すべての道はローマへ
Tous les chemins menent a Rome |
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ジャン・ボワイエ(製)
ジャック・シギュール(脚)
ミシュリーヌ・プレール
ジェラール・フィリップ
アルベール・レミー |
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★★★★ |
物語 |
人物 |
演出 |
設定 |
思い入れ |
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3 |
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フランスからイタリアへ車で講演旅行に出掛けた数学者のガブリエルと姉のエルミンは途中に立ち寄ったレストランでせっぱ詰まった声で「殺される」と話していた女性ローラを見かける。冒険に憧れるガブリエルは早速彼女を助けようと申し出、3人は一路ローマへと向かう…
コメディを前面に出したロード・ムービー。ストーリーそのものは破綻してるような印象を受けるが、笑いの部分がかなり上品に作られてるので、結構こう言うのは私の好みだ。ビシッとスーツで決めた3人の子供が画面の端々に出てくる演出も良し。
誤解が誤解を生み、その結果笑いが起こる。コメディの王道とも言える話の展開。それで情けない男が最後にヒーローに…とまではいかなかったか。全般的に温かい目で観て上げるべき作品だ。こう言う映画があっても良いじゃないか(通常なら私はこう言う作品に怒りを覚えるものだが、何故か本作に関しては肯定してしまう)。
それにしてもこの題は人を食ってるね。「TOUS LES CHEMINS MEMENT A ROME (すべての道はローマに通ず)」(ラ・フォンテーヌの「寓話」で出てくることわざ)から題を取ったんだろうけど、確かに様々な場所から全員が目指してるのはローマだったし、そこで全員が集まって大団円だから。まちがっちゃいないか。
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