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2005 | リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!? 監督・原案・脚本・出演 | |
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1968 | 8'21 インディアナ州アンダーソンで誕生 |
リトル・レッド レシピ泥棒は誰だ!? 2005 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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町中のお菓子店からレシピが奪われる事件が多発していた。そんな時、赤いずきんがトレードマークの少女レッドは、ある日、山の上に住むおばあさんの家を訪れるのだが、おばあさんに変装したオオカミに襲われ、悲鳴を上げる。そこへぐるぐる巻きに縛られたおばあさんがクローゼットから飛び出して来る。更には、斧を持ったきこりが…事情聴取された面々は、なんと自分たちがレシピ泥棒の疑いをかけられていることを知るのだった。事情聴取をする探偵のニッキーに、それぞれが語る事実とは… 「赤ずきんちゃん」をベースとして、赤ずきんちゃんが狼に襲われた瞬間、本当は何が起こったのか?という観点から見た作品。 結果から言えば、大変興味深い話。表層の物語では見えなかった部分、ちょっとした矛盾点などが、改めて振り返ることで、パズルのピースがパチンパチンと音を立ててはまっていく快感を得ることができる。 映画では比較的良く作られている『羅生門』(1950)タイプの作品なのだが、これは実は3Dアニメーションにはとても相性が良いことに気づかされる。3Dアニメの強味はどんな場面でもPC上で簡単に完全に再現できるし、視点を変えるのも自在。これはつまり矛盾なく「過去に何があった?」という振り返りを可能にするのだ。 だから何?と言われるかもしれないが、私のような設定マニアは、振り返った時に描写上の矛盾があると、途端に気持ちが萎えてしまうもの。これを使えばそう言った反論を完全に防ぐことができるのだ。なるほどこういう可能性がアニメーションにはあったのか。それに気づかせてくれたことがなんか嬉しい。こういうパズル的な要素を持った作品がもっと出てほしいのだが、本作以外に見あたらないのが少々寂しい。 パッケージ絵が好みじゃないので、全く期待無しに観たら、意外な驚きを与えてくれたので、本作は大変気に入っている。 問題があるとしたら、視聴者の年代特定に失敗してるって事だろうか? 見た目いかにも子供受けのするキャラ描写なのだが、内容はもうちょっと上の世代を狙っているように思える。そのため子供には難しい内容じゃなかったかな?逆に大人がこの絵を見たら絶対子供向きと思うだろうし、かなり見た目で損をしてる感じがする。 アニメーションには抵抗なく、ちょっと変わった作品を観てみたい。という人にはぴったりの作品で、割とお薦め。 |