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新スタートレック(2nd)事典 | |
新スタートレック(1st) | |
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書籍 |
主な登場人物 | |
話数 | タイトル | コメント | DVD |
第1話 | 光から生まれた生命 "The Child" 監督:ロブ・ボウマン 脚本:ジャロン・サマーズ ジョン・ポヴィル モーリス・ハーレイ |
ラチェリス恒星系で発生した伝染病の治療のため細菌を受け取りにオデット9号星へと針路を向けたエンタープライズ号の中に正体不明の光が入り込んだ。その光は就寝中のディアナの中に入り、そこで胎児の形を取った。得体の知れぬ生物だが、ディアナは出産を決め、あっという間に子どもが生まれる。だがエンタープライズ号のコンテナに収納されていた危険な細菌が急激に繁殖していた。 第2期開始。いくつか変化がある。ライカーが髭面になったり、ウェスリーが士官として少尉待遇で航行に携わるようになっており、クラッシャーの姓で呼ばれている。母親のベバリーは既に艦を離れており、今回の航行でベバリーの元へと向かい、エンタープライズ号を離れるはずになっていたが、本人の強い希望で任務続行となった。 ベバリーの代わりに新しい医師プラスキーが着任しているが、何事にも動じないような堂々とした女性だった。ずけずけとした物言いだが、とても安心感がある。 光が女性の中に入って受胎と出産と言うことで、キリストの暗喩だろう。ディアナの出産に驚いて混乱するライカーが面白い。出産時に立ち会ったのはデータで、生命の誕生を興味深く見守っていた。一緒にいてほしくないな。 受胎から出産に掛かった時間は丸一日で済み、丸一日で四歳児くらいにまで育ち、最終的には八歳児くらいにまで成長していた。実は彼は光の生命体で、人間に興味があったので、人間を知るために生まれたとのこと。存在そのものが強いパワーがあるため、エンタープライズ号に搭載された致死性の細菌が異常繁殖してしまった。 ラウンジにいてピカードを案内する女性はウーピー・ゴールドバーグだった。ブレイク前にここにいたんだ。ラウンジで飲食を提供してるが、船のお母さんみたいな存在で、ディアナよりもカウンセラーっぽかった。 <明らかにおかしな子を産もうとしているディアナに対し、ピカードは全く動じることなかった。もっと警戒しようよ。 子どもが生まれるシーンでへその緒までついていた。リアルすぎるが、本当に出産を撮影したのか?> |
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第2話 | 闇の住人 "Where Silence Has Lease" 監督:ウィンリック・コルベ 脚本:ジャック・B・ソワーズ |
連邦の未踏区域であるモルガナ区域に向けて航行中のエンタープライズ号の前に正体不明の宇宙の穴を発見する。調査したところ、その穴はエンタープライズ号をすっぽり飲み込んでしまう。どうしても逃れられない中、艦内のクルーの精神に変調を来していく。 これも未知の生命体とのファースト・コンタクトを描いた話。高度に発達した好奇心だけの思念生物で、人類に興味を持って、エンタープライズ号のクルーを実験生物のように扱った。その解決のためにピカードは艦を爆破すると宣言して脅迫したことで解放された。ピカードの決意というか、覚悟が描かれる。命を的に駆け引きする人類に脅威を覚えていたようだ。 今回はウォーフが良い役をやっていた。オープニングで突然の危機的状況が展開する。ホログラムデッキでいつもの訓練をしてるだけだったようだが、見えない敵と殺し合いをしてるというのが凄い。訓練を見ていたライカーもドン引きしていた。それが伏線になってなかったのがちょっと物足りないが。 今回の異星人についてはクリンゴン人の伝承にあった生物で、ウォーフの助言が役に立っていた。ウォーフは単に暴力的なキャラではなく、哲学的に戦いを考察するキャラである事を強調していた。 今回もポラスキーがずけずけとした物言いをしているが、特に今回はデータをもの扱いしていたため、さすがにむっとした嫌な顔をしていた。 宇宙の穴では不思議なことばかりが起こるが、そこではロミュラン戦艦が突然現れたりと、割と条理に従ったものになっていた。 <それにしても偶然未知の生物と接触する確率が高すぎるな。 USSヤマトに向かっての通信でデータが「宇宙戦艦ヤマトへ」と通信してる。明らかに狙った台詞だろう。しかも声が新シリーズでの真田役だった大塚芳忠だから、感慨深い。> |
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第3話 | ホログラム・デッキの反逆者 "Elementary, Dear Data" 監督:ロブ・ボウマン 脚本:ブライアン・アラン・リー |
次の任務であるビクトリー号とのランデブーまでしばしの時間が出来たエンタープライズ号のクルーは、各自休日を楽しんでいた。その中でデータとラフォージはそれぞれシャーロック・ホームズとワトソン博士になりきってホログラム・デッキで探偵ごっこに興じるのだが、全ての作品を完璧に記憶しているデータはあっという間に謎を解いてしまうため、二人は全く新しい謎を作るようコンピュータに命じる。ところが完璧に作り上げられたホームズの宿敵モリアーティは完全な人格を持ち、コンピュータを騙してしまう。 データとラフォージを中心にしたホロデッキネタ。新しいシャーロック・ホームズの話を作り上げた。ついでにその世界に付き合ったポラスキーだが、彼女が酷い目に遭わされてしまう。 詳細に作られたプログラムのモリアーティ教授が人格を持ってしまったことから、命とは何であるかという結構深い哲学的問題になってる。データの推察力を上回るキャラを繕うとして、人間にあってデータに無いものは意識のため、その意識を持たせてしまった。 そこでピカードが出張ってモリアーティと交渉し、彼を生命体として認めた上で意識を保存することになる。今は意識を無くしてエンタープライズ号のコンピュータの中で眠っている。再登場の機会はあるか? 相変わらずずけずけとした物言いをするポラスキーは、データは記憶だけしかないから、新しい謎には対処できないと言い切っている。またプログラムであるモリアーティに対しても全く怯えることなくやりあってるのが面白い。 ラフォージは模型の趣味を持っていることが分かった。作るという行為そのものに意味を見いだすというラフォージの性格をよく表したエピソード。特に膨大なデータを用いて瞬時に答えに行き着こうとするデータとは良い対比になっていて、良いコンビぶりを見せている。 <データが「ベイカー街に知らせてくれたまえ」と言っていたが、この言い回しは宮崎駿の『名探偵ホームズ』のもの。狙ったな。 プログラムで生命体を作り出してしまうのは面白い考えだが、それが簡単にできてしまうというのが問題ではなかろうか?> |
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第4話 | 無法者オコーナ "The Outrageous Okona" 監督:ロバート・ベッカー 脚本:バートン・アーマス |
オメガ・サジタリウス恒星系を航行中のエンタープライズ号は誘導装置が故障した貨物船アーストワイル号を発見し、修理を手伝うことにした。艦長のオコーナーは気さくな人物でクルーともすぐに打ち解けたが、そこにやってきた二つの惑星の宇宙船が、犯罪者オコーナーを引き渡せと言ってくる。 一人の男性に振り回される話で、あわや惑星間戦争という危機はあったものの、たまたま二つの惑星の権力者の子ども達の結婚にまつわるもので、小品感溢れる話となった。みんなのびのび演技してるため、こう言う話こそ面白かったりもする。今回に関してはピカードもちょっと勘が悪く、ちょっとずれた発言をしてるし、結婚話の決着は当事者に押しつけて逃げてしまってる。 オコーナーは女癖は悪いもののとても気さくな人物で、とても良い感じ。運が悪いらしく、一つ所にいると必ずトラブルに巻き込まれるので、一人で旅をするしかないのだとか。どこかで観たと思ったら『ロケッティア』のビリー・キャンベルだった。確かにヒーロー顔してるよ。 オコーナーと会話してるとジョークが理解出来ないため、データが大変悩んでしまった。このキャラ良い味出してるが、特にこう言う小品にはぴったりだ。意識してジョークを言うと誰も反応しないが、ジョークを理解するためプログラムから選んだコミックという人物はジェリー・ルイスの物真似をしていた。結構似てる。役はジョン・ピスコポ。「サタデー・ナイト・ライブ」のコメディアン。あら。『ゾンビ・コップ』のビグロー役か。何気に今回はゲストが豪華だ。 <エンタープライズ号に初めて来たクリンゴン人が目の前にいるのに全くどうしてないオコーナー。もう少し驚いても良いと思うぞ。> |
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第5話 | 無言の調停者 "Loud as a Whisper" 監督:ラリー・ショウ 脚本:ジャクリーン・ザンブラノ |
千年以上も内戦が続くソライスV号星は、ようやく停戦に向けて交渉にはいろうとしていた。そのため調停者として、有名なラマティス人リバを指名する。彼を送り届けたエンタープライズ号だが、彼をサポートするメンバーが停戦反対者によって殺されてしまう。自信喪失し、もはや調停者として働けないというリバだが… 宇宙的な調停人という面白い人物が出てくる。テレパシーを使い、人の心を探って調停するという存在。かつてクリンゴン帝国と連邦を和解させるきっかけを作った人物だとか。その人物は見る事も聞くことも話すことも出来ないため、同じテレパシーを持つ人たちが代弁者を必要とする。面白い設定なのでここで終わるには勿体ない人物だな。 エンタープライズ号にはテレパシストのトロイがおり、リバは彼女を気に入ったようだ。彼女が死んだ調停者達の代わりとなる。他のクルーに対しても面白い接し方をしていた。特に同じく目が見えないラフォージとは通じるものを感じているよう。 外界の人とコミュニケーションを取る交渉者を失い、コミュニケーションが取れなくなったリバに対してトロイが自信を取り戻させると言う話なので、今回はトロイの中心回となる。初めてかな?手話という方法でメッセージを伝えられるようになったが、これは確かにこの時代に作られた意味がある。データによれば、人類は言語よりも手話の方を先に習得したとのこと。 劇中、ラフォージの目を治療できるかもしれないと申し出られるシーンがあった。これは後の伏線っぽい。 <エンタープライズ号には規則的な振動があるそうだ。恒星間航行が出来る船にそんなことがあるのか? テレパシー能力を持つリバが交渉の場に敵意を持つ人間がいることに気づかないのだろうか?> |
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第6話 | コンピュータになった男 "The Schizoid Man" 監督:レス・ランドウ 脚本:トレイシー・トーメ |
画期的なコンピューターシステムを作り上げ、データの基礎を作ったと言うアイラ・グレーブス博士は小惑星に籠もって研究を続けていた。そんなグレーブス博士からの緊急信号を受け取ったエンタープライズ号は急行するが、そこには死にかけているグレーブスと、若い女性の助手カリーン・ブリアノンの二人だけだった。実はグレーブス博士はデータを作ったスン博士の先生だと分かり、自らの祖父にあたる博士と出会うデータ。 コンピュータに全人格を転写して不老不死を得ようとする男の話。SFとしては昔からよくあるパターンの話。丁度この船にはアンドロイドであるデータが乗っていたお陰で、思考の転写先にデータを選んだというのが特徴。そして人格が転写されたデータが妙な行動を取るようになってしまった。 今回は完全にデータの中心回。人間のことを色々学習中だったが、グレーブス博士に言わせると、実は人格を転写されることで擬似的な感情も出来るそうだ。1期で名前だけ出たスン博士の名前がここにも出ている。グレーブス博士の弟子だったそうだが、どっちも人間嫌いで一人だけで研究を続けたというのが共通している。 人間嫌いを公言するグレーブス博士だが、同時に女好きという矛盾した性格を持っていたようで、こう言う性格はなかなかなくて面白い。彼の本当の狙いは助手であるカリーンと永遠に結ばれることで、そのために二人の思考をコンピュータに保存し、アンドロイドを使って愛し合う計画を立てていた。しかしカリーンにそれを拒絶されたことで怒り狂い、艦のクルーに噛みつく。説得に現れたピカードも害してしまうが、結果として実体としての存在を諦め、エンタープライズ号のコンピュータの中で休むとのこと。3話で登場したホームズとオチは同じ。 <データに対してモニターに映るイメージに対する感想を言わせるテストがあった。『ブレードランナー』でやってたのと同じかな?> |
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第7話 | DNA "Unnatural Selection" 監督:ポール・リンチ 脚本:ジョン・メイソン マイク・グレイ |
医療大使との会合のためにインディア星域に向かうエンタープライズ号に補給船ラントリー号から救難信号が入った。救援に向かったところ、乗組員は全員老衰で死亡していた。ラントリー号が直前にいたというダーウィン遺伝子研究センターに向かったところ、そこでも同じ事態が進行中だった。 2期から登場したポラスキーの実力を示す話。これまでの彼女は結構尊大な話し方で、実力を見せることも少なかったが、本作でようやくその実力がはっきりした。研究になると目の色が変わるし、危険にも自ら飛び込む。ただ言い方が悪いので、みんなから敬遠されがち。特にピカードは苦手意識があるようだ。今回はピカードとポラスキーの言い合いのシーンがやたら多かった。 感染した惑星ガガーリン4号星では子ども達だけは助けてほしいとポラスキーに頼むのだが、実は遺伝子操作を受けたその子どもこそが感染源だったというオチ。このままだとポラスキーも死んでしまうところだったが、転送を利用して過去の自分自身のDNAを用いて今のDNAに置き換えることで病気のない状態に出来た。 病原菌で船がパニックになる話は「スタートレック宇宙大作戦」7話にもあったが、割と宇宙船を舞台にする作品では定番の物語かもしれない。 <転送装置を使った遺伝子治療が描かれたが、これは過去の自分自身のDNAに今のDNAを書き換えるというもの。これは実質的に不老不死を可能にする技術なのでは?> |
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第8話 | 錯綜した美学 "A Matter of Honor" 監督:ロブ・ボウマン 脚本:バートン・アーマス |
連邦が新たに設定したクルーの交換派遣制度でライカーは初めてのクリンゴン船に勤務することとなった。一方、エンタープライズ号にも数名のクルーが乗り込むが、その中のベンザイト星人が文化的な違いからエンタープライズ号を危機に陥れてしまった。 2期になってからあまり目立たなくなっていたライカーが大活躍する話。本来ライカーは「スタートレック宇宙大作戦」におけるカークのような立場にもなれるのだが、なかなかそういう機会がなく、今回やっとかな。オリジナル版からずっと登場していたクリンゴン人だが、その船の中の描写は初めて。クリンゴンは実力主義なので信用が出来なければ部下はついてこないし、戦士として生きると言うことは名誉の戦死が最大の名誉だという。そんな中でライカーはしっかり任務を果たしていた。絶対服従が前提のクリンゴン人で、上官が間違えた場合はどうするかという難しい判断を強いられる。 一方エンタープライズ号にやってきたベンザイト星人は、1期18話でウェスリーが受けた試験で一緒だったモードックとそっくりだが別人とのこと。自分の有能さを知っているエリート意識の強いキャラだったが、素直に自分の非を認めて反省していた。今回はあまり目立てなかったが、個性が強いキャラなのでこの一話だけで終わるのは勿体ないキャラだった。 クリンゴン船もエンタープライズ号も接触時に未知のバクテリアに冒されてしまい、それが元で誤解を生じ、あわや一戦というところでライカーの機転でなんとか双方矛を収めることになる。結果として交換派遣制度は失敗したが、危うくクリンゴンの連邦離脱の可能性もあった。 この話に限っては「スタートレック宇宙大作戦」っぽさが強かった。 <前にウォーフはクリンゴン人はクリンゴン人以外に性的魅力を感じないと言っていたが、ライカーを誘惑した女性がいた。からかってのことか? エンタープライズ号の救援を断るクリンゴンのカーガン艦長だが、この状況でエンタープライズ号が攻撃する可能性はほとんどないはず。頭に血が上ってしまってエンタープライズ号を敵としか見てなかったんだろう。しかしそんなのが艦長やってたら怖いぞ。> |
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第9話 | 人間の条件 "The Measure of a Man" 監督:ロバート・シアラー 脚本:メリンダ・M・スノッドグラス |
第173宇宙基地に寄稿したエンタープライズ号。そこで機械工学博士でかつてデータの分析を行ったというブルース・マドックス中佐から、データをコピーしたいという申し出を受ける。それにはデータを分解する必要があるとのことで、データ自身の申し出もあり、ピカードはそれを拒否するが、マドックスは先手を打って人事部を介してデータをエンタープライズ号から解任し、自分の部下にする許可を取っていた。このままではデータが失われてしまうが… データを中心とした話で、連邦の法律によって危うくバラバラにされるところだった。データはアンドロイドとして備品という立場ではあるが、ピカードにとってはかけがえのない士官であり、分解させないよう裁判を行うというものになった。意識を持つロボットに人権があるかどうかは、重要なSF設定の物語になってる。 データ側に立つのは当然ピカードだが、マドックス側に立つのは連邦の規定によってライカーだった。ライカー自身には不本意だが、職務に対する真面目さからデータの不利な証言を次々言わねばならなくなってしまった。 データはスン博士が作り上げた唯一無二のアンドロイドで、現時点では他の誰にも同じものは作れないが、不完全でもコピーが出来れば連邦にとって大きな進歩になるのも確か。その意味ではマドックスの言い分にも理はあるが、そもそもマドックスの能力はスン博士からかなり劣るという問題があった。 ピカードの古い知り合いであるフィリッパ・ルボアという弁護士が登場する。かつてピカードを訴えた経験があり、ピカードにとっては宿敵みたいな存在だったが、本人はピカードを好いている。そんな彼女に弁護のアドバイスを頼まねばならないことで、結構ややこしい感情の行き違いがあった。 かつてルボアがピカードに対して訴えたのは、1st8話で出てきた、過去ピカードが廃棄したスターゲイザー号にまつわるものだった。この話は結構後を引くようだ。 結論としてデータの基本的人権が認められ、本人の意思によって引き続きエンタープライズ号の士官として勤めることになった。データをコピーすることは可能かもしれないが、そうなると新たに奴隷民族を作る事になってしまう。新たな民族を勝手に作り出すことはこれからの大きな問題となりかねない。その怖さから、今回は手打ちとなったということ。 |
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第10話 | 運命の少女サリア "The Dauphin" 監督:ロブ・ボウマン 脚本:スコット・ルービンシュタイン レナード・ムロディナウ |
内戦が続いているダレド4号星の王女サリアは16年間中立星であるクラウディア3号星で過ごしていた。内戦調停のためにダレド4号星に戻ることとなり、エンタープライズ号が彼女を迎えに来た。サリアの教育係であるアーニャはサリアをできるだけ誰にも合わせないように気を遣う。そんなサリアに一目惚れしてしまったウェスリーは、こっそり彼女にエンタープライズ号を案内する。 ウェスリーの初恋(?)が描かれる話。一目惚れしてしまった子が人間ではなかったため、悲恋に終わってしまうのだが、その過程がいかにも思春期のものだった。ダレド4号星の住民はどんな姿にも変わることが出来る。怪物のような姿となった時はクリンゴン人のウォーフ以上に強かった。たかだか数時間の恋愛模様だったが、ウェスリーには良い経験だったようだ。 ウェスリーは自分の感情を持て余してクルーのみんなに恋愛指南を頼むが、色々ずれた受け答えをするため右往左往してしまう描写がなかなか面白い。ウォーフに頼んだらクリンゴン用の威嚇の声を上げるし、ライカーに頼んだらガイナン相手に大人のやりとりを見せつけられて戸惑うことに。唯一ラフォージだけがまともなアドバイスくれていた。 <ダレド4号星の住民が変身出来ることを全く知らされずに移送を行うエンタープライズ号。それってあり得ないことだよな。 たかだか三時間の航行中に眠るアーニャ。命狙われてるとか言ってたけど大丈夫?> |
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第11話 | 埋もれた文明 "Contagion" 監督:ジョセフ・L・スキャンラン 脚本:スティーヴ・ガーバー ベス・ウッズ |
連邦宇宙船USSヤマトから救難信号を受け、現場に急行したエンタープライズ号。ヤマトのバーリー艦長から、ヤマトは伝説の民族アイコニア人の惑星を発見し、その調査をしていたところ、艦内の全ての機器が故障したと聞かされ、その直後ヤマトは爆発してしまう。更にこの宙域はロミュラン帝国との中立地帯だったため、ロミュラン艦まで現れる。 未知の高科学惑星とのファーストコンタクト作品で、その惑星に接触するとコンピューターウイルスによって宇宙船が破壊されてしまうと言うもの。 そしてここでは銀河連邦と敵対するロミュラン人との接触でもあり。敵の敵は味方の定式で、アイコニア人の攻撃を受けて二つの艦が協力して危機を脱するという話になる。割とこのパターンの作品は多い。ピカードが一旦危機を迎えたからには逆に突撃している。ライカーならともかくピカードがカークみたいな行為をするとは意外。考古学を趣味としてると言ってたから、好奇心かな?咄嗟になるとヤケクソのような行動を取ってたりする。 2話で幻の中で現れたUSSヤマト号の本物が登場するが、冒頭で爆発してしまった。ヤマト号の活躍見たかった。 今回ラフォージが大活躍。エンタープライズ号の破壊の手前で警告を発したが、その際重力以上の一人芝居が面白い。あとデータは自己修復機能も付いていて、アイコニアによって注入されたウィルスをリブートさせることで消し去っている。これを応用してエンタープライズ号とロミュラン艦を修復できた。 アイコニア人は連邦より遥かに文明が進んでいて、どんな遠くの場所でも転送が出来る。それによって宇宙の各地で子孫を作っていたらしく、連邦の民族のいくつかはアイコニアの子孫。 <やっと登場したと思ったヤマトがあっけなく破壊されてしまった。これは完結編だったか。 アイコニアの衛星破壊はあまりにあっけなさすぎる。あんなでっかい衛星がこんな一瞬で破壊されるとは思えないんだが。> |
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第12話 | ホテル・ロイヤルの謎 "The Royale" 監督:クリフ・ボール 脚本:キース・ミルズ |
依頼を受け、セータ第116恒星系第8惑星の調査に向かったエンタープライズ号。人類生存は不能な惑星のはずだが、そこには何故か地球の20世紀の建造物があった。ライカー、データー、ウォーフの三人が調査に向かうが、それは“ホテル・ロイヤル”という実際に20世紀に地球にあった建物だった。 未知の惑星に行ったところ、そこは地球だったという不思議な話。シリーズでは時折ある不条理劇。SFの醍醐味でもある。 オチを言ってしまうと、古代超文明生命体が地球人と接触し、その記憶から実体のある幻影を作り出したというもので、その当人が死んでもずっと幻影は存在し続けるというものだった。 そこから脱出する方法は、この舞台の元となった小説に従い、カジノで荒稼ぎすることだった。確かにデータがいてブラックジャックをするなら、カウンティングがお手の物なので、時間さえあれば確実に稼げる。だけどやったのはクラップスだった。こちらでもデータは手の中でサイコロの形状を変えられるので、これも運の確率を変えられる。ギャンブルで大勝ちしてみんなハッピーで終わるので小粋な話になってる。 尚、遠く離れていてもダイアナはライカーの心の動きを掴むことが出来ることが分かった。この世界の心理とは面白いな。 <冒頭でピカードが26世紀になってもフェルマーの最終定理がまだ証明されてないと行っていたが、1995年に完全証明されている。 20世紀という設定なのに、ウォーフやデータを見る人が全く動じてないのがシュール。 アメリカは2033年に52州となったことが言われてる。51番目と52番目はどこだろう?> |
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第13話 | 戦慄の未来 "Time Squared" 監督:ジョセフ・L・スキャンラン 脚本:モーリス・ハーレイ |
エンディコア恒星域へと航行中のエンタープライズ号は連邦艦隊のシャトルが漂流しているのを発見した。近づいてみたところ、それはなんとエンタープライズ号のシャトルだった。そしてその中に意識を失っているピカードを発見する。 未来からやってきたピカード本人と出会うという話。お陰で今回はピカードがずっと二人存在する。 日本語タイトルでネタバレしているように、それは6時間後の未来からやってきたというのだが、どうも錯乱しているのか、ピカードらしくない行動を取っているのが変。ピカードのようでいて違っているため、エンタープライズ号クルーも接しあぐねているよう。カウンセラーは彼がピカード本人である事を断言しているが、一方ポラスキーは生理機能の違いでそれに疑問を持っているし、そのせいで今のピカードがおかしくなっていることを心配している。 宇宙に生じたエネルギーの渦に未来のエンタープライズ号が巻き込まれ、それがピカードを狙っていたことが分かったので、ピカード一人がシャトルで逃げ、エネルギーがくるのを待っていたようではあるが、その理屈がよく分からない。 そのエネルギー渦を回避することが目的となり、未来から来たピカードを放り出すのではなく、むしろエネルギーの中心に突入したら元の宇宙に戻った。結局そのエネルギーの正体が分からないままだった。 この話は本当によく分からないままだった。明らかに外れ回だが、それを許容するのもファンという奴だ。 <ライカーは手慣れた感じで卵料理を作っているが、フライパンにべったり卵が付いていた。油が足りなかったんじゃないかな? 漂流した正体不明のシャトルをそのまま回収してる。それは相当不味いと思うぞ。> |
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第14話 | イカルス伝説 "The Icarus Factor" 監督:ロバート・イスコヴ 脚本:デヴィッド・アザエル バート・マックロー |
エンジンの点検のためにモンゴメリー宇宙基地へと向かうエンタープライズ号。そこで彼らを待っていたのはライカーの父親カイル・ライカーだった。戦略武官として宇宙を飛び回り、15年間も音信不通だった父親との確執が深まっていく。 今回はライカーの中心回。最初エンタープライズ号を離れ、U.S.S.アーレス号の艦長を打診され、それを受ける気持ちもあったのだが、そこに現れた父親と喧嘩になってしまった。結局激しい決闘を行うことで確執が解消されたことで、エンタープライズ号に残る決心を付けた。 父親のカイル・ライカーはそれなりに連邦の中でも有名人で、特にポラスキーとはかなり深い仲だったらしい。 一方この話ではウォーフも別な意味で中心で、とにかく終始苛ついていた。クリンゴン文化から離れすぎたため、精神が不安定になっていたらしい。ホロデッキで過酷な訓練のシミュレーションをすることで精神が安定した。 結果として二つの物語が関わりなく同時並行で展開するため、今ひとつバランスが良くない。ライカーが新艦長任務を拒否するのも説得力が薄い。 カイルはダイアナがウィリアムと恋仲である事をすぐに見抜いていた。意外に洞察力があるのか? <幼少時に地球に来たという設定のウォーフだが、色んなクリンゴンの儀式に精通してる。 それでウォーフは飛翔の儀式なるものをシミュレーションするのだが、それはクリンゴンが正式に認めたものではないし、ウェスリーが提案したものだから、当然儀式に不備があるはず。それでも喜べるものか?本人喜んでるならそれでも良いのか。 アンボウ術というスポーツが出てくる。薙刀術に近いスポーツだが、変な漢字とかも書かれていて、胡散臭さ満載。> |
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第15話 | 未知なるメッセージ "Pen Pals" 監督:ウィンリック・コルベ 脚本:メリンダ・M・スノッドグラス |
人類未踏のセルカンディ・ドレマ星域へ調査にやってきたエンタープライズ号。この星系にある五つの惑星全てに地殻変動が起こっており、棲息していた生態系も全滅していたことが分かった。危険な調査にウェスリーを向かわせることにしたピカード。一方、未だ生き残っている人類からのメッセージを受け取るデータ。 ウェスリーとデータの二人が中心となった話。ウェスリーは着実に有能な士官として育っており、データは人間のような感情が育っていることを確認する話だった。ただ前半と後半で話が変わってしまうので、ちょっと狙いがずれてしまった感がある。どっちかに集中させるか、あるいはもっと関連をもたせるべきだった。 ダイリチウムという金属の鉱床があるという話があった。この金属は「スタートレック宇宙大作戦」にも登場していて、宇宙船のバリアを張るために必要な金属らしい。 ウェスリーは素直なため、ちゃんとライカーや艦長に聞いて、最終的に自分の判断で決断していた。 データはドレマ人が救いを求めている通信を受け取り、彼女を含めたドレマ人を救いたいと願うが、連邦の規約では、未開の惑星の住民の生死に関わってはならなかった。そのためピカードは放置するよう一旦命令するが、最終的に住民には関わらないようにして地殻変動を抑えることにした。結局ピカードも情に溺れてしまう訳ね。データが勝手に住民を連れてきても、記憶だけ消して元の星に戻すとか温情もかけていた。 <ライカーがお茶をしていた女性は60年代のような髪型をしていた。未来の話だから、それもありだが、ちょっと違和感を感じてしまう。 ピカードはダイリチウムのことを知らなかったような言い方をしているが、有名な金属じゃ無いの?> |
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第16話 | 無限の大宇宙 "Q Who" 監督:ロブ・ボウマン 脚本:モーリス・ハーレイ |
エンタープライズ号の中に突然現れたQは、連続体を追い出されてしまったため、エンタープライズ号の乗組員として雇って欲しいと言い出す。危険すぎる申し出に拒否するピカードだが、Qは自分の有用性を証明するといいだし、7万光年の彼方にエンタープライズ号を移動させてしまった。人類未到のその宙域は、ボーグと呼ばれる特殊な人類によって支配される場所だった。 第1期の最重要人物とも言えるQが再度登場。又々とんでもないことをやらかしてしまう。彼のせいで後のシリーズで大変重要になる異星人ボーグと接触した。 ボーグと人類では文明の発展があまりにも離れすぎているため、連邦の科学力ではほぼ抵抗不能。一方的に攻撃され、エンタープライズ号も全く手も足も出なかった。この時点で分かったのは、ボーグは半機械人で、知能や判断も集合知による。個体は必要に応じて動かすことになるらしい。 Qはまさしくトリックスターなので、楽しんでピカードを煙に巻き、接触してはならないボーグと無理矢理接触させた。Qに言わせれば、早かれ遅かれ人類はボーグと接触することになるので、その予行練習をさせてやるとのこと。結局ピカードがボーグには全く敵わないことを認めたことで、Qは満足してエンタープライズ号を元の宙域に戻した。しかしボーグは人類が存在することを知ってしまったため、そう長くないうちにやってくることになる。 ボーグと接触しただけで18人もの乗組員の命が失われた。それを知ってもQは面白そうな態度を取っていた。上位存在とはそういうものか。 バーラウンジの責任者ガイナンが最初から登場していたと思ったら、なんと彼女は外宇宙からやってきた人で、ボーグによって滅ぼされた惑星からの難民だった。Qとも旧知の仲だったという。 ガイナンに言わせれば、連続生命体であるQにも個性があって、中には尊敬すべき存在もいるが、このQには恨みを持っている。 あとラフォージの班にソーニャという女性が入ったが、人のことを考えずに勝手に喋りまくるキャラで、なかなか面白い人だった。 <ピカードからボーグを攻撃しろとと言われたウォーフは部下を向かわせる。見事なフラグでその男はあっけなく殺されてしまう。> |
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第17話 | 愚かなる欲望 "Samaritan Snare" 監督:レス・ランドウ 脚本:ロバート・L・マクロー |
エンタープライズ号はパルサー調査のためイプシロン9星域に向かっていたが、ピカードは急な心臓手術をうけることとなり、アカデミーの入試試験を受けるウェスリーと共に第515宇宙基地に向かうこととなった。そんな中、緊急通信を受けたエンタープライズ号は、救出へと向かう。 ピカード不在の中、艦長代理となったライカーが活躍する話。ライカー一人だと途端にオリジナル版である「スタートレック宇宙大作戦」のカーク船長っぽくなるのが面白い。それでもピカードの薫陶を受けているためか、ちゃんと抑えに回るキャラもいる。何故かそれがクリンゴン人のウォーフというのが皮肉。 ライカーは故障したパクレド人宇宙船の修理のためにラフォージを送り込むが、そこで拉致されてしまう。パクレド人は異星人を捕らえてはその技術を自分たちのものにしてしまう種族だったとのこと。ライカーの機転で隠しメッセージをラフォージに届けて事なきを得たが、ギリギリだった。これもオリジナル版っぽさ満載。 今回ピカードが艦を離れたのは心臓手術だったが、それは若い頃やんちゃをして心臓を刺されたことからとのこと。ウェスリー相手にちょっとした武勇伝を語るのはちょい悪の大人っぽさだな。 第1期1st18話で試験を受けて落ちてしまったウェスリーが再度の試験を受けるが、これに関しては全く問題なく合格。ただ、これで試験の合格というわけではないらしい。 <光速船を作れる文明を持った種族が未開人みたいに扱われてる事自体がおかしいのだが。ライカー舐めすぎ。 ウェスリーがクリンゴン人が連邦に加盟したという台詞があったが、確かこの時点では不可侵条約を結んでるだけでは? ピカードの手術を行う医師は真っ赤な手術着を着ていた。なんだろうなこの「まさかの時の」感は。 ピカードの心臓手術を行ったのはポラスキーだった。随分お早いお着きで。> |
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第18話 | 新たなる息吹 "Up the Long Ladder" 監督:ウィンリック・コルベ 脚本:メリンダ・M・スノッドグラス |
植民惑星のないはずのファイカス星域から、古い地球のコードを使ったSOS信号を受信したエンタープライズ号はそこに急行するが、そこには連邦にも属しない古い地球人達が独自に作り上げていたコロニーがあった。丁度その時、ウォーフはクリンゴン人の子どもがかかる伝染病に罹患してしまう。 本作のメインとなるファーストコンタクトものとなるが、ちょっと捻っていて、古い地球人とのコンタクトになっているのが面白いところ。文明が隔絶しているため、まず調査でライカーが向かうが、そこはまるで中世のような暮らしをしていた。それで帰還する際、家畜とかもエンタープライズ号に転送してしまった。 そして更にもう一つの惑星で、今度は科学力の進んだ文明との接触が起こり、そこで二つの文明を結び合わせることで安定した文明を形作る。多分これは互いに受け入れ合うことで新しい社会を作るというポストモダン的考えによるものだろう。上手くいってるかどうかはともかく、それも含めてリアリティかな? この話ではウォーフがクリンゴン人にしかかからない病気にかかってしまい、それを恥じたウォーフはポラスキーと取引して自分の過去の話をしていた。メインストーリーにあまり絡まなかったのが少々残念。 性格のきつい女性と出会ったピカードはまんざらでもない様子で、そう言う女性がストライクゾーンらしい。ちなみにその女性をライカーが口説いていた。意外に女性の趣味は似ているのかな? <ファイカス星域へと出発したのは22世紀で、第三次世界大戦後という。本作の設定では第三次大戦は21世紀に行われたことになるので、少し設定が異なっている。 ライカーを送り込んだらすぐに転送するように命令するピカード。下で揉めてるんだったら、ちゃんと話を聞くべきだろうに。 ライカーは女性を口説いたその直後でダイアナと会話をしているが、怖くないのだろうか?> |
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第19話 | 魅せられて "Manhunt" 監督:ロブ・ボウマン 脚本:テリー・ドブロウ |
パシフィカで行われる連邦会議に出席する二人のアンティード星人を乗船させたエンタープライズ号。更にそこに全権大使としてディアナの母ラクサナも乗り合わせる。ラクサナはベタゾイド人特有の段階期という状態にあり、性的欲求が爆発していた。 ディアナの母ラクサナによってエンタープライズ号が引っかき回される話。1st10話に登場して以来二回目の登場となるが、性格は相変わらず強烈で、しかも今回は発情状態ということで、アダルティな話が展開していく。 今回はピカードにとっては受難の話となった。ピカードは性的な話題はムードが重要なため、直情的に迫られるのは苦手。直球で迫るラクサナに対してとにかく「いい加減にしてくれ」という表情が良い。データに救いを求めたりもしてる。 ラクサナの追求を逃れるためにホロデッキに籠もるピカードは1st11話と同じハードボイルドな世界で私立探偵役になっているが、妙にはまってる。心休めるつもりで行ったものの、ホロデッキでも荒事に巻き込まれてしまって、これはこれで閉口してしまう。 一方、同じようにラクサナに迫られたライカーは、ディアナにも責められてしまって、やはりホロデッキに逃げ込む。 冒頭に出てきたアンティード星人を放っておいて話が展開していくのだが、最後の最後にラクサナによって、彼らがテロリストであることが明かされた。オチのためだけに出ていた訳か。 全般的にコメディ色が強い話だった。こう言うのが一本あって良い。 <ベタゾイド人の特性を知って尚、「艦長には良い運動になる」と軽く返すポラスキー。なかなか洒落た言い回しだ。 ライカーが娘と付き合っていることを知ってか知らずかライカーに迫るラクサナ。すげえ描写。> |
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第20話 | 愛の使者 "The Emissary" 監督:クリフ・ボール 脚本:リチャード・マニング ハンス・バイムラー |
司令部からの緊急連絡で艦隊特使を受け入れることになったエンタープライズ号。そこで乗り込んできたのはクリンゴン人女性のケーラーだった。実は連邦とクリンゴンが協定を結ぶ前に冷凍睡眠して凍結されていたクリンゴン戦艦トング号が再稼働を始めたというのだ。このままでは戦争状態にあると思っているクリンゴン人が目覚めてしまう。ケーラーは船を破壊する事をピカード艦長に提案するが、ピカードは… 危険すぎる船を探索して、それにどう対処するかを描く作品。1stで完全に敵対していたクリンゴンそのものが現れてくるが、それをどういなすかが見所になる。特使のケーラーは即時破壊を主張するが、それを止めたいピカードの意を受け、ウォーフがアイディアを出すという話になってる。具体的にはエンタープライズ号の艦長のふりをして相手を騙すというもの。完璧なポーカーフェイスが出来るウォーフだから出来た作戦だった。 今回は終始ウォーフが中心となっていて、昔から因縁のあったクリンゴンと人類のハーフの女性との関わりを描く。クリンゴンの愛というのはかなり強烈なものだと分かった。まるでサメの求愛行動だ(と言うより、明らかにそれを前提にしてる)。結局二人は好き合っていながらも別々の道を進むことになった。最後に再会を約していたが。 冒頭でカードに興じる士官の姿があった。ポラスキーがギャンブラーっぽい行動をしてるのに対し、完全にポーカーフェイスのウォーフの対比が面白い。ウォーフはカードに強すぎた。 クリンゴンのイメージは直情的だが、ウォーフを観ていると、単にそれだけではないことが分かる。特に人間のハーフであるケーラーとの対比 <行為そのものは描かれなかったが、ちゃんとウォーフとケーラーはやることやってたようだ。> |
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