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カール・テオドール・ドライエル
Carl Theodor Dreyer

評価 年代 レビュー 書籍
Carl Theodor Dreyer
Wikipediaより
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デンマークの映画監督。
私生児として生まれたことが作品に影響を与えたとも言われる。
ヨーロッパ各地で映画制作を行い、ほぼ10年に1作品のペースで製作する。
Wikipediaより引用
経歴
1889'2'3 コペンハーゲンで誕生。父は富裕な地主で、母はその家の女中で、私生児として生まれる。
1890 ドライエル家に養子に出される。
1906 家を出て事務員となる
1918 『裁判長』で監督デビュー
1920 デンマークを離れ、ヨーロッパ各地で映画制作を続ける
1925 帰国し、あるじを監督し、興行的な成功を収める
1968'3'30 死去
5+
怒りの日
4+ 奇跡
吸血鬼
裁かるゝジャンヌ
3+ ガートルード
あるじ
2+
個人的感想
 かなり難解な作風で、精神に圧力を加えるような作品が多い印象。中でも怒りの日は観ていてきついが、しかしぐいぐい引き寄せるような作品が多い。
1968
1964 ガートルード 監督・脚本
1955 奇跡 監督・脚本
1943 怒りの日 監督・製作・脚本
1931 吸血鬼 監督・製作・脚本
1928 裁かるゝジャンヌ 監督・脚本
1925 あるじ 監督デビュー・脚本
1924 ミカエル 監督・脚本
1922 むかしむかし 監督・脚本
1920 サタンの書の数ページ 監督
1918 裁判長 監督・脚本

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レビュー
ガートルード
Gertrud
1965ヴェネツィア国際映画祭イタリア批評家賞、新鋭評論家賞
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カール・テオドール・ドライエル(脚)
ニーナ・ペンス・ローデ
ベント・ローテ
エッベ・ローデ
バール・オーウェ
★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 次期大臣が内定しているグスタフ(ローテ)の妻ガートルード(ローゼ)は、愛のない結婚生活を終わらせることを決意し、現在の若い音楽家の恋人エアラン(オーベ)の元へと走るが、やがてエアランのほうにその気がないことを知ってしまう…
 本作はドライエル監督の遺作となった作品で、スウェーデンの劇作家ヒャルマール・セデルベリの作品を脚色したもの。監督にとっては最も現代的な内容となった。
 物語そのものは実はよくある不倫劇。愛の無くなった夫婦生活に決別を付けた妻が、本当の愛を求めて彷徨う。と言った具合。表面上に見えている愛というのが、どんどん薄っぺらくなっていき、その中で本当の愛を探すと言う、題材的にはよくあるパターンではあるが、流石というか、一筋縄には行かないのがドライエルの作風。
 ドライエル作品に登場する男は、揃いも揃って自分の所有物に対して極端なまで所有欲を宣言する。自分の思ったとおりにならないと怒るし、見苦しいまでに固執するのだが、自分の力ではどうにもならないとなると、捨て台詞を残し、後は完全無視。誰しもある感情かも知れないけど、その部分が極端にまで誇張されているのが特徴と言えようか。本作の場合、男の持つ“愛”とは、結局所有欲に他ならず、それに気付いた主人公が本物の愛とは?と言う事を探していくことになる。
 ガートルードが探し求めた愛とは、当初それは狂おしいまでの肉感的な愛であったはずだが、それは結局幻想であることが発覚。その後愛を探して遍歴する。そして最後、愛を追い求めた結果、彼女に残された愛は何だったのか。自己愛だったのか。博愛だったのか。不思議な余韻を残して物語は唐突に終了。かなり投げっぱなしに近いのだが、それ故に考えさせられる。
 ただ、本作の場合はそう言うストーリー云々よりも徹底的にシンプル化させたカメラの技術を観るべき作品だとも言える。2時間近い作品なのだが、使われているのは僅か90ショット以下。ほとんどが固定カメラの前での演技となる。しかも二人とも座っての演技が多いため、結果として身振り手振りではなく、表情のみで物語を形作っていくことになる。贅肉を全てそぎ落とし、人間対人間の会話を極端に突き詰めた作品と言えるかも知れない。

 …ただ、やっぱり私にはキツイ作品だったけど。
製作年 1964
製作会社 パラディウム・フィルム
ジャンル 家族崩壊(家族)
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原作
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キーワード
奇跡
Ordet
1955ヴェネツィア国際映画祭サン・マルコ金獅子賞
1955ゴールデン・グローブ外国映画賞
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カール・テオドール・ドライエル(脚)
ヘンリク・マルベルイ
エミル・ハス・クリステンセン
プレーベン・レーアドルフ・リュ
ビアギッテ・フェダースピール
★★★★☆
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 人間の復活について描かれるが、それに対する答えを提示しないため、観る側に想像の余地を与えている。奇跡が起こる瞬間まで観客は家庭の「普通」の人間の側にたち、奇跡が起こったときにとまどわせることになる
製作年 1955
製作会社 パラディウム・プロ
ジャンル 宗教(キリスト教)
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原作
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キーワード
怒りの日
Vredens dag
1947ヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞(ドライエル)
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カール・T・ドライエル(製)
ポール・クヌッセン
カール・T・ドライエル(脚)
トルキル・ロース
リスベット・モビーン
アンヌ・スビアキア
シグリ・ニーエンタム
★★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 魔女裁判を通して密告の恐ろしさを描き、当時デンマークを支配していたナチスへのプロテストも含まれる。前作『吸血鬼』から11年ぶりにメガフォンを取る。ノルウェイの劇作家ハンス・ヴィエルス・イェンセンが1908年に発表した戯曲で、監督はこの映画化を切望していた。
製作年 1943
製作会社 パラディウム・フィルム
ジャンル 宗教(キリスト教)
裁判(魔女)
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原作
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関連
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ
吸血鬼
Vampyr
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カール・テオドール・ドライエル
ジュリアン・ウェスト(製)
カール・テオドール・ドライエル(脚)
ジュリアン・ウェスト
モーリス・シュッツ
レナ・マンデル
シビル・シュミッツ
アンリエット・ジェラール
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 怪奇幻想の世界をリアリスティックに表現する
 監督初のトーキー作。映画における視点や連続性を構築する約束事を踏襲せず、独自の手法でストーリーを展開させる。主役を演じたジュリアン・ウェストは本作の製作および資金提供を行ったギュンズベルグ男爵。興行的には失敗作となる
 棺桶の中から観た外の景色など、ショッキングな描写が多用される
 配給会社がナレーションを加えた上に全体を短縮し、ドライヤーを失望させた。
製作年 1931
製作会社 トビス・フィルム
ジャンル ホラー(吸血鬼)
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原作
ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュ (検索) <A> <楽>
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裁かるゝジャンヌ
La passion de Jeanne d'Arc
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ジョゼフ・デルテーユ
カール・テオドール・ドライエル(脚)
ルイーズ・ルネ・ファルコネッティ
ウジェーヌ・シルバン
アントナン・アルトー
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 当時は興行的には失敗に終わった。『裁かるるジャンヌ』はオリジナルネガが火事で消失し、その後に未使用のネガを再編集して製作した第2版も火事で消失するなど不運に見舞われた(ノルウェーの病院でオリジナルフィルムが発見されたのは1981年の事である)。
製作年 1928
製作会社 ソシエテ・ジェネラル
ジャンル 伝記
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原作
歴史地域 1431'5'31 ジャンヌ・ダルク火あぶりとなる
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あるじ
Du skal are din hustru
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カール・テオドール・ドライエル(脚)
ヨハネス・マイヤー
アストリード・ホルム
マチルド・ニールセン
カリン・ネレモス
★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1925
製作会社 パラディウム・フィルム
ジャンル 家族(ファミリードラマ)
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原作
歴史地域
関連
allcinema Walker ぴあ IMDb CinemaScape
wiki キネ旬 eiga.com wiki(E) みんシネ

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