなかったみたい。前回の事件では上手く精神を切り離せたのかな?
 光波ロケットの理論がここで語られる。物質を非エネルギー化させることによって対消滅させ、莫大なエネルギーを得るそうだ。つまり反物質のことらしい。これによって、あらゆる物質をエネルギー化できることになる。
<飛行機が宇宙に行ってしまうというのは、とんでもない機密性を持つとするなら可能なのだが、エスパーはどうやってその中に入ったのだろう?
 エスパーになりたいという光一のお願いを笑って受け入れてしまう朝川博士。なんたる爺馬鹿か?と思ったら、扮装をさせるだけだった。それで良いんだな。>
VOL.4
<A> <楽>
第16話 月面基地応答なし

  監督:福原 博
  脚本:中西隆三
 国連宇宙局では朝川博士の立案である月計画に着手した。地球から資材を月に送り込み、そこで基地建設をしようとするのだが、世界各国から打ち上げられた資材ロケットは全て月に到達する前に破壊されてしまう。調査に向かった朝川光太郎博士の有人ロケットも乗務員が月面に出たところでロケットが破壊されてしまうのだった。月に取り残された乗務員を救うためにエスパーが飛ぶ。
 敵は砂生物。ギロン星人が月の砂を念力で動かしている。まるで蟻地獄のように近くに来た人間を取り込んでしまう。大地自身が生き物になるという話はSF小説ではよく使われるが、実際に動いてるのを観ると迫力がある。
 月に基地を作り、そこから宇宙開発を行うという壮大な計画が描かれていくが、この計画自体は昔からあったようだ。
 エスパーのみならずエスパー2号も今回は大活躍。スーパー2号を駆り月まで来てエスパーをサポートしている。なるほど純粋にサポート役と考えるならエスパー2号も存在価値があるな。それと重要な役割を果たしているのが14話で登場した無人宇宙船。前のストーリーを大切にしているのも好感持てる。
 今回初めてギロン星人の人工衛星とエスパーが接触。地球の敵がいることをここではっきりと認識した。
<描写としては無理もないのだが、月の重力は地球のものと同じようだ。
 朝川博士はレスキュー信号をエスパーが受け取ってくれる。と確信してるようだが、肝心のヒカルはデートの真っ最中でそれどころではないらしい。
 ヒカルは眠っている時も時計を外さないらしい。いつ連絡が来るか分からないからだろうか?あんなごつごつしたものをいつも付けてると鬱陶しくないかな?
 エスパー2号スーツの機密性は全然無いはずなのだが、スーパー2号でしっかり月まで来て、外にも出てる。よく見るとスーパー2号って隙間だらけなんだけどね。
 ヒカルの父正人は最高機密であるはずの外宇宙円盤を勝手に持ち出してあまつさえ運転までしている。これって大問題なのでは?
 月まで来た正人を見たチカは「今見つかったら危ない」とエスパーにアドバイスする。そもそもチカは正人とつながってるはずだが…ごまかしたか?一方朝川博士は正人のことをよく知っていたようだ。叔父さんだから。と言うだけではなさそうだが?>
第17話 氷の星からきた男

  監督:石川義寛
      福原 博
  脚本:田村多津夫
 光太郎博士は息子の光一を乗せて宇宙でラスター号の試験を行っていた。飛行中破損した宇宙船を集積するロケットの墓場でクジラのような謎のロケットと遭遇するのだった。クジラロケットから攻撃を受けるラスター号を救うため、エスパーは宇宙へ向かう。
 グラソン星人登場。大気温度がマイナス200度以下という極寒の星から来た宇宙人で、かつてグラソン星にやってきた大原博士を洗脳して宇宙船を回収させていた。
 これも一応はファースト・コンタクトものの作品だが、宇宙船から現れたのはなんと大原という人間だった。グラソン星に不時着した後、洗脳されて他の天体の宇宙船を回収していた。
 今回もエスパー2号が大活躍。エネルギー切れしたエスパースーツのエネルギーコンパクトを持ってくるのだが、やってることは砂遊びだけ。それがどんどん好転していくのは面白い。割と人を食った脚本だが、天然故の無邪気さが宇宙人との接触には大切と言うことなのかもしれない。
<ロケットの墓場の設定はおそらくサルガッソーからだが、これって「キャプテンフューチャー」で使われていた設定だ。
 ラスター号はどこかの星に不時着するが、外に出る際ヘルメットもかぶってない。大気があるの?どこだよここ。
 クジラ型ロケットの動きを止めるために地下から近づくエスパー。洞窟になってたみたいだけど、そんな得体の知れないところでよく高速飛行ができるもんだ。
 クジラ型ロケットを迎撃するエスパーのエネルギーがあっという間に切れてしまった。エネルギーパックはラスター号にあるらしいが、補充もせずに出てきたのか?
 エスパーにエネルギーコンパクトを運ぶエスパー2号だが、そこで喋ってるのはまるで棒読み。それは良いんだが、とってものんびりしたしゃべり方で、緊張感のかけらもない。エスパーを助けに来た割に砂遊びしてるし。
 結局最後まで大原博士が何故グラソン星人になってしまったのか全く説明されなかった。おそらくはグラソン星人に洗脳されていたのだと思うのだが、ひょっとしたら記憶を失ったところをグラソン星人に助けられたのかもしれない。そうすると、ほとんど一方的に地球人がグラソン星人を皆殺しにしてしまったという事に…>
第18話 宇宙人破壊部隊

  監督:外山 徹
  脚本:田村多津夫
 ある晩、宇宙から宇宙船が降り立ち、そこから降り立った男達は次々と宇宙開発工場に攻撃を仕掛ける。彼らはアンドロイドαと呼ばれる宇宙人の破壊部隊で、地球を宇宙の危機とみなす彼らは世界宇宙開発会議に集まった科学者達の命を狙う。その会議に出席するはずだった東光太郎だが…
 敵はアンドロイドα。外宇宙から地球にやってきたアンドロイド部隊。地球の宇宙開発を止めさせるため、実力行使を行う。危機に陥ると小さな金属の玉を通って宇宙船に転送されてしまう。
 宇宙からやってきたアンドロイドとの戦いが描かれる話。相手が人間型をしているため、スパイもののような話が展開する。これまでの話と較べてもかなり異質な物語に仕上がってる。罠にかかったエスパーも勘が外れたりと、全能のエスパーが珍しく失敗する描写もあり。
 エスパー成人である東正人の正体がばれそうになった話でもある。
 上空をパトロールしているエスパー2号の視点で見てるシーンあり。撮影はヘリコプターからだろうけど、金かけてるね。
<アンドロイドαの姿は黒ずくめのタイツ姿。これで真面目な顔して行動してると馬鹿に見えるぞ。
 アンドロイドに対し互角以上に戦う星山と西。星山は冒険家を目指していたとか言っていたが、腕っ節も確かなようだ。それよりアンドロイドが弱すぎるぞ。
 たまたまアンドロイドαが電波を受信したところに居合わせたのがヒカルの父正人。この人も優秀な科学者に入ってるんじゃないのか?あるいはもう引退したの?
 エスパースーツのままビルに堂々入り込むエスパー2号。コンクリートの中に黄色い服は凄く違和感あるぞ。
 相手がアンドロイドである事が分かった途端、エスパーは躊躇無く撃ち殺してしまう。結構こいつ非情。
 ところでアンドロイド部隊は何者かの指令で動いてたみたいだが、最後まで黒幕は出てこなかった。声はギロン星人のものだったので、そのまんまギロン星人だと考えて良いのかな?>
第19話 超能力を持つ少女

  監督:田村正蔵
  脚本:田村多津夫
 地球に送られてきた謎の電波を調査する東光太郎博士と西。西はこの電波がまるで話をしているようだと推測する。その頃、海底火山の研究に向かっていた国連科学局による調査が行われていたのだが、調査中海底地震に襲われてしまう。そしてヒカルは海岸で謎の少女と出会うのだが…
 カズという超能力少女が登場する話だが、宇宙からやってくる謎の電波。海底地震の三つの物語がやがて一つにまとまるという物語展開で、この短い時間によく詰め込んだものだ。ちょっと話が急すぎるけど、物語の質で言ってもかなり高い。
 カズの物語はまるでヒカルの両親のようで、死んだ母親に超能力を持つ宇宙人が憑依し、娘を守っていた。カズ本人には何も能力がないが、彼女を守ろうとするあまり、超能力で天変地異を引き起こし、誰もカズには近づけなくなってしまった。ヒカルも下手すればこうなってしまっていたのかもしれない。
 今回もエスパー2号が大活躍。と言っても冒険じゃなくて無邪気さでカズの心を癒すという役割。これでもうちょっと棒読みでなければ…
 特撮シーンはかなり凝っていて、フィルムの逆回転や、合成が多用され、天変地異を演出。かなり描写は凄い。さりげないシーンでもしっかり特撮が用いられてる。
<オープニングシーンでエスパー2号がスーパー号で海中探検してる。こどもだからとはいえ、勝手に持ち出して、しかも私用に使って良いの?
 早く大きくなってエスパーになりたいと言うエスパー2号。既に君もエスパーだって。
 最初に光太郎が研究している場所は東科学というところ。お父さんやお母さんが普通にそこに登場するのだが、関連は分からない。>
VOL.5
<A> <楽>
第20話 ラスター号出撃

  監督:外山 徹
  脚本:田村多津夫
 ラスター号で新しく発見された惑星に向かうヒカル達。地球によく似たその惑星の調査を開始するヒカルと光太郎だが、ラスター号に残された光一はこっそりと抜け出してしまう。そこで光一が出会ったのは人間そっくりなその星の民族クレプスだった。
 クレプス星人登場。強いテレパシー能力を持った宇宙人で、凶悪なガリン星人に星を奪われそうになり、地球に救援を求める。地球人に擬態するが、モデルにしたのが光一だったため、こどもの姿になってしまう。そしてクレプス星人を襲うガリン星人。その目的は謎だが、クレプス星侵略の際はギロン星人と共同戦線を張っていた。
 外宇宙探検とは又夢のある話で、ここでの人知を越えた生物との接触が描かれる。一応ファースト・コンタクト作品となるのだが、星の事情が分からないから混乱してしまう地球人の面々が描かれていく。
 高度な文明を持った宇宙人が地球人にそれを託す。という物語になるのだが、人類に対して凄いオプティミックな考えが展開してる。一方自分たちの文明が死に絶えることを知ったクレプス星人は半ば自殺のように特攻していく。その姿にはなかなかぐっと来るものがあるぞ。ちょっと哀しいお話。
 久々にギロン星人が登場。ガリン星人と組んでクレプス星を攻略しようとしている。
 爆薬を多量に使った話で、スタントマンのすぐ近くで連発して爆発が生じてる。無事か?多少遠いとは言え、光一の走るところに合わせて爆発もあり。怖いことするな。
<ガリン星人に攻撃されたら、すぐに反撃し、円盤を全て破壊してしまうエスパー。凄く好戦的な種族だと思われないだろうか?こんなのに本当に文明任せて大丈夫だろうか?
 最も無邪気なエスパー2号は素直に虐殺を楽しんでいたりする。こどもってのはさあ…>
第21話 脳波生物ザボール

  監督:福原 博
  脚本:小川 英
 衛星の強力な引力作用のためロンボルト星で大規模な地割れが起こった。ラスター号で調査に向かう光太郎博士。一方ヒカルは朝川博士が行っていた心霊実験に立ち会っていたが、心霊術師から奇妙な光が抜け出すと、心霊術師は魂の抜け殻になってしまう。その頃ラスター号でも同じ光が観測されていた…
 敵はザボール。人の精神を食い尽くす宇宙生物。かつて地球に逃げてきたエスパー星人を襲った生物でもある。精神生命体のため、物理的攻撃は通用しないが、エスパーが精神に同調することによって弱点が分かって破壊される。
 宇宙での出来事と地球での出来事が連動して起こっている。二つの物語を巧くつないでエスパーの活躍を描いているようだ。物語の上では結構しっかりSFしてる。
 このところご無沙汰だったが、久々に朝川博士が登場。心霊術師の生体エネルギーを調べてるが、相変わらず何を研究してるのか分からない人だ。
 ザボールを倒すため朝川博士が輝に命令したのは、「君がザボールになるんだ」…相変わらず無茶苦茶なことを考える人だ。
 エスパーの七つの能力の一つ脳はコントロール装置が登場。自分の脳波を変えてしまう装置なのだが、こんなの使い道がほとんど無いぞ。
 特撮部分はけっこうしょぼい感じだが、精神世界の話が描かれるため、サイケデリック調な色彩が特徴。
<最初にロンボルトの地表崩壊が出てくるのだが、そこには普通の格好をした人間が逃げ惑っている。だから地球だと思ったのだが、外惑星らしい。地球人が移住してるのかな?
 心霊術師の口からエクトプラズムが出ているが、それはどう見てもシェービングクリーム。
 エスパー2号のヘルメットをよく見ると、詰め物がされているのだが、それって新聞紙みたい。
 ザボールにエスパーは敵わない。と言っていたチカだが、終わりに「油断させないためだ」と発言。良い性格してるよ。>
第22話 気球よあがれ

  監督:山田 健
  脚本:田村多津夫
 ヒカルは光子から弟の鉄雄が宇宙研究をしているので協力をお願いされる。光太郎博士にその話をしたところ、全面的に協力してくれることとなり、小学校に大きな気球がしつらえられる。だが荷物を積んでいる最中におもりが外れてしまい、鉄雄や光一らを乗せたまま飛んでしまう。ところがその気球は宇宙研究所の近くで消え去ってしまう…
 敵は名前のない宇宙人たち。地球の科学力を調べ、故郷の星に電送装置で送り込んでいた。
 オープニング部分は凄く牧歌的に、小学生の研究から始まり、それを助けにエスパーが飛ぶ。と言った感じ。これですぐに助けられるの?と思ったところでだんだん話が深刻になっていく。なかなか巧い作り。考えてみると、ウルトラマンとかだったらこうはいかない。本作ならではの作りだ。
 今回の話は初めての前後編。その分宇宙人は謎のまま、たっぷりと時間を使っての描写になっているのが特徴。
 謎の建物を調べるためエスパーは体を縮めて潜入してる。これまで出てこなかった能力だが、これもエスパースーツの七つの力の一つだろう。
<打ち上げ前日からたっぷり空気が入っている気球。この気球ってどういう原理なんだろう?水素ガスでも積んでるのか?
 宇宙人達は割とのっぺりとした顔に、人民服のような統一された服装をしてる。もちろんだからと言って短絡的に考えてはいけないが。
 怪我をすると、そこから煙になってしまう宇宙人。問題は明らかに発煙筒が見えてるってところだが。
 宇宙人の使っているカメラは撮ったものがすぐに現像されるのだが、なんかネガっぽいね。
 鉄雄達を助けに行ったエスパーは素顔をさらしてるけど、その辺ばらしてしまって良いんだろうか?
 エスパーの活躍を満足げに観ているヒカルの父正人。ニコニコしてるのを光太郎に見られてるのだが、これもばれて良いのかな?
 相手は宇宙人とはいえ、無抵抗の人間を殺してしまうエスパーの姿があり。
 囮の宇宙船を飛ばせてエスパーに後を追わせてから、本体はもう一つの宇宙船で宇宙へ…あっけなく発見されてしまった。>
第23話 われら宇宙の仲間

  監督:山田 健
  脚本:田村多津夫
 謎の宇宙人を追い宇宙へと行くエスパーとラスター号。光一らの写真が再生装置にかけられたら地球にいる光一たちが死んでしまう。急ぐエスパーの前に現れたのは強大な宇宙海賊だった。写真を取り戻すため、エスパーは強力なテレパシー能力を持つプーペ人の協力を得、宇宙海賊に立ち向かう。
 前回登場した宇宙人は宇宙海賊であることが分かる。そして強力なテレパシー能力を持つプーペ人も登場。タライのような頭を持つ宇宙人。友好的な宇宙人で、ヒカルに協力する。そしてヒカルの両親も本体であるエスパー星人の姿に戻り共に戦う。
 前後編の後編で、宇宙での戦いが描かれていく。他の宇宙人との強力という設定はなかなか泣かせるものがあるぞ。話はストレートかつあっけないもので終わってしまったが。ラストシーンでエスパー星人の二人が気球に乗って宇宙空間を遊泳するシーンあり。なかなかファンタジック。
 そしてついに再生装置にかけられてしまい、実際の光一たちは消えてしまう。これは殺人なんだろうか?それとも誘拐なんだろうか?結局再生されたのは同じ人物と言えるのかどうかもちょっと疑問が残る。
<宇宙海賊の声はギロン星人と同じ加藤精三。一瞬ギロン星人が協力してるのかと思ったが、その描写はなかった。
 危険そうな宇宙船。と言うだけの理由で警告もなしに攻撃する光太郎。この人見た目以上に危険人物のようだ。
 光一達が中にいるというのに平気で攻撃するエスパーとラスター号。人質の意味は?
 宇宙海賊の宇宙船を奪って脱出するエスパー。だがエスパー自身は外で飛んでる。誰が操縦してるのか?>
VOL.6
<A> <楽>
第24話 ノアの箱舟のゆくえ

  監督:岩城其美夫
  脚本:田村多津夫
 宇宙での植物の生育を研究するためアメリカでは定期的に生物ロケットが打ち上げられていた。だが今回打ち上げられた二機の内、一機が行方不明となってしまう。実は宇宙の惑星に不時着したその宇宙船から漏れ出るバクテリアが、その星の生物を危機に陥れてしまったのだ。行方不明のロケットを回収するためラスター号がその惑星にやってくるが…
 惑星の名前ははっきりしていないが、知的生命体が住んでいる惑星が舞台。
 むやみな惑星開発は時としてとんでもないことを起こしてしまう。単に着陸するだけでも侵略と勘違いされてしまう。普通の作品と較べると、逆転の発想が今回の肝。「ウルトラセブン」で度々使われていたテーゼでもある。この場合は地球側は全く悪気はないのだが…でも考えてみると、この逆パターンは結構多いのかもしれないぞ。
 最終的には徹底して低姿勢で交渉したお陰で地球とこの惑星は友好関係を持つ事ができた。こういう話ばかりだと問題はないのだが。
<敵対するものは容赦なく破壊してきた光太郎博士は、今回に限っては妙に慎重。これも大人の事情ってやつか?
 惑星の住民にとっては危険なバクテリアのワクチンを地球まで取りに戻るエスパー。人間にとって無害なバクテリアのワクチンって存在するんだろうか?>
第25話 アストロ星の兄弟

  監督:福原 博
  脚本:田村多津夫
 宇宙航行中のラスター号は謎の発光する惑星を発見する。着陸してそれを確かめるヒカルらだが、そこに広がっているのは戦いの後のような荒涼とした大地だった。そこから掘り出されたカプセルから傷ついた異星人が現れる。彼らを助け、ラスター号に連れて行くが…
 舞台はアルタ星系。七つの惑星があり、一つ一つの星がそれぞれ文明を持ち、惑星間戦争を起こしていた。その中でアストロセブンのアルタという人物を助け出す。
 これもファーストコンタクト作品だが、接触した文明は地球よりほんの少し科学が進んでおり、地球同様戦いに明け暮れていた。疑心暗鬼によって先制攻撃をお互いに繰り返してしまうのも地球の状況と似ている。冷戦下だけにかなり皮肉が入っていると思われる。
 こういう場合、地球の文明を持ち込んで攻撃をかけるのではなく、あくまで住民の決断に任せようとしているのが本作の特徴か。この作品がアメリカ産だったら、多分弱いものの味方について星をぼろぼろにしてしまったことだろう。でも結果的に話は同じか。なんか切ない終わり方だった。
<惑星状での戦いでは航空機からの攻撃が観られるが、発射した火花が地上で跳ね返ってるよ。
 荒れ果てた地上を観た西は「原水爆で何もかも死滅してしまった」とか言ってた。放射能が危険レベルだったら降りないだろう?
 ほとんど知られてない惑星でも地球のことは伝えられていたらしい。僅かな期間に地球は随分有名になったものだ。
 エスパーのゴーグルは傷だらけになってる。これまでの戦いで相当に酷使したようだ。>
第26話 宇宙の果てまで

  監督:外山 徹
  脚本:田村多津夫
 新しく発見された彗星は不規則な軌道を描きながら地球へ向かっていた。調査に向かうラスター号だが、それは実は放浪者アルゴル星人の巨大な偽装円盤だった。エスパーを脅威と感じたアルゴル星人はヒカルの関係者を次々とさらっていく。
 敵はアルゴル星人。故郷の星が滅んでしまい、放浪の末、地球を侵略しようとする。エスパーの力を知っており、ヒカルの関係者を次々とさらっていく。バリアを張ると、エスパーの熱戦銃も通用しない。元はアイスクリームカップのような姿だが、地球人のように擬態も出来る。
 最終回となり、突然ながら最強の敵が登場する。ギロン星人がいなくなってしまったのはちょっと寂しいものがあるが。
 最強の敵というだけあって、被害もかなりのもの。廃墟のような景色が広がっている。
 そして父正人の前でエスパーに変身するヒカル。最終回のスペシャルサービスだな。尤も既に知られてるのだが。
 アルゴル星人の円盤を倒すため、エスパーは生身のまま突撃。やっぱ最後は特攻だよな。ちょっと唐突すぎる気もするけど。
 ヒカルは最後に死んだはずの母静香と再会。宇宙から地球を見下ろしている。円盤に突撃したエスパーのミニチュアの頭がもげてたことから、やっぱり死んでしまったのだろうか?
<東家にやってきた光一君はエスパー2号の服を着込んでいる。いつもこんな格好してるの?もうバレバレとは言え、両親に隠そうともしないヒカルも凄い。
 アルゴル星人の声はやっぱり加藤精三。悪役はみんなこの人だ。
 静香は消えたがチカはちゃんと喋っていた。電子頭脳が語っていたのか、父の正人が代理だったのか。>