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アベル・ガンス
Abel Gance

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アベル・ガンス
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 フランスの映画監督、脚本家、俳優。フランスのサイレント映画界における名匠で、「ヨーロッパのグリフィス」などと呼ばれた。
Wikipediaより引用
経歴
1889'10'25 パリで誕生
1908 弁護士事務所で助手として働きつつ演劇デビューする。
1909 レオンス・ペレ監督の『Moliere』で俳優として映画デビュー
1911 友人らと製作プロダクションのル・フィルム・フランセを設立し、『La digue』で監督デビュー。
1915 フィルム・ダール社に脚本家として採用される。
1917 第一次世界大戦に召集されて毒ガス製造工場に配属されるが、結核を患ったため除隊。
その後従軍映画監督として撮影隊を率いて従軍する。
1923 モンタージュ技法を用いた『鉄路の白薔薇』が記録的大ヒットする
1927 上映時間12時間にのぼる歴史的大作『ナポレオン』を発表。興行的には惨敗
1981'11'10 死去
5+
4+
戦争と平和
ナポレオン
3+
2+
個人的感想
1959 ナポレオン/アウステルリッツの戦い 監督・脚本
1958
1957
1956
1955 悪の塔 監督・脚本
1954
1953
1952
1951
1950
1949
1948
1947
1946
1945
1944
1943
1942
1941
1940
1939
1938
1937
1936 楽聖ベートーヴェン 監督・脚本
1935
1934 ナポレオン 監督・脚本
椿姫 監督
1933 偽れる唇 監督
1932
1931
1930 世界の終り 監督・脚本・出演
1929
1928
1927
1926 ナポレオン 監督
1925
1924
1923
1922 鉄路の白薔薇 監督・脚本
1921
1920
1919 戦争と平和 監督・脚本

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レビュー

ナポレオン
Napole'on
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アベル・ガンス(脚)
アルベール・デュードネ
ジナ・マネス
アレクサンドル・クービッキー
アナベラ
シュザンヌ・ビアンケッティ
ダミア
アントナン・アルトー
ピエール・バチェフ
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 第一部:コルシカ島で勇敢だが変わり者としてして知られていたナポレオン=ボナパルト(ルーデンコ)の少年時代から、青年(アルベール・デュードネ)となり、パリに渡りフランス革命を体験し、頭角を現すまでを描く。
 第二部:トゥーロンをイギリスから奪還したナポレオンが十月革命を経て国家の重鎮となり、ジョゼフィーヌ(マネス)と結婚。将軍としてイタリア遠征へと向かうまでが描かれていく。

 西洋映画界では最も題材とされることが多いと言われるナポレオン。その半生を初めて映画化したサイレントの超大作。特に後半20分間は“トリプル・エクラン”(ポリビジョンとも)と呼ばれる三面の画面を使ったもので、はシネラマを先取りしたものとして話題を呼んだ
 本作はフランス政府の肝入りで国家主義プロパガンダ映画として製作された。ナポレオンはフランス人にとって本物の英雄とされる人物だけに、格好な素材だったのだろう(後年ソ連で国家予算を用いて作られた超大作『戦争と平和』もナポレオンが登場するが、プラス面でもマイナス面でもナポレオンの存在感はとても高いことを思わされる)。ガンス監督の思い入れもあるのか、本作の力の入り方は尋常ではなく、子供時代から非凡な生涯を送った存在として描き出している。
 現代の目から観ても、この作品で使われていた技術は素晴らしいもので、特にラストのトリプル・エクランは狭いテレビ画面を通してさえも迫力が分かるし、ここに動員された人数も、当時の技術で作られた特撮も素晴らしい。
 一方、物語の方は、いかにも好戦的な、本物のプロパガンダ映画だった。ここに描かれるナポレオンの姿は人間ではなく、完璧に揺るぎない信念を持った英雄そのものの姿で現されていた。その部分にはちょっと引いてしまうのだが、これもおそらく1927年のフランスと言う時代が作ったものだとは言えるだろう。第一時世界大戦の泥沼のような西部戦線で辛うじてドイツから勝利をもぎ取ったフランスにとって、なにかにつけ国威高揚を行わねばならない時期にあった。ここに最適な存在がフランスにはかつて存在していたというわけだ。改めて本作は時代背景とともに観なければならない作品であり、当時のフランスの理想として現れたのがナポレオンだったと考えるべき。
 ここでナポレオンはイタリア遠征に向かって旅立つところで終わるが、そこでの盛り上げ方や、いかにも戦いが好き!と言った雰囲気も、これもかつて戦ったドイツやイタリアに対する気持ちが現れているようにも思える。

 本作は二部作だが、当初ガンスはこの作品を第一部としてナポレオンの全生涯を描こうというプランを持っていたらしい。だが、莫大な制作費が必要なこと、3年後実用化に至ったトーキーの出現もあり、本作一作で止まってしまった。
 しかも、世界配信される際、あまりに長いと言うことでカットされまくり、世界中にさまざまなバージョンが存在する(最短で80分と言うのもある)。それを全長版として再現させたのがフランシス=コッポラ。1981年のこと(バックのオーケストラ演奏は父のカーマイン=コッポラ)。なお、日本公開版はコッポラの他、黒澤明が監修に当たっている。
製作年 1926
製作会社 シネ・フランス
アベル・ガンス・フィルム
イセパ・ウェンゲロフ・フィルム
ジャンル 伝記
国策映画
売り上げ
原作
歴史地域 コルシカ島(フランス)
パリ(フランス)
ナポレオン、コルシカ島に士官として赴任(1792)
イギリスに占領されたトゥーロン攻略(1793)
ナポレオン、逮捕される(1794)
ナポレオンによるイタリア遠征(1796)
関連
鉄路の白薔薇
La roue
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★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
 9時間にわたる超大作。暗喩に溢れた作品として好事家の探求対象とされた
 初のフラッシュ・バックを使った作品
 日本での公開は1926年だが、映画青年に与えた影響は大きく、黒澤明も本作を青年期の感動の一本に数える。やるせない恋物語が語られるが、主人公がありふれた労働者であり、それがギリシア悲劇そこのけの苦悩を持っていると言うことがショックを与え、映画の可能性を押し広げた
製作年 1922
製作会社 フィルム・アベル・ガンス
ジャンル 職業(鉄道)
恋愛(年の差)
売り上げ
原作
歴史地域
関連
キーワード
戦争と平和
J'accuse
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アベル・ガンス(脚)
セヴラン・マルス
マリーズ・ドーブレー
ロミュアル・ジューベ
★★★★
物語 人物 演出 設定 思い入れ
製作年 1919
製作会社 パテ
ジャンル 恋愛(三角関係)
恋愛(戦下)
売り上げ
原作
歴史地域 1914 西部戦線構築
関連

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